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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.10.25 (Sun)

【2009リーグ1部】10/25 東海大VS日本大 第2戦

延長戦を制し、日本大が優勝へ向け大きな連勝飾る
東海大は復調の兆しも勝ちきれず
東海大72(17-16,16-15,19-16,9-14,11-15*)76日本大 *OT
091025NIHON.jpg慶應大と同率ながら直接対決で負け越しているため、優勝するためにはもう負けられない日本大。対するは不振にあえぐ東海大だが、この試合では持ち前のディフェンス力を発揮し、ロースコアの展開に持ち込む。東海大は#0満原(2年・C)が期待に沿うような得点力を発揮できなかったものの、#5中村に対し好ディフェンスを見せ、日本大のローポストから展開される攻撃をチームで守った。一方の日本大も「失点もそこまでなかったので、そこまで気持ちが焦っていたわけじゃない」と#7篠山(3年・G)。一桁差を追う展開となった日本大は、4Q終盤に追い上げを見せ、#7篠山のドライブで土壇場で延長へと持ち込むと、勢いそのままに延長戦を制した。

途中、#11上江田(4年・F)が負傷退場というトラブルや今リーグ初の延長戦を乗り切ったことは、日本大にとって大きな自信となるだろう。ここまでリーグ戦で仕上げてきたチームの成熟が、ひとつの形として結実した試合となった。

一方の東海大は堅い守りを見せながらも、オフェンスで苦心する。近年はディフェンスチームのイメージの強かった東海大だが、春のトーナメントではオフェンス面でも力があることを証明した。だが、現状は春シーズンの水準のオフェンスを維持することができていない。それでも陸川監督はオフェンスの精度や連携を課題としながら「今はかなり私はいい感じになってきていると思っています」と手応えを感じている。最終週の青学大戦では完全復活した東海大の姿を見られるかに期待したい。

写真:タッチを交わす日本大#4栗原と#11上江田。

※試合のレポートと日本大・篠山選手、東海大・陸川監督のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
091025KURIHARA.jpg前半を終えて33-31。立ち上がりこそ東海大がこれまでのオフェンスの不振を振り払うかのように#24古川(4年・F)のドライブや、#0満原(2年・C)のジャンパー、#多嶋(3年・PG)の3Pでリードを奪う。だがその後は一転、日本大の鉄壁のディフェンスを前に打開策が見出せず、#24古川の孤軍奮闘は見られるも、チームとしては単発なオフェンスが続き得点が伸びない。一方の日本大もそれは同様。堅い東海大のディフェンスを前に#7篠山(3年・G)の個人技や、#7篠山、#11上江田(4年・F)の3Pなど順調なオフェンスを見せつつも、東海大ディフェンスにその都度勢いを断ち切られ、波に乗り切れない。両者重たい前半となったが、日本大は#2Q終盤にルーズボールに飛び込んだ#11上江田が額を切るというアクシデントに見舞われたのが、後半への不安材料となった。

3Q、東海大が日本大の堅いディフェンスに攻めあぐね、オフェンスを3連続で失敗という嫌な立ち上がりとなる。一方の日本大も#7篠山が速攻や個人技で加点するも、東海大のゾーンディフェンスに苦戦を強いられ、思うように点が伸びない。中盤、東海大は#7遥のドライブが決まると、#24古川が3Pに#27石井(4年・SG)からアシストを受けフィニッシュ。だが、日本大も#4栗原(4年・F)の速攻、#5中村(4年・C)のジャンパー、#13熊澤(3年・G)、#7篠山の連続3Pでそつのないオフェンスで食らいつく。互いに付かず離れずで均衡を破れないまま51-47で終える。

