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2009.10.10 (Sat)
【2009リーグ1部】10/10レポート
青山学院大が法政大に敗れ3敗目!
法政大はこれで3試合連続の逆転劇
4週目を迎え、1部は更に混沌としてきた。第3週に東海大に2勝した法政大が、再び優勝候補を撃破。青山学院大に3つ目の土をつけることとなった。法政大は#91落合(4年・PF)が途中で捻挫交代となるものの、そこから逆に勢いを増して青学大を逆転。集中力と能力の高さを見せつけた。青学大は豊富なスターを抱えながら、勝負所のポイントで誰も軸となることができなかった。これで下馬評の高かった青山学院大と東海大が3敗目。日本大・慶應義塾大は危なげなく勝利し、法政大とともに首位に2敗で並ぶのは3校となった。
東海大は華やかなホームゲームの場で一時逆転される展開となるものの、最後はディフェンスの集中力で振り切った。前の週の2敗の影響はほとんどなく、立て直した格好だ。
昨年は2部が慶應大・国士舘大・明治大・筑波大で接戦を繰り広げ、観客の興味を引きつけた。今年はトップの1部リーグが混戦模様となって話題を牽引する。高レベルの戦いの行方は、まだ全くの未知数だ。
写真:青学に勝利し、笑顔のメンバー。
【10/10結果】
日本大83(30-7,14-23,21-17,18-12)59筑波大
専修大79(10-36,24-24,19-17,26-31)108慶應義塾大
東海大83(27-13,13-21,22-22,21-25)81中央大
※3試合のレポートと日本大・中村選手、上江田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※青山学院大対法政大は別途掲載します。
早い展開が光った日本大が筑波大を圧倒
首位の一角を守る手堅い勝利
日本大83(30-7,14-23,21-17,18-12)59筑波大
1Qを終えて30-7。「今日は出足から走れて頑張れていたので、そのまま流れがうちに来て、それを維持して試合を終えた」と日本大#11上江田(4年・F)。試合は序盤、一方的な展開となる。日本大は試合開始からディフェンスでアグレッシヴにプレッシャーを掛け、次々に速攻を量産。さらにハーフコートでもインサイドで#5中村(4年・C)が得点を稼げば、アウトサイドからは#11上江田(4年・F)が連続3Pとまさに手がつけられない。完全に勢いに飲まれた筑波大はこのQフィールドゴールの成功がわずか3本。だが、2Qに筑波大も反撃に出る。日本大が大量リードで早くもベンチメンバーを出したこともあり、#34田渡(2年・G)の個人技や#15山口(2年・G)の速攻や3Pで追い上げを図る。一方の日本大はメンバーチェンジが裏目に出てしまい、攻守に噛み合わず、1Qの勢いは鳴りを潜める。この機に筑波大はゾーンプレスからゾーンディフェンスを仕掛け、アーリーオフェンスから#15山口、#45鹿野(4年・F)の3Pで点差を一気に14点差まで詰める。
後半、建て直しを図る日本大はスタメンで臨む。それでも1Qのような展開とまではならず、一進一退の攻防となる。筑波大が#23黒田(3年・F)の連続得点で詰め寄れば、日本大も#4栗原が連続得点で応戦。互いに点は入るも、小さなミスの積み重ねが足枷となって波に乗り切れない。だが中盤、筑波大がゾーンディフェンスに切り替えると、ここで日本大#11上江田の3連続3Pが決まり、日本大が主導権を握る。日本大はさらに#5中村から#11上江田のバックカットや、#7篠山(3年・PG)から#13熊澤(3年・G)へアシストが決まると、ラストプレイで#4栗原がインバウンズからゴール下を決め18点差。筑波大にとって厳しい状況に立たされて始った4Q、まずは#23黒田のミドルシュートに、#45鹿野の連続得点でなんとか勝負に持ち込もうとする。だがその後、日本大の厳しいディフェンスを前にミスや速攻を許し13点差まで詰めるのがやっとの状態。結局筑波大の反撃もここまで。日本大が再びアグレッシヴなディフェンスを取り戻すと、筑波大は最後の6分間でわずか4点。その間にも順調に得点を伸ばした日本大が83-59で快勝を収めた。
