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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.10.31 (Sat)

【2009リーグ1部】10/31 慶應義塾大VS筑波大 第1戦

天国と地獄の落差を味わった慶應大
最終戦に向けてどのような立て直しをはかるか

慶應義塾大81(18-30,24-24,34-14,5-17)85筑波大
091031tsukuba.jpg歓喜に沸く筑波大をよそに、慶應大の面々には何が起こったのかという表情が浮かんでいた。1Qで点差を開けられたのは失態だったと言える。しかし、3Qに盛り返しながらも4Qにたった5点しか奪えなかったという事実が、そうした呆然とした表情にさせたのだろうか。

序盤から慶應大らしくないミスが続いた。イージーショットを続けて落とし、反対に筑波大には面白いように3Pを決められた。リカバリはできたが、つきはなすには勢いが足りず自分たちのバスケを取り戻せないまま再び逆転されてしまった。筑波大は思いきりの良さを発揮して慶應大から実に8年ぶりの勝利をあげた。

首位陥落。
それは慶應大にとっては認めたくない現実だろう。しかし、勝利は奪われたのではなく、自らが手放した結果だ。現実を受け止め、どのような答えを出すか。優勝は既に難しくなった。だが、この2ヶ月間見せ続けてきたものを、最後は自分たちを信じて出すだけだ。順位決定戦回避を目標とする筑波大はまだ勝利が欲しい。2戦目も満足せず挑んでくるだろう。どのように最後を締めくくるか、最後の最後に両チームの正念場が待っている。


※試合のレポートと筑波大・鹿野選手、佐々木選手、田渡選手のインタビュー、吉田監督のコメントは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
091031iwashita.jpg少しおかしいと感じたのは慶應大の出だしの2本。#7岩下(3年・C)と#5小林(4年・GF)が続けてイージーなシュートを落とすミスを見せた。一方の筑波大はターンオーバーもあるが、アウトサイドが好調。慶應大のチェックの甘さもあって出だしからシュートを決めると、#7佐々木(4年・G)が3Pを決めてチームを波に乗せる。その後も#45鹿野(4年・F)や#34田渡(2年・G)が次々と3Pを決めて1Qで一気に30得点を奪う猛攻。追う形となった慶應大は#14酒井(3年・F)の速攻やバスケットカウントなど、らしいプレーも出始めるが、出遅れた形となった。

2Qも筑波大のアウトサイドは落ちない。慶應大もようやく動きが良くなってきて#4田上(4年・F)のアウトサイドや#5小林のシュートも出始める。しかし筑波大はここでゾーンにチェンジ。慶應大のオフェンスを重苦しくさせることに成功。慶應大がターンオーバーを繰り返すのを後目に、#45鹿野や#33加藤(3年・F)らの3Pが続いて一気にリード。慶應大はゲームの内容で負けている訳ではないが、アウトサイドの調子が上がらない。前半で12点のビハインドを追うが、これがほぼ筑波大の3P本数と同等の数字となった。

091031sunagawa.jpg3Qには慶應大がチャージをかける。#14酒井、#7岩下#5小林といった点を取るべき選手が得点して一気に加速。開始5分で1点差にまで追い上げた。筑波大はファウルトラブルが厳しくなり、守りが甘くなる。慶應大は#5小林の3Pで逆転すると#14酒井の速攻からバスカンを奪うなどして波に乗り、3Qで8点の差をつける。筑波大は残り4分ほとんど無得点で終わってしまった。

慶應大がいつもと違ったのはここからだった。本来ならばもう一踏ん張りできるところを、筑波大のゾーンの前に攻めあぐねてしまう。#14酒井の足がつってベンチに下がったことも響いた。#4田上のミドルシュートが決まったあとは全くオフェンスができずターンオーバーが続く。反対に、筑波大はリバウンドを奪うと次々に得点。残り3分半、#45鹿野のシュートで同点に。慶應大も#7岩下のバスカンで粘るが、その後の流れが作れなかった。逆に、勢い付いたのは筑波大。3Qはディフェンスに抑えられて沈黙していた#7佐々木が値千金の3Pで逆転。流れは完全に筑波大に。最後は#36本井が退場するが、筑波大が粘りきって大きな一勝をあげた。

