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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2007.06.14 (Thu)

関東大学新人戦6/14 青山学院大VS慶應義塾大

青山学院大学88(22-22,18-19,22-18,26-25)84慶應義塾大学
0614aogakuベスト8をかけた最後の戦いは青山学院大と慶應大の一戦となった。今大会屈指の好カードであり、決勝で見ても遜色のない両校はどちらかが消えるのは惜しい戦いである。しかし納得のいかない笛に両校が振り回される展開となり、チームにも観客にもフラストレーションの残る内容となった。

試合は1Qからファールコールが続き、ともに思うような流れが作れない。試合は高いシュート力を持つ青学大の外角が決まり、足を使った速攻が出て青学大が終盤10点以上リードする。しかし残り2分を切ってから慶應大が驚異的な追い上げを見せ、2点差まで猛追。主将・小林大祐も「1年生が慶應のスタイルをこんなに早くわかってくれたとは意外だった」と言うほど慶應大の1年生が粘ったが、最後は決定力を欠いて青学大が逃げ切った。

だが審判の笛には疑問が残る。ともに激しいディフェンスが持ち味であり、新人戦のここまでで最もタイトな当たりと言ってよかった。軽い接触で次々とファールを吹かれては最高のパフォーマンスも発揮できないだろう。確かに新人戦だけにプレイが洗練されているとは言い難い。しかし笛によって左右されるような試合にだけはしてはならない。好カードによる最高の試合が期待されていただけに後味の悪い印象が残った。

写真:試合後、勝負所の大事なシュートを決めた小林純也選手の頭を、渡邉選手がねぎらってたたく。

詳しいレポートと青山学院大・渡邉選手、慶應義塾大・小林大祐選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


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■REPORT■
0614u2dagawa序盤は慶應大が#4小林大祐(2年・G/F)の3Pや#23岩下(1年・C・芝)の高さを生かしたプレーで得点を重ね、開始3分で7-0とスタートダッシュを切る。一方の青学大はアウトサイドからのシュートが決まらない上、予想以上に笛が軽く、ファウルがかさんでしまい、なかなかリズムを掴めずに開始2分間無得点。残り8分を切ったところでようやく#0橋本(1年・PG・福大大濠)のアシストから#10小林高晃(2年・SF)の得点が決まり、初得点。中盤、青学大は#23湊屋(1年・F・洛南)の連続得点や慶應大からもらったフリースローを沈め、徐々に点差を詰めていく。そして残り2:48、#10小林高晃の3Pが決まると逆転に成功。更に慶應大#16二ノ宮(1年・G・京北)のファウルから青学大#12渡邉(2年・PG)がフリースローを得て、差を広げる。しかし慶應大も#16二ノ宮が鋭いドライブからバスケットカウントを決め、譲らない。最後まで点の取り合いが続いたが、残り1分を切ったところで慶應大#4小林大祐が3つ目のファウルをコールされ、ベンチに退いてしまう。慶應大に嫌なムードが流れるが、#16二ノ宮のパスから#23岩下がゴール下で得点。ともにディフェンスが持ち味の両チームは笛の軽さが災いし、得点こそ取っているもの、思うようなリズムを作れないまま22-22のイーブンで1Qを終える。

2Qに入ると青学大はゾーンディフェンスを展開。慶應大からミスを誘う。その間に青学大は#27宇田川(1年・SF・市立柏)が連続得点し、逆転に成功。また宇田川はゴール下に慶應大#23岩下がいながらも果敢にリバウンドに飛び込み、オフェンスリバウンドを増産。青学大に勢いをもたらす。ここで離されたくない慶應大。#4小林大祐が自ら放ったシュートのこぼれ玉をもぎ取ると、ゴール下でフリーになっていた#23岩下にパスを送る。すると岩下は豪快なダンクを決め、青学大の流れを断ち切る。更にこの直後、速いパス回しから#4小林大祐が#16二ノ宮のアシストを受けて得点し、青学大に追いすがる。ここからは互いに点の取り合いになるが、残り22.8秒、慶應大が立て続けにオフェンスリバウンドをもぎ取り、#4小林大祐がジャンプシュートを決めると1点差に。ここで青学大はタイムアウトを請求。だが直後にミスを犯してしまい、慶應大ボールとなってしまう。最後は慶應大が#4小林大祐のこぼれ玉を#19酒井(1年・F・福大大濠)がリバウンド。そして#23岩下が長い腕を上手く使い得点し、逆転に成功。40-41と慶應大が1点リードで前半を終える。

