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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.05.15 (Sat)

【2010トーナメント】5/16 5~8位順位決定戦

東海大は関東学院大相手に追う展開であわやの勝利
早稲田大は中央大を終始圧倒


100515ide.jpg順位決定戦第一試合、中央大早稲田大は、早稲田大が#14大塚(2年・G)からの早いパス回しに翻弄され、試合の序盤から差をつけられた。スタメンと一緒に練習したのはわずか1回という#14大塚だが、抜群のセンスでパスを供給し、早稲田のリードを広げる。中央大は#20久保田(3年・C)のインサイドが強く、やはりアウトサイドが中心になるが、確率が上がってこない。それでも#17小野(2年・F)が切れ込み、#18渡邉(2年・F)がマークされながらも早いリリースで3Pを沈めるなど少しずつ好転。2Qには#5竹原(4年・SF)も3Pのバスケットカウントで意地を見せた。
しかし差は大きく、3Qではまた差が開いてしまった。苦しい中でも4Qは踏ん張りを見せたが届かずタイムアップ。早稲田大は#00金井を欠いたが、余裕を持って勝利した。

中央大の課題の一つはスタミナか。昨年のインカレもそうだが、終盤にはやはり疲れが見えてくる。バスケットは本来連戦をすべきスポーツではない。しかし一つの大会を安定していかに体力・精神力をコントロールしていくかが今後の課題となっていくだろう。

早稲田大は#14大塚の復帰でようやくバスケットが形になってきた。あとはここからどこまで高めるかということになる。早慶戦もあり、まだ気は抜けない。あと一試合でさらにチームとしての伸びしろを作りたい。


100515tokai.jpg順位決定戦、第二試合の東海大関東学院大は予想以上の接戦どころか、東海大が終始追う形となった。#1パプ(4年・C)の守りは#0満原(3年・C)。しかし注意はしていたと言うが、あっさりパプにボールが入る場面が目立つ。左のターンだけとはいえ、これまでの対戦相手はそこまで簡単にはボールを入れさせていない。シュートは落ちる場面もあったが、リバウンド勝負ではパプが圧倒的。東海大はオフェンスでは#7遥(4年・PF)のレイアップがこぼれ落ちるなど、ぴりっとしない。アウトサイドの安定も課題で、1Qはたったの8点という内容に。関東学院大も点数では抑えられていたが、#32前田(3年・F)のアウトサイドも次第に決まりだし、リードは守る。
後半追いつきたい東海大だが、#32前田の3Pが止まらない。4連続で決められ、#1パプにもバスケットカウントを許して、差が縮まらない。しかもファウルトラブルも次第に厳しくなり、ゴール下の争いも熾烈に。ようやく#1パプにダブルチームに行ったのは3Q終盤。#0満原、#36養田が激しく囲むとようやく関東学院大の流れが停滞し始めた。
4Qになると#36養田が存在感を発揮し、#24田中(1年・SF)の3Pも決まりようやく56-56の同点に。だが、再び関東学院大に流れを呼び込んだのは#51細谷(3年・G)。3本連続の3Pで再び関東学院大がリードを奪う活躍。勝負を決したのは残り2分の攻防だった。#5多嶋(4年・G)の3Pに続き、#36養田のフェイダウェイのミドルシュートで3点差にすると、#24田中がバスケットカウントを奪い、再び同点。最後の激しい攻防の中、勝負を決めたのは東海大の経験値だ。残り10秒を切って#36養田の放ったシュートはリングに弾かれたが、「分かっていた」という#5多嶋が飛び込んで決め、東海大が2点リード。残り3.4秒、関東学院大はハーフラインからのスローインになるが、#51細谷はシューター#32前田までパスを渡すことができずタイムアップ。きわどい勝負を東海大が制した。

東海大にとってはあまりいい試合とは言えなかった。関東学院大の力には他チームはきちんと対応してきているだけに、出足の悪さがあったとは言え、もう少し優位にゲームを進めたかったところだ。順位決定戦は難しい試合ではあるが、ともに反省を次に生かしたい。

