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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.10.25 (Sun)

【2009リーグ2部】10/25レポート

明治大が14連勝を達成し2部リーグ優勝!
日体大は”チーム”で順位決定戦を回避


091025meiji1部リーグより一週先に2部リーグは幕を閉じた。
優勝はチームの目標であった14連勝を見事達成した明治大。そして、常に「楽しくバスケットをする」ことを体現してきた拓殖大が2位につけ、両チームが1部への自動昇格を決めた。同じく1部を狙っていた白鴎大と早稲田大は一歩届かず。最終週に両者が相見えたが、結果は白鴎大が連勝で3位。早稲田大は4位でリーグ戦を終了した。

5位以下は直接対決の結果は得失点差によって大きく動くことに。最終週、負ければ順位決定戦、連勝すれば5・6位の可能性が残っていた日体大は、大東大との接戦を制して連勝。“断固たる決意”で順位決定戦を回避し、5位まで順位を上げた。早々に5・6位の可能性を決めていたのは国士舘大だが、最後は明治大に連敗を喫し、6位。また、序盤は勝ち星をあげた順天堂大は終盤の失速が響いて7位で神奈川大との順位決定戦へ。そして、8位は大東大となった。大東大も終盤に向けては“らしさ”が出た好ゲームを展開したが、勝利までには至らず、最下位という厳しい結果となった。

写真:リーグ戦の目標であった”14連勝”を達成した明治大。

【10/25結果】
拓殖大104(44-18,23-25,17-21,20-24)88順天堂大
早稲田大83(18-21,29-21,24-19,12-33)94白鴎大
国士舘大73(19-23,19-17,14-25,21-32)97明治大
日本体育大85(21-15,20-21,17-17,27-19)72大東文化大

※4試合のレポートと拓殖大・長谷川智伸選手、順天堂大・趙選手、白鴎大・千葉選手、明治大・金丸英悟選手のインタビュー、早稲田大・江口選手、大東文化大・小山選手のコメントは「続きを読む」へ。
※日体大・国士舘大のインタビューは別途掲載します。

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1Qで44得点を叩き出した拓殖大が勝利
順天堂大は必死の追い上げも届かず

拓殖大104(44-18,23-25,17-21,20-24)88順天堂大
091025ooshitanai立ち上がりは#13大下内(1年・F・福大大濠)が連続得点で順天堂大が先行する。対する拓殖大は、この日#99長谷川技(2年・F)が欠場。代わりにスターター起用となったのが#94長谷川智伸(1年・G・福大大濠)だった。この長谷川が大当たり。打ったシュートは全てリングに吸い込まれたのかと錯覚するほど、高確率でシュートを沈めていき、1Q44得点のうち30得点を稼ぐ。この長谷川の止まらないシュートに順天堂大は打つ手なし。長谷川の次々と決まるシュートにチームのテンションも最高潮に達した拓殖大は、ディフェンスでも順天堂大を阻み得点させず。1Qで26点差をつける。さすがに2Q以降は、落ち着いた拓殖大だが、終始リードを保った状態で試合を進めていく。対する順天堂大は、外からは#6八木(3年・G)、中では#4山本(4年・C)と#10趙(2年・C)が得点を重ねていく。だが、同時に簡単なミスも出てしまい、なかなか反撃の狼煙をあげることができない。そんな順天堂大を尻目に、拓殖大は#5根木(2年・G)や#6長南(2年・G)などベンチメンバーの活躍が光って、67-43で大量リードを奪って前半を終える。

後半も拓殖大リードは揺るがない。順天堂大も必死に追い上げを試みるが、前半で開いた点差は大きく、決めても決めても拓殖大が遠い。一方、拓殖大は早々にベンチメンバーを起用。中盤、若干流れが悪くなるものの、それでもコート上の4年生がしっかりとチームをまとめ、再び流れを掴む。試合終了間際になると、両チームとも4年生をコートへ。互いに懸命なプレーが光り、最後までコートを駆けたが、勝利を掴んだのは拓殖大。104-88で勝利し、順天堂大を一蹴した。

