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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.12.02 (Wed)

【2009インカレ】12/2 Aコート1回戦レポート

拓殖・白鴎・日大の関東勢は100点ゲームで快勝
京産大とともにベスト8をかけた2回戦へ


091202nihonuni第1試合、オープニングゲームとなった拓殖大富士大は、初出場だった昨年に続き東北2位の座を得た富士大が3Pとフリースローで拓殖大にくらいつく。インカレらしい、各地区代表同士のぶつかり合いが見られたが、3Q終盤にじりじりと点差が離れはじめ、4Qには拓殖大が速い展開で一気に押し切った。

続く第2試合の中部学院大白鴎大も、2年ぶり2回目の出場となった中部学院大が4年生を中心に前半は互角の試合運び。しかし白鴎大が#10アビブ(1年・C・岡山学芸館)に加え外のシュートも決まり始めると、中部学院大はディフェンスを絞りきれず悪循環に。それでも懸命なプレーを最後まで見せるが、終わってみれば大差がついてしまった。

第3試合の九州産業大京都産業大は、得意のトランジションが出た京都産業大が1Qで15点リードを得ると、そのアドバンテージを生かして優位にゲームを進めた。九州産業大も4Qにチャージし意地を見せたが、1歩及ばず京都産業大が2回戦に駒を進めた。

第4試合の日本大信州大は、関東王者の日本大が新ユニフォームで登場。リーグからの勢いそのままに信州大を圧倒した。信州大は全員出場、1人ひとりがインカレの経験を刻んだ。

3日の2回戦では、この日の勝者同士、拓殖大-京都産業大、白鴎大-日本大のカードでベスト8を争う。

写真:新ユニフォームをお披露目した日本大。チームカラーの赤、白に黒が加わり、胸元のラインと身体の横の炎のような模様がついた。番号も4番からの連番ではなく自由番号になった。

【12/2・Aコート結果】
拓殖大学102(25-21,22-22,26-23,29-15)81富士大学
中部学院大学60(21-26,18-23,11-29,10-33)111白鴎大学
九州産業大学71(13-28,17-23,17-26,24-9)86京都産業大学
日本大学140(35-17,39-10,39-7,27-30)64信州大学

※拓殖大VS富士大のレポートと富士大・#17中村謙一選手のインタビュー、中部学院大・福手監督、九州産業大・佐野監督のコメントは「続きを読む」へ。

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PICK UP

【REPORT】
富士大が粘り強いディフェンスと3Pで存在をアピール
拓殖大はペースに巻き込まれるも最後は地力の差を見せ勝利

拓殖大学102(25-21,22-22,26-23,29-15)81富士大学
091202metoki富士大は、元韓国代表で岩手・盛岡南高でも指導した金亨俊監督を2002年に迎え、2005年の入替戦で東北リーグ1部昇格を果たしたチームだ。さらに2008年にはインカレ初出場。そしてこの2度目のインカレでは1勝を狙い臨んだ。

1Qは立ち上がりこそ富士大に硬さが見られ、拓殖大ペース。#22松崎(3年・G)の3Pや#53小野(3年・C)のリバウンドシュートで開始3分11-4とリードする。しかし富士大が#2田口(2年・F)、#16佐藤翔(3年・G)、#17中村(3年・F)の3連続3Pで14-15とすると拓殖大の顔色が変わる。粘り強いプレーを取り戻した富士大は果敢なドライブでフリースローを獲得、対する拓殖大は#99長谷川技(2年・F)が巧さを見せて25-21とした。2Qも富士大#15佐藤一(2年・C)、拓殖大#22松崎が決め合い譲らない展開。動いたのは残り3分だった。拓殖大#53小野がボックスアウトとバスカンで富士大#15佐藤一に3・4つ目のファウルをつけてベンチへ追いやる。ただ、拓殖大は前半を通してフリースローを決めきれず、点差は4と1Qと変わらず折り返した。

3Qも残り2分半まで66-64と一進一退の攻防となる。だがここから富士大が#2田口の2点にとどまるのに対し、拓殖大は多彩なオフェンスでリードを7点にまで広げる。4Q、富士大は懸命のディフェンスを繰り広げるものの疲れが見え始めて得点までつなげられない。残り6分、拓殖大#99長谷川技の得点で83-71とついに2桁差がつき、富士大のタイムアウト。富士大は#17中村が果敢に攻め、ベンチメンバーも声を掛けていくが、得意の速い展開やインサイドの得点が出た拓殖大が逆に点差を開いていく。終盤には主力を下げる余裕を見せ、#23宮崎(4年・F)の得点などで最後は100点ゲームで締めくくった。