写真上:大塚のおかげで井手も攻めやすくなった。本来の高い能力で再び周囲をあっと言わせて欲しい。
写真下:勝利して、多嶋と養田が抱き合う。終盤のこの2人なくしては勝利はなかった。

※東海大・多嶋選手、養田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
関東学院大・堀コーチのインタビューは追って掲載します。

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【INTERVIEW】
「みんなで共有して“東海”という“チーム”に」
秋に向け、ここからが真のスタート

◆#5多嶋朝飛(東海大・4年・G・主将)
100515TAJIMA.jpg#36養田が打って、入らずに弾かれたボールに飛び込み、決勝点を決めた。勝負どころの集中が勝利を呼び込んだと言えよう。2点差で負けた翌日の順位決定戦は精神的にも厳しいものだ。しかしそこで正面を向く精神力がなければ、頂点を狙う資格はない。
今年は主将として、やるべきことは多い。能力のあるインサイド陣を生かし、経験値の少ないウイングをのびのびブレーさせるにはどうするか。キャプテンとして、ガードとしての意気込みを語ってもらった。


-春からここまでチーム作りをしてきていかがでしょうか。
「最初はキャプテン決めから始まって、袋舘(#28)が副キャプテンになって、練習だけではなくて私生活の細かいところからやっています。鞄を揃えようだとか、当たり前のようなことを当たり前にできるチームにしたいと話し合っています。最初はそうは言ってもなかなかできなくて、周りの人にも注意を受けたりしていました。國友や今村といったスタッフ陣も協力してくれて言い続けていますし、そういうのがプレーにも出てくると思うとみんなにも言っています。少しずつですが良くなってきています」

-去年からまとまりという面では非常に強くなってきていますが、昨年と比べてはチームとしてはどうでしょうか。
「去年は一つ上の4年生が本当に仲よくて、そこを中心にチームとしても良かったし、森先生もいたので思考力なども指導していただいた部分もいい方に働きました。ただ、最終的に勝てなかったこともあって、何が足りなかったかを話し合いました。やはり緊張感というか、厳しさが足りないのではないかというのが自分たちからも周りからも出てきたことです。だから練習中から何かあればみんなを集めて話すことを続けています。それがマンネリ化しないようにしていかなければいけないですね」

-袋舘選手などがそういう面ではかなり言う役割をしてくれているという話も聞きました。
「雰囲気が悪い時なんかに僕が止めてあいつが言ったり、個人個人に話しかけていたり影ながらやってくれています。自分も全体的に様子を見てやるという感じです。あとは他の4年生や3年生からそういった姿勢が出てきてくれれば、もっとチーム力が上がるかなと思います」

-慶應大と4月にやった練習試合では本当に全員が元気が良かったですし、そういう意味で雰囲気の良さというのは感じていたんですが。
「確かに。チームとしては去年できてきた基盤みたいなものがあってステップアップしてきています。リーグ・インカレと勝ちきるためには技術も必要になってくると思うんですが、東海という“チーム”が大事だと思うのでそれを考えていけばもっともっと良くなっていくと思います」

-昨年は前村選手と2ガードで分担していましたが、今年は1人ですが負担は増えたという感じですか?
「その時出ているメンバーによって変わってくるかなと思っています。去年もそうだったんですが変に考えすぎると自分のプレーが消えてしまうので、自分は自分のいいところ、外のシュートとかを出していかなければと思っています。養田がいれば分担できるところもあるし、大貴(#24田中)は能力もあるのでまだ好き勝手にやらせた方がいいからやらせたい。だから人によってですが、コントロールとしてはまだまだ。インサイド陣とアウトサイド陣をうまく使えれば本当に強いと思うんですけど、まだみんなで共有できていない部分があるので、そこを話し合って積み重ねていきたいですね」

-そういう面が悪く出たのが準々決勝とこの試合だったと思うんですが、1Qのディフェンスの入りがあまり良くないのが気になります。
「スカウティングで相手がやってくることを想定してやる訳なんですが、そこの危機感がまだ薄い気がします。昨日もそうだけど、悪いディフェンスではないんですけど打たれる間合いでついてる訳ですよね。そのシュートを消せば展開は変わるんですけど、相手にやりたいことをやらせないアジャスト力がまだ甘い。途中からは対応できるんですけど、最初からみんなが意識していくことで変わってくると思います」