写真:順天堂大・大下内。献身的なプレーが光る大下内はまだ1年生。最終日は同じ福大大濠出身の#94長谷川智伸とのマッチアップする場面もあった。


白鴎大が4Qに33得点で逆転勝利!
早稲田大は#5江口が大活躍も勝利に繋がらず

早稲田大83(18-21,29-21,24-19,12-33)94白鴎大
091025kubotaabi#00藤江(4年・F)、#30アビブ(1年・C・岡山学芸館)のバスケットカウントと幸先のいいスタートを切った白鴎大。対する早稲田大は開始2分間の#5江口(3年・G)のリバウンドシュートまで無得点と、重い立ち上がりとなった。その後は、#13下山(3年・G)の3Pや、この日活躍が目立った#5江口の得点で早稲田大が先行していく。だが、白鴎大も#30アビブ、#00藤江、#5千葉(4年・C)の3連続得点などで再びリードを奪い返し、1Qは白鴎大がリードして終了。2Qの立ち上がりは早稲田大が連続得点などで白鴎大からリードを奪う。その後は1点を争う展開に。白鴎大はシュートを決めれば、早稲田大にすかさず決め返され、どちらも主導権をつかめない状況。しかし、終盤に早稲田大は#5江口が白鴎大#30アビブを上手く交わしてシュートを決めるなどして、5点のリードを奪って前半を終える。

後半の立ち上がりは、白鴎大#5千葉の連続得点で白鴎大ペース。だが、早稲田大も前半の勢いをそのままに#5江口がゴール下、スティールからの速攻を浴びせ、さらに#13下山のバスケットカウントと続き、白鴎大を突き放す。点差が8点となったところで白鴎大はタイムアウト。その後は、白鴎大は#5千葉の懸命なプレーが光るも、早稲田大はなおも#5江口がアシストなどでチームに貢献し、譲らない。早稲田大がリードを保ったまま4Qへ。4Q開始早々、早稲田大は連続でファウルを犯してしまう。対する白鴎大は、#32黒川(2年・G)や#00藤江の外角シュートが当たり出し、開始2分半で71-71の同点に持ち込む。その後は、白鴎大が終始リードを握る展開に。早稲田大は、#00金井以外に攻め手を見出すことができず、12点を開かれる。たまらずタイムアウトを請求するが、次のプレーで白鴎大#32黒川に速攻を決められてしまう。それでも、なんとか#20久保田(2年・C)がシュートを沈めていくなどして、追いすがっていく。残り1分を切って点差は8で白鴎大がリード。残り55秒で早稲田大は#9平井(3年・G)が3Pを沈めて点差を5点に。白鴎大はたまらずタイムアウト。その後、白鴎大は時間を使いながらボールを運び、32秒で黒川がレイアップを沈めて、点差は7。早稲田大はボールを追いかけるも、次の一手は出ず。結局、白鴎大が94-83で勝利を飾った。

写真:白鴎大・アビブと早稲田大・久保田。このマッチアップは新人戦を含めて3回目。なかなか見ごたえのあるマッチアップだ。


国士舘大が脅威の粘りで前半は互角の展開!
後半は明治大が強さを見せ付けて14連勝を達成

国士舘大73(19-23,19-17,14-25,21-32)97明治大
091025shibataこの日の国士舘大は気合が違った。勝っても負けてもこの日が4年生にとって大学でのラストゲームとなる。相手は13連勝中の明治大だが、是が非でも勝利を掴みたいところだ。その「勝ちたい」気持ちが見えた試合だった。前半はほぼ互角の展開を演じる。国士舘大は#13馬(3年・C)の3Pで先制点を奪うと、その後も#7熊谷(4年・G)のアシストから#13馬、更には交代で出てきた#10阿刀(4年・SF)の得点などで先行する。対する明治大は、立ち上がりの#24岩澤(4年・SG)のフリースロー1本から残り7分33秒の#14金丸晃輔(3年・SG)のシュートまで無得点。国士舘大の勢いに押されているようにも見えた。だが、1本決めると金丸晃輔は3連続得点。更に、#3金丸英悟(4年・PF)の3Pと続いて、国士舘大からリードを奪う。だが、国士舘大もすかさず#10阿刀が3Pで決め返し譲らない。その後は、一進一退の攻防が続く。最後に#20若林(3年・SG)、#24岩澤のフリースローで加点した明治大が23-19の4点リードで1Qを終える。2Qに入って、明治大は#39古瀬(4年・F)のシュートなどで点差を広げていくが、国士舘大も#13馬がランニングプレーを決めるなど、なんとか食らいついていく。中盤は、国士舘大にミスが出て7点差まで離されるも、その後は#13馬の連続3Pや#8渡邊(4年・G)、#22板垣(1年・F・八王子)のジャンプシュートなどで3点差まで詰め寄る。だが、明治大も#14金丸晃輔が譲らず、前半は明治大がなんとか2点のリードを保って終了。