写真:富士大#10目時(4年・G)は昨シーズン、4年生のいないチームの主将を務めた。この試合も落ち着いたプレーでチームを引っ張ったが、勝利にはたどり着けず。守る拓殖大#22松崎はチームハイの27点をたたき出す活躍。

[拓殖大]♯22松崎27得点/♯53小野16得点、11リバウンド/#3宇佐美12得点、11リバウンド、3ブロック
[富士大]♯17中村25得点、7アシスト/♯2田口23得点、11リバウンド/#10目時6アシスト


【INTERVIEW】
「キャプテンとしてチームを勝たせられなかった」
リベンジは後輩に託して

◆#17中村謙一(3年・F・主将)
091202fujinakamura岩手の強豪・盛岡南高出身。この試合では秋田・能代工出身の拓殖大#99長谷川技と言葉を交わす場面も見られた。
学年は3年ながら、昨シーズンに富士大の一員となる前に他の大学で2年間プレーしたため、今年で引退となる。
試合直後のミーティングでは涙が浮かんだ。だが、その口調ははっきりしていた。
「来年こそはインカレで1勝してほしい」
若いチームである富士大に、“経験”と“宿題”という大きな財産を残した。


―相手が関東の拓殖大ということで、どんな気持ちで試合に臨みましたか?
「関東だからこそ地方のチームが勝つところを見せたいと思いました。下に見られているでしょうが、それも逆に気合が入りましたね」

―立ち上がりはミスも見られたものの、3Pやフリースローなどでらしさを見せられたのではないでしょうか。
「はい。ただ自分としては、昨年の東北リーグの得点王を皆のおかげでもらうことができたので、今年はキャプテンとして自分だけが賞をもらうんじゃなくてチームを勝たせたいと思っていたので、それができなくて残念です」

―3Qの終盤くらいからじりじりと離されてしまいましたが、その原因はなんだったと思いますか?疲れなどもあったのでは?
「正直、疲れがなかったと言ったらウソになりますが…あれが実力だと思います。昨年インカレに初出場していい経験を得て、今年は1勝を目標にやっていたので、悔しいの一言です」

―目標は達成できなかったですが、最後まで皆で声を掛け合って懸命にプレーしていましたね。
「そうですね、声を出してコミニュケーションを取っていこうというのは試合前から話していたので、それは4Qに離されても継続して、1試合を通してできたと思います」

―この試合で得られたものはありますか?
「うちは、ベンチ入りメンバーのうち自分とガードの#10目時しか抜けない若いチームなので、この経験を次につなげてくれればと思いますね。最後の最後に離されてしまったのですが、来年関東1部に上がる拓殖大さんでもやれない相手ではなかったと思うので、来年もまたこの場に来て借りを返す、もしくは1勝をあげてほしいなと思います」

―自分としても、学生最後の2年にインカレに出られてどうでしたか?中村選手が来てから連続出場なので、インカレに連れてきてくれた感じですね。
「全然そんなことはないですよ。地元の大学に帰ってきて、2年間だけお世話になりました。特にガードの目時とは中学校の県のジュニアオールスターから中高大と一緒にやってきて、ベンチに入った上級生は2人だけだったですしもう今後一緒にやる機会はないので、最後頑張ろうと話していたのですが、僕らがチームを勝たせられなかったのがちょっと心残りです」

―関西の天理大や九州の鹿屋体育大、東海の浜松大や愛知学泉大が関東にプレッシャーを掛けていますが、今後東北もインカレのベスト8争いに絡んでくるためには何が必要だと思いますか?
「自分は高校時代、今はJBLのリンク栃木にいる川村さんと一緒に練習していたのですが、やっぱり練習からもっと1人ひとりが意識を高く持って、怠けたり声を出さなかったり、“○○やれ”と言われてもやらなかったりというのをなくしていくことが大事だと思います」