ここまで1部の洗礼を浴び続けている筑波大。1部と2部の差が如実に表れるがディフェンスのプレッシャーだ。この試合ではそれが顕著に現れた。日本大が激しいディフェンスを展開すれば筑波大の勢いは衰え、次々と速攻を許し失点を重ねる。日本大が得点差からの気の緩みでディフェンスのプレッシャーを軽減すると、筑波大が息を吹き返す。
後半戦へと突入するリーグ戦。筑波大の上位進出の可能性が完全に断たれたわけではない。しかし、その条件としては1部のディフェンスのプレッシャーにアジャストすることが浮上するための絶対条件だ。
写真:熊澤も日本大にとって欠かせないピース。
慶應大は後半#7岩下を温存での100点ゲーム
専修大はアグレッシブさが見え、初の70点台越え
専修大79(10-36,24-24,19-17,26-31)108慶應義塾大
開始から慶應大が次々とターンオーバーを奪い、一気にリード。専修大は5分で#11藤井(4年・G)の得点が決まるまで無得点。専修大が1Qで奪ったのはわずか10得点と、開始で26点の大差がついた。その後慶應大は控えを出場させながらの展開。後半になると#7岩下(3年・C)を完全にベンチに温存する格好となった。すると、ここで専修大が巻き返す。高さのミスマッチから#91太田(2年・F)がリバウンドに絡み出し、慶應大のディフェンスが甘くなったところから#33館山(1年・G・能代)のアウトサイドも決まりだし、点数的には互角。慶應大は集中力が欠ける状態となって専修大のトランジションを許す結果に。結果、100点ゲームを見せるが、専修大もリーグ戦初となる70点以上を取ることに成功。この試合ではアグレッシブな部分も見られた。慶應大は#7岩下を16分しか出場させずに試合を運び、余裕を見せたことも確かだが、もう少し控えを使いたいところか。2戦も気を緩めずいきたいところだ。
写真:岩下が下がったあとは10cm以上のミスマッチを生かした専修大・太田。能力はある。あとは鍛え方と心構え次第か。
1Qは東海大が大量リードを得るも
後半追い上げられ、2点差の辛勝
東海大83(27-13,13-21,22-22,21-25)81中央大
ホームゲームということもあり、会場は立ち見が出るほどの人出となった。こうした負けられない雰囲気の中、東海大は固さも見えず出足に#24古川(4年・F)のシュートが3連続。守ってもダブルチームで中央大からターンオーバーを奪うなど、最高の出足を見せる。前週とはうって変わり足も動き、スムーズなバスケットを展開する。中央大は激しい守りにあって簡単には得点できず、#4小野龍猛(4年・CF)や#12竹原(3年・SF)の3Pがようやく決まる格好。しかし東海大はゆるまず1Qは#24古川がアウトサイドで16得点を取る活躍で27-13とリードした。2Q、中央大も粘る。得点こそ多く取れる訳ではないが、勝負強くシュートを決める。東海大は控えを投入。#45鮫島(4年・SF)のアシストやドライブもあるが、中央大にじわじわ追い上げられると1Qが嘘のように足が止まる。中央大は#9吉田(3年・F)のシュートや#4小野龍猛のポストプレイなどで6点差に追い上げて前半を終えることに成功した。
3Qは点の取り合いとなった。#24古川、#0満原(2年・C)の東海大に対し中央大は#5浜田(4年・PG)、#4小野龍猛に加えて#21佐藤の3Pも出る。残り2分、#6砂原(4年・CF)のシュートで遂に中央大は54-54の同点にすると、#12竹原のミドルシュートで逆転に成功した。しかしここから東海大も慌てない。#45鮫島のシュートで再度逆転すると、#0満原がそれに続き、#17前村が中央大のリスタートをカットしてシュートにつなげて3Qは終了。62-53と2Qと同じく6点差を東海大がつけた。
