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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.12.06 (Sun)

【2009インカレ】12/6 決勝 日本大VS慶應義塾大

序盤から勢いに乗った日本大が慶應大を追いつかせず
慶應大は終盤に執念と闘争心を見せるも敗退

091206NIHON.jpg2連覇を狙う慶應義塾大と復活の日本大。決勝は、リーグ戦の決着をつける形での戦いとなった。リーグ戦では慶應大は日本大に2勝、しかし優勝は日本大がさらっている。どちらが上か、頂上での決戦は日本大が終始リードを得る展開となった。

勝負を分けたのは、日本大の勢いだった。慶應大は前日の準決勝であれほど決まったアウトサイドが不調で波に乗れず、序盤で引き離された。日本大の激しいマンツーマンディフェンスの前に、決めきれないボールが何度もリングからこぼれていった。「今日は5人が5人いつもの働きができなかった」と慶應大の佐々木HC。反対に日本大は自らのパフォーマンスを存分に発揮した。

慶應大は何度も追い上げ粘り強さと執念を見せるが、最後まで逆転が叶わずタイムアップ。優勝の栄冠は日本大学が手にした。

写真:優勝の瞬間、栗原と熊澤が抱き合った。

※試合のレポート、日本大と慶應義塾大の記者会見は「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
091206kobayashi1.jpgまず日本大がゲームの出足から勢いを発揮した。準々決勝で負傷した#31上江田(4年・F)に替わり、スタメンとなった#1種市(4年・F)がブランクを感じさせない鋭いドライブで得点。慶應大も#16二ノ宮(3年・G)がすかざずペイントへ切れ込み返すが、日本大はインサイドで#21中村(4年・C)が#4栗原(4年・F)へアシストを出し、#7岩下(3年・C)からファウルを奪うなど、準決勝から発揮している存在感を持続。慶應大はアウトサイドが安定しない。開始3分半で日本大に11-4とリードされると、タイムアウトを請求。佐々木HCからは「自分たちはそんなに余裕があるチームではないはずだ」と、立ち上がりの悪さに修正をかける。ここで慶應大が持ち直し、#11酒井(3年・F)のオフェンスリバウンドからのシュートや#7岩下のゴール下で得点。しかし一方の日本大も#21中村が#7岩下をかいくぐるターンシュートを次々と決めて、一時は3点差に追い上げた慶應大に10点差をつける。速攻が出せない慶應大は24-16と追う形で1Qを終了した。

2Q、日本大はガードを#9篠山から#3石川(1年・G・明成)にチェンジ。慶應大は#4田上(4年・F)や#7岩下の得点で差を詰めるとスローインから#5小林(4年・F)のシュートで再び4点差。しかし日本大は#3石川が2連続の3Pで慶應大を引き離す。慶應大はゴール下の攻防ではファウルがもらえず、フラストレーションがたまる。それでも#11酒井の得点や#4田上の気迫のリバウンドから追い上げ、再度日本大に迫る。だが日本大も#4栗原が2本の3Pを決めて主将が責任感を見せ、追い上げを断ち切り、2Qは47-34と慶應大を13点引き離して終えた。

3Q、慶應大が再度追いすがる。#11酒井がアシストに、#15熊澤(3年・G)をブロックして早い展開につなげ、#16二ノ宮の3Pや#5小林の速攻で、13点あった差を開始3分で6点にまで縮める。日本大は攻撃が停滞。慶應大は#16二ノ宮のドライブで再び4点差にまで詰めた。しかし慶應大はアウトサイドが決まらず、ディフェンスリバウンドから走られてしまう展開が目立つ。何度も追い上げているものの、日本大のシュートがこの日は安定しているおかげで、その度に引き離される展開が続く。日本大は#4栗原の3Pのバスケットカウントや#15熊澤のミドルシュートなどで1時は3点差にまでされた点差を再び13点と開いて3Q終了。

