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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.05.16 (Sun)

【2010トーナメント】5/16 3位決定戦 筑波大学VS日本大学

互いにもどかしい展開が続いた3位決定戦
筑波大が2008年より順位を一つ上げて3位で大会終了

筑波大学87(21-16,18-19,20-20,28-21)76日本大学
100516kanou.jpg日本大はこの試合、エースガードの#4篠山(4年・G)が欠場となった。
立ち上がりは筑波大の方が優位に見えた。しかしどこか勢いがない感じで、一気に日本大を突き放すことができない。1Qでのリードは5点。日本大は2Qになると積極的に下級生を使い、一時は1、2年がメインとなる時間帯もあった。そこで相手を引き離したい筑波大だが、日本大は#15熊澤(4年・G)や#3石川(2年・G)の早い展開からの得点もあって一時は逆転。しかし筑波大もアウトサイドの好調な#15山口(3年・F)や#34田渡(3年・G)のシュートもあって、再度逆転する拮抗した展開に。
しかし点差こそ競り合っているが、後半は日本大がペースをつかめないままに次第に遅れをとった。シュートの確率で上だった筑波大はじわじわ引き離し、勝利を確定。3位の座を手にした。しかし日本大が12名、筑波大も11名を出場させたことを考えると、ギリギリの勝負とは言い難い。若さ、経験値の浅さがかいま見える3位決定戦となった。

写真:加納がゲームでどこまで影響力を見せられるかで、秋のリーグの中味も変わってきそうだ。

※筑波大・加藤選手、山口選手、日本大・熊澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】
「ファンダメンタルと1対1の能力」
層の厚くなったチームが確実に“勝つ”ために

◆#33加藤達也(筑波大・4年・F・主将)
100516kato.jpg今の布陣を見ると、かつて筑波大が何年もビッグマン不在で苦しんできたのが嘘のようでもある。サイズはもちろん、能力の高い選手が増えてチーム自体が大きく変わりつつある。この大会では比較的下級生を多く使ったこともあり、まだチームの能力は未知数だ。
加藤は地道にこのチームで努力してきた選手。勝つためには何が必要なのか、体で体験してきているはずだ。昨年はチームで十分な準備ができず初戦敗退となったが、今年3位となった結果を今後の糧にしていって欲しい。


―3位いう結果について。
「3位になれたということはうれしいです。でも、準決勝で慶應とやってあれだけの差を見せつけられたということはすごく悔しいです」

―その“差”というのは?
「個々の強さというところが。スタッツを見ても、慶應は4人が十数点でした。そういうところをみたら、筑波の方が劣っていました。でも、後半は53-50でやれていたので、最初の出だしですね。最初が噛み合わなくて、勢いでやられてしまったというところが、あの試合ではありました」

―3位決定戦についてですが、もう少し楽に勝てた試合だったのではないかなと感じたのですが、いかがですか?
「そうですね。10点を離せそうで離せなかったですね。原因は、こっちのディフェンスがルーズになってしまったり、ターンオーバーやパスミス、イージーシュートを落としたりというところですね。ちょっとフワフワしていた部分があったので、どうしても離せなかったというところはありました」

―そのフワフワしてしまったというのは、3位決定戦というモチベーションの難しさは関係していますか?
「どうだろう…。緊張っていうのは無かったと思うんですが、こういう舞台に慣れていない選手が多かったので、“経験の差”というところで、ミスが出てしまったのではないかなと思います」

―今後、その経験の差を埋めるためにはどういうことが必要だと考えますか?
「ファンダメンタルを固めていくしかないですね。基礎的な部分ができていれば、試合中激しい点の取り合いになったときに、ファンダメンタルというのが生きると思うんですよね。そういうところをしっかりしていかなければならないなと考えます。(今回、最終日まで残れて試合ができたことも経験を埋めるという点では大きいですよね)そうですね。本当に大きいと思います」

―いい選手が入ってきてチーム内の競争が激しくなってきているのではないかなと感じているのですが、いかがですか?
「僕自身もそんなにプレイングタイムがあるわけではないので(苦笑)、そういう部分で熾烈な争いはありますけど、それがチーム内の底上げにも繋がりますし、切磋琢磨しあえるという部分に関してはいいことではないかと思っています。それに、いい下級生が入ってきて、いいプレイヤーが出てきていますし。練習のレベルも徐々に上がってきています。なので、より高いレベルのチームを目指せるのではないかなと感じています」

―インサイドは、加納選手(#99)が復帰して、厚みが増しましたね。
「そうですね。去年1年怪我していた分、悔しい思いもあると思うんですよ。それに、この大会に懸ける思いというのもあったと思います。怪我明けでよく頑張ってくれたと思っています」