091025TOKAI.jpg4Q、東海大は#24古川の3Pが決まるも、エアボールなど重苦しい展開にシュートタッチも狂う立ち上がり。一方の日本大は#4栗原のファウルトラブルもあり、#5中村、#21熊(2年・C)というこのリーグに入って初のツインタワーでの起用。これが功を奏す。ここまで#0満原に対しいい守りを見せていた#5中村だったが、ここまでその#0満原の中村に対する守りによって攻めあぐんでいた日本大は、まずは#5中村が#13熊澤にアシスト。さらに#21熊が#5中村へと鮮やかなノールックパスでアシストを決めると、今度は#21熊がドライブ。対する東海大も#24古川が得点面で孤軍奮闘し、日本大の逆転は許さない。だが日本大が5点ビハインドで迎えた残り1分、#13熊澤からのアシストを後半に復帰した#11上江田が3P。さらに続くディフェンスで24秒を守り通すと、最後のオフェンスで#7篠山がセットプレイから一撃必殺の豪快な左ドライブで土壇場で同点にする。勝敗は40分で決まらず延長へと持ち越された。

延長戦、日本大が#7篠山の3Pで先制すると、東海大も#24古川のジャンパーや#5多嶋(3年・PG)が苦し紛れに放った3Pが決まりリードを奪う。だが、東海大はその後沈黙。簡単にはシュートを打たせてもらえない上、#7遥が3秒オーバータイムやさらには#24古川がスリップするという不運もあり、一向に点を奪えない。この間にも日本大は#5中村のオフェンスリバウンドからの得点や#13熊澤のジャンパーで逆転。東海大はファウルゲームを仕掛けるもこれを日本大が落ち着いて対処。72-76で日本大が延長戦の末、優勝へ望みを繋ぐ2連勝を飾った。



【INTERVIEW】
「チームのムードも一つ上がる今日の勝ちはとっても大きい」
“自信”から“確信”への大きな一歩を踏み出す勝利となったか

◆#7篠山竜青(日本大・3年・G)091025SHINOYAMA.jpg
残り30秒余りから時間を使いつつ、鋭いドライブでディフェンスを切り裂き同点と持ち込む姿は「さすが」の一言。昨年のインカレでも国士舘大に敗退した試合でこの場面は訪れていた。その時は篠山の動きを読まれ、ファウルぎりぎりの国士舘大の守りに苦汁を飲ませられた。だが、この日一つ違ったのはゴール目前でヘルプに寄った東海大ディフェンスに対し、残り1秒というところでパスのワンフェイクをひとつ入れたことだ。そのプレイの違いは微々たるものかもしれない。だがその冷静な判断力、勝負強さで結果を残しているのは名実とも日本大のエースである証だ。


―第4Q、延長戦に持ち込んだラストプレイについて。
「あまり点差も離されずに着いていけたので、最後まで諦めずにやりました」

―今日は前日と異なり東海大は古川選手(#24)の積極性が増してきましたね。
「やっぱり第1戦はああいう試合になって、第2戦はガンガン来ると思っていたので、今日は一桁でついていけたので、気持ちを切らさないように」

―延長戦に入った時に監督から指示などはありましたか?
「別に指示はなかったんですけど、接戦の時は追い上げて、追いついて延長に入れたほうが有利だと思ったので。そういう意味では気持ちに余裕がありました」

―上江田選手が負傷退場するトラブルがありましたが、ベンチメンバーが頑張ってくれましたね。
「森川も最近すごく頑張っているし、熊も出ればできるやつなので、そんなにまずいっていう感じはなかったですね」

―今日の試合は雰囲気よくやれていたという印象を受けますが、点があまり獲れなかった時は内心焦りがあったのか、それとも比較的落ち着いてプレイしていましたか?
「結構半々なところがあって、今日はマサさん(#5中村)がローポストで貰った時に展開があまりなくて、息詰まちゃっていた部分があったんですけど。でもディフェンスが良かったので。こっちも点は獲れていなかったんですけど、失点もそこまでなかったので、そこまで気持ちが焦っていたわけじゃないので。今日はディフェンスが良かったかなと思います」

―今日は昨日ほどアウトサイドが入りませんでしたが、東海大のディフェンスは昨日とは違いましたか?
「やっぱり昨日東海は負けてで、多少プレッシャーはあったし、トランジションも意識されていたので。そういう部分で焦って打っちゃうところが、そういうデータに出たんじゃないかと思います」

