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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.10.31 (Sat)

【2009リーグ1部】10/31 青山学院大VS東海大 第1戦

東海大が激闘を制し、先勝!
青学大は3連覇の夢断たれる

青山学院大88(18-18,20-21,23-16,27-38)93東海大
091031tokai2.jpg優勝の有力候補というリーグ開幕前の予想に反し、思うような結果を出せていない両者だが、この試合ではこれまでの不振を払拭するような好ゲームを繰り広げた。逆転に次ぐ逆転というシーソーゲームは、4Qに青学大が#16比江島(1年・GF・洛南)の猛ラッシュでリードを奪う。だがこの日の東海大は粘りと爆発力を見せた。着実に詰め寄ると、残り2分を切り#24古川(4年・SF)の連続3Pで逆転。追いすがる青学大を振り切り、見事逃げ切りに成功した。

近年稀に見る大混戦の中、リーグ優勝という大きな目標を達成することができなかった両者だが、すでに照準はインカレに切り替わっているはずだ。インカレでも対戦する可能性が十分あるだけに、この2日の戦いはインカレの前哨戦と言っても過言ではない。春のトーナメント同様に接戦で勝ちきれなかった青学大にとっては、苦手意識を作らないためにも最終日の第2戦の持つ意味は大きい。一方の東海大にとっても勝ちはしたものの、得点源の#0満原(2年・C)がアシストや併せのプレイなど脇役に徹し、チームとして機能はしたものの、その得点力を春シーズンのように生かしきれてはいない。最終戦では両者がインカレに向けて、どれほど可能性を感じさせるパフォーマンスをできるかが見所となる。

写真:勝利し、応援団からも温かい拍手が送られた。

※試合のレポートと東海大・満原選手、青山学院大・渡邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
091031tuji.jpg序盤から一進一退の攻防となる。東海大が#7遥(3年・PF)のアウトサイドで先制すると、#5多嶋(3年・PG)の3P、#7遥のドライブで加点。対する青学大も#32中川(2年・CF)のオフェンスリバウンドからの得点に、#4小林高晃(4年・SG)の速攻、さらに#7渡邉(4年・PG)がファウルを受けながら3Pを決め、4点プレイを成功させ互角の展開となる。中盤、青学大が#4小林高晃の速攻や#5辻(2年・SG)のフリースローでリードを奪うも、両者の持ち味である堅いディフェンスを攻略できず点が止まる。だが終盤、東海大はベンチメンバーが活躍。まずは#36養田(3年・PF)がミドルシュートを決めると、さらに速い展開から#27石井(4年・SG)の3P、#36養田の速攻で同点とする。

2Qに入って尚も均衡は破られない。東海大が#36養田の技ありのジャンパーで先制すれば、青学大も#5辻が連続得点。さらに青学大は#27宇田川(3年・F)が速攻に併せのプレーとリードを奪うが、ここで#7渡邉がオフェンスファウルを取られ、3ファウルでベンチに退いてしまう。だが#0橋本(3年・PG)が連続でドライブを決め、#7渡邉の穴を感じさせない活躍を見せる。一方の東海大も#46大塚(4年・SF)のジャンパーに#7遥の3連続得点で青学大のリードをわずかなものとする。終盤、東海大が#0満原(2年・C)のアシストを#36養田が決め逆転。だが直後に青学大も#4小林高晃がドライブをバスカンで決め、再逆転。シーソーゲームの様相を呈する中、東海大が#17前村(4年・SG)の3P、#24古川(4年・SF)のカットプレイで38-39と前半をリードして終える。

091031yo.jpg3Q、東海大は#24古川が連続3P、さらにドライブから#7遥にアシストを決め、開始3分で7点のリードを奪う。だが青学大もゾーンディフェンスに切り替えると、東海大のオフェンスをスローダウンさせ、#27宇田川のジャンパーや#7渡邉の3Pで再び同点とする。中盤、東海大は青学大のゾーンに苦しむが、速い展開に持ち込むと、#46大塚のアウトサイド、#0満原の速攻で再びリード。一方の青学大は#0橋本、#4小林高晃の速攻が出るものの、ターンオーバーやシュートミスが出て、なかなか点が伸びない。だが残り2分で青学大はタイムアウトを取ると、一気に猛ラッシュを見せる。青学大はまずは#4小林高晃がジャンパーを決めると、#7渡邉が3P。さらに#16比江島(1年・GF・洛南)のオフェンスリバウンドからの得点に、#5辻が3Pを決め、逆転。61-55と青学大が再逆転に成功し、最終Qを迎える。

