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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.05.28 (Fri)

【2010新人戦】5/28 準々決勝 青山学院大VS東海大

序盤は東海大が抜け出すが終始競り合いに
東海大は勝負所でシュートが決まらず軍配は青学大!

青山学院大学77(20-26,23-14,14-16,20-10)66東海大学
100528tokai.jpgこの2チームがここで対戦するのはもったいない限りだった。
選手の質・量・バランスともにここまで揃っているところは他にそうない。決勝に最も近い戦いは予想通り激しい競り合いとなった。
東海大がマークするのはもちろん#25永吉(1年・C・延岡学園)。早々にインサイドでファウルの笛が鳴るが、そこは豊富な人材を使って次々と選手を替える。しかし彼に寄れば他にも#56比江島(2年・F)や#8張本(1年・PF・中部第一)といった選手に決められてしまう。東海大は序盤青学大からミスを誘い早い展開で抜け出すが、勝負の4Qで攻め手を欠いて得点できず、最後は引き離された。

写真:青学大・永吉を囲む東海大ディフェンス。しかし守れば守るほどファウルの確率は高く、攻略の難しさを感じさせる。

※試合のレポート、青山学院大・永吉選手のインタビュー、写真は「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
100528yamazaki.jpg立ち上がりを制したのは東海大。#24田中(1年・SG・長崎西)のドライブ、#18和田(1年・PG・福岡第一)、#14山田(2年・C)らが続けて得点。インサイドでは#31高山(2年・PF)が開始2分で早々に2ファウルとなるが、ここは人海戦術で#12梅林(1年・C・東海大相模)にチェンジ。その梅林のブロックから#18和田が速攻につなげ、更に#33狩野(2年・SG)がスティールからの速攻で東海大が抜け出した。青学大はディフェンスがインサイドに寄ったところで#56比江島がアウトサイドを射抜き、#15山崎(2年・F)の3Pも出る。東海大は激しい守りを展開するが、#12梅林も早々に#25永吉相手に2ファウル目。#13佐山(2年・F)に交代した。青学大は#56比江島がアウトサイドで稼ぐほかは#25永吉のフリースローという形が主になっていく。東海大ディフェンスは永吉へは激しくプレッシャーをかけるが、当たりにいくとそのパワーにはじき飛ばされた上にファウルを吹かれるという、あまりに大きな体格の差が響く。東海大は#13佐山も1Qで2つ目となり、#23佐藤(1年・PF・山形南)へ交代。人材豊富な東海大でなければできないやり方でなんとかインサイドを食い止めようとする。その頑張りに答えるようにオフェンスでは#24田中のアウトサイドや#33狩野の3Pでリード。1Qは20-26とリードして終えた。

2Q、青学大はゾーンを展開。東海大の足を食い止める作戦に出た。東海大のオフェンスが鈍くなったところで、青学大は#3小林(1年・G・洛南)がフリースローを得て、#25永吉が速攻のバスケットカウントを獲得。続けてフリースローも得てじわじわ追い上げる。東海大はゾーンを崩せずアウトサイド中心となるが、確率が上がらない。ここで青学大は#8張本が続けて得点。同点に戻した。東海大はインサイドに2ファウルで下がっていた#14山田を戻すが、ここで張本相手に痛い3つ目のファウル。再び交代を余儀なくされてしまう。勢いづいた青学大は#25永吉、#56比江島で得点し、点差を開く。なんとか青学大を止めたい東海大は必死のディフェンスだが#24田中が不運なアンスポーツマンライクファウルを取られ、流れが出ない。それでも最後は粘ってシュートを決め、2Qは東海大が3点を追う形で終えた。

100528umebayashi2.jpg3Qの出足、再び東海大がたたみかけた。#24田中の連続シュートに#18和田のアシストで#12梅林、その梅林が弾いて#23佐藤のシュートにつなげるなど、勢いを取り戻す。青学大は#25永吉のインサイドで返し、譲らず均衡した競り合いに。残り5分からは互いに激しいターンオーバーのし合いとなり、主導権を握るのに必死の早い行き来が続いた。#33狩野の3Pで逆転した東海大だが、Qの最後に#56比江島がブザーとともにシュート決めると57-56。再び青学大の1点リードとなった。

4Q、出足で東海大のオフェンスの勢いが切れた。モーションオフェンスを仕掛けたいが、形にならず司令塔の#18和田からパスが出せない。足が止まってしまってミスが連続してしまう。青学大は#56比江島が簡単にアウトサイドを決めると#25永吉、#8張本が続いて遂に残り5分で10点差をつけることに成功する。焦る東海大はファウルが続くが#33狩野が勝負強く3Pを沈めてなんとかつなげる形。24秒を奪うなど、粘りを見せるが残り2分を切って青学大相手に5点を追うのは厳しかった。#31高山のミドルシュートが決まらず、#24田中はマークにあいながら3Pを放っていくが、これが決まらない。青学大は#3小林がパスカットから#15山崎のバスケットカウントにつなげ、これが決定打に。東海大は追い上げ適わず、77-76でタイムアップとなった。