―今日の東海大は以前の不調より復調してきたかと思うのですが、その東海大に勝ったということは昨日の勝利より意味は大きいのではないですか?
「やっぱり青学にも1勝1敗で、2日目に勝つのは大きいと思うので。今日こういう風に東海に勝てたっていうのはチームのムードも一つ上がると思うので、今日の勝ちはとっても大きいと思います」

―あとリーグ優勝についてお伺いしたいのですが、日本大の選手は皆あまり優勝を意識するというよりも1戦1戦勝つことが大事だと言っていますが、篠山選手はどう考えていますか?
「僕もみんなと一緒で結果はそんな意識していなくて。リーグ戦ってやっぱり慶應が負ければだとか、自分たちの力以外のものが必要になってくると思うので、正直僕はあまり好きじゃなくて。やっぱりインカレに向けての一つひとつの経験の場だとリーグ戦は考えているので。だから来週も慶應がどうとかっていうのは気にしないで、今度は専修とどういう試合をするかっていうことだけを考えて、頑張りたいと思っています」




「非常に悔しいし、勝たせてあげられなかったのは責任を感じている」

◆陸川章監督(東海大)

―惜しい試合でしたね。
「非常に悔しいし、勝たせてあげられなかったのは責任を感じていますね。選手たちは昨日から本当にリカバリーして、ディフェンスも頑張ってトライしてくれました。全然昨日より良かったと思うんです。我々らしいディフェンスもできたし、ターンオーバーとかは課題として残ったんですが、今シーズンまだ終わりじゃないですから。いいところもたくさん出ているっていうことを選手たちに話しをしました」

―今リーグ途中から不調だった東海大が今日の試合では復調の兆しを見せたと思うのですが、その要因はなんでしょうか?
「今週も先週もいい練習はできているんです。その成果が選手たちには今週には出ると話しているんですが、ところがやっぱりいい感じのところがすぐには出ないですよね。一生懸命仕事をするところが1日目は少し急ぎすぎた。点を獲ることだとかディフェンスを頑張ってリバウンドを獲るだとか、その順番をしっかり整理をして、“ディフェンスを頑張ろう”だとか、っていうのが今日のゲームだったと思うし。昨日はその順番を省いたわけじゃないけど、少し急ぎすぎたのかな、と」

―リーグ戦序盤戦は雰囲気も良かったのに、それが3週目以降に不調に陥った原因はなんでしょうか?
「そうですね。少し重くなってきたかな。我々のディフェンスを頑張って走って繋ぐところを、もうちょっとリカバリーして取り戻さないといけないな、と。まあ、リーグの後半にかけては立て直しているところなんですが、それは良くなってきていると思うんです。あとは正確性やコンビネーションが噛み合ってくると、良くなってくると思います」

―満原選手がアウトサイドプレイなど1人で頑張ろうとするあまり、連携の部分で上手くいっていないような印象を受けるのですが。
「そうですね。満原は当然我々の武器でも得点源でもあるんですが、相当そこもリーグ戦で外だとか1対1とか偏ってしまったところがありました。そこは今はいい感じになってきているんです。これは時間が必要になってくると思います。その違和感はみんなも前の時に比べればなくなってきていると思います。彼もチームワークの大事さとか今すごく理解している。非常に頼りになる大黒柱になってきているな、と。確かにリーグの前半ではそういうところが見受けられたかもしれないですが、今はかなり私はいい感じになってきていると思っています」

―今年はポストアップするシーンが少ないように感じますが。
「外のシュートが多いのは彼も外は相当練習しているからです。それが全てだと困るんですが、ユニバを経験して中だけじゃ攻められない部分で中も外もという技術を身につけたと思うんです。だけど、困った時は欲しいですよね。その時にクロスの絡みとかすごくやっています」

―去年は2センターでインサイドをローテーションしていましたが、今年はそれをやらないのでしょうか?嶋田選手の膝の具合にもよると思うのですが。
「そうですね。膝も良くなってきているんですけど、我々の速攻を考えると、今回のスタイルがいいような気がするんですよね。ただやっぱり今日みたいに相手が中村君と熊君みたいに2センターで来たときに、嶋田との2センターも面白いかなと思ったんです。ただ時間と我々がどういうバスケットを展開するかを考えています」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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