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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.05.27 (Thu)

【2010新人戦】5/27レポート

ベスト8残りの椅子は中央大・東海大・白鴎大・国士舘大
駒澤大、大東文化大は粘るが後半力尽きる


東海大学100(26-11,33-23,23-19,18-27)80慶應義塾大学
100527TANAKA.jpg昨年2回戦で姿を消した東海大がこのブロックに入ったため、激戦の様相を呈すAブロック。慶應義塾大との対戦では、出だしから東海大がサイズ、能力、確実性で慶應大を圧倒した。
序盤から軽い笛が吹かれ、ハンドチェックを細かく取られた試合は両者次々とファウルを吹かれる展開に。対処はしたいが新人戦の経験が浅い面子ではこれが止められない。慶應大は積極的にディフェンスする気持ちが仇となり、結果的にファウルを量産することになってしまった。東海大は1Qで差をつけるとその後はベンチメンバーを入れ替えながらの戦いとなったが、こちらもやはり攻め込んでくる慶應大に対してファウルが続く。慶應大は2Qは#23中島(1年・F・魚津)のシュートもあり23点と持ち直す。しかし30点近い差をつけられた後半3Q、司令塔の#12蛯名がルーズボールで無念の5ファウル退場。司令塔を失い厳しくなるが、#14田中(1年・G・福大大濠)が声を出し、#18矢嶋(1年・SG・福大大濠)らも頑張りを見せて4Qは差を20点にまで戻した。だがこれでタイムアップとなり、東海大が余裕を持ってベスト8へ。青山学院大との対戦に進んだ。

100527karino.jpg東海大は昨年の悔しさを晴らす結果をひとまず出した。「去年この2回戦で負けてしまったので、同じ過ちを繰り返したくないと思っていました。キャプテンになったからといって何をするのではなく、いつも通り先頭に立ってみんなに気を配って声をかけていつも通りやっています。一生懸命やってくる相手なので2Qで相手に23点取られたことは反省ですが、まずは去年の結果を今年越すことができたので良かったと思います」#33狩野(2年・SG・写真右)。陸川監督不在の中で白鴎大に敗れてベスト16に終わった昨年の新人戦の反省を糧に、4月から通常の練習とは別に新人戦用の練習にも取り組んできたと言う。「4月に入ってから通常の練習をこなして、自分と大貴(#24田中)は新人戦の練習にも参加してきました。きつかったけれど、勝つためには必要なことでした」(#3狩野)と、並々なぬ勝利への意欲が見える。春からスタートに起用されている狩野は次第に調子もシュートも決まってくるようになり、試合に慣れた様子が見えてきた。田中も同様に、高い能力の片鱗が見えている。次の相手は優勝候補・青山学院大。狩野にしてみれば負けられないライバルもいる。「永吉はインターハイで、慎(比江島)はウインターカップで負けている相手。避けて通れない相手だし、早く戦いたい」と、勝利へ強い意志を見せる。ライバル相手にどのような勝負を見せるのか準々決勝は要注目だ。

一方、慶應大の新人戦はこれで終わるが、彼らには春最大のイベントでもある慶早戦が残される。これは通常の公式戦とは全く異なる戦いであり、実力に関係なく生半可な気持ちでは勝利はできない特殊な試合でもある。ここから気持ちを切り替えて臨みたい。


国士舘大学89(17-23,23-14,17-17,20-23,12-2*)79駒澤大学 *OT
100527kk.jpg2試合目、明治大を破ってきた駒澤大国士舘大相手に粘った。インサイドでは#13曹(2年・C)にペイントの高い位置でボールを持たせて、簡単にはゴール下でプレーさせない守り。アウトサイドも当たり、前半を終えて40-37と国士舘大のリードはたった3点。
後半、ゾーンで守る国士舘大に対し駒澤大は2本の3Pで逆転。国士舘大も3Pで返し譲らない展開に。駒澤大は簡単にはシュートが打てなくなるが、それでも3Qは粘って4点差。4Qに入っても#12槇坂(2年・SG)の3Pや#7馬場健司(2年・SF)がドライブなど機動力を見せてついていく。最後の2分、国士舘大のリスタートを狙って#7馬場健司がカットしてシュート。駒澤大が1点リードとなる。その後国士舘大にフリースローを与えて1本決められて同点に。だが最後の50秒を守りきって延長戦に突入した。
5分の延長戦は、国士舘大が最初に得点し、勢いをつけた。駒澤大は思うようにシュートに行けずミスが続いてファウルも混んでいく。駒澤大が延長で得点を得たのはフリースローの2点のみ。国士舘大が辛くも逃げ切りを決めてベスト8に滑り込んだ。