笑顔の筑波大はいいところが全て出たと言える。波があるアウトサイドが乗ったこと、ゾーンが効いたことなど、ここまで苦しみながら1部リーグで経験したことを出しきった感がある。特に昨年は2部リーグで慶應大に悔しい負けを喫しているだけに、この勝利は大きかっただろう。順位決定戦回避には他校の勝敗も絡むが、最後に上り調子になったのは大きい。反面、慶應大はちぐはぐな印象が最後までぬぐえなかった。「最初にあれだけの差がつくと、やはり負担は大きく簡単ではない」という佐々木HC。それが最後に響くように4Qに5点しか取れなかった。これは今年の慶應大では見たことのない得点であり、あってはならない数字だ。特にゾーンアタックは韓国遠征や青学戦でも対応力を積んできていたはずだけに、佐々木HCも残念な色は隠せない。酒井が途中で下がったことや、#16二ノ宮(3年・G)が攻めあぐんでしまった部分で悪い面がゲームの前面に出てしまった。目の前で失ったものの大きさに、試合後は呆然としていた面々だが、これは現実であり悔いてももう遅い。最終戦にどのように挑むかで真価が問われる。



【INTERVIEW】
「ここまで頑張ってきたからには勝ちたかった」
◆吉田健司監督(筑波大)
「(ディフェンスについて)一時逆転された3Qは相手に走られてしまい、かつそれに対してディフェンスができていませんでした。あくまでもうちはディフェンスで頑張るチーム。そういう意味では4Qに気持ちを切り替え、ディフェンスを戻せたからああいう展開になったと思います。二ノ宮(慶應大#16)封じは、先週法政がそれに成功して勝っているので同じことをやるべきだということでやりました。すべての始まりは彼のパスからですから。ゾーンに関しては、チェンジングはリーグ中盤からやり始めましたが、うちのもともとやっているディフェンスです。
(3Qの2度目のタイムアウトでは珍しく叱咤の声が響いた)やはり勝ちたいですからね、ここまで頑張ってきているので。流れや勢いというのは、“ゴールに向かうプレー”なんです。それを慶應さんは3Qに見事に出していたのに、うちは思い切りできていなかった。それがうまくいったのが1・2Qだったと私は思っているのですが、それで点差があるからか気持ちの緩みが出て、なおかつ1回目のタイムアウトで言ったのに変わらなかった。それでちょっと2回目に熱くなってしまいました(苦笑)。言ったことがなぜできないんだ、と。うちがファウルトラブルになったのも慶應さんのゴールに向かったプレーがあったからです。うちはよけてファウルももらえないし消極的になっていました。だったらシュートに行け、ゴールに向かえということだけです、あのとき言ったのは。
(リーグを振り返って)はじめに青学さん、東海さんという強いチームと、経験の少ないプレーヤーがやるのは非常に厳しい部分もありましたが、その中で得たものをだんだん積み上げてきました。日大戦(4週目)あたりからディフェンスがうちのリズムでできるようになって、そこからオフェンスにも相乗効果が出てきたので、このリーグは非常に経験を積めたと思います」


「練習してきたことを出せた」
積み重ねは裏切らないと証明したエースの手ごたえ

◆#45鹿野洵生(筑波大・4年・F)
091031kano表情も口調も、大きな勝利に弾んではいたが、出てくる言葉は現実をしっかりとらえたものだった。
徐々にオフェンスが改善されてきたこと、上位チームと戦うために必要なもの…。できたことは自信にし、しかし決して驕ることはない。
苦しい時期にもまっすぐゴールと勝利を見てきたエースの手ごたえだからこそ、チームもファンも信頼できるのではないだろうか。
自身としても、主力としてつかんだこの勝利はかけがえのないものだろう。「やっぱり出られるのが1番ですね」と本音もこぼれた。ベンチやスタンドのメンバーの分まで、鹿野は迷うことなく走っていく。


―慶應大から自身初勝利ですね。
「本当に今日は嬉しいっす!全部出せました」

―試合の入りがすごくよかったですが、昨日の練習までで手ごたえのようなものはありましたか?
「リーグはじめの頃は、“オフェンスが重いな”と、ベンチなど周りから見ていて思われるシーンが多かったんです。それで、練習から1on1はもちろん2on2、3on3まではプライマリーで攻めきろうとやってきたので、今日はそれがうまくいったかなと。法政大戦(5週目)、中央大戦(6週目)でも30点を超えたクォーターがあったように、徐々に重さが改善されてきて、この慶應大戦の出だしは本当にうまくできたと思います。あとは、今日勝たないと6位になれないというのも大きかった。もちろん相手も優勝がかかっていましたが、僕らも勝たないとインカレのシードをつかめないので、その気合が空回りせずにいい形で出たんじゃないかなと思っています」

