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2009.10.18 (Sun)

【2009リーグ2部】10/18レポート

拓殖大が連勝で1部復帰に王手をかける
日体大は9試合ぶりの勝利!


091018bench残る1枠の1部昇格争い、順位決定戦争いともに最終週まで持ち越しとなった。

1部昇格争いは、拓殖大・早稲田大・白鴎大の3チームに絞られている。自力で1部昇格の可能性を残しているのは拓殖大のみ。早稲田大は拓殖大に連敗したことで1部への道が厳しくなった。白鴎大は順天堂大に連勝したものの、拓殖大に得失点差で敗れているため、ここも拓殖大次第。拓殖大が順天堂大相手にどのような試合をするかによって、1部昇格の最後の椅子は決まることとなった。

順位決定戦を逃れるために、争っているのは順天堂大・大東大・日体大の3チーム。
ここは、1つでも多く勝ちを得たチームが順位決定戦を回避していく。特に大東大と日体大の直接対決は見逃せない。この2チームは1つでも負けてしまうと順位決定戦が待っている。熾烈な戦いになることは間違いないだろう。

国士舘大は、下位を争うチームには勝利しているため、順位決定戦の心配はない。だが、それは次週で今シーズンが終わることを意味する。最後に“らしさ”を出すことができるか。

写真:シュートに沸く日体大ベンチ。

【10/18結果】
白鴎大104(34-21,20-25,22-24,28-23)93順天堂大
早稲田大61(21-25,16-23,10-25,14-17)90拓殖大
大東文化大58(15-20,15-20,12-16,16-19)75明治大
日本体育大101(28-16,26-13,15-19,32-15)63国士舘大

※4試合のレポートと、順天堂大・杉本選手、大東大・遠藤選手、日体大・宮村選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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一時は14点差をつけた白鴎大
しかし藤江の活躍で最後は100点ゲームで勝利

白鴎大104(34-21,20-25,22-24,28-23)93順天堂大
091018centers立ち上がりからエンジン全開だったのは白鴎大。#00藤江(4年・F)のジャンプシュートを皮切りに、#32黒川(2年・G)の速攻に3Pと開始2分で9得点を奪う怒涛のオフェンス。この展開に順天堂大は、いつもなら入るはずシュートもまったく入らず、完全に勢いに呑まれてしまう。得意の速い展開で次々と得点を重ねていく白鴎大は順天堂大を突き放す。開始3分で#6八木(3年・G)の3Pの得点しかない順天堂大はタイムアウト。タイムアウトあけは#7重信(3年・F)のバスケットカウントが決まるも、白鴎大の流れを断ち切るまでにはいたらず。逆に白鴎大は#32黒川のジャンプシュートに#30アビブ(1年・C・岡山学芸館)のリバウンドシュートなどで得点を重ねていき、20-6と14点差を開く。順天堂大も果敢にシュートを狙いにいくがフィニッシュが決まらない。それでも、終盤は#6八木、#7重信、#8杉本(3年・F)の3Pが連続して決まって21-34で1Qを終える。2Qに入るとじわじわと順天堂大が白鴎大に忍び寄る。#13大下内(1年・F・福大大濠)のバスケットカウントや#6八木の外角シュートなどで反撃の機会をうかがう。対する白鴎大は、順天堂大ディフェンスに攻めあぐねているシーンが見られ、1Qのような攻撃ができない。順天堂大が一気に波に乗ったのは残り3分だ。まず、#4山本(4年・C)のインサイドプレーが1本決まると、それに続けと#8杉本がジャンプシュート、さらに#10趙(2年・C)がスティールから速攻を決めて9点差とする。ここまで約2分半無得点だった白鴎大はたまらずタイムアウトを請求。その後、順天堂大は#8杉本の得点で7点差とするも、白鴎大も#12宇津江(3年・F)が粘って譲らず。点差は54-46で白鴎大がリードを保って後半へ。