―今シーズンはキャプテンとしてチームをまとめていくことになりましたね。
「今は、下級生がチームの中心になっている部分があるので、そこで4年生が劣らないようにしていかなければ、チームはまとまっていかないと思います。練習中でも、試合中でもしっかりとリードしていけるようなキャプテンになっていかなければいけないなというのは感じています」

―今後も上位を狙っていけるポジションにあると思うのですが、筑波大が“優勝”するためには、どういうところを強化していく必要がありますか?
「青学にしても慶應にしても、チーム戦術云々というより個々なんですよね。最後は1対1だったり、リバウンド力、シュート力っていうのを徹底的に練習してかなければ差は埋まらないし、勝っていけないと思います」

―今年は学生最後のシーズンになりますね。どんな1年にしたいですか?
「筑波に入ったときから1部で優勝したい、インカレで優勝したい、トーナメントで優勝したいという思いを持ってやってきました。トーナメントは3位でしたが、まだリーグとインカレがあるので、しっかりと頑張っていきたいです」


「試合に出してもらっている分、やらなければ」
新たな筑波大のエースシューターを目指して

◆#15山口尭彰(筑波大・3年・F)
100516yamaguchi.jpgこの春から昨年までとは大きくプレーの印象が変わった。昨年は少ない時間でなかなかシュートが決められなかった。しかしこの大会ではスタメンとして得意のアウトサイドのみならず、ドライブなどペイント内のプレーも積極的に見られる。
もともとオフェンス能力はある。選手層が厚くなり、競争が増えた今年。自らの存在感をいかに出していくかは筑波大全員の課題だろう。秋以降の活躍も期待したい。


-前日の試合からの切りかえはできていたのでしょうか?
「3位と4位では全く違うという話をしていたので、今日勝てて良かったと思います。昨年の新人戦で3位になっていたので、その上に行きたかったのはありますが、結果的には良かったと思います。3位というのは」

-この大会ではプレーで積極性が見えていますが、3年生になって何か自分の中で変わった部分はあるのでしょうか?
「特にそういうことはないんですが(笑)。でも試合に出してもらっているし、やらないといけないと感じています。それにパスも、修人(#34田渡)にしても誠也(#99加納)にしても僕を見てくれているので、うまくボールも回ってきているんだと思います。それにスタメンとして出ている方がやりやすいというのはありますね」

-それでも、昨年とは全然違う印象になりました。準決勝では慶應大の酒井選手に対するディフェンスも激しかったですし。
「後輩が入ってきたので、自分がプレーで見せないといけないと思っています。自分は口で言うタイプではないので、プレーで下級生に見せていきたいと思っています」

-いい新入生もたくさん入ってきましたし、見せなければという気持ちがああいうプレーにつながっているのですね?
「そうですね(笑)」

-新チームになってチームの雰囲気はいかがですか?
「みんな仲が良くて先輩後輩という上下関係も厳しくないので、いい意味でまとまりがあるし、雰囲気もいいと思います。そうしたチームの状態がいいプレーにもつながっています」

-3位は悪くない結果だし、まだ上もある順位ですが、この大会を通して得られた部分、良くなった部分はどこですか?
「最初の方の試合は出だしが悪くてミスも多かったんですけど、試合に慣れていくうちにそこが良くなりました。準決勝は良くなかったんですが(苦笑)、徐々に良くなった部分はそこですね」

-秋はどのような部分を強化していく必要があると思いますか?
「個人的にはドライブをしていった時に相手もヘルプに来るので、そこでパスしてノーマークをしっかり探して作るのプレーが必要だと思います。青学にしても慶應にしてもノーマークのシュートの確率が高いですし、そこをきわめていきたいと思います。チームとしては、速攻を早くしてディフェンスをもっと頑張るチームにしていきたいと思います」



「もっと得点が取れるように技術をつけていかなければ」
チームを率いる身としての自覚と責任

◆#15熊澤恭平(日本大・4年・G)
100516KUMAZAWA2.jpg昨年一躍トップ選手の一人として注目を浴びた熊澤。優れた身体能力はもちろんだが、礼儀正しく、素直な部分もおそらく成長の大きな要因だろう。代表に選ばれたこと、そこで得られるものに感謝してプレーしている様子が伝わってくる。
サポート役に徹して昨年のインカレでは「ディフェンス王」の称号を手にした。しかし今年はチームの主役の一人として前に出て行く必要がある。他にもスター候補はたくさんいる日本大だが、その中で最上級生としてどのような存在感を出せるかが、日本大の命運を握るだろう。


―優勝を狙っての4位という結果だったと思うのですが、振り返ってみていかがでしょうか?
「去年出ていた4年生が抜けて代替わりした年だったので、いきなり優勝を狙うということは言えなかったですね。とりあえず僕らの中では、1試合でも多く試合をしようということを目標としていました。なので、最終日まで残れるようにまずは、ベスト8に入ろうということを大切にしていました。その結果、拓殖大戦、東海大戦はすごくいい形で試合ができて、ここまで来ることができました。最終的には4位という結果でしたが、まだ若いチームなので、いい経験になったかなと僕は思っています」