4Q、東海大は控え中心でスタート。しかし中央大に粘って追い上げられると、3分でスタメンに戻した。中央大は#4小野龍猛、#21佐藤の3Pで逆転。#12竹原が速攻からバスケットカウントを獲得すると今度は4点リードに成功する。静まりかえる会場だが、ここから東海大も気を吐いた。ディフェンスを締め直すとターンオーバーから#0満原が連続得点。#17前村(4年・G)が切れ込んでレイアップを決めると同点に戻す。中央大がディフェンスに阻まれて厳しいシュートを打たざるを得ないのに対し、東海大は#0満原の3Pで残り1分半で3点リード。これで優位に立った東海大は中央大のファウルゲームも振り切ってなんとか勝利。きわどいながらもホームで白星をあげた。
法政大に2敗したあと、前村、多嶋らはその後まるまる1試合分ロッカールームで話し合っていた。敗戦のあとにはすぐ問題点を認識していたことから、修正のポイントははっきりしていた。また、陸川監督らスタッフ陣も春の決勝のビデオなどを検証し、現状との違いについて認識を新たにしたと言う。こうした修正の甲斐あって、法政戦で東海大を呪縛していた停滞感は消えた。ただし、中央大に逆転された展開は見過ごしてはいけない。2戦目も集中していかなければ得失点で負けられない中央大の巻き返しもあり得る。
写真:小野と満原はインサイドで激しい攻防を繰り広げた。ともに広いプレーエリアを持つビッグマン。得点では小野が倍近くを稼いだ。
【INTERVIEW】
「まだ全然満足していない」
飽くなき向上心を持つ日本大の大黒柱
◆#5中村将大(日本大・4年・C)
リーグ戦の前半を終了した時点で、チームはここ3年では最も良い状態まで仕上がっていると言っても良いかもしれない。それでも中村から出てくる言葉からは満足を感じられない。それは“いいチーム”ではなく、自らが最上級生となり勝つべきメンバーの成熟期を向かえた日本大が“優勝できるチーム”を目指しているからに他ならない。7試合を終えた時点では1試合平均10本でリバウンドランキングは2位。それでもまだまだセンターとして、チームの最後の砦になるためには向上の余地が残されていると中村は考える。
―まずは順当に1戦目勝利ということですが。
「先週に慶應に僅差で負けてしまって。チームとしてはいい形だったんですけど、勝負所で負けて、みんな気持ちがオチてしまったんですけど。日頃の練習から盛り上げていけたのが、今日につながったと思います」
―チームの現状の完成度に対し、どれくらい満足していますか?
「まだ全然満足していなくて、監督さんがミーティングでも言っていたんですけど、うちはこれからだと思います。未知数な部分が多いと思うので、そういう部分を確実な力に変えてみんなで頑張っていきたいと思います」
―未知数な部分が大きいということですが、具体的にはどんな課題が?
「簡単なパスミスを無くすとかルーズボールとかイージーショットを決めるとか。そういうところだと思いますよ。ここを決めなくてはいけないっていう勝負所にそういうところがつながってくると思います」
―先週は上位チームの慶應大と対戦し連敗してしまいましたね。上位チームとも対等にやりあう力はあるかと思うのですが、勝敗を分けているのはどんなところに差があるからですか?
「責任っていうものが大きい」
ラストシーズンに飛躍を誓う
◆#11上江田勇樹(日本大・4年・F)
前半戦を終えて慶應大と法政大に並び同率1位の日本大。だが、未だに日本大の力は測りかねる。それは今以上の実力を少なからず持っていることをうかがわせるからだ。篠山のプレイングタイムがまだ長いとは言えないこと。コンスタントに80点を獲っていないこと。そして上江田がまだ本調子でないこと。この日こそ5本の3Pを決め30点を奪取した上江田だが、彼の秘めている爆発力を考えればまだ存分にその実力を出し切れているとは言えない。今後リーグ戦の行方の一つのキーポイントは日本大がこの先どれほど力を伸ばしているか、なにより上江田がどれほど存在感を示してくるかにかかっていると言っても過言ではないだろう。
―試合を終えて。
「今日は出足から走れて頑張れていたので、そのまま流れがうちに来て、それを維持して試合を終えたという感じですね」
―今日は3Pが当たっていましたが、上江田選手自身のできはいかがですか?
