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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.12.02 (Wed)

【2009インカレ】12/2 Cコート1回戦レポート

早稲田大が1回戦でインカレを去る
専修大は久しぶりの勝利で1回戦突破

091202KANSAI.jpg第1試合、筑波大が序盤から高知大を圧倒。高さ、早さで上回ると簡単にゲームを支配して前半で73得点。後半はベンチメンバーを使いながらもそのままの勢いで押し切り、この日最高得点となる153点の大量得点で勝利した。次は早稲田大に勝利した天理大が相手となる。

第2試合、徳山大が序盤は専修大をリードする展開となった。専修大はサイズでは圧倒しているものの、序盤の緊張なのかどうか、簡単なシュートやリバウンドでもミスが見えて危ない立ち上がり。徳山大はシュートが決まるたびに大歓声となった。しかし次第に専修大が高さを生かして得点し始めると、逆転。#20張(3年・C)が42得点で圧倒。久しぶりの勝利を手にした。

第3試合は早稲田大天理大が好勝負を繰り広げた。序盤からややリードしていたのは天理大。早稲田大は♯7井手(3年・SG)、#20久保田(2年・SF)、#00金井(3年・F)の3人が奮闘するが、#10サンバ・ファイ(3年・C)に28得点16リバウンドとされる苦しい展開。一桁の差を終盤まで粘るが、最後は力尽きた。

第4試合の青山学院大関西大は青山学院大が貫禄を見せて勝利。しかし関西大も粘り、あとわずかで80点に届く内容で奮闘した。青学大はベンチメンバーを使ったこともあるが、この日の関東勢では敗退した早稲田大、競り合いになった東海大を除いて唯一100点突破はならなかった。

写真:点差はついたが、青山学院大相手に終盤まで食い下がった関西大。


【12/2・Cコート結果】
筑波大学153(39-10,34-8,47-14,33-25)57高知大学
徳山大学77(20-28,15-21,26-24,16-32)105専修大学
早稲田大学64(16-20,16-19,14-13,18-17)69天理大学
青山学院大学94(24-10,27-26,21-18,22-25)79関西大学

※早稲田大対天理大のレポート、早稲田大・東選手のインタビュー、早稲田大・井手選手と相井選手のコメントは「続きを読む」へ。

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【REPORT】
周りの4人がサンバをもりたてた天理大がまず1勝
早稲田大は勝負所の決定力に泣く

早稲田大学64(16-20,16-19,14-13,18-17)69天理大学
091202sanbaまず先行したのは早稲田大だった。#7井手の3Pで先制すると、#00金井のリバウンドから#20久保田の合わせなどで7-2とする。天理大はミスが見られ、早々にファウルトラブルに陥るも、早稲田大がフリースローを落とし救われる。早稲田大はこのQのフリースロー1/8と突き放せない。天理大はこのピンチを交代した#25平尾(2年・PG)がカバー。チームの足が動き出すと#10サンバの1on1も決まり、残り3分半10-13と逆転に成功する。早稲田大も譲らず、#7井手のジャンプシュート、#9平井(3年・SG)の3Pで16-13と再び前に出るが、ここからミスが相次ぎ得点が止まってしまう。ここで天理大は#1根来(4年・PF)の柔らかいシュート、#33吉田(3年・PG)の3Pで16-20とすると、2Qに入っても勢いを持続。開始2分で16-24となると早稲田大はたまらずタイムアウトを請求する。そのあと一時は2桁差がつくも、#20久保田のシュートで得点が動くと落ち着きを取り戻し、#00金井のスティールからのレイアップ、3Pなどで残り2分には29-35まで詰め寄る。しかし天理大は#7江元(4年・PF)とのハイローから#10サンバがダンクを叩き込むなど逆転は許さず、32-39で前半を終えた。

3Q、天理大は#2大谷(2年・SG)の3Pで10点差をつける。この点差のままなかなか点の動かない重い展開となる中、天理大が#10サンバの巧みなシュートで36-50と抜け出し、早稲田大のタイムアウトとなる。これ以上離されることは敗北を意味したが、ここから早稲田大が関東の意地を見せた。#7井手のレイアップで10点差、#00金井の1on1で6点差と8連続得点。さらには#00金井が天理大#10サンバを逆に吹っ飛ばすバスケットカウントを決め、46-52と4Qにつないだ。4Qも#00金井が気を吐く。またしてもバスカンで3ファウルとなったサンバをベンチへ追いやり、ワンスローも決めて51-54まで迫る。ここで天理大のミスも重なるが、早稲田大も肝心の勝負所で足踏み。#00金井のレイアップもリングからこぼれるようになってしまう。

