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2009.12.02 (Wed)

【2009インカレ】12/2 Dコート1回戦レポート

関西学院大が愛知学泉大に最後まで粘る
慶應義塾大、中央大、浜松大は順当に1回戦突破


091202MAMADU.jpg第1試合、東海大九州浜松大は、浜松大が高さに加え、ディフェンスでも見せて勝利した。浜松大はスタメンに#7ママドゥ・ジェイ(4年・C)ではなく、#34シダット・ジャーラ(1年・C・延岡学園)を起用。高さで有利な部分を生かしてゴール下では強さを見せつける一方、ディフェンスでもしっかり相手をマークして簡単には攻めさせずにターンオーバーを次々奪い一気に差をつけた。東海大学九州はサイズが足りない分を早いトランジションでカバー。#21菰田(3年・SG)のアウトサイドをきっかけに反撃し、#8川満(1年・PF・翔南)も果敢なドライブを見せて追い上げをはかるが、浜松大も焦らず差を広げる。東海大九州は1Qの差が最後まで響き、タイムアップ。だがその粘りに、次の試合のため待機していた関西学院大の選手たちも大きな拍手を送っていた。

第2試合、愛知学泉大関西学院大は競り合いになった。「初戦の固さ」愛知学泉大山本監督が言う通り、序盤はアウトサイドが安定しない。しかし一方の関西学院大も得点が取れずにロースコア展開となった。だが愛知学泉大から固さが取れてシュートが決まってくると、流れが傾いた。関西学院大はアウトサイドが落ち始め、ミスが続いて引き離される。終盤に再度追い上げのシュートが決まるが、逆転するには至らず試合終了となった。

第3試合、中央大東北学院大は序盤から中央大が相手を圧倒。1Qで相手に5点しか与えずにリードを奪うと、その後はプレイングタイムを分け合い、問題なく勝利した。全選手が出場、エース・#4小野龍猛(4年・C)も24分の出場にとどまるなど余裕を見せた。東北学院大は1Qと3Qに1桁しか得点が奪えない内容。かつての持ち味だった粘りが見られず敗退した。中央大は次に浜松大と注目の一戦を迎える。

091202yaji.jpg第4試合は昨年1回戦と同じカード。北海学園大が再び慶應大に挑むも、慶應大が第2シードの余裕を見せつけて勝利した。全員出場で♯15家治(2年・F)がチームハイの23点11リバウンドと気を吐いた。♯5小林(4年・GF)「家治はスタメンと遜色ない活躍」と評価。ただしチームとしては「ディフェンスでいいところを見せても簡単なシュートやキャッチミスをミスしてはいけない。ボールを最後まで追わないことも、プレイヤーとして何かが欠落している証」と、ゲームの中身を反省し、チーム全体への気の引き締めを要求した。次は守りの固い愛知学泉大との対戦が待つ。こうしたミスは許されないだろう。

写真上:途中出場ながら浜松大のママドゥ・ジェイはやはり存在感があった。
写真下:慶應大・家治はこの夏頃からチームの流れの中でプレーできるようになり、成長著しい選手。地元・大阪でのさらなる活躍が期待される。


【12/2・Dコート結果】
東海大学九州84(14-31,23-25,14-23,33-19)98浜松大学
愛知学泉大学60(14-15,18-16,17-12,11-12)55関西学院大学
中央大学89(25-5,18-12,29-6,17-37)60東北学院大学
北海学園大学57(13-34,12-25,14-36,18-29)124慶應義塾大学

※愛知学泉大対関西学院大のレポート、愛知学泉大・山本監督のコメント、東海大九州・元部長のコメントは「続きを読む」へ。

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【REPORT】
序盤からロースコアゲームの展開は
関西学院大が終盤2点差に追い上げるが、惜しくも届かず

愛知学泉大学60(14-15,18-16,17-12,11-12)55関西学院大学
091202MIZOGUTI.jpg1Qは14-15のロースコア。愛知学泉大は初戦の固さからかなかなかシュートが決まらない。しかしそれは関西学院大も同様で、#17今田(4年・CF)がミドルシュートやオフェンスリバウンドから裏をかく部分も見られたが、一気に大量得点とはいかない。それでも1Qはパスをつなぐ形での得点が見え、1点のリードで終えた。2Qになると、愛知学泉大#0溝口(4年・SG)の3Pが決まり、#5福田(3年・SF)、#32柿本(4年・SF)が続いて少しずつリズムが出てくる。関西学院大は#44橋本(3年・SF)が2度フリースローを得るも、全て外すミスとなってしまう。#33宇部(3年・C)のトラベリングや#44橋本がアンスポーツマンライクファウルを取られると、その後もファウルが連鎖してしまう悪い流れに。愛知学泉大はその隙にフリースローや#31井上(1年・C・鳥取工業)などのシュートで8点のリード。しかし残り2分から再び関西学院大に粘られ、追い上げられる内容で、2Qは愛知学泉大がなんとか1点リードを守った。