【COMMENT】
「前半は上出来。もう1度身体作りから出直します」
◆福手登成監督(中部学院大)
「白鴎大の#00藤井くんとセンターのところ、それからシューターの#10田中くんの3箇所を抑えないといけないのはわかっていました。でも最後まで抑えきれずやられてしまったのは、やはり実力の差かなと思います。東海リーグで対戦する浜松大と似たような感じでしたが、あそこまで圧倒的な1on1や3Pは失礼ながら浜大にはない。やっぱり関東のよくもまれたチームだなと思いました。でも最後まで、点差に関係なく選手達は精一杯やってくれました。今年のチームは主力が4年生でしたが、その4年生たちの戦い方を下級生がしっかり目に焼き付けてくれたと思うので、また出直しです。

(前半終了間際に10点差となる3Pを決められた場面は、チャージングかどうか際どいプレーでした。あの1プレーは大きかったのでは?)それはバスケットではよくあることなので、気にしていません。むしろそこまで5、6点差でいけていたので上出来です。あわよくば3点くらいまで詰めて終わりたかったというのはありましたが。後半は、決め手がないと言いますか…点の取り方、パターンがちゃんとできていなかったです。本当はもっと祐(#13並里)を中心に、攻めさせて周りが合わせてという形にしたかったですが、うまくいかなかったです。

これで2回目のインカレを経験できました。下級生はほとんど出してあげられなかったのでどこまでやれるかはわからないですが、目の当たりにしたことで、今まで以上に身体作りからしっかりとやっていかなければという自覚ができたと思います。関東のレベルを体感、意識しながら練習しないと、東海を抜けてもここで何もできないので、頑張ります。

(4年生にメッセージを)彼らのバスケットへの取り組みというのは、僕の指示を待ってではなく、自主的なものでした。それは社会に出てからも、今何をしなければいけないかを考えることにつながり、きっと役立つと思います。バスケットだけでなく仕事面でも活躍してもらいたいなと思っています」

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写真左:ベンチ裏に登場した“気合”の垂れ幕。
写真右:駆けつけた方々の声援が最後までチームを後押しした。手に掲げているのは1人ずつの名前入りのタオル。



「この舞台で自分達の持ち味を見せられたのは大きい」
◆佐野公俊監督(九州産業大)
2004年度の九産大の主将。2年間のAコーチを経て2007年から監督に就任した。それから3年目でつかんだ伝統復活のインカレでは、苦しいときを一緒に過ごしてきた4年生とともに意地を見せ、多く残る若いメンバーに託した。

「1回戦はたぶん関東のチームだろうと思って組み合わせを待っていたのですが、関西のチームだったので、関西が弱いというわけではないですが西日本でも当たる分なんとか勝てるかなとモチベーションをあげて、いい練習ができました。ただ、どうしても初めてのインカレということもあって入りがうまくいかなくて。はじめはポンポンといい形でいけたのですが(7-2と先行)、それに相手が対応してきて、ディフェンスプレッシャーをかけられると経験の少ないメンバーなのでオフェンスが後手になってしまいました。そこでうまく指示できなかったのが本当に申し訳ない。選手はよく頑張ったと思います。

これもいい経験かなと思います。僕自身も監督として初めてインカレに出て、先にも言いましたがちょっとうまく指示を出せなかった部分があったのが1番の反省です。それでも選手達は最後までよくあきらめずに頑張ってくれて、そこはやっぱり皆の力です。相手もメンバーを代えていましたが(京産大は4Q中盤からメンバーチェンジ)あの粘りが僕らの1番の持ち味なので、それをこの最後の大会でやってくれたのはすごく大きなことです。4年生が引っ張ってやってくれたので、あとは後輩達が。あれを見て来年また頑張ってインカレに来れるようやってくれたらなと思います。

(4年生へのメッセージを)僕が監督になってから、ずっと苦しい思いしてインカレにも出られなくて、うまい指導もできなかったですしいい言葉も言ってあげられなかった。申し訳ないなという気持ちでいっぱいです。でも本当に監督が代わってもやめずに残ってくれた3人で、色々と頑張ってくれたので、本当にお疲れという感じです。だからこそ最後にインカレで1勝してと思ったのですが、この結果になって本当に残念で4年生には申し訳ないです。負けたのは僕の責任です。

来年は#1村瀬(九州リーグの得点王&3P王)らその4年生が抜けてしまうので、ちょっと厳しい戦いになると思いますが、新しく若いメンバーで頑張っていって、もう1回インカレ来られるよう練習します!九州のチームがインカレで勝てるように。今年はあとは鹿屋さんに頑張ってもらいたいなと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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