3Q開始3分を切ったあたりから、点数が止まってしまった国士舘大。そのタイミングを見逃さなかった明治大は、#3金丸英悟の3Pを皮切りに、#14金丸晃輔のシュートに、#21川崎(4年・F)の3Pと一気に8得点を荒稼ぎ。点差も11点に開く。国士舘大はたまらずタイムアウトを取るも、タイムアウト開けには明治大#19田村(2年・PF)に3Pを許してしまう。なんとか食らい付いていきたい国士舘大だが、中に割っていけず、外一辺倒になり苦しい状況。その間に明治大はコンスタントに得点を重ねていき、13点差をつけて4Qへ。4Qは明治大が終始リードを奪った状態で試合は進む。国士舘大も#17三村(2年・SF)が3Pなどを決めていくが、それも単発で後が続かず。対する明治大は残り7分でコートにいる5人を全員4年生に。シュートが決まれば、ベンチも応援団も、そしてコートにいる5人も盛り上がり、笑顔が見られながらのプレーとなった。国士舘大は、最後まで3Pを狙い続けるもリングに弾かれタイムアップ。明治大が黒星知らずの14連勝で2部リーグを終えた。

写真:明治大・柴田。リーグ序盤はちぐはぐしていた場面も見られたが、終盤は4年生らしく堂々とプレー。


どちらも譲らぬ好ゲームを繰り広げた両チーム
だが、勝利を掴んだのは日体大!

日本体育大85(21-15,20-21,17-17,27-19)72大東文化大
091025baba勝てば回避、負ければ順位決定戦。
“絶対に負けたくない”という意地と意地のぶつかり合いとなった。先制点は日体大#23横江(2年・G)。さらに#3八坂(4年・G)と続き、日体大が先行する。その後も日体大は外角シュートが当たって、10-2と大東大を突き放す。対する大東大はシュートがリングに嫌われ、重い立ち上がりとなる。得点も、7分4秒に#15遠藤(2年・F)のアシストを受けた#12小山(3年・F)の得点と#11田中(2年・PG)のフリースローのみとなってしまう。大東大はタイムアウトで立て直しを図るも、タイムアウト明け直後は日体大#6宮村(4年・F)、#11冨江(4年・F)の連続3Pが決まって点差は13。それでも、終盤は#11田中がかき回し、#24張(1年・C・北陸)が決めるなどして大東大も食らい付いていき、6点差まで縮めて1Qを終える。2Qの立ち上がりは点の奪い合いとなる。互いに決められればすぐに決め返し、互角の展開。だが、リードを保っていたのは日体大。大東大も#24張の活躍が光り、点差を縮めはするものの、日体大#6宮村がバスケットカウントを決められるなど、すぐに押し戻されてしまう。結局、日体大からリードを奪えぬまま、後半へ。