3Qも序盤は互いに点を取っていく。#7稲垣(3年・SG)のドライブや3Pで関西学院大が粘り、愛知学泉大も#0溝口、#32柿本、#31井上らが得点。一進一退となるが、大事な部分で関西学院大にミスが出た。パスが合わずターンオーバーとなると、#33宇部はゴール下のシュートを決めきれず。ゴール下の守りも惜しくもファウル判定。疲れもあるのか、次第にアウトサイドが落ち始めてオフェンスリバウンドが取れなくなる。流れは再び愛知学泉大に傾き、最終Qへ。関西学院大は差が大きく開き始めたところで辛抱強くシュートを打ち続け、「思い切りの良さで決まっていた」(愛知学泉大・山本監督)と、再びアウトサイドを決めるなど、最後まであきらめない姿勢を見せた。残り24.9秒、関西学院大は#7稲垣の3Pで一時10点近くついた差を57-55と2点差にまで押し戻すことに成功。勝利をあきらめない。最後はファウルゲームにいき、10.2秒で#7稲垣がファウル獲得を狙ってシュートを放つも、無情なノーコール。そのまま愛知学泉大が辛くも逃げ切って1回戦突破となった。


[愛知学泉大]♯0溝口 18点/♯5福田 11得点/♯32柿本 18点、13リバウンド
[関西学院大]♯3川嶋 10点、12リバウンド/♯7稲垣 16点


【INTERVIEW】
◆山本 明監督(愛知学泉大学)
091202_YAMAMOTO.jpg「前半相手にやられたのは固さですよね。パスをまわされたという印象かもしれませんが、でも相手のドライブインが鋭いというのは分かっていたので、そちらを警戒していたせいで選手はパスに対するプレッシャーが弱かったと思います。彼らのピック&ロールに対してのヘルプポジションをしっかり取っていたので、次にさばかれるところでシンプルにディナイできなかったのはあります。

ただ、点の獲られ方としては印象は裏をかかれたような部分で強いかもしれませんが、点数やフィールドゴールのパーセンテージを見てもそこまで簡単にはやられていないはずです。ディフェンスとしては前半はこんなものかなという感じでした。ロースコアは予想通り。うちのシュートが入ったら勝つし、リードできます。前半は動きながらのうちのオフェンスをしていれば、後半はついて来なくなるだろうと思っていました。そこで後半に溝口(#0)と柿本(#32)の1対1ができればというところでした。その通りになったと思います。1対1に関しては踏ん切りがよくなってきた。浜松大に勝った試合で彼らは学んだと思います。こちらがコントロールしすぎないで、やっていい時はやらせていますし、そういう時の踏ん切りがつくようになったと思います。

トーナメントは結果が全て。オールジャパン予選から期間が短く準備が十分とは言えませんが、次は慶應大という強敵。点の取り合いをすれば勝てるとは思いませんし、こちらの持ち味を出して戦いたいと思います」


【COMMENT】
「この収穫を糧に、来年は関東とやり合えるチームに」
◆元 炳善部長(東海大学九州)
「今年は下級生が多く出ているチーム。それを最初の1本がパスミスで始まってしまって、それでもう緊張してしまいました。逆に浜松大は、去年の西日本選手権で対戦した時うちに30点差をつけられたことで、最初から気合が入っていましたね。3Pがよく入りましたよ。ちょっと落ちてもらえば速攻に持っていけたのですが、確率が高く苦しかった。出直します。

(オフェンスでエンドスローインから10秒を皆でコールしていた意図は)速いバスケットをするためです。選手たちには高度なコンビネーションが必要になりますが、そうしないと関東に勝てないので、今後もこの形は変えません。

(点差はついたが最後まで頑張りが見えたのが印象的だった)そうですね、4年生も最後に全員出せましたし、よく頑張ってくれたと思います。あとは#8川満や#87高濱が1年生であそこまでやれたのは非常によい収穫です。来年は僕が東海大に来て4年目、ちょうど1周期の年になりますからエンジン全開でいきますよ。西日本と全国での上位進出を目指します。今年経験を積んだ下級生を軸に、4年生が抜けるガードのポジションにもいいルーキーが入ってきますし、韓国からキムというオールラウンダーが来て(今シーズンはAコーチ登録)、スタートの平均身長も185cm以上になる予定なので、期待できると思います。以前インカレでベスト8に入った九州産業大のように、もう1度関東のチームとなんとかやりあいたいですね。関東に比べたらBクラスの子たちかもしれないですが、その気持ちがあれば勝負できると思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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