-キャプテンという立場はどうですか?
「最初はキャプテンはどうすればいいんだろうと思いました。大学はもう全然、小・中とは違いますから。各地のエースが集まって来るので、やはり自分に自信はありますよね。東海は“チーム”を大事にしているはずなのに、やはりそこはエースの自負もあるから個に走ってしまうところがあります。でもそれではチームとしてダメになってしまうので、そこを理解させたいというのはあります。養田みたいに我慢して我慢して生きるタイプだと、今日みたいに我慢できる試合になるんですが、一人だけ出ようとするとチームではなくなってしまいますよね。能力がある選手が集まるようになったからこその課題です」

-強いチームはどこもそれが悩みどころですね。
「先輩なんかとも話したり、いろんな人と話してアドバイスももらっていますが、自分が頑張ってそれをチームに還元できるようになればと今は考えています。今は袋舘もサポートしてくれますし、そこまで悩むことはなくなりました」

-明日は最終日ですが、ここまでの反省を踏まえて明日の抱負を。
「陸さんにも言われたんですが、優勝を目指してきた中で負けて目標には届かないけど残りの試合がある、という難しい状況ですよね。相手もそれは同じだし、こういうところで精神的に立ち直って勝ちきるチームになっていかないと、リーグ・インカレと続かない。この順位決定戦があったから、という結果にしたいし、好きでこんな経験もしたい訳じゃない。今年東海は創部50周年だし、陸さんも東海に来て10周年なんです。だから絶対に勝ちたい。このまま終わりたくないです。だから明日もいい準備をして明日東海のバスケをします。また問題点は出てくるかもしれませんが、一つひとつ話し合いながら解決したいと思います。それで最高のチームになれるようにしていきます」



「東海のスタイルをいかに貫くかが大事」
勝負のポイントを作った“仕事人”

◆#36養田達也(東海大・4年・PF)
100515yoda.jpgゲームが好転したポイントには要所に養田のプレーがあった。
一人でも得点が決められる満原や遥を生かすには、やはり名バイプレイヤーが必要だ。ウイングに試合経験の少ない選手を据えた今の布陣では、司令塔の多嶋だけではそれをこなせない。養田のようにチームのために動いてくれる人材が必要不可欠であり、実際仕事をこなした。
春は将来目指す目標もあり勉学にもいそしんでいる。そのためベンチからの登場となっているが、養田の存在価値は今後の東海大でますます重要なものとなってくるだろう。


―今日の試合を振り返っての感想を。
「勝ってよかったの一言に尽きますね。関東学院とやるときはいつもこういう感じになるんですけど、東海らしさっていうのが出た良い試合だったと思います。やっぱり関学も粘ってきたんですけど、最後は我慢勝負でうちが。でもどっちが勝ってもおかしくなかったですね」

―前半はパプ選手にインサイドを攻められましたね。ハイポストからローポストのパプ選手へパスが渡って、ゴール下を決められるシーンが目立ちましたが、ディフェンス面ではどう感じましたか?
「そうですね。後半はダブルチームいって外のシュートを止めようっていうことだったんですけど、前半はインサイドを見るんですけどヘルプに行かなかったり、コミュニケーションがうまくいかなかったかなって。それが結局パプにやられちゃったり、外のシューターにやられてしまった。それがディフェンスがうまくいかなかった要因かなと」

―オフェンスも前半は点が獲れずにもどかしい展開でしたね。
「ディフェンス自体は30点台に抑えていたので、東海のディフェンスはできていたと思うんですけど、オフェンスは消極的になっちゃったかなと思います。やっぱりパプがいるので、それで思い切りがなかったかな」