後半開始早々、#4山本の3Pが決まって最高の滑り出しをみせた順天堂大だったが、その後は連続でターンオーバーを犯してしまう。そこを見逃さなかった白鴎大は、#10田中(3年・G)の3Pと#32黒川の速攻で連続得点を浴びせ、リードを広げる。順天堂大はタイムアウトで立て直しを図る。その後は、点の奪い合いが続く。どちらも決めれば決め返すといった展開が3Q終了時まで続いたが、76-70で白鴎大リードは変わらない。4Qの先制点は白鴎大#5千葉。だが、この後順天堂台は#7重信のバスケットカウントに#8杉本のジャンプシュートが決まって78-75と遂に3点差まで詰め寄った。だが、白鴎大も意地を見せ、#00藤江が24秒オーバータイムぎりぎりでシュートを沈めるなどして逆転させない。この後も何度か順天堂大は射程圏内まで追い上げるも、次の一手を白鴎大に許してしまい、点差を離されていく。オフェンスも単発になってしまった順天堂大は、終盤に追い上げることができずに敗退。逆に白鴎大は追い上げられても#00藤江が冷静に押し戻して最後は100点ゲームで連勝した。

写真:順天堂大・山本と白鴎大アビブ。フリースローの際に、2人で何か会話をしていた。時折笑顔も。


第2戦は拓殖大のワンサイドゲームに
早稲田大は1部復帰への道が険しく

早稲田大61(21-25,16-23,10-25,14-17)90拓殖大
091018usami堅さも目立ってロースコアな展開となった第1戦とは違って、アップテンポな立ち上がりとなった。どちらも決めれば決め返し、譲らない。点差も大きく広がることなく試合は進み、このままの展開が続くのかと思われた。だが、2Qに入ると拓殖大が主導権を握る。#3宇佐美(4年・F)の3Pにバスケットカウント、さらに勝負どころでのリバウンドが光った拓殖大がリズムをつかんでいく。また、#22松崎(3年・G)や#99長谷川技(2年・F)のシュートも外れず、残り5分で37-27と10点差を開く。対する早稲田大は#00金井(3年・F)と#20久保田(2年・C)の得点でなんとか食らいついていくが、それ以外で得点が伸びず苦しい状況。また、拓殖大の激しいディフェンスに翻弄され、思うようなプレーができない。結局、点差を縮められないまま48-37で拓殖大11点リードで後半へ。

後半に入って、拓殖大の勢いはさらに増す。#99長谷川技のスティールからの速攻やブロック、さらに#3宇佐美の3Pと続いて、あっという間に20点を開く。次々とシュートが決まる拓殖大の選手には笑顔も見られる。対する早稲田大は、自分たちらしさをまったく出せない。また、シュートへ持ち込む前に拓殖大にボールをカットされるなど、立て直すのが非常に難しい状況に。それでも、#00金井が孤軍奮闘し、なんとかシュートを沈めていくが、点差は離れる一方。早稲田大はこのQで10得点しか奪えず、点差も大きく広げられてしまった。4Qに入っても流れは拓殖大ペースのまま。早稲田大も#1東を中心に最後までルーズボールを追いかけるなどして、なんとか反撃を試みようとするが、それはかなわず。対する拓殖大はベンチメンバーを全員出場させ、余裕の勝利。1部昇格へまた一歩前進した。