091206kurihara1.jpg最後の4Q、必死の慶應大は、#4田上の3Pがようやく決まり波に乗りたいが、#5小林のドライブは惜しくもディフェンスに遭って決まりきらない。激しいディフェンスにあたる慶應大にはファウルがかさみ、厳しくなるが、それでもあきらめない姿勢は見える。日本大はこの勢いに#9篠山のバスカンはあるが、やや得点が止まり気味に。慶應大はディフェンスマンとして投入された#8石井(4年・G)がここで渾身のヘルドボール。チームを勇気づけるプレーで鼓舞する。激しい攻防は続き、残り6分で#11酒井が流血でベンチへ下がった慶應大。しかも、ここで混戦の中で主将の#4田上が無念のファウルアウトとなってしまう。この日の4年が気負いすぎていた、と佐々木HCは語ったが、去り際はそれでも主将らしかった。「まだここからだぞ!」。田上は大声でチームに声を発し、最後まで顔を上げたままコートを去る。残り4分、日本大が得ているリードは13点。この日の日本大の充実度は簡単に慶應大に追いつかせない力と勢いに満ちている。だが、慶應大も最後まであきらめない執念の持ち主。残り2分半、苦しい展開の中でようやくオフェンス力が火を噴いた。#15家治(2年・F)のバスカンをきっかけに、#5小林の3Pがようやく当たった。余裕のある日本大は既に焦って得点する必要はない。ファウルを得て確実にシュートを決めて行く。反対に残り2分、慶應大のエースが決めた3Pは4本。残り38秒で6点差にまで追い上げるが、追いつくことは叶わず運命のブザーが鳴った。この瞬間、日本大が昨年のどん底を乗り越え、チャンピオンの栄冠を手にした。

リーグ戦に次いで、2冠を手にした日本大。高校時代は無名だった選手が主だが、彼らは新人戦の頃から高い能力を持つことを見せており、過去のキャリアは全く問題ではない。身体的能力でも相当のレベルだと、リーグ戦中にも慶應大は認めていた。しかし力があると言われながらここまで出し切れず、ケガにも泣いた。それが最後の舞台でようやく花開いた。チーム全体のにぎやかさは前回チャンピオンとなった2003年のチームとも通じるものがあり、応援でも周囲を巻き込んだ。1対1でもこの試合では慶應大を翻弄する出来だった。シーズン中に充実度を増していった彼らは、勝負の年を見事に制した。
一方の慶應大は準決勝で見せた伸びやかさを発揮できずに終わった。しかし昨年スターダムにのし上がってからこの1年間、誠実な取り組みとそれに比例する結果で大学界を引っ張る活躍を見せたことは間違いない。彼らは大学バスケでは少し特異な存在だ。強くなることで他を大きく刺激する不思議な影響力を持っている。選手獲得も思うようにいかない中で、これだけの力を見せていることにも例年驚かされる。惜しくも破れはしたが、彼らがこの姿勢を見せ続ける限り、今後も慶應大は大学界を揺さぶる存在であり続けるだろう。

5日間のインカレはあっという間に終了した。鹿屋体育大が初のベスト8に入り、関東の上位校が確実に残るなど、話題はあったが過密スケジュールにおいて勝敗の余韻を感じるには難しい日程だった。今年は大学界を代表する4年生が多く、どのチームにおいても“勝負の年”だっただけに、序盤は複数面のコートによる試合でじっくりと見られなかったのが惜しまれる。しかし、ベスト8、準決勝などにも記憶に残る試合があり、来期の勢力図争いが楽しみになる材料も見えた大会だった。



【日本大学記者会見】
◆#4栗原貴宏、◆#21中村将大、◆#1種市幸祐、◆#31上江田勇樹、◆#9篠山竜青、◆#15熊澤恭平
―今の気持ちと自分の役割について。
栗原「リーグ、インカレで2冠できたっていうのは、本当に自分のバスケット人生の中で1番嬉しいです。試合では自分はやっぱりリバウンドとか走ったりとか、4年生ということで声を掛けることを意識して。それが40分間できたかなと思います」

中村「率直に言うと、とにかく今はこの状態が信じられないです。自分はチームの中で身体を張ったり、目立たないプレイが多いと思うんですけど、みんながそれぞれの役割を徹底したから、こういう結果になったと思います」

種市「このメンバーだからインカレで優勝できたのですごい嬉しく思っています。自分の仕事は1対1とか、シュートとか勢いをもたらすことなので、周りがボールを回してくれたり、リバウンドを獲ってくれるのでできたと思います」

上江田「率直な感想は嬉しいの一言です。このインカレでは途中怪我で試合に出られなくなったときに“自分は何ができるかな”って考えた時に、ベンチで声を出したり、みんなが戻ってきた時に自分のセカンダリーを身体を冷やさないように貸したりだとか。そういう裏方の仕事でチームのみんなと闘えたので、本当に嬉しいですね」

熊澤「リーグ戦で優勝した時ももちろん嬉しかったんですけど、今回のインカレでの優勝はリーグ戦の時とは全然違って、本当に心の底から嬉しいですね。自分の仕事としてはとにかくディフェンスとリバウンド。決勝戦では小林選手にほとんど3Pを打たせなかったし、そういうところがしっかりできたと思います」