ファウルの数とリバウンドの差が結果を物語る。リバウンドは青学大が50に対し東海大30。ファウルは青学大がわずか5だったのに対して東海大は23。攻めるディフェンスに行っていたのはあるが、これでは消耗してしまうばかりだ。青学大は中がしっかりしている分、比江島が楽に打てた。東海大はトーナメントに続いてブロックに恵まれずここで敗退。実力的には十分上に進めるチームだっただけに惜しまれる。青学大はこのままの勢いで連覇となるか。




【INTERVIEW】
「ミスがなければもっと引き離せた」
まだ上を見据えて課題を掲げる

◆#25永吉佑也(1年・C・延岡学園)
100528nagayoshi.jpg気負いがないという点では体格に負けず劣らず精神的にも大物だ。
この試合が一つの山場だとゆめゆめ考えてはおらず、「そうなんですか?」とあっけらかんと答える。
新人戦の1、2年のセンター陣ではこの体格を止めるのはかなり難しい。囲まれても彼が少しパワーを出してシュート体制にするだけで、相手チームのディフェンスは簡単にファウルを吹かれてしまう。しかしそうした周囲の思惑をよそに、永吉は自分のプレーやチームのミスなど、自分やチームの出来を考えている。そうした集中が青学大を2連覇へ導くのかもしれない。

-試合前の注意点というのは?
「試合前は相手のやらせたいことをやらせないようにということでした。狩野さん(#33)の3Pだったり、田中大貴(#24)の1対1とかを簡単にやらせないように、と言われていました」

-でも実際はそこを最初にやられてしまいましたね。そこから1Qは東海大ペースでしたが、切りかえはどうだったでしょうか?
「開始5秒で比江島さんとぶつかって、腿に入ってしまったんですが、そこの痛みが気になって前半はちょっと集中しきれませんでした。プレーどころじゃなかったというのが正直なところです(苦笑)」

-今日の対戦がかなり重要だと周囲は思っていましたが、永吉選手としてはどのような気持ちでしたか?
「そうなんですか? 自分は専修大がそうかと思っていたので、そこまで意識はしていなかったです。このブロックが一番激戦だと聞いていたので、それを勝ち上がるのが大事だとそちらの方を考えていました」

-今日は競り合いになりましたが、予想はしていましたか?
「自分としてはもう少し開くかと思ったんです。自分たちのミスが多かったですし、コミュニケーションが足りないところで簡単なミスをしたので、そこを減らせばもっと点差は開くと思います。そこが今日の反省です。そういう部分をなくしてもっと相手を圧倒したいですね」

-トーナメントの優勝後の気持ちの切りかえはどうですか?
「なかなか難しかったです。横河電機(関東実業団)と大会前に練習試合をしたんですが、全然かみ合わなくてダメかなと思ったんですが、やるからには勝たないといけないし、気持ちのコントロールは苦労しました。新人戦のチームとは慣れない部分が多かったのもあります。でもやっているうちに少しずつ慣れてきました」

-トーナメントとは違って新人戦の相手は同年代になりますが、そこはどうですか?
「まだマッチアップする選手がやはり上級生とはパワーが違います。だからむしろゴリゴリくるよりはアウトサイドプレーをしながらリバウンドを積極的に飛んでくる感じなので、センタープレーという点では逆にやりずらい部分はあります。でもそれもまた勉強ですね」

-永吉選手のパワーにはどこも苦戦していますね。
「でも自分は逆にスピードにはついていけていないので、そこは課題です。全然ダメですね。練習でも青学の練習は早すぎてまだついて行けていません。延岡学園では完璧なハーフコートバスケットだったので体力的に保たないですし、それでフル出場だと厳しいです。でもそれを長谷川先生は日本のバスケットに必要なことだとして走っているし、やらないと上に行けないのも分かっているので、頑張ってついていこうと頑張っているところです」

-あと残り2試合ですが。
「ミスをなくして、もっと相手を圧倒します。優勝します!」



【PHOTO】
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昨年は全てのことをこなさなければならなかった比江島だが、インサイドを任せられる分、楽になった。この試合ではアウトサイドで貢献した。


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張本はサイズとともに機動力もあり、リバウンドにもよく絡んでいる。


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小林はディフェンスで相手ガードをよく守っていた。


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ノーマークでは高確率の狩野。守られた時にどうやって得点していくかはこれから課題だろう。


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打ち続けた田中だが、楽には打たせてもらえず最後は決まらなかった。


100528yamada.jpg
ゴール下で永吉相手に奮闘した山田。この春から出番を得ているが、ここから成長していけばインサイドではまだ力を発揮できそうだ。


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4Q終盤でゲームを作れず苦しかった和田。しかしアグレッシブなプレーで得点でも貢献した。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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