0614ninomiya3Q開始早々、慶應大はミスが続いてしまう。そこを見逃さなかった青学大は#12渡邉が3Pシュートを沈め、逆転に成功。しかし、後が続かない。慶應大も決定力を欠き、互いに我慢の時間帯が続く。試合が動いたのは残り6:30、慶應大#12田上(2年・F)がターンシュートを、そして#19酒井がバスケットカウントを獲得。酒井はワンスローもきっちり決め、2点差に詰め寄る。しかし青学大も#10小林高晃がすぐさま3Pを決め返し、譲らない。逆転までにはなかなか至らない慶應大だが、#17金岡(1年・F・正智深谷)の連続得点で必死に追いすがる。そして残り2分、慶應大#4小林大祐が必死にルーズボールに食らいつき、ボールをつなぐと#6神田貴浩(2年・G)が得点につなげ、遂に青学大を捕らえる。だがその後の青学大のスローイン時に#17金岡、#6神田が連続でファールをコールされ、流れを手放してしまう。青学大はもらったフリースローを着実に決めて得点を重ね、3点リードで最終Qを迎えることとなった。

最終Q、青学大は#23湊屋のノールックパスから#10小林高晃がレイアップを決めると、更に小林高晃が高確率で3Pを沈める。これで流れを掴んだ青学大は#27宇田川もゴール下で奮起する。そして残り7分を切ったところで#9小林純也(1年・SG・新潟商業)が3Pとバスケットカウントを決めると、77-63と遂に点差が2桁に乗った。たまらず慶應大はタイムアウトを請求。しかし、青学大#23湊屋のスティールから#10小林高晃に得点され、差は16点に。だがこの直後、青学大#10小林高晃の足がつり退場してしまい、不安が走る青学大。すると慶應大はオールコートプレスを展開。激しいディフェンスで青学大からミスを誘い、#16二ノ宮、#19酒井が連続で3Pを沈め差を詰めるが、その直後に#19酒井が4つ目のファウルを犯してしまう。更にそれが青学大#9小林純也のバスケットカウントとなり、再び2桁得点差に。慶應大のシュートミスから青学大#23湊屋がブレイクに走り、完全に青学大ペースになるかと思われた。しかしここから慶應大の猛追が始まる。残り4:14で14点差。慶應大は#23岩下のシュートを皮切りに、#16二ノ宮が#4小林大祐に鋭いパスを出し、得点する。そして#4小林大祐がルーズボールに飛び込み、ボールをつなぐと#6神田がレイアップへ。しかしこれを青学大#27宇田川がファウルで止める。このプレーで勢いづいた慶應大は#16二ノ宮のミドルシュートなどで得点を詰めていくが、残り3分を切ったところ、青学大のスローインで#19酒井が不本意な笛を吹かれ、ファウルアウト。これには慶應ベンチも唖然とし、代わりの選手もすぐに出ない。しかし慶應大はタイムアウトでなんとか気持ちを切り替え、残り2分で#17金岡が3Pを沈め、更に#23岩下が長い手でフックシュートを決めると点差は6点に。そして残り49.5秒、慶應大#4小林大祐が苦しい体制から3Pを沈め、2点差に詰め寄る。しかし、その後のオフェンスで決定力を欠き、苦しい状態に。慶應大はファウルゲームを仕掛けるが、青学大は#27宇田川、#9小林純也がフリースローを1本ずつ沈め、差は4点に。慶應大は最後まで諦めずにゴールに向かうが、得点につながらず。結局、青学大が88-84と慶應大を振り切り、ベスト8入りを果たしたが、両校関係者から笛に対する納得のいかない声が聞こえる後味の悪い印象が残った。



#12渡邉裕規(青山学院大・2年・G)
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―最後まで接戦になりましたけれども。
「なりましたけれども(笑)。最後はルーズボールとかリバウンドなどが岩下に取られなかったのは良かったです」

―慶應で注意していたところは?
「サイズがうちはないので、ポンポンシュートを打って入らなかった時にいかにしてその点が入らない時間を0点で守るかというところ。ウチが入らなくて、さらにディフェンスでもやられてしまうと歯が立たないので、いかに自分たちが行き詰まった時に守るかが課題だと自分では思っていました。それが今日はできました。宇田川(#27)が相当岩下のところでリバウンドを取っていたので助かりました」