「そうですね。リーグ戦が始ってあまり調子が上がらない中で、思いっきり打つことができたんで良かったと思います」
―今日シュートの調子が良かった要因はなんでしょうか?
「シュートフォームは悪くなかったんで、迷いとか気持ちの部分だったんで。今日は打ちにいこうと思えたのが良かったんだと思います」
―今後上位チームとの対戦では、やはり上江田選手の3Pがどれくらい決まるかが鍵となってくると思いますが。
「自分らはどちらかというと、シュートを決められるチームというよりは、みんなでディフェンス頑張って走って点を獲っていくチームなので、勝負所でアウトサイドが決まってくると流れが来ると思うので。インサイドもそうですけど、アウトサイドもしっかりみんなで狙っていける雰囲気にしたいですね」
―今年のチームはすごく速攻や、アーリーオフェンスが出ていますね。
「今年は去年よりすごく走ることを意識しているので。やっぱり走ることためにはディフェンスもしっかりやって。二線だったり三線が走ることに関しては良くできていると思います」
―今年が最後のシーズンとなるわけですが、どんな心境でしょうか?
「責任っていうものが大きくて。やっぱり同級生主体のチームなので勢いだけじゃダメだなと。やっぱり応援もそうですし、試合に出ていない人もチームで盛り上げてくれているので、こういう上位に行けている要因だと思います」
―明日から後半戦へと突入しますが、前半戦を振り返っていかがですか?
「そうですね。ミスもあるんですけど、去年よりミスした後も我慢できる。そういうのが去年はなかったので、今年はそういう点がないのがいいですね」
―今年は本当に大崩れする場面がないですよね。
「去年は結構あったんですけど、今年は我慢できるっていうのが大きいと感じます」
―先ほど中村選手とも話しに出てきたのですが、日本大は未知数の部分が多いですよね。
「やっぱり慶應とか見ていてもやる仕事が決まっているので。その中で日大はみんな中やったり外やったりオールラウンドにできるんで、その分ミスもあるので。そこら辺がなくなってきて、上手く回っていけばもっといいチームになると思います」
―現段階では好成績を残していますが、今のチーム状況は理想の形までどれくらい近づいていますか?
「いや、まだまだ全然ですね。今はようやくちょっと走れてきたかなくらいで、目指しているところは全然まだですね。ちょっとずつは良くなってきているんですけど、ハーフコートバスケットだとゴール下を外したり、1対1にしろ決められなかったり。そういうちっちゃなミスがあるので、そういうところを決められるようになるといいと思いますね」
―最後に後半戦に向け、豊富をお願いします。
「残り7試合は全部勝っていい雰囲気でインカレに臨みたいですね」
法政大はこれで3試合連続の逆転劇

東海大は華やかなホームゲームの場で一時逆転される展開となるものの、最後はディフェンスの集中力で振り切った。前の週の2敗の影響はほとんどなく、立て直した格好だ。
昨年は2部が慶應大・国士舘大・明治大・筑波大で接戦を繰り広げ、観客の興味を引きつけた。今年はトップの1部リーグが混戦模様となって話題を牽引する。高レベルの戦いの行方は、まだ全くの未知数だ。
写真:青学に勝利し、笑顔のメンバー。
【10/10結果】
日本大83(30-7,14-23,21-17,18-12)59筑波大
専修大79(10-36,24-24,19-17,26-31)108慶應義塾大
東海大83(27-13,13-21,22-22,21-25)81中央大
※3試合のレポートと日本大・中村選手、上江田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※青山学院大対法政大は別途掲載します。
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【REPORT】早い展開が光った日本大が筑波大を圧倒
首位の一角を守る手堅い勝利
日本大83(30-7,14-23,21-17,18-12)59筑波大

