2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.10.25 (Sun)

【2009リーグ1部】10/25 法政大VS慶應義塾大 第2戦

#23信平の猛チャージで法政大が逃げ切る
慶應大は3敗目となるが優勝までマジック2

法政大77(15-16,24-15,18-18,20-19)68慶應義塾大
091025OCHIAI.jpg慶應大と法政大の2戦目は序盤から互角の展開となった。
法政大は#5神津(4年・C)が2戦続けてのファウルトラブル。しかし慶應大は#16二ノ宮(3年・G)の調子が上がらず、持ち味である軽快なオフェンスが展開できない。互いに二の足を踏むような中、ゲームの流れを切り開いたのは法政大・#23信平(4年・F)。前半はわずか一桁得点だったが、後半に爆発。積極的なオフェンスで31点を獲得し、慶應大の追撃をかわした。

既に日本大を越えられないため、法政大の優勝はなくなったが、底力を見せる大きな1勝。慶應大は優勝が見えながら、相手のペースを崩すことができなかった。優勝には最終週に2勝が条件だ。この敗戦をいかに修正するか。法政大はインカレのシードも絡んだ順位争いが残る。どちらにしろ、濃い内容の1部リーグは残すところあと1週。それぞれのチームは一つの到達点を迎える。納得のいく戦いで締めくくりたい。

写真:最後のプレーで3Pを打つも、岩下にあっさりブロックされ転んだ落合。試合後には苦笑いで仲間のハイタッチに応えていた。


※試合のレポートと法政大・信平選手、慶應大・佐々木HCのインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【GAME REPORT】
091026tanoue.jpg第1戦は接戦となった試合。2戦目の立ち上がりは慶應大が3連続のシュート。法政大は#91落合(4年・PF)のミドルシュートもあるが、大きすぎる縦パスやドリブルのミスなども出る。しかしだんだんリズムが出てくると互角の戦いとなった。慶應大は第1戦ほどインサイドで得点できないが、法政大もファウルが続く内容。スピーディーな展開とはならない。1Q残り3分、慶應大は#16二ノ宮が得た3Pのファウルを3本落とす珍しいミスを見せ、乗り切れない。互いに早い展開を出そうとするが前へのパスをカットし合う場面もある。法政大#5神津は1Qで2ファウルと、第1戦と同様にファウルトラブルが気になる1Qとなったが、15-16と1点差で競り合う出足となった。

2Qは慶應大#4田上(4年・F)のシュートや#7岩下(3年・C)のダンクもあって、慶應大が抜け出しにかかる。しかし法政大も#5神津の控えである#21加藤(1年・CF・洛南)がミドルシュートを決めると、#3鈴木(3年・PG)が続き、慶應大のスローインを狙ってボールを奪うと#11長谷川(2年・SG)の3Pが生まれて逆転。しかし慶應大も#7岩下や#4田上のミドルシュートで再度逆転するなどシーソーゲームの様相を呈す。残り5分で#5神津が戻ると、流れを引き戻した法政大は#5神津の3Pや#91落合のミドルシュート、3Pまで飛び出して再度逆転。Qの最後には#23信平(4年・F)がハーフラインから投げたボールがブザーとともにバンクでゴールに吸い込まれ、前半は法政大が39-31と8点リードで終えることになった。

しかし慶應大がこのまま終わることもない。3Q最初に#23信平に3Pを決められるも、#16二ノ宮のミドルシュートに#5小林(4年・GF)の速攻、#14酒井(3年・F)のシュート、#4田上の連続3Pと怒濤の攻撃で開始3分で再び法政大に1点のリード。だが、法政大もそこから再び盛り返した。爆発したのは#23信平。#5神津が#5小林とのマッチアップで簡単には得点できない中、機動力を存分に発揮。#3鈴木からのアリウープパスで速攻を決めると、バスケットカウントを獲得し、続けてミドルシュートも決まった。さらにはQ最後にノーマークになったところで放った3Pが決まり、このQ12点を奪って慶應大を再び引き離す。一方の慶應大は思い切ったオフェンスができずに得点が停滞。せっかく追いついたが再び引き離されて3Qを終えた。

091025suzuki.jpg結局、このリードが4Qも生きた。法政大はそのまま信平が衰えぬ勢いで攻撃を仕掛け、#91落合や#5神津などがバランスよく得点して慶應大に的を絞らせない。慶應大は#14酒井の速攻や#5小林の3Pなどがようやく出て多少盛り返すが、逆転には至らない。差は詰まらないままゲームは推移し、法政大は#5神津が4ファウルと厳しい中、#23信平の活躍で1勝をもぎ取った。

法政大の勝利は#23信平の得点に尽きる。この試合31点。学連の公式記録が残る過去3年間のリーグ戦で信平があげた過去最高の数字だ。「ディフェンスが好き」と言い、普段は積極的に得点を取りにいくことはしないが、#5神津がベンチに下がり気味だったことや早い展開では特に存在が生きた。チームメイトに「攻めろ」と言われたことも大きかったようだ。逆に慶應大は得意の展開をあまり出せなかった。爆発力は見えたが、停滞した時に法政大に走りきられた。フリーランスで個々の能力が高い法政大は守りやすい相手とは言えないが、乱された部分からあっさりシュートを打たれるなど、ちぐはぐな部分が出てしまった。青学大や東海大と同じく、開幕直後に最高のレベルになるように調整してきている慶應大も、やはり終盤にかけて疲れは見える。しかし相手も同様。ここを越えなければ頂点には立てない。最後に残されているのは身体的にも精神的にも自分自身との戦いと言えそうだ。最終週の相手は後半に向けて良くなってきている筑波大。ここを越えて結果を出せるか。