日体大#6宮村の得点で始まった3Qは、接戦となった。その後、大東大は#12小山のドライブが決まるも、直後から3連続ファウルで流れを掴みきれない。それでも、リバウンドで#12小山が粘ってセカンドチャンスをものにしていく。その間、ミスなどがあった日体大は大東大に3点差まで詰め寄られる。だが、#21熊谷(1年・F・九産大九州)が3Pを沈めて、再びリードを広げる。しかし、細かいミスが耐えない日体大。さらには、残り5分40秒で2年生ながら攻守でチームを引っ張っている#23横江がチャージングの判定でファウル4。ベンチに下がらざるを得なくなる。この直後に大東大は#45眞栄田(3年・G)が3Pを沈めて48-47の1点差まで持ってくる。日体大はたまらずタイムアウト。この後は、互いにシュートを決めきれずにフリースローでの加点があり、大東大は#15遠藤のフリースローで遂に試合を振り出しに戻す。さらに、日体大はこの後もミスが続き、大東大としては逆転する絶好のチャンスの時間が到来。しかし、苦しいながらも得点を沈めていくのは日体大。大東大にリードを許さず、3Qを終える。4Qに入っても、大東大は諦めず懸命なプレーを続ける。#12小山が連続でオフェンスリバウンドをもぎ取り、そこから#13小原(2年・F)や#45眞栄田が3Pを沈めるなどして日体大に食らい付いていく。対する日体大は4ファウルの#23横江をコートへ。#3八坂と#23横江のコンビプレーなどで日体大も譲らず。残り7分42秒、大東大#37草野(3年・F)がフリースローをもらうと、2投とも決めて61-60と遂に逆転に成功する。だが、日体大は#3八坂が連続得点で再びリードを奪って、大東大にタイムアウトを取らせる。ここから大東大は苦しい時間帯が続く。積極的にシュートを狙うものの、決定力に欠け、得点が伸びない。その間に日体大は、#6宮村の3Pや#23横江のバスケットカウントなどでコンスタントに得点を重ねていく。得点もいよいと10得点に広がってしまい、大東大としては何が何でもシュートを決めたいところ。セカンドチャンスを得るために、全員でリバウンドに飛び込んだり、3Pを乱発したりするも、それがリングを通る回数は少なく、追い上げまでには至らず。対する日体大は、第1戦で負傷し、歩くのがやっとの状態の#1馬場(4年・G)を残り17秒でコートへ。打ったシュートは外れてしまったが、最後の17秒、コートにいたのは全員4年生だった日体大。勝利の瞬間は、コートの5人がそれぞれを称えあい、笑顔の中にも涙が見える最後だった。対する大東大にも涙が。悔しさの涙であることは違いないが、彼らにはまだあと1戦残っている。そこで”らしさ”を出して勝利を掴むことができるか。悔しさをバネにした彼らのプレーに注目したい。

写真:日体大・馬場は4年目に一軍に上がってスターターを手にした選手。第1戦で負傷してしまい、走ることもできないためバックコートにてチームメイトからのパスを待つ。試合後は、一番最初に涙を流した。


【INTERVIEW】
リーグ戦は「楽しかった」
実力を見せ付けた拓殖大期待のルーキー

◆#94長谷川智伸(拓殖大・1年・G・福大大濠)
091025hasegawatomoルーキーとはいえ、春先からプレイングタイムをもらっている。その期待に応え、試合に出たときは必ず仕事をしてチームに勢いをもたらしている。高確率で決まる3Pは脅威で、この日も1Qで30点を稼ぐなど、能力の高さを見せ付けた。1部昇格にインカレを決めたこのリーグ戦は、「楽しかった」という。この1ヵ月半の経験を経て、今後はどんなプレイヤーになるだろうか。伸びしろは未知数。今後が楽しみな選手の一人だ。

―1ヶ月半、毎週試合をするという経験は初めてだったと思うのですが、いかがでしたか?
「最初は、長いと思ったんですけど、やってたら“あれ?今日がもう最後か”って感じで意外と早かったです。疲れは、ちょっとありますけど、楽しかったです。結果もよかったので」

―終盤はなかなかシュートも入らなかったですね。ただ、今日は別ですが(笑)。
「そうですね(笑)。変に意識しちゃったとこもあったし、調子が良すぎて変に力んでしまったところもありました。でも、チームが勝てて、最後は4年生を出せたのでよかったです。今日はやばかったですよ(笑)。入りすぎました。前半は流れも良かったですし、先輩達もパスを回してくれたので、気持ちよく打つことが出来ました」

―マッチアップは同じ福大大濠出身の大下内選手(順天堂大#13)でしたね。
「練習試合でもマッチアップしていたし、お互いそこは割り切って。だからそんなに意識はしてなかったです。ただ、あまり負ける気はしなかったです(笑)」