4Q、青学大は立ち上がりに#16比江島が3連続得点に加え、東海大#17前村に4ファウル目に追い込む活躍を見せると、またも#5辻が3P。だが東海大も反撃。東海大は#0満原のインサイドに、青学大のゾーンに対し#24古川、#27石井が連続3Pで4点差とする。それでも青学大は#16比江島がアシストにジャンパーと加点すれば、#7渡邉がドライブからバスカン。一方の東海大も#7遥から#0満原へのハイローや#27石井のジャンパーで粘りを見せるも、なかなか青学大の尻尾を掴めない。するとここで青学大は#16比江島が値千金の3Pを決めると、#7渡邉が東海大#7遥からテイクチャージを奪い、一気に流れをたぐり寄せる。ここで東海大はすかさずタイムアウト。すると青学大がマンツーマンディフェンスに戻した影響もあってか、#24古川、#7遥が連続でドライブを決める。さらに東海大は#24古川の3Pで残り2分についに同点とすると、今度は青学大から24秒オーバータイムを奪う堅守を見せると、またも#24古川が3Pを決め逆転。なおも東海大は青学大のシュートミスから#0満原が速攻を決め、残り1分を切り5点のリードを奪う。たまらず青学大はタイムアウトを取るが、直後のプレイでなんと#7渡邉が痛恨のターンオーバーを犯し、ファウルゲームへ。青学大は残り時間わずかに#5辻、#6織田(2年・SF)が3Pを決めるも、東海大が#5多嶋がフリースローを冷静に4投決め、逃げ切り。88-93で東海大がシーソーゲームの末、青学大を下した。


【INTERVIEW】
「インカレに向けてここは通過点」
“葛藤”から“答え”を見出せるか

◆#0満原優樹(東海大・2年・C)
091031mituhara.jpgこの日は東海大らしいチームで勝ち取った勝利だった。だが、その中で満原は脇役に徹することで勝利に貢献していた。春シーズンの好調から、リーグ戦では個人個人の連携が以前のように取れなかったことが不調に陥った要因の東海大。その例に満原も漏れず、連携に苦しんでいた。ユニバーシアードで世界レベルを体感した満原にとって、プレイの幅を広げることは自分のキャリアにとっても、将来の日本のバスケットボール界にとっても必要と感じてしかるべきだ。しかし、東海大では控えセンターの嶋田も膝の怪我から100%復帰しているとはいえず、センターとしてインサイドでの役割が求められる。満原がオールラウンドな活躍をしたいと思うほど、チーム事情との兼ね合いは難しくなる。満原は自身のしたいプレーと求められるプレーとの葛藤を素直に認めた。この日は献身的なプレイで“葛藤”から一つの“答え”を見つけたように見える。だが、彼のポテンシャルを考えれば、脇役に甘んじる器ではない。インカレまでに彼は“答え”を見出せるか。


―接戦を勝ちきりましたね。
「ずっと接戦だったので粘り強くプレイできたのが良かったなと思います」

―4Qのビハインドで我慢できたのが大きかったですね。
「そうですね。4Qもですが3Qからずっと粘り強く。我慢を続けて4Qに走ろうっていう話だったので、そこは粘り強く頑張りました。走れてよかったですね」

―終盤まで走る展開に持ち込めなかったのは、青学大のゾーンディフェンスに苦戦したからでしょうか?
「そうですね。やっぱりちょっと攻められなかった時間帯があったんですけど、その後アジャストできて良かったなと思います」

―これまでの東海大は実力以上のものが出ない部分が見受けられましたね。
「そうですね。個人個人の連携が上手くいってない部分がありましたね。でもインカレに向けて、ここは通過点なので。リーグ戦っていう長いスパンで考えず、今回は青学戦ということだけを考えて、そこだけですね」

―先週の日本大戦は延長の末に負けて、ショックが大きかったのではないですか?
「そうですね。勝てた試合というか、勝てた試合なのでショックも大きかったんですけど、そこで考え込んでも仕方ないので。自分たちにとって青学戦は特別な試合なので、勝ちたいと思っていたので」

―今日の勝利というのは単なる勝利という意味ならず、今までの不振を振り払う意味でも、自信に繋がる大きな勝利だったのではないでしょうか?
「これが東海のバスケだと思うので、今日は交代で出てきた選手も良く繋いでくれて。すごい良かったと思います」

―今日の満原選手のプレイに関してですが、いつもは自ら点を獲りにいきますが、今日はアシストや周りに合わせて点を獲りにいったりと、脇役に徹していた印象ですね。
「そうですね。周りが点数を獲れていたので。中に入った時もディフェンスが自分に寄っていたので、アウトサイドに打たせてリバウンドを考えていたので。あとはリバウンドを獲ってからのブレイクを考えていたので。点数はそんなに獲れていないですけど、すごいいい試合ができたかと思います」

―今リーグでは、満原選手自身プレイの幅が広い分、1人で多くのことをやりすぎてしまう場面も見受けられますが。
「何でもやりたがるんで、僕はそういう性格なんで。点数欲しい時はインサイド入って、そういう流れで相手がヘルプいった時はアウトサイドから打って。そこは武器なので、武器を上手くいかせるように。そこが僕の一つの課題かなと思いますね。その中で今日は良かったと思います」

