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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.10.04 (Sun)

【2009リーグ1部】10/4 東海大VS法政大 第2戦

1戦目に続く逆転劇で法政大が2連勝!
一気に優勝戦線に名を連ねる

東海大61(21-12,19-19,13-21,8-16)68法政大
091004hosei2.jpg第1戦で法政大に1敗を喫した東海大。痛かったのはリードしながら逆転される展開となったことだった。絶対に負けられない2戦目、1戦目同様に前半リードを奪ったのは東海大。しかし1Qこそ優位だったが2Qの得点は互角。3Qになって追いつかれると4Qはたったの8得点しか奪えずに第1戦と同じように逆転されて敗退した。法政大は第1戦と同じく、集中が最後まで続いたことで勝ちを奪い取った。

後半に重苦しい展開になったのは、思うように東海大のオフェンスが機能しなかったことにある。60点台のゲームであるということは、決して東海大のゲームプランから外れている訳ではない。「スタッツを見れば互角」と#24古川が言う通り、リバウンドもシュートも数字的に差はない。
では敗因は何か?
東海大は数値で見えない部分について、早急に問題の修正を迫られることとなった。次週はホームゲーム。悪いプレーは決して見せられない。

写真:2連勝で神津・落合・信平の3人が笑顔で両手を挙げた。

※試合のレポートと法政大・信平選手、鈴木選手、東海大・古川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
091004tajima.jpg東海大は第1戦とマッチアップを替え、#91落合(4年・PF)に対し#7遥(3年・PF)をあてる。ファウルもあるが、その遥が序盤に連続得点。#24古川と#0満原(2年・C)の3Pもあってリードを奪う。法政大は東海大ディフェンスの前に簡単にはシュートを打てない。リバウンド争いでもセカンドチャンスが決まらない場面が見える。東海大は#29嶋田(4年・C)がターンオーバーするミスもあるが、残り1分半でバスケットカウントを獲得すると1Qは21-12と法政大を引き離した。

2Qの序盤は東海大がそのままの勢いで引き離す。#36養田(3年・PF)のミドルシュートや交代した#46大塚(4年・SF)のシュートが連続で決まり、#0満原のシュートで30-18。法政大は#23信平(4年・F)のリバウンドは大きいが、攻撃では停滞気味。#11長谷川(2年・SG)がなんとかミドルシュートを決めていく格好となった。しかし開始3分で#0満原が2ファウルとなり、#29嶋田に交代したあたりから東海大の流れが悪くなる。#5神津と#11長谷川が3本連続で3Pを決め、東海大に追いすがる。東海大は#24古川と#7遥をコートに戻すが、残り2分で#5神津にシュートをねじ込まれ、さらに守られながらも神津が出したパスで#23信平が3Pを決めると35-31と法政大が4点差に追い上げる。だが東海大も粘り、#7遥、そして残り0.6秒で#24古川がブザービーターのミドルシュートを決めて40-31と再び法政大を引き離して前半を終えた。

091004hasegawa.jpgここまでの展開は第1戦と同じ。ただし、点差としては1戦目より大きく開き、法政大には不利と思われた。しかし3Q、序盤に法政大が追い上げる。#11長谷川の3Pとフィールドゴールが決まって4点差にし、#91落合がポストで押し込みながらパスアウトを繰り返し、#23信平の3Pをアシストすると1点差。しかし東海大は#5多嶋(3年・G)の3Pでなんとか押し戻す。だがここからは一進一退となった。法政大は#5神津と#11長谷川がオフェンスの中心。東海大は全員が得点に絡む。しかし3Qではどちらも膠着状態を抜け出すリズムまでは持っていけず、53-52とわずかに東海大が1点リードで終えることになった。

4Q、互角のせめぎ合いを抜け出したのは法政大。開始4分で#23信平のスティールが出ると、#3鈴木(3年・G)が#5多嶋からボールをカット、速攻でバスカンを獲得しリードは5点に。東海大はエース#24古川が#23信平にマークされ、簡単にボールが渡らない。簡単にシュートが打てなくなり、#17前村(4年・G)に交代した#27石井(4年・SG)の速攻もブロックされてしまう。タイムアウトで修正をかけるが、粘るのはむしろ法政大の方。#5神津が自分にマークを引き寄せて#11長谷川にアシストを出し、#91落合は転んでもボールを保持する気迫のプレー。残り2分、#5多嶋の3Pで61-64と東海大が3点差に追い上げる。しかしここから焦りからかシュートが決まらず時間が過ぎる。東海大はファウルゲームに行き、残り36秒で4点を追う。しかし#36養田が得たフリースローを2本外し万事休す。そのまま法政大が逃げ切って接戦を制した。