後半、建て直しを図る日本大はスタメンで臨む。それでも1Qのような展開とまではならず、一進一退の攻防となる。筑波大が#23黒田(3年・F)の連続得点で詰め寄れば、日本大も#4栗原が連続得点で応戦。互いに点は入るも、小さなミスの積み重ねが足枷となって波に乗り切れない。だが中盤、筑波大がゾーンディフェンスに切り替えると、ここで日本大#11上江田の3連続3Pが決まり、日本大が主導権を握る。日本大はさらに#5中村から#11上江田のバックカットや、#7篠山(3年・PG)から#13熊澤(3年・G)へアシストが決まると、ラストプレイで#4栗原がインバウンズからゴール下を決め18点差。筑波大にとって厳しい状況に立たされて始った4Q、まずは#23黒田のミドルシュートに、#45鹿野の連続得点でなんとか勝負に持ち込もうとする。だがその後、日本大の厳しいディフェンスを前にミスや速攻を許し13点差まで詰めるのがやっとの状態。結局筑波大の反撃もここまで。日本大が再びアグレッシヴなディフェンスを取り戻すと、筑波大は最後の6分間でわずか4点。その間にも順調に得点を伸ばした日本大が83-59で快勝を収めた。
ここまで1部の洗礼を浴び続けている筑波大。1部と2部の差が如実に表れるがディフェンスのプレッシャーだ。この試合ではそれが顕著に現れた。日本大が激しいディフェンスを展開すれば筑波大の勢いは衰え、次々と速攻を許し失点を重ねる。日本大が得点差からの気の緩みでディフェンスのプレッシャーを軽減すると、筑波大が息を吹き返す。
後半戦へと突入するリーグ戦。筑波大の上位進出の可能性が完全に断たれたわけではない。しかし、その条件としては1部のディフェンスのプレッシャーにアジャストすることが浮上するための絶対条件だ。
写真:熊澤も日本大にとって欠かせないピース。
慶應大は後半#7岩下を温存での100点ゲーム
専修大はアグレッシブさが見え、初の70点台越え
専修大79(10-36,24-24,19-17,26-31)108慶應義塾大

写真:岩下が下がったあとは10cm以上のミスマッチを生かした専修大・太田。能力はある。あとは鍛え方と心構え次第か。
1Qは東海大が大量リードを得るも
後半追い上げられ、2点差の辛勝
東海大83(27-13,13-21,22-22,21-25)81中央大

3Qは点の取り合いとなった。#24古川、#0満原(2年・C)の東海大に対し中央大は#5浜田(4年・PG)、#4小野龍猛に加えて#21佐藤の3Pも出る。残り2分、#6砂原(4年・CF)のシュートで遂に中央大は54-54の同点にすると、#12竹原のミドルシュートで逆転に成功した。しかしここから東海大も慌てない。#45鮫島のシュートで再度逆転すると、#0満原がそれに続き、#17前村が中央大のリスタートをカットしてシュートにつなげて3Qは終了。62-53と2Qと同じく6点差を東海大がつけた。
4Q、東海大は控え中心でスタート。しかし中央大に粘って追い上げられると、3分でスタメンに戻した。中央大は#4小野龍猛、#21佐藤の3Pで逆転。#12竹原が速攻からバスケットカウントを獲得すると今度は4点リードに成功する。静まりかえる会場だが、ここから東海大も気を吐いた。ディフェンスを締め直すとターンオーバーから#0満原が連続得点。#17前村(4年・G)が切れ込んでレイアップを決めると同点に戻す。中央大がディフェンスに阻まれて厳しいシュートを打たざるを得ないのに対し、東海大は#0満原の3Pで残り1分半で3点リード。これで優位に立った東海大は中央大のファウルゲームも振り切ってなんとか勝利。きわどいながらもホームで白星をあげた。
法政大に2敗したあと、前村、多嶋らはその後まるまる1試合分ロッカールームで話し合っていた。敗戦のあとにはすぐ問題点を認識していたことから、修正のポイントははっきりしていた。また、陸川監督らスタッフ陣も春の決勝のビデオなどを検証し、現状との違いについて認識を新たにしたと言う。こうした修正の甲斐あって、法政戦で東海大を呪縛していた停滞感は消えた。ただし、中央大に逆転された展開は見過ごしてはいけない。2戦目も集中していかなければ得失点で負けられない中央大の巻き返しもあり得る。
写真:小野と満原はインサイドで激しい攻防を繰り広げた。ともに広いプレーエリアを持つビッグマン。得点では小野が倍近くを稼いだ。
【INTERVIEW】
「まだ全然満足していない」
飽くなき向上心を持つ日本大の大黒柱
◆#5中村将大(日本大・4年・C)

―まずは順当に1戦目勝利ということですが。
「先週に慶應に僅差で負けてしまって。チームとしてはいい形だったんですけど、勝負所で負けて、みんな気持ちがオチてしまったんですけど。日頃の練習から盛り上げていけたのが、今日につながったと思います」
―チームの現状の完成度に対し、どれくらい満足していますか?
