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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.05.14 (Fri)

【2010トーナメント】5/14レポート

慶應義塾大、青山学院大は余裕を持ってベスト4へ
筑波大、日本大はクロスゲームを制す


100514tawatari.jpg準々決勝、慶應大は中央大を圧倒し、ベスト4へ。青山学院大も3年前は関東学院大に負けを味わったが、今度はそのような油断も取りこぼしもなく勝利。激戦Dブロックの注目カード、日本大対東海大は前半で東海大が大きく出遅れると、追い上げをはかるもわずかに届かなかった。一方筑波大は早稲田大を追う形から接戦となったが、4Qで勝負強さを発揮してベスト4へ勝ち上がった。


早稲田大筑波大の第一試合、早稲田大はスタメンガードに#14大塚(2年・G)を据え、ゲームの出足でアドバンテージを奪う。大塚はアシスト、速攻、スティールと再三隙をついて早稲田のオフェンスをつなげる。筑波大は#34田渡(3年・G)の3Pやフリースローなどでつないでいくが、1Qは17-21とわずかにリードされた。2Q、競り合いになったが開始5分で#34田渡が3つ目のファウル。交代した#19富岡(3年・G)だったが#14大塚に対応できず早稲田が一気に連続得点で11点のリードに。筑波大はタイムアウトで落ち着くと#15山口(3年・F)や#37星野(2年・F)、#36本井(4年・C)の得点で追い上げ、前半はわずか早稲田大1点リードの33-34。
後半もわずかに早稲田リードで続いたが、筑波大は3Qまでアウトサイドが不調で、決め手が出ない。ようやく残り1分半で#34田渡がこの日2本目の3Pがを決め、好転の兆しを見せる。早稲田大はミスが続き、3Q終盤に失速。筑波大は4Qの速攻と、#15山口、#35池田(1年・SG・京北)の連続3Pでようやくアウトサイドを連続して決めると勝負を決定づけ、タイムアップを迎えた。
筑波大は慶應大との準決勝、早稲田大は中央大との順位決定戦へ。


100514papu.jpg第二試合は青山学院大関東学院大の対戦。
2007年、3部Bの関東学院大が青山学院大を下して3位にまで登り詰めた時は、誰もが驚いた。セネガル人留学生が関東の大会に出てきたのは初めてであり、ゴールデン世代の竹内兄弟が卒業した翌年だったため、その力強さは際だった。当時の戦法は非常にシンプル。アイソレーションからの#1パプ(4年・C)の1対1や、インサイドに何度もボールを入れながらディフェンスを収縮させると、アウトサイド陣が余裕を持って3Pを決め、パプがリバウンドを取りまくった。関東の上位陣は慣れないショックにあわてふためき、次々に自滅していってしまった。
今回、青山学院大との再戦になったが、さすがに今度は青学大も焦ることはなかった。ルーキー#25永吉(1年・C)のサイズ・幅でパプを止めるとディフェンスでターンオーバーを奪い、次々と得点。1Qで差をつけると、その後は追いつかせることはなかった。#1パプは22得点17リバウンドと奮闘したが、#32前田(3年・F)が18点としたほかは、若い1年生が多い関東学院大では青山学院大には適わなかった。
青山学院大はまだ100%を見せず日本大との準決勝へ、関東学院大は中央大との順位決定戦に臨む。