【INTERVIEW】
「逆に法政らしくない」
大きな2勝を次の青学戦の糧に

◆#23信平優希(法政大・4年・F)
091004nobuhira.jpg受け身にならずに今日もやってやろう、と臨んだのが吉と出た。得点源である神津や長谷川の活躍はしかるべきだが、信平のディフェンスやリバウンドは大きな脅威だった。普通の選手なら決して届かないようなところへも驚異的な運動能力でもって超反応を起こす。2戦とも曖昧なパスやルーズボールに何度も絡んで法政大にリズムを引き寄せた。
これまで、大会によっては出場していても時間が短かったり、あまり存在感がないときもあった。ケガがちで、能力を100%発揮できていなかったのがその大きな理由だが、このリーグでは序盤から動きがいい。彼がこの状態で力を出し続けていけば、法政大の上位争いは十分可能だ。超高校級と言われた選手たちが4年経って大学最後の年にどれだけの結果を出すのか、俄然行方が楽しみになってきた。


ー2勝おめででとうございます。
「東海にはあまり勝ったことがないし、とにかく上位チームにはこれまであまり勝ったことがないのでうれしいです。だから今日の勝ちは本当にデカいと思うし、自分たちのプレーが通用したので、上位を狙って来週からも頑張りたいです。昨日より出だしが悪くて、点差は離れていたんですが今日も集中していて、こっちに波がきてそのまま同点、逆転というのができました。リバウンドもインサイドの落合(#91)が大事なところで取ってくれたし、それは大きかったですね」

ー第1戦では古川選手(#24)に23点取られていたんですが、今日はディフェンスで彼の動きをだいぶ消していましたね。
「あまり意識はしていなかったんですが、少し離してあまりボールを取らせないようにしていました。簡単に回せないようにというか。それで流れを変えられたらなと思っていました。今日は下のディフェンスも頑張ってくれていたので、点数も向こうは伸びなかったし、こっちは逆にやっちゃいましたね(笑)。頑張りました」

ー今日は信平選手がリバウンドを取ってそのままオフェンスに持ち込む、というシーンが多かったと思うのですが。
「あまり考えていた訳ではないです。リバウンドは取れていたので、自分で運んで流れを持ってくるというか、いけたら行くみたいな。そういうのは結構ありましたね。周りも走ってくれたし、いい流れで攻められて外も入ったし、いいところでハセ(#11長谷川)の3点も出て助かりました」

ー東海は焦っていましたね。
「そうですね、いつもなら僕らが焦るんですけど、逆でした。本当にみんながよく頑張ってますね」

ーこのリーグに入って動きもいいですし、体調的に不安はないですか?
「今年は僕は初めて大きなケガがないですね。これまでで一番いいんじゃないですかね。動きもいいし、みんなもアゲアゲムードだし、ただちょっと体力がまだないんですが、大事なところで決めたいですね」

ーでも今日は3Pも入りましたし、調子がよさそうに見えますが。
「今日はたまたまです。いつもシュートが入っていると逆に調子が悪いんですよ。今日は悪くもなく良くもなく、いいところで点が取れた感じですね。オフェンスよりディフェンスが大好きなので、ディフェンスを頑張ります」

ー春は神津選手(#5)がベンチで怒っている様子がよく見られましたけど、今は全体的に意識は上がっている感じなのでしょうか?
「みんなで言い合えるようになっています。言い合えるというのも変なんですけど、どこか違ったらまた言って、という風になっていますね。春はかみ合ってなかったり、ケガ人もいたし思うように動けていなかったからそういう風になっていたかもしれません。でも鈴木(#3)も頑張ってくれていますし、みんな本当に良くなってきました。でも周りはあれ?って思ってるんじゃないですかね、僕らががこういう風に勝つと」

ーあれ?と一瞬思わせられそうにもなったんですが、でも選手のキャリアを考えればこれぐらいはできるはず、というのもありますよね。
「そういう面もありますよね(笑)。逆に法政らしくないというか。これが本当なのかが注目だと思うんですけど」

ー次週は青学というこちらも強敵ですが。
「この2勝は本当にでかいですが、意識したらいつも通りの法政になってしまうので、自分たちのプレーで必ず今日の後半みたいに波がくると思うし、そうやって勝ったので、来週もこの調子でいけたらいいですね」



「走っているノブさんにパスを」
エースを生かす法政大の司令塔

◆#3鈴木恵二(法政大・3年・G)
091004suzuki.jpg例年になく走れている状態について「ノブさんが走っているのでそれに合わせなくてはという意識がある」と言う。夏のメニューがさしてこれまでと変わった訳でもなく、気持ちの部分がこの勝利には大きいようだ。
ここ数年、能力者、一発屋といったあまり好意的とは言えないフレーズが使われてきた法政大。しかしメンバーは高校のエリート選手揃いで決して弱い訳ではない。この後も4年生の頑張りに全員が呼応するような“チーム法政”が見られるだろうか。


ー2勝おめでとうございます。
「昨日勝って今日はキツイかなと思ったんですが、正直勝ててよかったですね。疲れもありましたし、 1Qは昨日も調子が悪かったんですけど、2Qで盛り返したしなんだかんだいけるかなと。そんな感じで2戦目もいきましたね」

