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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.10.04 (Sun)

【2009リーグ1部】10/4レポート

東海大が3敗で首位争いから一歩後退
わずかな隙が脱落につながる1部リーグ


091004kozu.jpg1部リーグは第3週を消化し、混沌としてきた。
日本大が慶應大相手に追い上げるものの敗れて2敗となり、単独首位から陥落した。法政大は東海大から第1戦同様ビハインドからの逆転で2勝。逆に青山学院大は立て直して中央大を一蹴し、2敗にとどまる。これで青学・慶應・日大・法政の4校が4勝2敗で首位に並び、混戦の様相はさらに濃くなった。次週の青学大と法政大の直接対決が前半の大きな山場となりそうだ。

東海大は痛い3敗目。どこかで歯車を掛け違えたような状態が見え、早く修正をしていかなければ傷口を広げる可能性もある。中央大は2戦目では青学大に引き離されたが、懸命にプレーしており悪い状態ではない。筑波大はホームで2勝し、ここから波に乗りたいところ。苦しい専修大は全敗だが、既に失敗を恐れる時期は過ぎた。思いきりよくここから挑んでいく姿を見たい。

写真:長谷川とハイタッチする法政大・神津。


【10/4結果】
専修大68(16-24,9-23,20-24,23-24)95筑波大
青山学院大102(22-11,27-15,35-19,18-22)67中央大

※2試合のレポートと筑波大学・黒田選手、青山学院大学・渡邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日本大対慶應義塾大、東海大対法政大は別途掲載します。

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【REPORT】
終始筑波大がリードを奪って連勝
専修大は積極性は光るも決定力不足が響く

専修大68(16-24,9-23,20-24,23-24)95筑波大
091004katamine.jpg試合は、互いにミスから始まり、決して良いとは言えない立ち上がりとなった。先制点を奪ったのは#21三井(2年・G)のシュートが決まった専修大。しかし、筑波大はその後すぐに#23黒田(3年・F)が走ってファウルをもらい、フリースローを獲得する。その後、専修大は#11藤井(4年・G)のアグレッシブさが目立ち、筑波大は#7佐々木(4年・G)の3Pや#13片峯(4年・G)の得点が光る。しかし、ペースを掴んでいくのは筑波大。専修大がタイムアウトを取った1Q残り3分55秒までに、筑波大が奪った得点は16点に対し、専修大は8得点。その後も筑波大は#23黒田や#45鹿野(4年・F)のシュートを中心に得点を重ね、大きくリードを奪う。2Qに入っても流れは筑波大ペース。#45鹿野のダンクに加え、#34田渡(2年・G)のアシストが冴え渡り、#36本井(3年・C)とのコンビプレーを連発する。対する専修大は、高さのあるインサイド陣を揃えながらもリバウンドが取れず、苦しい状況。点差も大きく離されてしまい、前半終わって47-25で筑波大がリード。

後半は専修大の積極性が光る。Q毎の点数を見ても、ほぼ互角の展開を繰り広げる。だが、専修大のシュートの確率は決していいとは言えない。リバウンドを取っても次のシュートで得点できず、筑波大にチャンスを持っていかれてしまうなど、惜しいプレーが目立つ。そんな専修大を尻目に、筑波大は点差を広げていき、3Q終了時には26点差をつける。その後、筑波大は#26藤巻(3年・G)などベンチメンバーも出場させ、余裕の勝利。筑波大はホームで連勝を飾り、第2週を終えた。

写真:片峯のリーダーシップが問われる筑波大。ここから巻き返したい。


青学大が中央大にリベンジ!
立ち上がりからトランジションバスケットを展開して圧倒

青山学院大102(22-11,27-15,35-19,18-22)67中央大
091004minatoya.jpg立ち上がりからミスの目立つ中央大に対して、青学大は高確率でシュートを沈めていき、序盤からリードを奪う展開。#4小林高晃(4年・G)が2ファウルとなり、ベンチに下がるも、#27宇田川(3年・F)が攻守で活躍する。宇田川のマッチアップは中央大#4小野龍猛(4年・C)。この小野に対して宇田川は好ディフェンスを見せ、思うようなプレーをさせない。得点源が封じられてしまった中央大は、なかなか点数が伸びず、1Q終了時点で10点差をつけられてしまう。2Qに入ると、青学大は得意のトランジションバスケットで中央大を翻弄する。次々と繰り出す速攻や、激しいディフェンスで中央大から24秒オーバータイムを奪うなど、試合は完全に青学大ペース。中央大はリバウンドを奪取して、そこから得点に繋げるが、随所でミスが出て、追い上げムードまでには至らない。その間に青学大は#4小林高晃と#7渡邉の3連続3Pで中央大を大きく突き放し、前半終わって49-26で青学大が23点のリードを奪った。