100514sakai.jpg第四試合の慶應大中央大は、終始慶應大が圧倒した。
昨年は小野龍猛というエースを擁しながらも、慶應大には大きな差をつけられて全敗の中央大。京王電鉄杯ではエース不在の慶應大に勝利したが、さすがに今度も同様に、とはいかなかった。司令塔#4二ノ宮(4年・G)、高さで勝る#7岩下(4年・C)、数字に出る部分でも出ない部分でも多大な貢献ができる#5酒井(4年・F)のトリオが揃えば、慶應大の方が優位だ。中央大は1Qでダブルスコアの差をつけられた。2Qはゾーン気味に守り慶應大の足を鈍らせるが、背負った点差は前日の専修大戦よりも大きい。#18渡邉はこの日もタッチが好調で、マークを外しては簡単に3Pを決めていく。しかしそこにも慶應大は素早い対応でマークを#5酒井チェンジ。すると後半はさすがに渡邉も簡単には打てなくなった。終盤はともに控えを出場させる展開となり、慶應大が余裕を持って準決勝に進んだ。
「気持ち負け」と中央大主将の#4澤田(4年・PG)。中心選手が2年生である中央大にとっては、慶應大の4年トリオのような経験値はまだない。来年、再来年へと続く糧としたいところだ。
中央大は関東学院大との順位決定戦へ、慶應大は2年連続の決勝進出をかけて筑波大と対戦する。

写真上:筑波大は田渡が要所で決めていた3Pも大きかった。
写真中:延岡学園の先輩後輩となるパプと永吉。試合前にはしっかりハグも交わしていた。
写真下:26得点の慶應大・酒井。リバウンドでも14日時点でパプ、岩下に続き他チームのセンターを押しのけ、3位につける相変わらずのユーティリティぶり。



※日本大対東海大、日本大・森川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
大きく出遅れた東海大が追い上げるも届かず
日本大はアウトサイドの好調と機動力で逃げ切る


100500youda.jpgゲームの序盤から日本大に面白いようにシュートを決められた東海大。#19浜田(2年・F)が2本の3Pを開始早々決める。東海大は#24田中(1年・SF・長崎西)、#7遥(4年・PF)のドライブが決まるが、ディフェンスの対応が遅くその後も簡単に打たれる場面が続く。#24熊(3年・C)の機動力のあるペイント内の動きと、ワイドのアウトサイド陣への守りが難しく、中では熊、アウトサイドでは#21森川(3年・F)が3本の3Pを決める活躍。思うようにインサイドで攻められない東海大は、アウトサイドも不調でファウルが続く。23-9と大きくあけられタイムアウトを取るが、その後すぐ#3石川(2年・G)がブザービーターで3Pを沈めて1Qは26-11と予想以上に離される立ち上がりとなった。

2Q、日本大は#21森川が#7遥をブロック。#3石川も#24熊とのコンビブレーで鮮やかな速攻を決めると、東海は必死のディフェンスもなかなか機能しない。しかし得点では#0満原(3年・C)が3P、#5多嶋(4年・G)のアシストを受けての得点などで追い上げをはかる。しかしのっている日本大は#3石川が連続3Pに加え、昨年新人戦以降戦列を離れていた#72名塚(3年・F)、#15熊澤(4年・G)までもが3Pでを決めて東海大を黙らせる。東海大は#16坂本(3年・C)、#36養田(4年・PF)が地道に返し、最後は#0満原が3Pを入れるも、2Qは48-31の17点差と依然厳しいままとなった。

3Q、東海大のディフェンスの足がようやく動き始める。さすがに日本大も簡単には得点できなくなるが#4篠山がドライブ、#15熊澤がミドルシュートで苦しい中、4年の貫禄を見せる。東海大は#24田中の3Pがようやく1本目。#36養田の得点などでじわりと11点差にまで詰めて終了。

100500kumazawa.jpg4Qになると更に東海大のディフェンスは激しさを増した。日本大のターンオーバーが続くと、ようやく東海大シューター陣が目覚める。#34三浦(3年・SG)の2本、#0満原の1本の3Pで一気に差を縮めると、#5多嶋のスローインから#36養田が決めて点差は5。日本大は#15熊澤がこちらも連続3Pで返すが、#0満原も再び3Pで返し応酬が続いた。残り2分、たがいにファウルが嵩み厳しくなるが、ここでルーキー24田中がリバウンドからバスケットカウントを獲得。76-75と1点差に詰め寄った。ここから互いに点の取り合いとなるが、残り10.5秒、82-80と日本大のリードが2点となったところで#21森川が5ファウル退場。かわりに#72名塚を投入する。残り5.3秒、必死に守る日本大は#24田中のシュートを#4篠山がブロックに行き、ファウルしてしまうという痛恨のミス。頭を抱える篠山だったが、幸いにも3Pファウルではない。しかし田中はこれを1本しか決められず、82-81で1点ビハインド。残り3.7秒で#72名塚にファウルし、これを名塚が1本決めて83-81。東海大は最後に#5多嶋が打つが届かずタイムアップ。日本大が試合を制した。