ー勝負はインサイドやアウトサイドのところが中心でしたが、東海大はガードがあまり存在感を示せませんでした。そこは押さえてやろうみたいな部分は?
「そこまで意識はしていないけれど、あっちのガードはコントロールすることに意識がいっていたのか、あまり攻めてこなかったので、基本的にはカバーにいけるかなと。やられたくないという気持ちはありましたけど、意識して押さえようという感じではなかったですね。先週まで見ていて東海は強いな、と思ったんですけど今日やってみて少し『あれ?やれるな』という感じではありました。東海と慶應の試合を見ていて、1戦目は東海のガード陣が良くなかったし、2戦目は攻めてきていた。だから今日は『2戦目はやってくるぞ』と落合さん(#91)も言っていたのですごく注意はしていたんですけど、機能していないなという感じでした」

ー神津選手を始め、すごく気持ちが見える2試合でした。でも最初はそうではなかったですよね。
「第1週はプレーがかみ合わない感じでした。一人ひとりが浮いてしまってチームになっていないというか。専修戦でチームが良くなってきて、今週は第1戦も終盤勝っててみんなで『勝つなら今日だ』という気持ちになっていたし、今日はどうかなと思ったら勢いかどうか分からないですけど勝てました」

ー鈴木選手がトランジションを引っぱっているプレーが目立ちますが、やはりそこは意識しているのですか?
「やっぱりノブさん(#23信平)がいるので、走ってパスを出してあげなければ生きないですよね。無駄走りはやっぱり走ってる人が一番つらいので。長谷川(#11)も反対側にいるし、アウトナンバーでパスを出したら決めてくれる。負けているときや追い上げられているときは考えますけど、イケイケのときはあの2人に出せば取ってくれるというのはあるので、早い展開は考えていますね。あの人へのパスはなかなか他の選手は追いつけないと思うので、こちらもちゃんと走らないと。あの人に合わせられれば、チームはもっと強くなると思います」

ー次週は青学ですね。
「青学は走るので、それを意識して夏もやってきたし、相手のペースにならないようにコントロールが必要ですね。どっちも早い展開を作るけど、遅いオフェンスで自分たちが強い部分もあるし勝てる部分があると思います。合わせないで自分たちのプレーをしていきたいです」



「出し切ったとは言えない敗戦」
次週に向けて立て直しが急務

◆#24古川孝敏(東海大・4年・F)
091004furukawa.jpg思い切りやっての結果ではない、というのははっきりしており終始渋い口調となった。春から個人的には調子が上がってきていたが、この2戦目ではシュートの確率はどれも3割と、これまでで一番良くない数字だ。春はシステムの制約が少なく、使える人数が限られていたせいで、できることを思い切りやろうとする部分が良い結果につながった。しかし、この2戦では先に考えてしまっている部分がオフェンスを停滞させているのでは、と思わせる。5日間でどのように修正していくか、後半戦に向けてこの敗戦を意味あるものと捉えたい。


ー決してチーム全体として悪い訳ではないのですが、この3週で調子の波があるのは何がいけないのでしょうか。
「リーグが始まって初日は緊張していたと思っていました。でも1週目を1勝1敗で終わって、筑波のときは気が抜けていたかなという感じ。そして今週はどこかで法政を甘く見ていた部分もあったと思う。ただ、今日は昨日より悪くなかったけど2連敗してしまったということはやはり問題があります。自分の得点もフリースローもは割だし、シュートも似たようなもの。今日は全然入らなかった。ディフェンスは悪くなかったし、60点台で押さえています。数字もどっこいどっこい。決して悪い状態ではない。ただ、オフェンスが伸びなくて満原が12点、僕も11点しか取れていない」

ーその原因は?
「前半はオフェンスの流れが良くて、でも後半足が止まってしまってボールの展開がなくて運ぶのも遅かったし、相手に押された部分があった。構えすぎて出し切らない部分があった。気持ちは強く持っていたんですが。でもそれを出させてもらえなかったというか、出し切る間もなく中途半端な感じになっています」

ーなぜ中途半端になってしまっているのでしょうか?
「かみ合っていないと思います。コールのプレーにこだわりすぎて、それができないとどうしても足が止まってしまう。形をやろうとするとそれについて足は動くけれど、ダメになると足が動かなくなってしまう。春はずっとモーションをやっていて、全員で作ろうとしてそこまで考えている訳じゃなかった。秋からはいろいろメンバーも入ってきてその分薄くなっているというか、それぞれの選手のプレーが広く浅くなっている感じがないこともないというか。一つひとつのプレーが浅い。東海は僕と満原(#0)で70点を取るようなチームでもないし、全体的に周りも取れなければいけない。でも今週は技術的な問題ではなく、完全にメンタル的な問題でやられたと思います」

ー1戦、2戦ともガードが機能していない印象を受けましたが。ボールもあまり古川選手までスムーズに回っていない。
「一つ展開できないとどうしても止まってしまって流れが遅くなっている気がします。今までは展開してガードが打っていたこともあったし、こっちに回せないならそうしても構わないと思います。でも基本的に走れていないですね。もちろん反省をしていくときりがないのですが、全部出し切れたかと言われたらそうはなっていない。ただマイナスには捉えたくないし、次週はホームゲームなので立て直していきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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