写真:拓殖大・宇佐美。目立つプレーは少ないが、勝負どころでは必ずシュートを決めてくる。また、彼がコートに立つことでチームに落ち着きが出る、重要な存在。


第5週も負け無しで全勝まであと2つの明治大
大東大は追い上げのチャンスを生かせず

大東文化大58(15-20,15-20,12-16,16-19)75明治大
091018kishimoto全体的に重い試合となった。互いに審判の笛に悩まされ、なかなか思うようなプレーができず、試合終了のブザーが鳴った。
第1戦同様、試合の立ち上がりはともにシュートの確率が上がってこず、得点も伸びない。明治大はともにベンチスタートの#31駒水(3年・C)や#39古瀬(4年・F)の活躍が光る。一方、大東大は#43鎌田(1年・C・湯元)のインサイドで応戦していく。明治大が5点リードで迎えた2Q。大東大は#12小山(3年・F)のリバウンドが光るも、それを得点に繋げられない。対する明治大は、#20若林(3年・SG)や#14金丸晃輔(3年・SG)の連続得点に、#41飯沼(4年・CF)、#24岩澤(4年・SG)のバスケットカウントなど怒涛の攻撃で大東大を一蹴。点差も16点差に開く。大東大はタイムアウト。その後は#13小原(2年・F)の外角シュートなどが決まってなんとか10点差まで詰めて後半へ。

なかなか笛の鳴らない展開に、明治大の面々にフラストレーションの色が濃く見え始めた。そして、大東大に1桁点差まで詰められる場面もあった。だが、それでも決め返し、なんとか我慢を続けていく。対する大東大はそれぞれが思い切ってプレー。特に#13小原と#12小山のアグレッシブさが光って、あきらめない姿勢を見せる。応援団からも「まだいける!」との声が飛んで、それに選手たちが応えていく。4Qになって、大東大はエース#15遠藤(2年・G)の活躍が光るも、明治大も要所で#14金丸晃輔がシュートを沈めて、大東大を寄り付かせない。このまま試合は、明治大リードが揺るがず、明治大は無傷の12連勝。自身のリーグ目標である14連勝まであと2勝となった。

写真:明治大・岸本。独特なリズムを持っており、そこから変幻自在のパスが繰り出される。もっと経験を積んで、安定したゲームコントロールができるようになることを期待。


国士舘大を寄せつけず余裕勝利の日体大
国士舘大は自分達らしさを出させてもらえず

日本体育大101(28-16,26-13,15-19,32-15)63国士舘大
091018kumagae試合の立ち上がりは互角の展開だが、抜けたのは日体大だった。残り3分を切ると、激しいディフェンスで国士舘大のミスを誘い、速攻へと繋げる。さらに、1Q終盤には#6宮村(4年・F)のシュートに#11冨江(4年・F)の得点も決まって3連続得点をあげて16-28とリードを奪って1Qを終了。2Q開始早々、日体大は#3八坂(4年・G)、#6宮村の3P、さらに#11冨江のバスケットカウントが決まって国士舘大を突き放す。対する国士舘大は、#8渡邊(4年・G)のシュート以外に得点が決まらず。さらにミスも連発して、タイムアウト。だが、その後も日体大の流れを断ち切ることができず、点差は離される一方。さらに、得点も約7分間無得点。苦しい展開が続く。ゾーンディフェンスを仕掛けるなどして、なんとかきっかけ作りをしていくが、オフェンスではなかなかシュートまで持っていくことができず。前半終わって54-29と大きく水をあけられてしまった。

前半に大きく点差が開いた試合は、後半になるとリードしていたチームが劣勢になることが多々あるが、この日の日体大は違う。気持ちが切れず、決められてもすかさず決め返し、リードを保ったまま。対する国士舘大は、#23武内(1年・F・埼玉栄)や#13馬(3年・C)などがセカンドチャンスをものにしていくが、日体大もリバウンドで#6宮村が粘って連続得点は許さない。4Qに入っても流れは日体大のまま。#3八坂アシストが光り、そこからの得点で簡単にシュートを沈めていく。また、#21熊谷(1年・F・九産大九州)は2本のダンクを決めて、日体大ベンチと応援団を沸かせる。対する国士舘大は最後まで#23武内がシュートのフォローなどをして繋いでいくも、前半離れた点差は大きすぎて、勝利を逃した。一方、日体大は最後に#22水沼(1年・G・宇都宮工)がブザーとともにシュートを沈めて9試合ぶりの勝利。選手、スタッフともども笑顔がはじけた。