【INTERVIEW】
「受け身にならず積極的にいけた」
この経験を次の大舞台で生かすことを誓う

◆#23信平優希(法政大・4年・F)
091026nobuhira.jpg大学に入ってからの信平がここまで調子がいいプレーを見せるのは初めてかもしれない。能代工高時代のプレーは強烈だが、本人は「あのときとはプレースタイルが違う。もらって打つだけだから単純だったし、大学ではそれだけではやっていけない」と、レベルが上がれば難度も上がるのだと言う。
しかし、それでも信平ほどの運動能力を持つ選手は大学はおろか、トップリーグにも見あたらないレベルだ。抜群の跳躍力と反射神経でリバウンドをもぎ取り、相手のパスをカットする。これに得点力が加われば、味方にはこれ以上頼もしいことはなく、相手には脅威だ。今後も信平がどのようなプレーをするかどうかが、法政大の運命を分けるキーポイントとなるのかもしれない。


-今日の試合はオフェンスマシーンのようになっていましたが。
「とりあえず攻めるっていう。今日は積極的に攻めてシュートで終わろうかなという気持ちになったのが、ああいう結果になったと思います。みんなに『攻めていい』『攻めていい』と言われて。いつも逆に(攻めないと)怒られてばかりなので。タイミング良く打ったらやっぱりリバウンドも取りやすいと言ってくれたので、今日はひたすら打っていきました」

-ただ、前半は10点未満でそこまでではなかったんですが、後半はすごかった。
「そうですね。オーラは消していた訳ではないんですけど(笑)。でも調子は悪くなくて前半の終わりもいい形でシュートが入りました。あとはディフェンスもみんなが集中していてスイッチとか細かいところもできたし、相手には今日はノーマークでは打たせていなかったと思います」

-ただ、第1戦は負けましたが決して悪い内容ではなかったと思います。
「本当は昨日もいけたと思ったんですけど、流れですよね(※1)。でも判定はどうにもならないので気にせずやっていました。ただ、神津(#5)のファウルが混んで厳しかったんですけど、控えのセンター(#21加藤)もしっかり仕事もしてくれたので良かったです」

-加藤選手はセンター扱いなのですか?
「練習のときからそうですね。ただあいつもまだ1年生なので迷いがあったりしますけど、あがらないように、緊張せずにいけという感じで声をかけたりしていますね」

-今日はずっと法政大のリズムだったようにも思いますが。
「今日は1Q、1Qみんな集中していましたね。いつもだったら追い上げる側なんですが。でも今日は受け身にならずに積極的にみんな行けたので良かったです」

-ただもったいないのはやはり週によって波があるところですね。
「そこが法政なんですよね。分かってはいるんですけど、どこかで狂い始めてしまうというか。油断している訳ではないんですけど。ちょっとしたパスでぱっと集中が切れてしまうような部分がある。でもリーグでみんな学んだので一発勝負のトーナメント(インカレ)で発揮できればいいと思いますね」

-最後は中央大が相手ですが。
「いい形で2勝してインカレにつなげたいです。自分的にも結構大事な試合だと思うので」

-次も攻めますか?
「そうですね。やっと自分らしさが出てきたように思います。今まで何をしてたんだろうって」

※1 第1戦は#5神津のレイアップを#7岩下がブロック。ゴールティンディングのようにも見える微妙な判定ながら、そこから慶應大がリズムを作った。



◆佐々木三男HC(慶應義塾大)
「二ノ宮(#16)と祐典(#14酒井)の調子が悪かった。ただ二ノ宮にはゲームメイクの絶対的な信頼を寄せているので、もう少しできていいかなと思います。専修大戦あたりからちょっとふっきれない感じの前兆もあったけれど、とにかくゲームメイクはかなり任せ始めていて、こっちからのサインはあまり出さないでやらせているところです。その影響ももしかしたらあるかもしれません。

祐典ももう少しやればいいと思うんだけど、あの子の課題はオフェンスリバウンドを取ったあとにどういう判断をするかということだと思います。行くべきか、ステップをして出すべきか。ただこの2試合は力づくでいって上から叩かれてという悪いところが出てしまった。いい時はその場面から自分のプレーを作り出していく選手なんだけど、法政大みたいにちょこちょこずる賢いプレーをするチーム相手でちょっと戸惑ったというので、一番課題のところが出てしまったと思います。

筑波も良くなっているし、うちはちょっと下降気味なのでそこでぶつかったらどうなるかというのはあります。古い手法ですが、やはり厳しい練習をしないといけない。いろんな負荷のかけ方はありますが、同じ負荷をかけ続けるだけでは今の子はダメなので、これ以上できないというくらいの練習をして、そこを越えないと良くならないと思います」

関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:54  |  2009リーグ戦1部  |  Top↑
 | BLOGTOP |