―鹿野選手をはじめ、3Pが気持ちよく決まっていましね。
「僕は1Qだけですよ(笑)。それに(#7佐々木)瑛はもともと、シュートチャンスさえ作れば入る選手なので、いつも通りということで。今日は、修人(#34田渡)のシュートが入ったのが僕は1番嬉しかったです。ただ、一方でこれをコンスタントにやっていかないと、上位チームとは戦っていけないとも思います」

―佐々木選手の話が出ましたが、試合を通してフリーのシュート場面を頻繁に作っていたように感じました。何かコツのようなものはあったのですか?
「本当にそうやっているのかはわからないですが、慶應は(#7)岩下がいるからか他のチームと違ってドライブに対して抜かせるようなディフェンスだなとやっていて思いました。だからといってドライブから普通に打ったらおそらく全部はたかれるんでしょうが、今日の僕らはうまくパスをさばけたので、フリーになれたと思います。それで入ったのが勝ちですね。外れるとやはりリバウンドは不利ですし、相手に取られたら速攻を出されてこういった展開にはならなかったと思います。今日はそういう部分で全部うまくまわったなという感じです」

―途中、#7佐々木選手、#13片峯選手、#36本井選手とファウルトラブルになっていきましたが、不安はなかったですか?
「うーん…あまり気にしていなかったです。というか、どのタイミングで3つになったとか4つになったとか覚えていなくて。途中ベンチに戻ったときに、確かにファウルが多いからとそれぞれの回数を確認したんですが、僕はそのときに初めて周りのファウルの数に気付きました。僕自身のファウルはいつもきちんと数えて計算してやっているんですよ? だからそれくらい、出てきたメンバーが活躍していたので、ファウルで交代しているんだとまで意識しなかったんだと思います。特に(#23)黒田なんて出てすぐのオフェンスでファウルをもらったりとかいいところでつないでくれましたし、そうやってベンチから出てきた選手がすぐ活躍できると強いと思います」

―そういったつなぎもあり、さらにゾーンディフェンスも効いて、狙い通りの逆転という感じでしょうか?
「今シーズン始まってからずっと、あの勝負所でやられてしまうパターンばかりだったんですが、今日は我慢して、追いつけて勝てたことは本当によかったです。吉田先生(監督)としては、たぶんファウルを抑えようという考えもあってゾーンにしたんじゃないかと思うんですが、やっている側、特に僕からしたら休めるので助かりました。慶應大は基本的にスクリーンプレーでやってくるチームなので、ずっガチガチやっていると疲れもくるんですが、ゾーンだったこともあって最後の逆転する力を保てたのかなと思います」

―特にリバウンドを皆で取れたのが大きかったのではないでしょうか。
「はい、前半もリードはしていたんですが、オフェンスリバウンドを酒井(慶應大#14)や岩下(慶應大#7)にかなり取られていたので、ハーフタイムに皆で“修正しなければ”と話していました。慶應大は岩下ばかり意識すると酒井や田上(#4)が飛び込んでくるので、後半はボックスアウトしている以外の人も飛び込もうと意識して、特に終盤は皆負けたくないから(苦笑)取りにいったと思います。ただ、全てに言えますが、慶應は明日当然攻略してきて、より大変な試合になると思うので、前半のように修正すべきところは修正しないといけないなと思います」

―スタイルを曲げずにやってきたことが表現できたので、次はそれを継続するということですね。
「何回か話したと思いますが、うちは経験の少ない下級生も多く出ている。その中でやっていても感じるのは、徐々に皆この場に慣れてきて、思い切ったプレーができるようになって、練習してきたことが出るようになってきました。それが出ると僕たちは上でもやっていけるんだなということが確認できたんです。ただ今日はちょっと上手く行き過ぎたので、これでおごらずに、明日また気を引き締めて臨みます」


勝負処でしっかりとシュートを沈め、
チームを勝利へと導いた筑波大4年生トリオの一人

◆#7佐々木瑛(筑波大・4年・G)
091031sasaki.jpg試合後は笑顔が弾けた。
リーグ戦中、成長が見られ、“らしさ”を出せた試合がありながらも勝ち星を逃してしまうことも少なくなかった。だがこの日、優勝目前の慶應大を“チーム”で破った。序盤こそ突き放したものの、中盤は苦しい時間帯もあった。だが、それを全員で乗り越えての勝利となった。佐々木自身も勝負所ではしっかりとシュートを沈め、チームの成長と共に自身の成長も肌で感じることができているのではないだろうか。3年間、長い時間コートに立てなかった分を、残りの試合で爆発させて欲しい。