篠山「リーグ戦の優勝は転がってきた優勝で、今回の優勝はちゃんと自分たちの力で手に入れることができたのと思うので、すごく嬉しく思っています。自分の仕事はガードとして、みんなに気持ちよくプレーしてもらって、チームを勝たせることだと思うので、それができてよかったです」


中村「(いつもは献身的なプレイが目立つが、今日は自ら攻めていったことについて)昨日は自分自身チームのみんなに引っ張られたっていうところが大きかったのですが、今日は学生としての最後の大会だったので。自分に何ができるかを考えたら、やっぱり身体を張ることと、声を出すことだった。自分から攻めていったのは、自分が中で攻めることで相手のディフェンスが縮まって、みんなが気持ちよく外から打てるし、併せのプレーもやりやすくなると思ったのでいきました」

種市「(4年間怪我に悩まされ、そして今年も怪我に泣いたシーズンだったが、最後にインカレに出場できたことについて)自分は去年のインカレで怪我した後に、また夏のリーグ前に怪我しちゃって。正直プレイヤーをやめようかと思いました。やめてマネージャーになることを考えていました。でもそんな時に4年生とか周りに励まされて“プレイヤーで復帰しろ”って言われて。チームに支えられてリハビリしたり、ジムに通ったりして1から鍛えなおしたりできました。周りがいるから今の自分があると思います」

栗原「(主将として今年はどんなチーム作りをしたか)やっぱり4年生が試合に出る選手も出ない選手も、頑張ってくれた。試合に出る選手も頑張っていましたけど、一色とか4年生が中心になって、試合に出ない選手でも練習中からスタメンを負かしてやろうっていういい雰囲気がありました。それに下級生たちも良く付いて来てくれましたし。僕は本当に試合に出ている選手だけじゃなくて、ベンチも応援団もスタッフも結束したから優勝できたと思います。昨日の夜に4年生で集まって色々話して、今日の決勝に対する想いを一人一人言って、そこで団結も深めました。上江田も今まで試合に出て頑張ってくれて。インカレで怪我で出られなくなっても、ベンチで声を掛けてくれたり。今まで怪我で今の4年生が揃うことはなかったんですけど、本当に団結できたと思います」

―3年生である2人は来シーズンをどんな風に送りたいと今考えていますか?
熊澤「4年生がなんでも先頭を切ってやっていきたいと思っているので。今の4年生が抜けるのはとても大きいことだとは思うんですが、でもこの1年間4年生から多くのことを学びましたし、4年生と一緒に試合に出させてもらえて、日本一っていう試合経験もできたし、この経験を生かして自分たちが4年生になった時は、自分たちが引っ張っていいチームを作れればいいと今は思っています」

篠山「今は引退したいです。正直言って、ここで綺麗に終わりたいです(一同笑い)。あと1年あるので、そうですね、来年は自分がキャプテンになるので」

種市「自分でそう思っているだけじゃない?(笑)」

篠山「いや、僕がキャプテンをやります!なのでまた来年もこういう風に記者会見ができるように、そして気持ちよく僕がMVPを取って引退できるように、明日からまた頑張りたいと思います」


熊澤「(小林に対するディフェンスについて)小林選手は3Pもありますし、ドライブもありますけど、とにかく自分はディフェンスに徹して。とりあえず3Pは気持ちよく打たせないように、まずはいいリズムでボールを持たせないように意識をして。リーグ戦の時は相手のリズムでボールを持たせてしまって、3Pも決められてしまったので、今日はとにかくディナイで張っていいリズムでボールを持たせないことを意識して徹底しました」

篠山「(二ノ宮とのマッチアップについて)二ノ宮についても大体同じで3Pを警戒しようと思っていて、岩下とのピックはマサさんと自分で思い切って前に出ようって決めていて。とにかく気持ちよく外から打たせないことを考えていました。今日の二ノ宮は思いのほかコントロールを重点的にやっていて、ボールを持っているときもフラストレーションが溜まっているのが見てわかったので、今日はちょっとラッキーだなと思いながら付いていました。
(石川の起用について)海斗の起用は監督さんから“今日は1回休めるからな”って言われて。そういうことを監督さんは余り言わないので、そう言ってくれたことで海斗も心の準備ができたと思うし、自分も休めたので、それがプラスになったと思います。
(今までとプレースタイルやポイントガードとして考え方は変わったか?)2年生の時まではどうしても全部自分でやろうとしちゃって、トップでピックして全部自分が決めればいいっていう考えでいて。でも今年になってそれだけじゃ、勝てないっていうこともわかったのもあるし、偉そうなんですけど、今年は練習中から周りの調子が良かったし、成長したなっていうのが感じられて。それで自分の球離れがいいときの方がチームの調子も良いってわかってきて。リーグ後半からインカレにかけて、自分がボールを持っている時間を短くして、自分で行くだけじゃなくて、パスを裁いていけば、オフェンスのバリエーションもどんどん増えるし、周りの人たちも気持ちよく打ってくれるし。今日もドライブだけじゃなくて、マサさんからパスを受けて攻めたり、周りに繋いでいくっていう形ができていたので、そういうことを心掛けてやりました」