―10点差をつけた時のきっかけは?
「10点開いた時はブレイクも出ていたし、うちが練習を一番やっていると思うし、そういうところの脚の強さとかどこにも負けない。それでみんなが『走るぞ』という気持ちでまとまったから良かったと思います。

―今年は渡邉選手が打つというよりは作ろうとしているのかなという感じがありますが。
「作ろうとしては…いないです(苦笑)。でも自分は打てていないですね。ただ周りも打ちたがりが多いので、それが入ればいいんじゃないですか」

―まずはベスト8となりましたが、目標はもちろん優勝でしょうか。
「軽々しく優勝とは言いたくないので、一つずつ勝っていきます。トーナメントでは早々と負けているのでここで勢いつけないといけないので。今日が山だと言われていて、走り勝ったのでそれなりにみんな自信がついていると思います。明日からはもっともっと走って青学らしさを出して勝ちたいと思います」

―下級生も速攻への意識は強くなってきていますか?
「もうそれしかないですね。去年は荒尾さん(3年)がいたけど、その高さがないので走る共通意識はみんな持っていると思います」



#4小林大祐(慶應義塾大・2年・GF)
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―今日は難しい笛もありましたけど、自分のプレイはできたと言えますか?
「ちょっと自分のプレイは歯がゆい部分があったんですが、その分周りがやってくれたというか。最後の2分半から慶應の源であるディフェンスとかルーズボールというのは多々見られて。まさか新人戦で慶應のバスケットボールスタイルというのが1年生にわかってもらえるとは思わなかったので、そういうところが見られたのは大きな収穫になったと思います」

―確かに点差をつけられてあそこまで粘るとは。
「あっさりいくかと思ったんですが、すごい1年生がわかってくれていて、負けたんですけど、うれしいというか。確かに(勝利を)勝ち取るということは大切かもしれないんですが、負けにも2つあります。意味のない負けと次につながる負け。今日は後者の方だったと思うので、早慶戦まで休みはないですけど気持ちを切らずに先輩と同じベクトルでやっていきたいです」

―1年生が慶應のバスケをわかってくれたというのはこの試合からですか?
「そうですね。最後は1年生がディフェンスもすごい声を出してくれて、このままずるずる最後までいくかと思ったんですけど、僕も助けられました。そういうところが今後の慶應の力になっていくのかなと思いました。精神的に今大会で養われたんじゃないかと思います」

―昨年の様子からするともっと小林選手が1人でやっていきそうな印象もありましたが、キャプテンとして随分声もかけていましたね。
「昨日の試合が入りが全然ダメだったので、今回キャプテンになったので、ってキャプテンになったのは小学生以来ですけど(笑)、自分なりに落ち込んでる選手にもシュートが入ってる選手にも声をかけて雰囲気を良くしようとやってました。その結果、最後ディフェンスやルーズボールを頑張ってくれたので意味はあったと思います」

―今日は本当に惜しい負けだったと思いますが、まだ早慶戦もあるのでこれを糧にして欲しいと思います。
「早慶戦という目標がある以上勝負の悔しさを早慶戦でぶつけて、またインカレの決勝の舞台に立てるように頑張っていきたいと思います」

―早慶戦は精神力の戦い。1年生にはまだそのシビアなところはわからないと思うのですが、小林選手から伝えてあげられることは?
「先輩たちと混じって1年生も緊張すると思います。そういうところをフォローできたらなと思います。頑張ります」



0614udagawa
190cmしかないが、リバウンドで貢献した宇田川。



0614hashimoto
笛に恵まれず、5ファール退場となってしまった橋本。



0614takaaki
終盤退場したものの、確実なシュートでチームを支えた小林高晃。



0614minatoya
大事なシュートはやはり湊谷がきっちり決めた。



0614watanabe2
前半はさすがの渡邉も険しい表情に。



0614keio
慶應大は早慶戦の練習を返上、上級生も応援に駆けつけ、大きな声援を送った。



0614tanoue
難しい体制からシュートを決める田上。



0614sakai
不本意な笛で退場の酒井。だがセンスは兄に劣らないものを見せる。



0614kanda
速攻に走る神田(貴)。



0614ninomiya2
二ノ宮も攻め気が裏目に出てオフェンスファールが続いてしまったが、最後はシュートを決めて意地を見せた。



0614daisuke2
難しい体制からシュートを打つ小林大祐。最後は退場と引き替えに速攻を止め、キャプテンとして最後まで声をかけ続けた。



0614kanaoka
追い上げのきっかけを作った金岡。慶應の粘りを見せた。



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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