―自分自身のキャリアや成長を考えるとプレイの幅を広げていかないといけない反面、チーム事情を考えると、自分のやりたいことを自制しなければならないかと思いますが、そのことで葛藤はありますか?
「ありますね。チームでそれぞれ求められている仕事はあると思うので、仕事をまずこなしてからじゃないと、ごちゃごちゃになっちゃうので。それは自分自身すごいわかっているんですけど、たまにそういう部分が出ちゃうので、それは修正をしていけたら、自分にもすごい成長にもなると思うし、チームもすごい良くなると思うので、自分の課題ですね」

―今の順位は東海大のいるべき順位ではないかと思うのですが、それを踏まえてインカレへの抱負をお願いします。
「自分たちはリーグでは負けが多いので、最後は実力が出つつありますけど、出し切れてない。インカレは本当に最後なので今まで4年生とやってきて、勝たせたいというのが大きいので。やっぱり脇役に徹しても、点数が獲れなくてもやるべき仕事はあるので、自分なりに考えて。できることは全てできるので、ケースバイケースで出して、やっていきたいですね」


「何よりも東海には1番負けたくない」
最大のライバル相手に逆襲を仕掛けられるか

◆#7渡部裕規(青山学院大・4年・G)
091031watanabe.jpgインタビュー中、3度出てきた言葉。それは「東海には負けたくない」という言葉だった。4年間、東海大にだけは思うような結果が残せておらず、悔しい思いが募っている。試合を通して自分達のスタイルを貫き通すことができず、もどかしさもあるだろう。だが、それは自らで超えなければならない壁であり、それを無くして渡邉の目指す“チームとしての成長”は望めないだろう。手探りの状態が続く中でも、勝つことは何よりも大切だ。リーグ戦最終日、青学大は宿敵・東海大相手に勝ち星をあげられるか。


―互いに負けられない試合だったと思うのですが、試合を振り返ってみていかがですか?
「(東海には)春も負けてるし、自分が2年の時の新人戦でもダブルオーバータイムで負けている。去年のリーグでも東海は1つ落としているし…。優勝はかかっていないですが、一番負けたくないというか、どこで当たっても負けたくない相手だったんですが…だから、悔しいですよね」

―4Qで相手を乗せてしまったところが痛かったなと。
「本当にその通りですよね。春もあの負け方だったんですよ。練習の時からやられるのはそこだというのを意識してやっているんだけど、最終的にはやられてしまう。こういうのはもう、力の差というしかないというか…。結局、スコアーも春に負けたときと同じくらいのスコアーだったですよ。本当に力の差ですね」

―試合終盤、小林高晃選手(#5)がコートから抜けて、コートに立つ4年生は渡邉選手ひとりという状況でしたが、あの時は気持ちに余裕がなくなってしまったということはありましたか?
「どっちにしろ、そういうケースは今年何回かあった。だから、余裕がないわけではない。それに、足がつったからではなくて、そこで誰かが出てきて活躍すればいい話。でも、完全に相手のペースに持っていかれたことが…。自分としても、チームとしても、春の反省が生かされていないなと感じています」

―前半は、足が出たりだとか、小林選手の合わせのプレーにバスカンもあって、最近見られていなかった“青学のスタイル”が垣間見えたと思ったのですが、終盤それができなくなったのは何が原因ですか?
「最後に足が止まるっていうのが本当に悪い癖なんですよね。走ることが40分できないというのがうちの弱いところ。監督にも言われているのに、その要求に応えられないところがダメですよね。それを最後までやって青学のバスケットなのに、3Q、4Qの途中まではできても、最後の最後でそれができなくなってしまう。それが今年の弱さですね。でも、それは4年生の責任。俺と小林が消極的になるところがある。明日でリーグ終わりますが、インカレもあるから。明日勝つかというのは、本当に大きいし、何よりも東海には1番負けたくないので、明日は修正するしかないと思っています」

―小林選手と2人でこういうことについて何か話はしたりするんでしょうか?
「試合中、正直余裕がなくなるときもちょっとあるんですよ。正直、自分の反省点にいっぱいいっぱいなところもありますし、4年が主体のチームではないから。でも、自分のことばかり考えているようではだめだし、2人で声を出していこうとは話しているんですが、結果が…」

―ベンチに入っていない他の4年生の気持ちも背負って戦っているという気持ちもあると思うのですが。
「もちろんそれはそうだし、4年だけではなくて、他にも入っていないやつもいる。すごいきつくて、どこにも負けない練習をしているのに、ベンチに入れない。それは、人数増えてきたり、下級生のレベルが上がってきているということもあります。ベンチに入っていない4年生2人とマネージャーも含めて、あいつらが出来ない分も頑張っていかないと、とは思っています。そして、それに下級生も乗ってきて欲しいというのはありますね」

―では、最後に第2戦へ向けて一言お願いします。
「やっぱり個人としてもチームとしても、東海っていうチームは他のチームとは違う特別な何かがあるんですよ。東海に負けるというのは、他のチームに負けるより数倍悔しいので、絶対に勝ちます」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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