写真:日体大・熊谷。次の瞬間にはボールはゴールに叩き込まれている。この試合では、2本のダンクを決め、日体大ベンチと応援団を沸かせた。


【INTERVIEW】
「思い切りハッスルするだけ」
試合に出れば必ず結果を残す順天堂大の仕事人

◆#8杉本貴央(順天堂大・3年・F)
091018sugimoto試合が順天堂大劣勢になると、杉本の出番だ。
コートを縦横無尽に駆け回り、思い切りシュートを放つ。また、上背はないながらも果敢にリバウンドに飛び込み、順天堂大にセカンドチャンスをもたらす。こうしたプレーで順天堂大に流れを呼び、接戦へと持ち込んでいく。ここまで期待通りの活躍をしてくれる選手もなかなかいないだろうが、杉本はもらったプレイングタイムの中でしっかりと結果を残している。本人も語る通り、結果に繋がらないのが悔しいところだが、この活躍ぶりが勝利に繋がる日もそう遠くはないはずだ。


―惜しい試合でしたね。
「勝ちたかったです。うちは4Qが勝負という話を、リーグが始まる前からしていました。うちの看板は2センター(#4山本と#10趙)なので、4Qまでは他の人で持ちこたえて、4Qで勝負していこうという感じだったんですが、4Qで失速して相手に走られてしまうというケースが本当に多いんですよね。リーグもあと1週なので、とにかくここは改善して、次週につなげたいと思います」

―リーグ序盤は2センターにこだわっているなという印象を受けたんですが、ここ最近は選手の入れ替えも激しく、こだわっている様子はなさそうですね。
「そうですね。終盤になってくると2センターも読まれてくるようになってしまったんですよね。相手チームも研究して、対応してきていますし。だから、アウトサイド陣で”もっとこうしたら点を取れるんじゃない?”という話をするようになりました。あの2人に頼りきりすぎると怪我も起きてしまうと思うので、そこでアウトサイド陣がもっと気持ちを持ってしっかりやろうと思って、今はやっています」

―今日の試合もそうでしたが、追いつく場面はあるものの、次の一手が出なくてまたそのまま離されてしまうケースが多いですね。
「そうなんですよね。若いチームなので、こういう場面では焦りとか“早く逆転したい”という気持ちが先に出てしまうんですよね。そこは今後突き詰めていかなければならないところだと感じています」

―立ち上がりは白鴎大に走られてしまって、ちょっと呑まれてしまいましたね。
「昨日負けたことで、チームの元気も少しなかったところに走られてしまった感じですね。僕はベンチスタートだったんですが、ベンチから見ていても、堅さとか走られて点を取られているなと感じていました。だから、僕が出たときは、流れを変えるだけの思い切ったプレーをしてやろうという気持ちはありました」

―杉本選手はベンチスタートですが、試合に出れば仕事をして、順天堂大に流れを呼び込むプレーをしますよね。毎試合コンスタントに活躍していて、素晴らしいなと思います。
「いや、まだまだですよ(笑)。ベンチスタートって試合が見られる分、大事というか、重要だと思うんです。流れを呼び込むプレーをするべきだし、それが自分の仕事だと思っています。冷静に見て、試合に出たときは思いっきりハッスルするだけです。ただ、そういうのが勝ちに繋がらないのが本当に痛いなと。だから、今度は流れを変えるだけではなくて、“勝ちに繋がる仕事”をしていかなければならないなと感じています。4年生をきちんとバックアップできるような仕事をしていきたいです」

―こうして毎試合コンスタントに活躍しているわけですが、スタートで出たい気持ちはないんでしょうか?
「特にこだわりはないですね。もちろん、始めから出たいという気持ちはありますよ?でも、後から出て行って流れを変えるというのが自分の仕事ですから。これはシーズンが始まったときから決まっていたことですし、今年は1年生にいいプレイヤーが入りました。だから、始めはあいつらに任せて、僕は後から出て行って仕事をするだけです」

―さて、次週でリーグ戦は終わりですね。最終週はどんな試合がしたいですか?
「リーグを通して、チームの雰囲気が悪くなったときもあったんですが、今はだんだん良くなってきています。来週は拓大ですが、どうしても勝って順位を上げておかないと順位決定戦に回ってしまうので、とにかく勝てるように。練習からいい雰囲気作りをして、気持ちよくプレーしたいですね」