東海大は最初に負った点差が大きすぎた。前半のディフェンスの反省点は大きい。日本大は内外ともにバランスの良さが光った。次は青山学院大戦。こちらも見所の多い戦いとなりそうだ。



【INTERVIEW】
「新人戦で自信がついた」日本大のインサイドを
陰ひなたで支えるブルーワーカー

◆#21森川純平(日本大・3年・F)
100514morikawa.jpg激しいディフェンスの応酬で退場となってしまったが、11点6リバウンド。3Pが3本にブロックも2本と、内外で存在感を遺憾なく発揮した。
派手ではないが、黙々とインサイドで仕事をこなし、いて欲しいところでリバウンドを取ってくれる。こうした選手の存在こそがチームを下支えして輝かせてくれるのだ。
昨年の新人戦に登場し、先輩たちには「秘密兵器」と言わしめた。名塚も復帰し、熊吉と3人の3年生たちの働きが今の日本大では見逃せない。今後どのような活躍を見せてくれるのだろうか。


-前半リードの要因は?
「前半はみんなディフェンスも足が動いていたし、僕と熊(#24)もリバウンドをしっかり取れて、オフェンスでも速攻を出すことができたので引き離せたと思います」

-東海大のディフェンスが少しついてきていなかったかなという部分もありましたが。
「そうですね。前半最初の方も東海はローテーションがちょっと遅くて、結構空いた部分がありました。だからそうだったら打とうという感じでした」

-前半こんなにうまくいくとは思っていましたか?
「いや、最初から接戦だったり、もしかしたらビハインドになるんじゃないかと思っていたんですけど、入りがとても良かったのでこういう形にできたのかなとは思います」

-名塚選手もここで入れて、3Pを決めましたね。
「彼は明成の出身ですから、気持ちは強いですね」

-後半はさすがに打てなくなりましたが、予想は?
「もちろんしていたんですが、すぐには対応できなかったのでああいう風になったと思います」

-昨年から試合に出始めて、とてもいい仕事をしていると思いますがどういった部分を心がけているのですか?
「特に考えてはいないんですが、試合に出たら自分ができることをやっていこうと思っています。監督からも“お前は合わせとリバウンドが得意なんだから、それを頑張ってやれ”と言われています。それを徹底的にやってきたので今があると思います」

-サイズは192cmですが、リバウンドなどもとても上手に取りますよね。何かコツがあるのですか?
「やはりそこもあまり考えたことはないんですが、勘ですね(笑)」

-1年目はケガもありましたが、今こういう風にできると考えていましたか?
「あの時はダメかと思ったんですけど、昨年の新人戦でやれるなと自信がつきました。1年間の遅れもあってみんな上手くなっているのを感じていたので本当に自信がなかったんですが、新人戦のおかげですね」

-日本大の選手はそこまで有名ではなくても、いつの間にか台頭してくるイメージが強いのですが、どこに理由があると思いますか?
「練習中のライバル意識というか、雰囲気もありますし、競い合って練習しています。そこから負けないという気持ちがあるし、自主練習もかなりしているので、いい選手になっていくと思います」

-明日も青学大戦ですからタフなゲームになると思いますが、抱負を聞かせてください。
「京王電鉄杯でもやって負けましたが、そんなにやれないというチームでもないと思いますし、自分たちができることをやって、自分たちのバスケットができればいい勝負ができると思います。それを徹底して頑張りたいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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