後半に入っても流れは変わらない。青学大は相変わらず速い展開で得点を重ねていく。対する中央大は、#4小野龍猛を中心にオフェンスを展開するも、全て単発に終わってしまう。また、前半同様細かいミスも出てしまい、反撃ののろしを上げられない。そんな中央大を尻目に、青学大は最後まで自らのスタイルを貫き、ベンチメンバーも出場させる。第1戦とは打って変わって、青学大のワンサイドゲームとなったが、自らが修正すべき点をしっかりと修正してプレーした青学大の強さを見せ付けた試合となった。

写真:ベンチスタートの湊谷もこの日は得点を稼いだ。



【INTERVIEW】
「少しでも自分の力が勝利に結びつくように」
筑波大の浮沈のカギを握るインサイドの一人

◆#23黒田幸太(筑波大・3年・F)
091004kuroda.jpg約2年の沈黙を破って、コートに立った。加納(#99)が怪我で戦線離脱したことで、筑波大のインサイドは本井(#36)と黒田に任されている。インサイドが大きなポイントとなるバスケットにおいて、彼ら2人の活躍はチームの浮沈を左右するといっていいだろう。黒田はインサイドのみならず幅広いプレーでチームに貢献。派手さはないが、献身的な姿が光る。これまでの試合もコンスタントに活躍しており、今後、筑波大が勝ち星を増やしていくためのキーマンとなりそうだ。


―今週は連勝という形で試合を終えることができましたね。チームの雰囲気は先週までと比べていかがですか?
「よくなっています。リーグが始まってから負けが続いていて、チームのムードも悪かったんですが、形はどうであれ連勝したことは本当に大きかったです。チームの雰囲気もよくなっているし、今週の勝ちというのは次に繋がると思います」

―今週はホームゲームでした。そのことも含め、この2戦の自分達の戦い方というのはどう評価していますか?
「ホームゲームということは、あまり意識しないようにということはチームで言っていました。でも、土曜日はホームだから勝たなきゃいけないだとか、期待に応えなきゃというプレッシャーもあって、あまりいいゲームができなかったです。イージーなミスが多くて、安定したゲームとは言えなかったです。でも、今日は気持ちをしっかりと切り替えて試合に臨むことができたので、最近のゲームの中ではいいプレーができたなと思っています」

―黒田選手は、本格的に試合に出始めたのは今シーズンからですが、自分がチームから求められている役割や、自分の仕事はどういうところだと言われていますか?
「インサイドでリバウンドをしっかり取って、走ることです。インサイドは控えも1年生しかいないので、自分がしっかりやらないと思っています。1部のインサイド陣の中では、サイズで負けている部分もありますが、そこは気にせずにリバウンドに飛び込まないといけないなということは感じています。やっぱり、リバウンドが取れないとアウトサイドも思い切って打てないと思うので、そこは行こうと心がけていますし、インサイドの出来でチームの流れも決まってくる。だから、少しでも自分の力が勝利に結びつくように、積極的にプレーして、結果を残しにいっています」

―片峯選手(#13)は、今年の筑波を“アグレッシブにしたい”ということをおっしゃっていますよね。それについてどのように認識しているのかをお聞きしたいのですが。
「片峯さんはチームをまとめるという存在であるし、アグレッシブなのは当然のことだと思います。あとは、それに自分達が乗っかって行ければ。でも、内容が悪い試合の時は、みんなアグレッシブではないなというのは感じますね」

―今週は連勝したということで、今後もこのいい波に乗って勝ち星を増やしていきたいですね。
「そうですね。勝ちたいですね。自分にとって主力で出る初めてのリーグ戦なので、いい形で終わりたいです」

―今後、筑波のバスケがもっと良くなっていくためにはどういうところを改善していくべきだと考えていますか?
「毎回、色々と課題は出ますが、リバウンドをしっかり取って、そこから速攻を出すという、トランジションバスケットボールができれば、筑波のバスケが出来ていくと思います。あとは、セットプレーになったときの、攻め手をもっと作っていく必要があると思っています」