―接戦を制しての勝利ですね。おめでとうございます。
「ありがとうございます!本当にうれしいです。今週は、リーグ戦最終週なので、今まで成長してきた部分を全て出そうとみんなで話してから試合に臨みました。1Qは良すぎましたが(笑)、いつも悪い2Qでまた離せたりしたこともよかったですし、砂川(#47)や黒田(#23)が少ないプレータイムの中で繋いでくれたことも勝利に繋がった要因だと思います」

―先週、対中央大の第2戦を勝ったことで“勝つイメージ”が持てたというのはありますか?
「そうですね。リーグ序盤は本当に悪かったんですが…中央で、というよりは、法政に勝ってから、“自分らでもやれるんじゃないか”というのを少しずつ思い出して。それで、中央に勝ったことでそれが確信に変わったというのはありました」

―途中、苦しい時間帯もありましたが、それでも切れずに最後まで繋いで勝利に結び付けられた理由は何だと考えていますか?
「何がと言うわけではないですが、ゾーンをやったときに慶應が対応できなくなったところを、自分達が速攻を出したりして攻めたところかなと。だから、やっていて苦しいという感じはなかったですね。僕の個人的なところなんですけど。ゾーンはリーグ中に結構やってきたんですが…あんなに効くとは思っていなかったです(笑)」

―4Q残り5分54秒で2点差まで詰め寄ったものの、同点になるまでが本当に長かったですね(笑)。約3分間互いに無得点でした。
「そうなんですよね(笑)。あと一本ってところで、一人ひとりが躊躇してしまったのと、プレッシャーがかかって入らないケースがありましたね」

―でも、その中で終盤は佐々木選手のシュートが3Pにジャンプシュートが光ったなと。試合の中盤は少しシュートが外れていたようなので、どうかなと思ったんですが。
「途中外れたシュートというのは、練習ではあまりないシチュエーションで打っていたんですよ。でも、試合終盤に決めた3Pは、洵生(#45鹿野)がドライブして自分がコーナーに合わせるっていう、まさに練習通りのプレーだったので、無心で打てました」

―終盤、勝ち星を重ねることができているということで、“成長”というのがしっかりと手にとってわかるリーグ戦になっているのではないでしょうか?
「そうですね。序盤、青学と東海とやっていたときはかなりボロボロだったので…(苦笑)。今は慶應に勝てるくらいまで成長できました。これがインカレに繋がっていけばと思っています」

―さて、明日でリーグ戦も終了ですが、最終試合に向けて一言お願いします。
「法政と中央の結果次第でまだ順位決定戦という可能性もないわけではないんです。だから、とりあえず、明日まず自分達が勝って、その可能性を回避できればいいなと思っています。頑張ります」



「苦しいときに5人が集まれたのが大きかった」
尊敬する先輩からの勝利も大きな自信に

◆#34田渡修人(筑波大・2年・G)
091031tawatari.jpg京北高校の先輩である慶應大・二ノ宮に勝つことは、田渡が入学してからずっと目標に掲げていたことだった。それを口にするとき、いつも笑いながらも目は真剣そのもの。実際、ゲームコントロールに関しては、大学から1番ポジションを本格的に学び始めた田渡は先輩にまだ及ばないかもしれない。だが、サイズや能力は決して劣っている訳ではなく、むしろ二ノ宮より有利だ。その伸びしろ、思い切りをいかんなく発揮したのが、この試合だった。
全国に名の知れるポイントゲッターだった高校時代を思い出させるような爆発でチームを勢いに乗せると、一転、苦しい時間帯となった後半はチームメートに声を掛け続け、大事なディフェンスリバウンドももぎとってみせた。
もともと、ビハインドでもめげずにプレーでき、得点以外の部分でもチームに貢献できる選手だったが、その魅力に磨きがかかった。そう実感させるゲームだった。
この勝利を糧として、筑波大を背負う選手として成長していけるかが楽しみだ。


―5勝目おめでとうございます。筑波大としては2001年以来(新人戦除く)の慶應大からの勝利でした。
「ありがとうございます!嬉しいです。もう、ヤバイとしか言えないです(笑)」

―この試合は1Qから試合の主導権を握りましたが、何がそのポイントになったと思いますか?
「慶應はすごく得点を取ってくるチームですが、そのトランジションを抑えられたのが1番の要因だと思います。逆にうちは思い切りよく、トランジションもできていたので点も伸びました。皆思い切りがよかったですし、自分のシュートも入ってよかったです」