江戸川大学86(31-24,17-28,14-29,24-40)121白鴎大学
100527yanagawa.jpg昨年6位の白鴎大に、前半は3部の江戸川大が牙を剥いた。最初から互いに走り合いで得点を入れていくが、江戸川大は1Q半ばでゾーンにチェンジ。高い位置からディフェンスにも当たっていき、白鴎大はこのプレスに虚をつかれたか、次々とミスが連続していく。江戸川大は白鴎大が慌てている間に#9中村(2年・F)が連続得点。#7臼井(2年・F)の3Pもあって1Qはリード。白鴎大は#30アビブ(2年・C)のいるポストにボールを入れられず、厳しい展開となった。しかし2Qになるとやや落ち着きを見せ始め、#3横塚(2年・G)のスティールや#5柳川(1年・F・仙台)や#2石川(2年・F)のシュートも出始める。それでも江戸川大は#7臼井と#9中村のシュートが好調で、つかず離れず前半は48-52と逆転は許したものの4点差にとどめた。
しかし勝負の後半、江戸川大はミスが続き白鴎大に大きくリードを許す展開となった。ここから白鴎大が#30アビブのインサイドや周囲の4人の機動力で得点を量産していき、勝負を決める。江戸川大は#7臼井のシュートが最後まで決まり続けて健闘は見せるが、最後は差を見せられてアップセットはならず。白鴎大は高さと機動力を見せて勝利した。


大東文化大学68(19-18,17-16,14-25,18-21)80中央大学
100527niitono.jpg初戦の強敵、早稲田大を倒した中央大。2戦目の相手、大東文化大も能力とサイズの両方を兼ね備える厄介な相手となった。
高さでは大東文化大が上だった。#43鎌田(2年・C)、#24張(2年・C)の195cmのツインタワーに、簡単に中では勝負できない。大東文化大は#14岸本(2年・G)、#41小山(2年・F)が得点していくが、守りではファウルが続く。中央大は#6小野(2年・F)、#7渡邉(2年・F)が3Pで返して1Qは19-18の互角。勝負は、4Qまでずっとこのまま競り合いが続いていった。中央大は3P王としてマークされる#7渡邉にきれいな形でボールが渡らず、なかなかノーマークでは打てない。この試合わずか4本しか決めることができなかった。しかしその代わり、#6小野が奮闘。ドライブに、3Pにと幅広いプレーで苦しい中で得点していく。そこに#4入戸野(2年・G)が抜群のチェンジオブペースで鋭くペイントを切り裂いて得点する。大東文化大は#14岸本、#41小山、#19藤井(2年・G)らが得点していくが、インサイドのファウルが続いて支配力を発揮できない。中央大は3Qで#13大野(1年・F・東海大菅生)のバスケットカウントやアシストから#5佐藤(2年・G)の得点で勢いづくと、#6小野のフリースロー、ここぞとばかりの#7渡邉の3Pでようやく9点差と差を大きく開くことに成功した。4Qになるとサイズでは勝っているはずだが、大東大がリバウンドで中央大に負け始めて遂に均衡が破れた。中央大は#6小野が大東大に大きなダメージを与える3Pを決めると、その後大東大は追い上げ適わず後退。中央大が2年カルテットの活躍でベスト8進出を果たした。

初戦から全力で戦わなければならない相手が続く中央大。残り3戦はより厳しい戦いが予想されるだけに、どこまで頑張れるか、体力・気力の限界に挑む。
大東大は能力豊かな選手が揃っている。これを後はどうやって勝ちにつなげていくかが秋の課題だろう。入れ替え戦に進めるのは3チーム。熾烈な争いを勝ち抜く集中力が問われそうだ。


写真上:期待のルーキー東海大・田中。序盤にシュートを決めて引き離すきっかけを作った。
写真中上:駒澤大は国士舘大の曹をよく守ったが、後半は押し切られた。
写真中下:33点とチームハイの白鴎大・柳川。
写真下:中央大は入戸野の機動力でかきまわし、チャンスをものにしていった。

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次世代のガード候補、東海大・和田(1年・PG・福岡第一)。


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ウインターカップで奮闘した東海大相模出身・梅林(1年・C)。


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慶應大・中島(1年・F・魚津)は持ち味である外のシュートが決まってくればチームには大きな武器になるだろう。


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奮闘した駒澤大。槇坂(2年・SG)は14得点。


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馬場健司(2年・SF)は30得点と最後まで点を取り続けたが、最後は届かなかった。


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27点の江戸川大・中村(2年・F)。前半は白鴎大を脅かした。


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フル出場で30得点の臼井(2年・F)。3Pを8本沈めた。


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白鴎大・横塚(2年・F)は15得点。


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ダンクにいく白鴎大・アビブ(2年・C)。21リバウンドと圧倒的。


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大東文化大は岸本(2年・G)からの早い展開で中央大を終始脅かした。


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勝負強いシュートを決めていった大東文化大・小山(2年・F)は17得点。


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勝負どころで強さを発揮した中央大・小野(2年・F)。


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中央大はベンチも含めて少数だが、ハドルではにぎやかで笑顔があふれる。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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