―勝利の瞬間みんながコートになだれ込んできましたね。
一同「あれは渡部(#37)の仕切りです(笑)」

熊澤「(出場時間が一番影響される熊澤にとって種市の復帰はどう受け止めたか)リーグ戦中は僕はずっと試合に出ていて、種市さんが復帰すれば、僕がベンチにいる時間も長くなると思うんですけど。でもリーグ戦中はずっと種市さんのためにって思って頑張っていて、それでリーグは優勝できて安心できて。インカレは上江田さんが怪我をしてしまって、種市さんとプレーできることになって。種市さんは点も獲れるし、走れるし、やっぱり日大のエースなので。種市さんと出られたことは本当によかったです」

―篠山選手以外、今まで全国で勝った経験がない選手ばかりですが、日本一の感想は?
栗原「僕は実はミニバスのときに全国優勝しています。でも高校では県で優勝するくらいで、大学に来て最初やっていけるのかな?って。周りを見て通用するのかなって。でもこうやって最高の形で終われて本当に嬉しいです」

中村「自分は高校で関東大会優勝で、地元のインターハイはベスト16で終わって。大学でリーグ、インカレで優勝できて本当に信じられないです」

種市「日本一って考えられなかったんですよ。なんだかんだインカレになると、どこかでこけたりするのかなって。でも優勝しちゃいましたね…」

上江田「僕は高校も1回もインターハイに出ることなく、それで監督さんに誘われて日大に来たんですけど、最初は本当に何もできなくて。4年間本当にここでバスケットやっていけるのかなって、すごい心配だったんですけど、周りの人たちとプレーしていく中で段々と、自分でもできることを見つけると嬉しかったり。そういうのがあったから、こうやって優勝できたと思いますし、今はやっぱり嬉しいですね」

熊澤「自分も小中高と全国とは縁がないままバスケットを続けてきていて、大学に入って日本大は関東1部でレベルも高かったですし、自分がここでやっていけるかわからないっていうのが率直な感想だったんです。けれどこうやって日本一になってみて嬉しいっていう気持ちよりも今は自分でも信じられなくて。今はとにかく信じられないって言う気持ちが大きいです」

篠山「僕はまぁ、この中のエリートということで(一同笑い)。高校3年生の大阪のインターハイで優勝したんですけど、その時はチームメイトの多嶋朝飛君(東海大#5)に全部持っていかれて、多嶋朝飛君の優勝みたいな感じだったので、悔しいなっていうのは少しあったんですけど(笑)。今回は自分も貢献できたかなっていうのがあるので、高校のときより嬉しい気持ちがあります」



【慶應義塾大記者会見】
◆佐々木三男HC(慶應義塾大)
「田上と小林が気負い過ぎてた。自分たちのバスケットというものができなかった、ということが敗因です。日大に関してはまずはアウトサイドのシュートを止めて、勢いに乗らせないということ。それは中村君を中継してキックアウトからのもそう。それからドライブに対応するということを選手には言いました。自分たちのバスケットというのは、ディフェンスを頑張って、そこからブレイクを出して頑張るということです。それができなかった。日大に前半だけで59%もシュートを決められてしまったし、うちのアーリーブレイクもたったの1本だけだった。日大は種市君の復帰が大きかった。種市君が復帰したことで4年生の連携が強固になって、頑張ろうという気持ちがうちより向こうの方が上でした。日大の4年生の充実感が結束力を高め、それに負けてしまった。

岩下は昨日の力強さがなかった。それは中村君の気迫もあって、気持ちで引いていた。中村君に対しては岩下に1対1で守らせようと思っていたので、ダブルチームにはいきませんでした。岩下にはオフェンスとリバウンドでの貢献をしてもらいたかったが、それが上手くいかなかった。