残りのシーズンでチームとしても個人としても
更なる成長を誓う青学大の司令塔

◆#7渡邉裕規(青山学院大・4年・G)
091004watanabe.jpgインタビューでは中央大との第1戦を振り返ってもらったが、自分達が修正すべき点はどこであったか、敗因は何であったかということを素直に答えてくれた。第2戦は、自分もチームもしっかりと立て直し、中央大に対して圧勝。また、「負けるのは今回限り」と言い切り、リーグ3連覇へ向けて気を引き締め直していた。約3年間、青学大の司令塔を努めてきた渡邉ももう4年。そして、そのシーズンも残り半分を切っている。今後の試合は、個人としてもチームとしても更なる成長ができるようプレーしたいとのこと。春シーズン、悔しい結果に終わっただけに、今後の渡邉と青学には注目したい。


―リベンジですね。今日の試合は、中央をねじ伏せたという感じでした。
「昨日は、自分を筆頭に情けなかったので…。今日負けてしまったらもう後がないので、今日は1からセットして、やるしかなかったです。内容が良かったか悪かったかはわからないですが、とりあえず勝てたことがよかったです」

―青学にとっては“まさか”の一敗だったと思うのですが。
「周りから見たらそうかもしれないですね。でも、負けたってことはうちに隙があったからだと思っています。集中しきれていなかったですね。多分、試合が始まる前からそういうことがあったから勝てなかったんだと思います」

―第1戦は、小野龍猛選手(中央大#4)のペースに青学側が巻き込まれてしまったという感じでしょうか?
「そうですね。それはしてはいけないということは、自分でもわかっていたし、チームでも言っていたことだったんですが、それが口だけになっていました。心のどこかでも“絶対に勝てるな”というのがあって、相手に合わせてしまって、自分達のペースをつかめなかったですね。自分達のペースがみんなわからなくなっていたのが敗因です」

―青学の足が止まったときに、渡邉選手の1対1しかなかったのも苦しかったなと。
「それは試合が終わってから気づいたことだったんです。それを試合中に気づかないところが“まだまだだな”と思いましたね。あとは、小林(青学大#5)の点数が伸びれば、うちはもっとバランスよく戦える。でも、それも試合が終わってから気づいたこと。本当にまだまだなんですよね。自分がそういうのを察して、周りに言っていくのが仕事なのに、それができていないところがありました」

―先ほど、集中し切れなかったというお話が出ましたが、集中し切れなかったのはなぜだったんでしょうか?
「相手のペースに呑まれたというか。試合っていくつかポイントがあって。例えば、ここで離せるとか、ここでディフェンス頑張るとか、ここで走ろうとか。そのポイントでそういうプレーができなかったし、外にこだわってしまったというところが。一人ひとりがボールもらっても止まってしまっていたし、本当ならドライブかけてファウルもらえるところもあったはずなのに、そういうのができなかったですね。本当に積極性が足りなかったと思います」

―そういった意味では、今日は小林選手の得点は伸びていたし、積極性も見えていたし、しっかりと修正できたということですね。
「昨日負けたから、では遅いんですが、修正できるところはすぐに修正しないと。2戦あるわけですし。1戦目勝って連勝するためにもそうだし、負けたときもそうだし、色々変えて戦っていかないといけないですからね」

―優勝へ向けて、今後は負けられない試合が続きますね。
「その通りですね。4勝2敗で4チームが並んでいるんですよね。本当にこれから全部負けられない。負けるのは今回限りします。1戦目負けて反省して、2戦目勝つっていうのは本当にいけないことなので、負けは今回を最後にして、自分と小林で引っ張っていきます」

―次週は東海大に連勝した法政大との一戦になりますね。
「強いと思いますよ。勢いもあるし。今週の感じだと足元をすくわれるので、締めるところは締めていかないといけないなと。4年生も自分と小林だけではなくて、他の人達もきちんと締めるところは締めて、中弛みしないように集中あるのみです。頑張ります」

―さて、今年は学生最後のシーズンになります。リーグも次週が折り返しですが、今後のリーグ戦とその先と、残りのシーズンをどのように戦いたいと思っていますか?
「本当にリーグ戦始まってからも早いんですよね。もう3週終わっているわけですし。4年間も早かったですが、残りのシーズンというのはもっと早いと思うんです。だから、それを無駄にしないように。自分の成長もそうだし、チームの成長も共に頑張っていければ。シーズンもあと少しなので、努力を惜しまないというか、全力でやっていけたらと思っています」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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