「まだ全然満足していなくて、監督さんがミーティングでも言っていたんですけど、うちはこれからだと思います。未知数な部分が多いと思うので、そういう部分を確実な力に変えてみんなで頑張っていきたいと思います」
―未知数な部分が大きいということですが、具体的にはどんな課題が?
「簡単なパスミスを無くすとかルーズボールとかイージーショットを決めるとか。そういうところだと思いますよ。ここを決めなくてはいけないっていう勝負所にそういうところがつながってくると思います」
―先週は上位チームの慶應大と対戦し連敗してしまいましたね。上位チームとも対等にやりあう力はあるかと思うのですが、勝敗を分けているのはどんなところに差があるからですか?
「責任っていうものが大きい」
ラストシーズンに飛躍を誓う
◆#11上江田勇樹(日本大・4年・F)

―試合を終えて。
「今日は出足から走れて頑張れていたので、そのまま流れがうちに来て、それを維持して試合を終えたという感じですね」
―今日は3Pが当たっていましたが、上江田選手自身のできはいかがですか?
「そうですね。リーグ戦が始ってあまり調子が上がらない中で、思いっきり打つことができたんで良かったと思います」
―今日シュートの調子が良かった要因はなんでしょうか?
「シュートフォームは悪くなかったんで、迷いとか気持ちの部分だったんで。今日は打ちにいこうと思えたのが良かったんだと思います」
―今後上位チームとの対戦では、やはり上江田選手の3Pがどれくらい決まるかが鍵となってくると思いますが。
「自分らはどちらかというと、シュートを決められるチームというよりは、みんなでディフェンス頑張って走って点を獲っていくチームなので、勝負所でアウトサイドが決まってくると流れが来ると思うので。インサイドもそうですけど、アウトサイドもしっかりみんなで狙っていける雰囲気にしたいですね」
―今年のチームはすごく速攻や、アーリーオフェンスが出ていますね。
「今年は去年よりすごく走ることを意識しているので。やっぱり走ることためにはディフェンスもしっかりやって。二線だったり三線が走ることに関しては良くできていると思います」
―今年が最後のシーズンとなるわけですが、どんな心境でしょうか?
「責任っていうものが大きくて。やっぱり同級生主体のチームなので勢いだけじゃダメだなと。やっぱり応援もそうですし、試合に出ていない人もチームで盛り上げてくれているので、こういう上位に行けている要因だと思います」
―明日から後半戦へと突入しますが、前半戦を振り返っていかがですか?
「そうですね。ミスもあるんですけど、去年よりミスした後も我慢できる。そういうのが去年はなかったので、今年はそういう点がないのがいいですね」
―今年は本当に大崩れする場面がないですよね。
「去年は結構あったんですけど、今年は我慢できるっていうのが大きいと感じます」
―先ほど中村選手とも話しに出てきたのですが、日本大は未知数の部分が多いですよね。
「やっぱり慶應とか見ていてもやる仕事が決まっているので。その中で日大はみんな中やったり外やったりオールラウンドにできるんで、その分ミスもあるので。そこら辺がなくなってきて、上手く回っていけばもっといいチームになると思います」
―現段階では好成績を残していますが、今のチーム状況は理想の形までどれくらい近づいていますか?
「いや、まだまだ全然ですね。今はようやくちょっと走れてきたかなくらいで、目指しているところは全然まだですね。ちょっとずつは良くなってきているんですけど、ハーフコートバスケットだとゴール下を外したり、1対1にしろ決められなかったり。そういうちっちゃなミスがあるので、そういうところを決められるようになるといいと思いますね」
―最後に後半戦に向け、豊富をお願いします。
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