田上は最初の3試合あまり良くなくて、昨日本来の調子を取り戻したんだけど、大祐が方が気合いが入りすぎて空回りに繋がった。バスケットもどんなスポーツもスーパースターがいても負けるし、スーパースターがいなくても勝つ時は勝つんです。だからそれぞれの役割を全うすることが大事なんです。今日は5人が5人いつもの働きができなかった。リーグ戦で日大に2つ勝ったことも、今日は0にしてチャレンジしようとは言っていたのですが、気負い過ぎていた。

家治については難しい役割をよくやっていると思います。ベンチから“今日は岩下さん普通じゃないな”“大祐さん普通じゃないな”って思って試合に出ると、やはりバックアップは難しい。彼は将来性ある選手なので悪いとは思いません。家治ももっと4年生が溌剌とプレイしてくれれば、もっとできると思います。

私のバスケット観ですが、ポイントガードとセンターが相当な影響力があると思います。二宮にはポイントガードとしての考え方、ゲームメイクをこれから確認します。岩下は良い出来ではありませんでしたが、彼も練習にはついてこられるようになったし、与えた特別メニューもこなせるようになりました。オールジャパンはやってみる価値はあると思っています」


◆#4田上和佳、#5小林大祐、#7岩下達郎
―今の率直な気持ちを。
田上「今日の試合は、相手の日大の充実感がすごい、という。本当に相手らしさを出させてしまった試合だと思います。だけど我々も苦しいときこそ、慶應らしいディフェンスから、ひたむきに頑張って走ろうっていうことを最後まで突き通せて。諦めない姿勢だったりを貫き通せたので、慶應らしい戦いはできたと思います」

小林「やっぱりキャプテンの言葉を借りるんですけど、相手の4年生の充実感が、僕ら4年生よりも勝っていた。後輩たちに情けない姿を見せてしまった」

酒井「あっちはリーグ戦を1位で通過して、インカレも準決勝で逆転で勝ってきて、勢いがあるのはわかっていたのに、1Q目でああいう展開を許してしまった。ああいう場面では4年生がしっかりしていると強い。日大もその通りなんですけど。うちにも素晴らしい先輩方がいるんですけど、それをサポートできなかった3年生の力不足を痛感しています」

岩下「まず1Qのスタートとイージーシュートミスとファウルトラブルの3点が。やっぱり最初の入りで相手にリバウンドを許してしまったり、勢いづかせてしまった。こうやって素晴らしい4年生がいるにもかかわらず、サポートができなくて本当に申し訳ないです」

―佐々木監督から4年生が気負いすぎていたと話しがありましたが、試合のときにどんな気持ちだったのでしょうか?またシュートタッチが良くありませんでしたが、そのことで試合中にどのように感じていましたか?
田上「僕は今まで信じてやるしかないって。緊張というよりやるしかないって覚悟が決まって、かなり安定した精神状態だったと思います。やっぱりシュートタッチが悪いっていうのは、最初に打ってわかりました。けどそういった時にチームプレーに徹するって頭を切り替えて、スクリーンだったり、空いた所でゴール下やレイアップをなどを意識してやっていたんですけど。やっぱり勝負所のシュートを決められなかったのは、シュートタッチが悪かったというのは言い訳にしかならない」

小林「僕も試合前の心理状態としては、体も軽かったですし、やるだけだと思っていました。けど試合開始から“なんかいつもと違うな”というのは感じていました。それは気負いなのか焦りなのか、ちょっとわからなかったですけど。少なからずいつもと違うなと。思いたくもないことが試合中に浮かんできたりもしました。シュートのファーストタッチも気負いすぎて飛びすぎちゃったり、精神的に不安定だった部分も。それがああいう出だしに繋がった。(熊澤にフェイストゥフェイスでディフェンスされたこと)彼のディフェンスはかなり良かったと思います。うちの持ち味としてファストブレイクがあると思うんですけど、ブレイクが出て走っても、彼は戻ってきていて。走って振り切ってリズムを作れなかったことが、ああいうリズムを作ってしまったと思います」

―中村選手が今まで以上にアグレシッヴに攻めてきましたが、マッチアップをしていてどう感じましたか?
岩下「やっぱり充実感を持ってプレイをしていた。今までの将さん(中村)はリバウンドだったり、パスの中継だったり、ビデオでスカウティングしていても、あまり自分からは攻めていなかった。でも1Qからリバウンドだけじゃなく、攻めてきたり、充実感を持ってプレイをしていた。それは自分とのマッチアップだからある程度やってくるな、ということは予測できていたのに、止められなかった。わかっていたのに止められなかった自分が情けないです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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