―去年からインサイドの2人が外でプレイすることで、オフェンスの流れが停滞するという悪循環があったかと思うのですが、そのことに関してはチームとしてどう認識していますか?
「それはチーム全体として懸念していることではあるんですけど、僕ら側からしてみれば2人にずっと中でやり続けさせることが大事です。でも今日の試合は満原(#0)も天翼(#7遥)も戦っていたので、戦い続ければこういう結果につながると思います。昨日の試合も点は獲れていたんですけど、やっぱり外、外って、結局逃げてるわけじゃないですけど、最後に点が獲れなかったり。でもシュートが入る、入らないを別にしても、僕ら4年生が言えば中でやってくれるので。今日なんかは良かったと思いますよ」

―前半はあまりいい内容ではないと感じましたが、後半の切り替えは素晴らしかったと思います。
「僕はあまり前半は悪いと感じていなくて。オフェンスは悪かったですけど、ディフェンス自体は悪くなかったので、後半はとにかく東海のディフェンスをやり続けよう、と。その中で前田(#32)に1対1をさせないとか、パプにシュートを簡単に打たせないとか、リバウンドを徹底するとかを、もう一度して。パプからボールの展開があったら、クローズアップをするとかの確認で、あとは気持ちですね。どっちが強く粘っていけるかが勝負だと思うので」

―後半にパプ選手にダブルチームに行って東海大のリズムになって追いつきましたが、試合残り5分を切ってから関東学院大に3P2本にアウトサイド1本決められて、また点差が開きましたね。その時の心境というのは?
「やられたなっていうのはありましたね。前に練習試合をやった時も51番にやられたので、空けないようにしていたんですけど、コミュニケーションミスもありましたし。でも点は獲られましたけど、上手く凌げたかなって。少し点差は開きましたけど、その時に我慢してディフェンスができたので良かったですね」

―この試合で東海大の強さを一番感じたのは、あの場面で粘れたことですよね。
「前から東海はディフェンスチームだと言われてきたんですけど、集中力が途中で切れちゃったりして。そこだけは無くそうって話し合っています。接戦の時こそコミュニケーションを取って、良いディフェンスからオフェンスリズムを生みだすことを意識して、それがうまく機能したかなと思います」

―終盤の養田選手の一対一からのミドルシュートが試合を決めたかと思いますが、あのような接戦で自分から攻める姿勢を前面に出そうとするのは4年生になったことは関係ありますか?
「特にはないですね(笑)。なんかみんな攻め気はあると思うんですけど、パスを回していたので。やっぱり接戦になるほど消極的にもなってしまいますし。そこで4年生が出していかないとダメだと思って。朝飛はコントロールするほうなので、朝飛が攻めるなら僕がコントロールしますし、僕が攻めるなら朝飛がコントロールしますし。4年生が引っ張っていけば、下級生もできるメンバーがやってくれれば問題ないかな。そのためにも4年生が見せないと話にならないので。そこは勝負だなと思って強引に行きました」

―昨年までは主にパワーフォワードのポジションでしたが、今日の試合ではスモールフォワードの役割もこなしていましたね。
「高校時代はシューティングガードもやっていたので、本業はパワーフォワードなんですけど、とりあえず問題はないですね。今年になってからコンバートしたというか、ずっと3番をやっていて。一応2、3、4番ポジションはできるので、コーチに指示されたらできることをやるだけですね」

―コンバートしたと言っても、違和感なく役割をこなしていますよね。
「そうですね。今までいろんなポジションを経験してきたので、このポジションは何をしなければならないというのはわかっているつもりなので。それに4番をやっていると、2番のことも3番のこともわからなければならないし。各ポジションのことをわかってないと自分のポジションの良さも周りも生かせないので。そういうことを考えていたので、コンバートしても上手く出来たと思います」

―まだ大会は終わっていませんが、この大会を通して秋のリーグ戦に必要だと思うことは何でしょうか?
「他どうこうじゃなくて、東海のバスケをやるだけだと思います。東海のスタイルをいかに40分間貫くかが大事であって、40分の中で絶対悪くなる時があるので、そういう時に声を出し合って。そこでデイフェンスを頑張って、いい流れを作って、そういう風にできればいいと思います。本当は今年は“完全制覇”という目標があったんですけど、春は獲れなかったので、新人戦は任せて、リーグ戦、インカレを獲れればいいかなと。負けたことはくよくよいってもしょうがないし、またステップアップしていければいいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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