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2010.05.28 (Fri)

【2010新人戦】5/28レポート

ベスト4をかけた戦いはどれも見ごたえ十分
筑波大・拓殖大・国士舘大、そして青学大がベスト4へ


中央大学74(25-24,18-15,18-21,13-24)84筑波大学
100528ikeda.jpg経験値の2年生が引っぱる中央大か、能力豊かな選手が増えた筑波大か。試合は序盤から接戦となった。中央大は#4入戸野(2年・G)を中心に早い攻撃を展開。インサイドの弱い中央大はそこで差をつけていくしかない。#13大野(1年・F・東海大菅生)や#12塩谷(1年・SG・洛南)などの1年生も得点に絡んでいく。筑波大はサイズを生かして#32武藤(1年・C・能代)がリバウンドから得点。#35池田(1年・G・京北)のシュートも決まって1Qは互角となった。中央大は2Qになるとやはり高さの差で苦しんだ。筑波大が10点近いリードを得るが、中央大も粘る。#7渡邉(2年・F)の3Pや辛抱強くボールをつないで得点につなげて残り2分では再び同点に。リバウンド争いでも負けじと粘り、取ったボールを#5佐藤(2年・G)が#4入戸野につなげて逆転のシュート。2Q最後は#7渡邉が自身のシュートのリバウンドから再びミドルシュートにつなげて43-39と逆転して前半を終えた。

後半も競った展開が続く。中央大は#6小野(2年・F)が中心、筑波大は#35池田が高確率を維持する。懸命さが見えるのは中央大。リバウンドに積極的に飛び込み、速攻につなげる。筑波大も空いたところで3Pが決まるが3Qは1点のビハインドに。4Qも激しい展開となった。中央大は守られながらも#6小野のドライブ、1on1、3Pと得点していく。筑波大は#50梅津(2年・F)のシュートなどで逆転を許さない。残り2分、#5佐藤のドライブで72-75と3点差に追い上げる中央大。しかし#35池田に3Pを決められ6点差。#7渡邉がドライブで得点し、残り45秒で#4入戸野のリバウンド争いは惜しくもファウルの判定。続くプレーで再び#4入戸野がファウルを吹かれて5つとなると、筑波大は逃げ切って勝利を確定。ベスト4へ進んだ。

経験値、粘りでは中央大が上だった。これが昨年彼らが試合に出続けて得てきたものだろう。バックアップメンバーさえもう少し充実していれば勝負の結果は変わっていたかもしれない。筑波大はやや弱気な部分も見え隠れしたが、アウトサイドのシュートに救われた。次の相手、青山学院大は甘くない。気持ちの強さも出していかなければ勝負にならない。


拓殖大学84(28-21,19-21,17-25,20-10)77白鴎大学
100528fujii.jpg拓殖大白鴎大は拓殖大がスピードと攻撃力で白鴎大を振り切った。出足からたたみかける拓殖大。白鴎大は拓殖大のスピードについていけず、ワンテンポ遅れたプレーに終始する。リバウンドでも#11佐々木(2年・C)や#91井上(2年・F)などが#30アビブ(2年・C)相手に簡単には取らせない。拓殖大は超攻撃型ガードとして注目の#40藤井(1年・G・藤枝明誠)を筆頭に#1鈴木(2年・G)も驚異的なスピードで白鴎大を翻弄した。白鴎大は2Qで#15白濱(1年・F・佐賀北)が4つのファウルと、厳しくなるがなんとか持ち直して得点では互角となった。
後半は#3横塚(2年・G)の3連続得点で白鴎大が序盤に逆転。#30アビブのブロックも出て、インサイドでも得点ができるようになってくる。流れは白鴎大に傾きかけるが、残り3分で#3横塚が4つ目のファウル。#2石川(2年・F)がアンスポーツマンライクファウルを取られるなど、リズムが切れがちになってしまう。しかし#30アビブや#5柳川(1年・F・仙台)の得点で3点のリードを保って3Qは終了。勝負は4Q終盤までもつれた。大事なQにブレーキがかかったのは白鴎大。シュートが連続で外れ、ターンオーバーを連発する。拓殖大は#40藤井や#94長谷川(2年・G)らが早い展開でたたみかけると拓殖大リードに。白鴎大は#2石川が残り5分で退場すると、流れが作れなくなった。そのまま追いつけず試合終了。勝負どころで拓殖大が競り勝った。


国士舘大学98(24-22,28-26,20-25,26-19)92日本大学
100528nagano.jpg日本大国士舘大は大味な試合となった。
国士舘大は#13曹(2年・C)のゴール下と1対1、#12永野(1年・F・福大大濠)のアウトサイドに終始。一方の日本大も足が生かせず#3石川(2年・G)の1対1が中心になってくる。点数こそつかず離れずだが、ゆっくりとした展開から始める国士舘大のリズムに、日本大も付き合う格好に。しかし3Q終盤になっても同じ展開に業を煮やした日本大は、トーナメントの負傷で温存していた#19浜田(2年・F)を投入する。これが当たって逆転に成功すると、そのまま4Qは浜田中心に攻撃を組み立てる。しかし国士舘大も#17松島(1年・G・小禄)が豊富な運動量でバスケットカウントを獲得。#13曹もインサイドで力を発揮して再び逆転。勝負は最後までシーソーゲームとなる。国士舘大は#5来栖(2年・G)のシュートに4平田(2年・G)が続き、残り3分で88-83とリード。苦しい日本大は#15服部(1年・G・市立柏)が3Pで返すが、再び#12永野の3Pで国士舘大が差を開く。#19浜田が粘り、3Pと3Pのファウルでフリースローを得るなど追い上げるが、最後は届かずタイムアップ。国士舘大がベスト4進出を果たした。

写真上:苦しい場面で池田のシュートがたびたび筑波大を救った。
写真中:藤井のアグレッシブさ、ボールに対する執着心は他の寄せ付けない激しさがある。
写真下:永野の3Pが国士舘大に流れを呼び込んだ。



※写真は「続きを読む」へ。青山学院大対東海大は別途掲載します。

[続きを読む]

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筑波大・武藤(1年・C・能代)がインサイドでどこまで勝負できるかが、この先の勝負を分けそうだ。


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接戦を制して笑顔の筑波大。


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中央大は人数が少ない中でよく戦い、リバウンドでも高さのあるチームから奪う場面がしばしば見られる。小野はエースとして貫禄が出てきた。


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ベンチスタートの中央大・塩谷(1年・SG・洛南)。まだ慣れないのか試合の中でぎこちない動きはあるが、抜群の運動神経でボールに食らいつく姿勢が見える。


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拓殖大のトランジションを生み出すのは鈴木のスピード。この日は3Pでも見せた。


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白鴎大・アビブは拓殖大によく守られ、リバウンドが取りきれない場面も。


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白鴎大は横塚が得点で流れを引き戻そうとしたが、終盤の確実性を欠いた。


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国士舘大相手に苦しんだ日本大。話し合う場面が多く見られた。


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日本大は温存していた浜田を投入。一気にゲームの空気が変わったが遅きに失した。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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