―リーグを通しての収穫と課題があれば教えて下さい。
「自分がどのくらい通用するのかということがわかりました。あとは、苦手なプレーやもっとこうしなければならないなというプレーがわかったし、”こういうときはこうしよう”ってことを試合の中でやって色々と学べたことですね。先輩たちにも色々とアドバイスもらいました。あとは、どういう大学がどういうことをしてくるのかがだいたいわかったので、それが一番良かったです。課題は、今日もそうだったんですが、前半はよくて後半がダメだってことがあるんですよね。シュートに波があるし…。金丸さん(明治大#14・福大大濠)みたいに安定したいなというのはありますね」

―このリーグ戦、拓殖大は”楽しくバスケをしよう”ということでやっていたそうですが、長谷川選手は楽しくバスケが出来ましたか?
「自分なりには楽しくできました。負けた時は悪い雰囲気になったりしたけど、そういうときは1年から声を出していこうって思っていました。でも、僕は練習中とかもすねちゃったりして…(苦笑)、結構先輩たちに迷惑をかけていたので、4年生にはこういうことでしか恩返しができないから、しっかり勝って1部に上げようという気持ちはありました」

―まだシーズンは続いていくわけですが、今後拓殖大が強くなるためにはどうしたらいいと思いますか?
「先輩たちに言うには、去年は悪い時にはそのまま立て直せないということが多かったみたいなんですよね。リーグで色んなチームと戦いましたが、やっぱりそういうチームってありました。もちろん、自分達にそれがないかといったら、そうではないので、流れが悪くなっても、それを断ち切って”逆転”する力がつけられるようになれればと思います。あとは、もっと拓大のバスケの精度をあげていければいいと思います」


幅広いプレーが強みであり、魅力
順天堂大ツインタワーの一角

◆#10趙明(順天堂大・2年・C)
091025chomei1年時から順天堂大インサイドの要として試合に貢献している。
パワープレーも魅力的ではあるが、強靭な体から繰り出されるドライブと力強いリバウンドは圧巻だ。同じパワータイプの#4山本とともにコートに立っていると威圧感さえある。リバウンドランキングでは上位に食い込み、チームに献身的なプレーを続けているのが分かる。なかなか勝利に結びつかないリーグとなってしまったが、まだ順位決定戦が残っている。山本と趙のツインタワーが見られるのも、最後となる。彼らのプレーは一見の価値ありだが、それ以上に、山本とコートに立つ最後の時間を存分に”楽しんで”欲しい。

―リーグを振り返っての感想を聞かせてください。
「長く試合が続いて、体力的にまだまだだなというのを感じました。来年はしっかり照準を合わせて試合に臨みたいと思っています。あと、自分はまだ2年なんですけど、インサイドはやっぱり自信になりました。来年、4年生が卒業してその中でやっていかなきゃというのはありますが、楽しみだし、頑張りたいと思っています」

―かなり惜しい試合が多くてもったいないなと感じました。10点差くらいを追い上げるのに、次の一本が出なくて負けてしまったというケースが多かったですね。
「そうですね。最後の集中力がなかったからですね。集中力が続かない時間帯があるんですよね。切れないで頑張ろうと思うけど、一度落ち込んでしまうとそのまま落ち込んでしまって最後まで上がらずに終わりという試合が多かったです。勝負どころで”ここが一番大事”だと思って、集中力をもっと高めることが今後、直していかなければならないところだと思います」

―リーグ序盤は趙選手と山本選手(#4)のインサイドのプレーが多かったですが、終盤はそういうわけにもいかなくなっていましたね。
「最初は、他のチームは初めて当たるということもあって、結構利いていたんですよね。でも、後半に入ると、やっぱりビデオを見て研究してきていて、”やりにくいな”という感じはありました。だから後半は、あまりインサイドプレーはできていないということはチームでも言っていました」

―こうしてインサイドで対応できなくなったとき、趙選手はドライブであったり、外からのシュートであったり、幅広いプレーでチームに貢献していましたね。
「こういうプレーは、高校のおかげです。センターっていうセンターではなくて、外もできるようにということは言われていたし、打つ時は打とうということは自分の考えでやっています」