―ちなみにチームの雰囲気が悪くなってしまったのは負けが続いてしまったからですか?
「それもあるんですが、審判の笛とかをちょっと気にしてしまって、自分達で崩れていってしまっていました。僕らのやっているバスケは、そういうことを気にしていくようなバスケではない。切り替えてやろうという話をしていたんんですが、それを出してしまって悪い影響が出てしまっていました。でも、今はそれを引きずらず、楽しくやろうと頑張っていますよ」

―では、今は楽しいですか?
「そうですね。楽しいんですけど、やっぱり勝てないのが…(苦笑)。勝負で負けてしまうのは、経験の差であったり、甘さであったりすると思うんです。うちは下級生がたくさん試合に出ていますし。でも、それではいけないと思うので、こういうところを修正して、勝てるように頑張ります!」



「集中力を切らさないで一生懸命」が目指すところ
成長著しい大東大のエース

◆#15遠藤祐亮(大東文化大・2年・G)
091018endouリーグ終盤、大東大のエースである遠藤が遂に本領発揮といえる活躍を見せている。自分では勝負所でシュートが決められないと嘆いていたが、やはり追い上げのきっかけは遠藤の活躍があってこそ。ただ、それを継続できるかどうかが今後の彼の課題になりそうだ。まだ2年、チームも若いが、個々の能力と懸命さは光るものがある。そして、何より毎試合の経験が今後の彼らの中で大きく生きることは間違いないだろう。このリーグ戦で、チームも遠藤自身も成長を遂げている。その中でも、エースである遠藤が大東大を引っ張っていく選手として、今後どのような活躍をしていくか。注目したい。


―なかなか勝ちに結びつかない試合が続いていますが、毎試合どういう気持ちで試合に臨んでいるのでしょうか?
「勝つ気はみんな、すごい持っているんですけど…練習通りに行かなかったり、流れが全然大東に来なくて、ずっと相手のペースでズルズルいってしまったり。あとは、これはリーグを通してずっとなんですが、相手に合わせてしまうバスケばっかりしてしまって、シュートも打てなくて…。悪循環ですね。(練習通りに出来ない理由は?)緊張とか、プレッシャーとかだと思うんですよね。あとは、環境が変わると良いプレーができなかったりとか…」

―応援団の選手たちが言っていたんですが、明治とは相性がいいとか?
「自分の一個上の代が新人戦で明治とやって、最初は20点差位離したんですよね。まあ、結局最後は逆転負けしたんですけど(苦笑)。自分たちの代の新人戦の時も、練習試合とかをして勝ってたりしていたんです。でも、リーグ戦では、明治の方がシュートが入っていたし、チームとしても明治の方が仕上がっていたという感じでした」

―試合中、追い上げムードにはなるものの、逆転に結びつかないということが多いですね。逆転しなければ、という焦りがあるんでしょうか?
「それはありますね。でも、個人個人で甘さが出てしまったり、詰めが甘かったり…というのがあって、次のプレーが上手くいってないんだと思います」

―第1戦の試合後、西尾コーチと田中選手(#11)と遠藤選手が3人でお話ししていましたよね。あの時はどういった話をしていたんでしょうか?
「自分と将道(#11田中)がもっと声を出して、ゲームをリードしていけって言われたんです。でも、今日もそれができなかったです。やっぱり、自分の甘さがゲーム中に出てしまうんですよね。ディフェンスをサボってしまったり、オフェンスも入れなきゃ行けない時に集中力がなかったり…。リーグ戦を通して、ここは直さなければ行けないところだなということを感じたので、まずは来週、それを意識して。そして、これからもしっかりと試合ができるように変えていきたいなというのがあります。個人的に、今後は集中力を切らさないで、一生懸命やるのが目指すところです」