―今日の田渡選手のプレーはリーグこれまでに比べて、より積極的に見えました。
「自分としては、先々週、先週と外をいくら打っても全然入らなかったんですよ。20本打って1本くらいかな(公式スコアでは1/12)。でも、吉田先生(監督)からこの試合は思い切りやるしかない、打っていけと言われていたので、打ったら…という感じです。昨日の練習から入っていたので、その感覚でできました」

―しかし、3Qはファウルトラブル&オフェンスでも点が止まり、苦しい時間帯だったのではないでしょうか。
「でも、それでもチームの雰囲気自体は悪くならなかったですし、10点差で粘れていたと思います。リーグの序盤はそこで一気に離されてしまって詰められないというのが多かったんですが、この試合は4Qまでついていって、そこから逆転できた。それはこのリーグで1番成長した部分だと思いますし、勝因だとも思います」

―その素晴らしい粘りを見せた4Qですが、田渡選手はじめリバウンドをしっかり取れたのが大きかったのではないですか?
「今日、聡太さん(#13片峯)と一緒に出ているときは聡太さんが二ノ宮くん(慶應大#16)、僕は酒井さん(慶應大#14)とマッチアップしていたんですが、前半から酒井さんにオフェンスリバウンドをすごく取られていたので、後半はそこをしっかりやろうと思っていたんです。オフェンスディフェンスがどうこうじゃなくて、僕はとにかくボックスアウトして、リバウンドだけは取ろうと。まぁ、それでもだいぶ取られてしまったんですが、最後の最後で大事なリバウンドを取れたので、よかったです」

―同じくリバウンドなどで活躍していた#36本井選手がファウルアウトとなってしまうピンチもありましたが、ルーキーの#47砂川選手がしっかりつないでくれましたね。
「あいつはチームをもりあげてくれるし、たまに一緒にやっていても何をやるのか読めないときもあるんですが(苦笑)、それが今日は逆によかったんじゃないかと思います。とにかくプレーの思い切りがいいんですよ。あと、本井さんが退場してしまったときは、リバウンドも苦しくなりますしちょっとチームの気持ちが切れそうになってしまったのですが、そこで5人が集まれたのがすごく大きかったですね。そこで聡太さんや僕が“いなくなってしまったのはしょうがない、取り戻せないから”と声を掛けて。いつもは、集まれないんですよ。それでズルズル負けてしまうことが多かったので、この試合はハドルを組めたし、それで皆で確認できたのがすごくよかったです」

―田渡選手はガードとして声掛けしている場面がよく見られますが、リーグを通してさらに自覚が出てきたという感じですか?
「この代のチームが始まったとき僕は怪我をしていて、そこから少しずつ絡んでいけようになったんですが、吉田先生に“もっと言っていけ”とすごく言われてきたんです。お前はガードなんだから、コートではお前がキャプテンと一緒なんだと言われて、それもあって自分が言わなければという気持ちはリーグを通してありました。実際、聡太さんはリズムが悪いときすぐ皆を集めるんですよね。でも、僕はまだちょっとそのタイミングが遅くて、洵生さん(#45鹿野)が集めてくれたりしていました。そこを、今日は皆で自然にできたかなと思います」

―それでも、終盤はリードしながらも突き放せはせず、逃げ切るまではプレッシャーも大きかったのでは?
「はい、正直怖さはありました。慶應はとても強いチームなので。でもうちとしては、シュートはモーションで動けて打てていて、その部分は悪くなかった。ただシュートが入っていないだけだったので我慢できました。それができれば4年の洵生さんや(#7佐々木)瑛さんが勝負所でしっかり決めてくれるので。今日も本当に頼もしかったです」

―最後は4年生が決めてくれましたね。ちなみに、慶應大の#16二ノ宮選手とは同じ高校出身(京北高)ということで、マッチアップしてみていかがでしたか?
「チームとしてやることが明確になっていたので、二ノ宮くんとやるというより、チーム同士で戦うという感じでした。ただ、二ノ宮くんは中学も高校も一緒ですごく尊敬しているのもあって、すごく楽しみにしていました。その気持ちを、リーグ開幕戦のように空回りすることなく、プレーに生かせたと思います」

―このいい流れを明日の試合、そして12月のインカレにつなげていきたいですね。
「はい!前にも宣言したのですが、“二ノ宮くんに勝ちます”! 今日はたまたまシュートが入りましたが、二ノ宮くんとやっていると、やりながらでもすごく勉強になるんです。勝つ負けるとかではなくて、とにかく全部学べるように明日も臨みます」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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