―3位決定戦はモチベーションを保つのが難しい試合だった思うのですが。
「青学に負けた後、悔しがってはいたんですが、日大ってみんなが明るいので、ナベ(#37渡部)を中心に切り替えようって話になって。3位決定戦はいつも通りの明るい日大で臨めていたと思います」

―篠山選手(#4)が体調不良で最終戦は欠場となりました。熊澤選手としてもガードの責任を感じたのでは?
「竜青の替わりに若い司令塔ではありますが海斗(#3石川)もよく頑張ってくれました。今日の筑波戦に限っては、竜青がいなくなったということで、自分がしっかりしなくてはいけなかったんですが、ミスを連発してしまった。4年生としてやっぱりチームを支えられなかったという点では反省しています」

―この試合に関していえば、試合に出ているのは、熊澤選手以外は全員下級生というメンバーでしたが、チームをまとめる難しさはありましたか?
「熊吉(#24)、森川(#21)は、去年から試合に出ているのでなんら問題なく自分の考えのもとでやればいいと思っていました。新しく入った坂田(#1)とかヒロ(#25菊池)とかには、色んなことをやれとは言わずに、各々できることを頑張れということは伝えていました。例えば、ヒロはディフェンス、坂田はリバウンドとか。あとは声を出していこうというのは、チーム全員に言っていました。ただ、最後まで僕がコートに居られなかったので、それはチームに申し訳なかったなと思っています」

―熊選手、森川選手は成長が顕著に見られて、チームの中心選手となってきましたね。
「そうですね。京王電鉄杯のとき、僕ら2人(熊澤と篠山)は李相佰杯の合宿があったので後から入ってきたんですが、森川はどんどん良くなっているし、熊吉にいたっては、もはや大黒柱ですよね。マサさん(中村将大・現アイシンAW)から完全に受け継いだ感じがあるので、本当に頼れる3年生だなと思います。あとはナベ。彼は去年の優勝の立役者なので。それに、色々ゲームを知っています。そういう選手がベンチにいるのは、安心なんですよね。4年目ですけど、そういう部分ではチームに頼れる存在がたくさんいる、すごくいい環境でバスケットができているなと感じています」

―昨年とは違い、今年はリバウンド、3P、1対1など様々な仕事をしていますよね。チームの中での自分の役割というのは?
「去年はすごく得点力のある選手が多かったので、ディフェンスとリバウンドということに重点をおいてやっていたんですけど、今年は僕が点を取りに行かなくてはいけないということを監督に言われました。なので、去年やってきたことプラス得点というものを自分の中でやっていこうと思っています。ディフェンスとリバウンドは去年からやってきたことだから、自分でも1つの駒として持っているのですが、オフェンスは、先輩達に頼っていたなというのを本当に感じています。今大会は、全試合15点前後で止まっていたので、もっと得点が取れるように技術をつけていかなければならないなと思いました」

―1試合何点取るのが理想ですか?
「僕は金丸(明治大#14)とは違うので(笑)、40点も50点も取るのはちょっと無理なので、竜青と併せて40点くらい取れるのが理想かなと思います。今、李相佰の合宿でもいろんな選手とやっているんですが、みんな得点能力が高いので、すごい勉強になっています。本当にいい経験をさせていただいているなと感じます」

―秋以降、日本大がもっと強化していかなければならないと感じているところはどういうところでしょうか?
「まずはディフェンスですね。去年の人たちは何が上手かったかって言うと、やっぱりディフェンスだったんですよ。ディフェンスを頑張って、リバウンド取って、そこから速攻というのが日大の1番強かった形だったので、それは継続してやっていかなければならないなと思っています。あとは、6・7・8番目の選手の成長が大事ですね。森川にしても熊吉にしても、アグレッシブにプレーするので、どうしてもファウルトラブルになりがちだったので、それをどうにか埋められるようにチーム力を高めるのが大切だと思います」

―今年は学生最後のシーズンになりますね。リーグ、インカレに関してはディフェンディングチャンピオンということで追われる立場にありますが、どのようなシーズンにしたいですか?
「今、過去の経験が僕の首を絞めているなという感じはします(笑)。自分の年っていうのは、責任とか、1試合の重みとかが全然違って、4年目にしてかなり緊張することがたくさんあります。それでも、緊張してガチガチやるのは日大らしくないので、明るく楽しくやりたいですね。去年の先輩から受け継いだあのカラーを、今年も存分に発揮して納得いく形で終われたら僕はいいかなと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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