大事な次のシュートを決めたのは天理大だった。#1根来のアシストから#10サンバがゴール下をきっちり決める。早稲田大は1本返してもその後にミスやファウルが出て乗り切れず、残り3分半天理大#1根来の3Pが決まって54-63と点差は再び10点に開く。この5-10点が遠い早稲田大。#7井手、#20久保田が決めてまず5点差とするが、2度目のタイムアウトを取った後2度のオフェンスリバウンドをつかみながらもシュートを決めきれない。逆に天理大はディフェンスが中に寄ったところで#1根来がロングシュートを決め、残り50秒58-65とぐっと勝利を引き寄せる。だが早稲田大はあきらめずファウルゲームを仕掛け、#7井手が3Pを決めて残り30秒6点差とつなぐ。天理大はロブパスを#10サンバに入れる作戦でファウルゲームを乗り切ろうとすると、これにくらいついた早稲田大にアンスポーツマンライクファウルがコールされた。天理大はこのフリースローを1投ずつ決め、64-69で逃げ切り関西王者の面目を保つ形となった。

写真:ディフェンスに2人寄られても、器用なステップや押し込むパワーなどでシュートを決めてしまう天理大#10サンバ。この試合ではダンクも出る活躍。

[天理大]♯10サンバ 28点、16リバウンド/♯1根来 16点、12リバウンド
[早稲田大]♯20久保田 17点/♯00金井 21点、13リバウンド/♯7井手 18点


【INTERVIEW】
「早稲田でできたこと、その主将を務めたことを誇りに思います」
◆♯1東 達也(早稲田大・4年・主将・G)
091202higasiタイムアップの瞬間を、東(写真中央)は同じく4年生の山田純也らと並んでベンチから見つめていた。関東のチームで1番早い引退という現実。それを突きつけられながらもしかし、言葉を選びながら、それでもはっきりとした口調でインタビューに応じる姿からは、積み上げてきた4年間に対するプライドが感じられた。
ここ数年の早稲田は、2007年のトーナメント準優勝や2009年の早慶戦勝利というハイライトがあったものの、リーグ昇格争いやインカレでは持っている力を出せずにきた。指導者が短いスパンで変わるなどの事情もあったものの、今年もそれを覆せなかった東の代の無念さは察するに余りある。東の「後輩たちなら絶対にやってくれる」という言葉を、今は信じるほかない。


―残念ながら5点及ばず、学生バスケットから引退となってしまいました。
「本当はここを勝って次(ベスト8決めの2回戦)も勝つことを目標にしていましたし、うちは関東12位ですが関西1位の天理に勝って“関東はレベルが高いんだぞ”と意地を見せたかったんですが…。まぁでも、ボロ負けするよりは競って苦戦させたので、同じ負けるにしてもちょっとはよかったのかなとは思います」

―やはり天理大の#10サンバ選手のところは苦しかったですか?2部リーグではアビブ選手のいる白鴎大と対戦していますが。
「サンバの方が巧さがあると思います。高校のときからあんな感じですね。エンドスローインのパスを上で受けるなどのプレーも変わりません。ママドゥ(延岡学園高時代のチームメート。現在は浜松大#7)でもあれは止められなかったので、やはり厳しいところはありました。でも、今日は皆よく頑張っていたと思います」

―リーグでもあと1歩という試合がありましたが、その少しの足りなかったものは、今思うとなんだったと思いますか?
「そうですね、誰でもですが練習中にも波があって、試合でもアップダウンはあります。そのダウンの状態、時間帯をいかに少なくするかというセルフコントロール、あとはそういうところだと思います」

―この試合も波が行ったり来たりしながら最後は天理大の波でしたね。
「あれはもう、僕らは精一杯プレッシャーを掛けていましたが、向こうの方が少しだけこういう土壇場に強かったという感じです」

―それをベンチから見ているのはどんな心境でしたか?
「それは、コーチが今ベストだと思うメンバーでやっていると思いますから、それに関しては特にはありません。もちろん最後に出てなんとかしてやりたいと思っていましたが、出番はなかったですから、ベンチでできることを精一杯やったし、出ているときはもうちょっとやれたかなとも思いますが、頑張れたと思うので、いいと思います」

―試合後の集合時に、後輩たちに「来年は昇格してほしい」というようなことを言っていましたが、どんな期待がありますか?
「してほしいと言うか、あいつらの今の実力なら絶対にできます。この悔しさを絶対忘れないで、さらにうまくなりたいって気持ちで練習したら1部でも誰も止められないチームになると思います。主力が2・3年ばかりですし、来年のチームにはすごく期待しています」

―4年間早稲田というチームでやってきて、得られたものはなんだと思いますか?
「高校と違って、バスケット以外ですごく考えるものが多かったです。人間としてすごく成長させられた4年間だったと思います」