―2部は様々なタイプのセンターがいましたが、実際にマッチアップしてみていかがでしたか
「やっぱり国士舘の馬さん(#13)は強いっす(笑)。アビブ(白鴎大#30)も、キツかったですよ…。来年もマッチアップすることになりますが、正直やりにくいけど…頑張ります(笑)」

―さて、次は順位決定戦ですね。どのように戦いたいですか?
「神大(神奈川大)となんですよね。一応、家で研究しているので、自信はあります。4年生最後の試合なので、やっぱり勝って終わらせてあげたいです。あとは、キャプテン(山本)に任せます(笑)。あの人はやっぱりすごいから。一緒に試合をするのは次が最後なので、勝ちたいし、めっちゃ楽しみたいです!」


「ちっちゃい身長でも関東で通用するんだぞというのを見せたい」
残りのシーズン、彼が体現してくれるプレーに注目

◆#5千葉慎也(白鴎大・4年・主将・C)
091025chiba決して大きくはない身長で、#30アビブと共に白鴎大のゴールを守り続けた。後ろから飛んでくるリバウンドに、身を投げ出すほど激しいルーズボール。彼は彼らしいプレーをリーグ戦中も見せてくれた。だが、本人も言っているが「何かに呪われたかのように(苦笑)」終盤にかけてはファウルトラブルでベンチを温めることも多かった。
3年のリーグからスターターとなり、現在はキャプテンを務めている。コートになくてはならない存在へと変貌を遂げた選手として、インカレではその集大成と彼らしいプレーを見せてほしいものだ。

―最終結果は3位になりました。
「2部で勝ち越したのは今年が初なので、そこはいいとして。目標に向かって行く中で、練習の中で甘さが出て、抜けてしまったりだとか、良い調子できているのに、それに合わせて貪欲に練習できなかったところが1部にいけなかった原因だと思っています。ただ、そこは来年の後輩たちがやっていってくれると思うので、来年に期待しています」

―リーグ戦中はファウルトラブルで下がってしまうことが多かったですが、宇津江選手(#12 )がしっかりと繋いでくれましたね。
「そうですね。3年生ですが、宇津江は信頼できる4番なので。今回は本当に僕のファウルが多くて…。最初はよかったんですけど、途中から何かに呪われたかのように…(苦笑)。気づいたら、4回、5回やっていましたね。そこはキャプテンとしてやってはいけないことだと思うので、直していかないといけないと思うし、4Qまで計算してできなかったことがインカレへ向けての反省点です」

―ただ、こうしてシックスマン以降の伸びが感じられたリーグだったのではないでしょうか?
「そうですね。自分の不運だったり、怪我だったりというところで後輩たちが出てそこでいい活躍をしてくれたので、本当に助けられました」

―リーグ戦を通しての収穫と課題はありますか?
「収穫は、シックスマン以降の選手が伸びたことと、負け癖がつかなかったことですね。いつも負け越していたので。トーナメントから“絶対に勝つんだ!”という強い気持ちが持てるようになって、負ける雰囲気を出さなくなりました。そこが1番の収穫ですね。逆に課題は、やっぱり1部へ行けなかったことです。それは自分たちの気持ちの弱さであると思うので、しっかりと話し合って、修正してインカレに臨みたいと思っています。大東大に負けたことが大きかったんですが、でも思えば、あれが本当に自分たちの弱さであり現状であると思っています。だからそれをポジティブに考えたいなと。“大東が教えてくれたな”と思って今後も頑張っていきたいです」

―インカレへ向けて。
「切り替えが悪かったり、走れないことだったり、3Qにどうしても追いつかれてしまうことが多かったので、そこを修正していきたいと思います。インカレは地元のみんなとプレーできることが楽しみです。そして、個人的には“こんなにちっちゃい身長でも、ちゃんと関東で通用しているんだぞ”っていうのをちびっ子の皆さんに見せていきたいと思います!」