―次週へ向けて。
「4年生が2人いるので(#84石井・#27小島)、試合に出して上げられるようにしたいです。競ったゲームをすると、西尾さん(西尾コーチ)も4年生を出すタイミングも難しいと思うんです。でも、点差を離せば、余裕を持って交代もさせられると思うので、そういうゲームをしたいです。そして、4年生をもっと試合に出させてあげたいです」



「4年間やってきたことを出し切りたい」
幅広いプレーが光る日体大のインサイドプレイヤー

◆#6宮村 悠(日本体育大・4年・F)
091018miyamuraセンターというセンターがいない日体大において、宮村の活躍は不可欠だ。
他チームから比べると体は大きい方ではないが、それでも、果敢にリバウンドに飛び込む。オフェンスではアウトサイドから高確率でシュートを沈め、毎試合コンスタントな活躍を果たしている。チームは2勝目をあげたが、最終週に1つでも負ければ3部との順位決定戦が待っている。日体大のプライドに懸けて、そして何より頑張って来た4年間の集大成として。最終週の大東大戦での活躍にも期待したい。


―久々の勝利ですね。おめでとうございます。
「ありがとうございます。本当にがけっぷちだったので、勝ててよかったです。ここで負けると、3部との順位決定戦があるので、それだけは避けようっていう気持ちで、チーム一丸となってやった結果だと思います」

―ここ数試合は、日体らしさが出ているのに勝てていない試合が多くて、悔しかったのではないでしょうか?
「確かにそうですね。“なんでこんなにやってんのに勝てないのか?”というのが、ここのところずっとありました。でも、今日それをやっと抜けられたかなという感じです。最近は練習もずっと暗かったんですよ(苦笑)。みんなマイナスに考えてしまっていて。でも、今日勝ったことで、今後の練習も試合ももっと明るくやっていけるかなと思います」

―この試合は立ち上がりからガンガンとばしていっていましたね。
「そうですね。『スラムダンク』じゃないですけど、“断固たる決意”(※1)じゃないですかね?(笑)順位決定戦のことを考えたら、みんなが自然と“勝ちたい”という気持ちになってやれたことが、前半で勝負をつけられた理由だと思います」

―試合を通して、国士舘大がゾーンをしてくる場面が多かったですね。戦ってみていかがでしたか?
「確かにゾーンは苦手なんですよ。トーナメントの青学の時もゾーンをやられて、ボコボコにされましたし。だから最初は“ちょっとまずいんかなー”と思ったんですけど、なんとか外のシュートが入ってくれたので、点差を縮められずにそのままいけました」

―リーグを通して思ったのが、走れるときは本当に強いなと。ただ、足が止まった時に苦しいなという印象を受けました。
「そういうこともチームではわかっているんです。走ったら強いというか、走ったらリズムが出てくるというか。でも、どうしてもセットでも点取りたいという気持ちもあって。セットで攻めようとなったときに、ちょっとうまいこといかずに、そのまま、落ちていってしまうパターンが多いですね」

―宮村選手は毎試合コンスタントな活躍が目立っていますが、自身の出来についてはいかがですか?
「いや、たまたまですね(笑)。たまたま僕にアシストが回って来て、それをたまたま決めているだけです。(ここ数試合は八坂選手とのコンビプレーが見られますが)そうですね。最近、あいつと話す機会が多いんですよ。“どうすればいいんかー”みたいな話を試合の行き帰りとかにしているんで。そうしたら、なんか勝手にアシストが僕に回ってくるようになったという感じだと思います(笑)」

―さて、来週でリーグ戦は終わりとなりますが、大東大戦はどのように戦いたいですか?
「負けたら順位決定戦ですが、勝ったら僕らのバスケットってもう終わりじゃないですか。なので、やっぱり集大成を。この4年間やってきたことを出し切りたいです。個人的には、得点ランキングに地味に載ったりしているので(笑)、上位5位くらいに入れたら良いかなと思いますね」

※1 井上雄彦著『スラムダンク』(集英社)の作中に出てくるセリフ。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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