―その時間を一緒に過ごした4年生は自分にとってどんな存在ですか?
「1年生の仕事から、4年生のプレッシャーを背負うのまでずっと同じで、皆で一緒にいて時にはけんかしながらも楽しんで4年間できたので、よかったです。引退して社会人になっても、年に1回くらいは皆で会いたいなと思います」

―伝統ある早稲田というチームでキャプテンを務めたことは、自分にとってどんな経験になりましたか?
「やっている間は正直すごくきつかったですが、“終わったら絶対にやっていてよかったと思える”と信じていました。まだ今は終わったという実感が全然ないんですが、そういう意味では早稲田のキャプテンになったこと、早稲田のバスケット部でできたことを誇りに思います。周りの皆から見て僕がキャプテンとしてどうだったかというと、頼りないキャプテンだったと思いますが、やりきったことは自信にしたいと思います」


【COMMENT】
「この試合は自滅。来年こそ勝ち続けられるよう貢献したい」
◆♯7井手勇次(早稲田大・3年・SG)&♯51相井大樹(早稲田大・3年・SG)
091202soi「たとえ関東の1番ビリでも、いやだからこそ、意地を見せたかった」。
インカレは力のあるチーム同士のぶつかり合い。自滅、と自ら言うようにその力を出せなければ即、戦いの舞台から去らなければならなくなってしまう。
東の“期待”を受けとめたのは3年生たちだ。フル出場、チームハイの得点をたたき出した#00金井(写真手前)は試合後、人目をはばからず涙した。それをそっとねぎらった相井(写真奥)も、コートに長く出て貢献できなかったという悔しさを味わった。そして井手も、仲の良い高校時代のチームメート・日本大の篠山竜青や東海大の多嶋朝飛が上位へ進出するのを3年間見送ってきた。
来年こそ。来年こそ。彼らにとって来年=ラストチャンスとなった。
長いオフシーズンを経て、どんな姿で再びファンの前に立つか。1人ひとりの真価が問われる。


―2Q立ち上がりについた10点差が最後まで響いてしまったのではないでしょうか。
相井「ディフェンスは中を意識して、逆サイドの選手がダブルチームに行くという約束でやりました。そこをドライブで破られないよう、ヘルプポジションも深く取って。でも、実際は逆サイドから飛び込まれるのが多く、ヘルプが引いていた分対応しきれませんでした。そういうところから本来目指していたディフェンスができなくなって、連続得点をやられてしまったという感じです。オフェンスでも高さを意識して、高さのないところで攻めようとして重くなって足が止まって、シュートが外れてまたやられて、と。自滅です。もっと軽いバスケットをしたかったですが、高さを気にするあまりできなかったです」
井手「ディフェンスが崩されました。アウトサイドでボールプレッシャーをもっとかけたかったですが、そこができていなかった。それからルーズボールも取れなかったのが大きいです。向こうみたいにサンバという確実な攻め手があるわけではないので、そういうボール際を抜け目なく取る、そしてフリースローなどイージーなところを確実に決めないと、うちは苦しくなってしまうと思います」
 
―対サンバということで言えば、2年の#20久保田選手が頑張りを見せましたがちょっと試合の中で波があったかな、と。
相井「緊張しているなっていうのはアップから感じていたんですよ。やっぱりサンバは高さがあるし、しかも巧いと聞いていてビデオを観ても巧かったですし、だからおそらく意識して自分の殻に閉じこもってしまっている感じでした。それでも声を掛けたら明るくなったので大丈夫かなと思ったのですが、確かに波はありましたね。でも、リバウンドなど身体を張って頑張っていたと思います。まだ2年生なので、そこでうまく試合に臨ませてあげられなかったのは、僕たち上級生の責任です」

―滋賀県出身の相井選手は特に、関西のチームに負けるのは悔しいのではないですか?
相井「そうですね、やっぱり優勝を目指して関東の早稲田に来たので。たとえ今2部でも、関東の意地というか、優勝を目指す人間が集まっているという意味でも意地を見せたかったです。今日は後半も、いつも半々くらいで出ている#9平井を助けてあげられなくて。(井手「相井のディフェンスはすごいんですよ」。)ちょっとアピールできんかったかな。もっとチームに貢献したかったけれどできなかったいうのが1番悔しいところです」

―来年に向けて。
091202ide相井「最高学年になるので、個人的に調子を上げるとかディフェンスの向上とかもあるんですが、やっぱりそれ以上に、チームとしてまとまるとか、同じ方向に向かって努力する、そういう風に皆をつなぐような働きを来年はしていかないとダメですし、していきたいですね」
井手「リーグのときは、見ている観客の方もすっとするような試合をできなかったですが、インカレは雰囲気もよくなってきましたし、来年は早慶戦などの一発勝負だけでなく勝ち続けたいです。毎年言っているのですが…この経験を生かして。来年1年、常にベストな状態で戦えるように頑張ります」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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