「”ただ勝てばいい”という考えは誰も持っていない」
もっと出来る自分達を信じて残りのシーズンへ

◆#3金丸英悟(明治大・4年・PF・主将)
091025kanamarueigo14連勝に1部昇格。
リーグ戦ではこの上ない成績を残すことに成功した。もちろん、結果には満足している。しかし、振り返ってみれば反省が多く出てきたリーグ戦でもあった。それは明治大の選手が“自分達はもっとできるはず”ということを信じているからだ。“ただ勝てばいい”だけではなく、内容にもこだわっていく。こうすることが、自分達のレベルアップに、そして勝利へと繋がってくる。2部では圧倒的な強さを見せ付けた明治大が日本一を目指すうえでの敵は、混戦を繰り広げてきた1部チームになることは間違いない。このリーグで得た自信と、“まだまだやれる”というストイックな姿勢が、今後も彼らを進化させ続けていくだろう。塚本コーチ自身が初めてリクルートした選手が4年となった今年。最後に花開くことができるだろうか。非常に楽しみである。

―14連勝達成、おめでとうございます。
「ありがとうございます。ホッとしています。10連勝して1部昇格を決めて、あとの4試合は1部が決まった中でやるので、不安もあったんですが、みんなきちんとやり切れました。終盤は、後輩もたくさん試合に出て、いい経験もさせられたと思うので、全て通して言えば、”良かった”んじゃないかなと。ただやっぱり、これを次に繋げてこそ、今回の14連勝が良かったんじゃないかなと思うので、また頑張ります」

―最終週の対国士舘戦での金丸英悟選手はかなり調子がよかったのではないですか?
「確かにそうですね。(ポジションが)上の方について、プレッシャーをかけるときにダブルチームをカバーするのが自分だったりするチャンスがあったり、ダンクも行けたし(笑)、悪くは無かったですね。今日も、晃輔(#14金丸)が入らなかった分、自分のシュートが入りましたね」

―リーグ戦中に色んな明治大の選手にお話を聞いてきましたが、出てくる言葉は“反省”が多かったなと感じました。
「もっと出来る選手たちだからだと思います。それを試合で出せなかったりしているので、それが悔しいと思っているはずです。“もっと出来るんだ”という思いがあるから、やっぱり満足していなくて、そういう言葉が出てきたんだと思います。チームとしても、“ただ勝てばいい”という考えは誰も持っていません。内容もしっかりと良く勝ちたいからこそ、反省が出て来るんだと思います」

―日体戦の後くらいからインサイドの駒水選手(#31)に積極性が見えてきたなと感じたのですが、いかがですか?
「1部を決めて、吹っ切れたんじゃないかなと思います。あいつはちょっとプレッシャーに弱いところがあるので(苦笑)、1部に昇格しなきゃいけないということを考えていて、プレッシャーに負けて痛んだと思います。でも、1部が決まってからは“思い切ってやれ”ということを言っていました。もともと出来る選手なので、もっと自信を持ってやってほしいですね。自信を持ってプレーするということがいいプレーに繋がると思うので」

―このリーグ戦中はチームでコミュニケーションを取る機会がとても多かったですね。その影響でチームに一体感が出たということはありますか?
「そうですね。今年は特に“一体感”というものを感じますね。応援団も声を出してくれていたし、ベンチを盛り上げてくれる選手もいました。こういうのは出ている側としては本当にありがたかったです。それに、こういう盛り上がりが次に出てくる選手の背中を押していて、いい状態で試合に臨めていたと思います。なので、一体感はありますね」

―リーグを通しての収穫と課題を教えて下さい。
「収穫は、やっぱり14連勝したことですね。自信になりました。夏にキツい練習をしてきて、その結果って“いつ出るんだろう?”と思っていました。でも、実際、試合になってみたら、前半の流れが悪くても後半はふんばってディフェンスする力があって、流れを掴んで勝つことができました。こういうことを通して、“夏の結果が出ているんだな”ということが実感できて、それはよかったです。こうして成長できたのもスタッフのおかげです。逆に課題は、離せるときに離せないところですね。あとは、流れが悪くなったときにそれをどれだけチャンスに変えられるか。でも、ここも段々よくなってきてはいるので、あとはそれをどう伸ばしていくかだと思います」

―これから順位決定戦、インカレと続いていくわけですが、今後の目標は?
「もちろん、順位決定戦も視野にはありますが、やっぱりインカレですね。インカレでどれだけ自分達を出せるか、リーグでやってきたことを出せるか。去年の結果(インカレ5位)を上回る結果を残したいです。(日本一とは言わないんですね?)もちろん、目指すところはそこです。1ヶ月の練習と練習試合をしっかりこなして、万全の状態でインカレに臨めるようにしたいです」

―学生バスケのシーズンも残り少なくなってきました。残りのシーズンはどんなバスケットがしたいですか?
「今までと変わらず、ですね。今までのことは最低条件としてやって、プラスアルファで何か出していきたいなと。例えば、積極的にダンクに行くだとか、確実に決めていくとか。これは個人としてもそうですが、チームとしてもプラスアルファを見つけて、インカレに臨みたいです。プラスアルファがないと、勝っていけないと思うので。頑張ります」


【COMMENT】
アグレッシブなプレーが光った早実出身の司令塔は、
今後もプレイングタイムを勝ち取っていけるか

◆#5江口順紀(早稲田大・3年・PG)
091025eguchiここまでの試合では、さほど出番がなかったが、この白鴎大戦では思い切りのいいプレーが随所で光った。ミスもあるが、それでも果敢に攻める姿勢は早稲田大に勢いを生んだ。勝利こそならなかったものの、白鴎大#30アビブ相手にバスケットカウントを決めた姿には、早稲田大の江口という選手が強烈に刻まれたに違いないだろう。ガードのポジション争いが熾烈な早稲田大にいて、今後もプレイングタイムを勝ち取っていくのは困難である。だが、この試合が彼にとってのいいきっかけになればいい。

「ポイントガードというポジションなので、いかに周りを生かせるかということを考えながらやっていました。自分の出来については、自分はポイントガードなので、結果がついてこないと評価にならないと思っています。この2試合連敗してしまったということで、自分の出来には納得はしていません。今まで出てないってこともあったし、今回はたまたま出られただけかもしれないので、自分の中でも周りを気持ちよくやらせるってことだけじゃなく、自分のアピールも考えていました。なので、周りがダメな時に何が出来るかということを表現しようと思っていました。この試合は本当に良い経験させてもらいました。他にもポイントガードがいるので、他の選手には無いものを探して、且つ自分の持ち味を発揮できれば、それがチーム力のアップに繋がると思うので、頑張っていきたいです」


「4年生には笑顔で引退して欲しい」
今シーズンラストゲームを”勝利”で終えることを固く誓う

◆#12小山 純(大東文化大・3年・CF)
091025koyama順位決定戦回避で歓喜に湧く日体大の隣で、大東大の選手は落胆の表情。さらには、涙している選手もいた。下級生が主力となっている大東大は、「出ていない4年生のために」という気持ちを持ってプレーしている。この日も、順位決定戦を回避して4年生のための引退試合にしてあげる予定だったが、4Q終盤に失速してしまい、敗北を喫した。しかし、劣勢の中でも”負けたくない”という気持ちは見せ付けた。特に小山は、リバウンドでの頑張りが光り、セカンドチャンスをチームへと呼び込んだ。だが、肝心の得点が決まらなかった。
大東大の今シーズン最後の試合は順位決定戦、対関東学院大だ。リーグ終盤へ向けて出てきた”らしさ”を存分に発揮し、笑顔で4年生を送り出すことが出来るか。

「4年生にとって最後のゲームにしてあげたかったです。順位決定戦に行くと、引退が2週間伸びてしまって、それは申し訳ないなと思っていたので…。今日は絶対に20点差くらいつけて勝とうと思っていたんですが…ダメでした。最後は色々と考えたり、迷ったりしながらプレーしてしまいました。最初みたいに思い切ったプレーが出来ずに、考えすぎて受身になってしまいました。今回、負けたことで、今シーズン最後の試合が順位決定戦になりました。4年生には笑って引退して欲しいので、絶対に勝って終わります。頑張ります」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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