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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.09.27 (Sun)

【2009リーグ1部】9/27レポート

決してあきらめない闘争心で慶應大が青学大にリベンジ!
日本大対中央大も第1戦同様最後まで競る展開に


090927keio2.jpg慶應義塾大と青山学院大の第2戦は、第1戦以上に息をもつかせぬ展開の応酬となった。スタートでやや抜け出した慶應大を逃がさずにとらえた青学大が逆転したのは第1戦と同じ。しかし、違っていたのは慶應大が1戦目で取り戻せなかった3Qにつけられた10点差を、今度は追いつき、逆転したことだ。またも1部実力校の修正力と対応力がここで見られた。スタメン全員の奮起はもちろん、懸念された#14酒井(3年・F)も40分のフル出場。勝負所のシュートに加え、アシスト8、ディフェンスでも多大な貢献でチームに活力を与えた。慶應大の上位2校との対戦はそれぞれ1勝1敗。勝敗では上位に遅れを取るがまだ分からない。次週も強敵・日本大戦が控える。

その日大は中央大相手に追い上げる展開できわどい勝利。4連勝で首位を走る。中央大は2戦連続シュート1本分足りなかった。東海大は第1戦目が嘘のように再びアグレッシブに筑波大を攻めたてた。しかしバックアップを織り交ぜながらの展開で、終盤は筑波大が意地の追い上げを見せた。次週の専修大戦で生きてくる要素と言えよう。

写真:激しい試合を制した面々を、主将の田上が抱き寄せた。


【9/27結果】
専修大56(12-24,16-23,14-16,14-31)94法政大
東海大80(26-11,20-14,19-13,15-32)70筑波大

※2試合のレポートと法政大・神津選手、専修大・宮城選手、筑波大・片峯選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日本大対中央大、青山学院大対慶應義塾大は別途掲載します。

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【REPORT】
法政大がやすやすと2連勝
専修大はこのリーグでどこまで修正できるか

専修大56(12-24,16-23,14-16,14-31)94法政大
090927nobuhira.jpg前日以上に一方的な展開となった。2年前のインカレ準優勝の主力メンバー3人が残り、スタメンが固定されている法政大に対し、専修大は今年から新たなスタートを切った発展途上のチーム。試合の経験値、チームとしての成熟度、それらが立ち上がりから如実に表れた。序盤から法政大は1対1、速攻、アウトサイドと自在にオフェンスを繰り出し、たやすく得点を重ねていく一方で、専修大はオフェンスの形が作れず個人技に依存。昨年のローテーションメンバーである#11藤井(4年・G)や#1宮城(3年・F)が奮闘を見せるが単発な得点しか奪えず、チームとして流れを生み出すことができない。下級生では#22樋口(1年・F・名古屋大谷)が時おり高い身体能力を示し、オフェンスリバウンドをもぎ取るものの、そこから得点につなげる技術はまだなくミスで終わってしまう。終始主導権を握り、全てのQで上回った法政大が56-94と大差をつけて快勝。「練習してきたことが一つも出せていない。オフェンスの脚が止まっているし、カバーディフェンスもできていない。みんなバラバラでチームで戦えてない」#1宮城が試合後に語ったように、攻守両面でチームとして機能できていないのが現状だ。サイズや身体能力では光るものがある下級生を擁する専修大だが、それぞれの役割が明確化されておらずパスやシュートセレクトでのイージーミスが目立つ。このリーグ戦が将来のための経験を積む場といえど、ファンとしては専修大の伝統ともいえる能力が高い、活気溢れる姿が見たいところだ。伸びしろが多く残されているだけに、今後いかに専修大が化けるか中原監督の手腕に期待したい。

写真:信平の動きも法政大勝利の重要な要素。

※法政大・神津選手、専修大・宮城選手のインタビューは下へ。



前半突き放した東海大が勝利するも
筑波大が4Qに粘り、次につながるプレーを見せる

東海大80(26-11,20-14,19-13,15-32)70筑波大
090927sunagawa.jpg1Qは東海大が圧倒した。攻撃では開始3分で10点差。早い展開で次々と筑波大のゴールネットを揺らす。1戦目のような重さは全く感じられない圧倒的攻撃を見せた。守っては何枚もの堅いディフェンスで3連続も筑波大のシュートをブロック。出足で完全に勢いを削いだ。全員がまんべんなく得点し、華麗なパス回しで鮮やかな速攻も続く。筑波大は#13片峯(4年・G)の3Pや#23黒田(3年・F)のカバー、#36本井(3年・C)などで返すが、それでも1Qは25-11と大きく引き離されてしまった。2Qになると東海大はベンチメンバーを織り交ぜた選手起用。ミスもあるがそれでも優位は揺るがない。東海大は前半でそれぞれ20点越えを記録して大差をつけた。
3Qでも差を広げられた筑波大だが、4Qは粘った。#45鹿野(4年・F)の速攻や#36本井のインサイド、#47砂川(1年・F・北中城)など、下級生も奮闘。筑波大の激しいプレッシャーに最大30点あった差を、東海大は一気に詰められる展開に。しかし筑波大の追撃は10点差まで追い上げたところで終了。東海大が2連勝で筑波大を下した。
途中でベンチを使ったこともあるが、リバウンドの数は東海大39に比べて筑波大は56。特に筑波大はオフェンスリバウンドは30取れている。元々真面目にディフェンスを頑張るチームであり、セカンドチャンスを得点につなげていければ勝利は見える。次週は筑波大にとっては大事なホームゲーム。絶対に負けられない対戦となるだろう。

写真:終盤、気迫あるプレーを見せた筑波大・砂川。

※筑波大・片峯選手のインタビューは下へ。



【INTERVIEW】
「優勝することしか考えてない」
2年前の躍進は再びなるか

◆#5神津祥平(法政大・4年・C・主将)
090927kozu.jpg今年の法政のインパクトは決して強いとは言えない。昨年の主力が3人も抜け、かつては毎年のように加入していた即戦力ルーキーもいない。
2年前のシーズン、リーグ戦では開幕8連敗を喫し入れ替え戦も危ぶまれながら、インカレでは準優勝という大躍進を果たした。だが、翌年のインカレでは国士舘大の前に2回戦敗退の悪夢を味わった。
そして迎えた今年、青学大、東海大、慶應大の実力が群を抜いていると見るのが至極当然だろう。しかし、神津には自分たちが逆境を跳ね除け、インカレで決勝まで駆け上がった経験がある。現段階ではあくまでもダークホースという位置づけでしかない。だが何かをやってくれるのでは、という期待させるものを秘めているのが法政大だ。「優勝することしか考えてない」。この言葉にどれほどの想いがあるか、今は法政大の面々しか知りえないだろう。


―今日は快勝でしたね。
「そうですね。自分たちのやりたいことがしっかりできたので」

―先週のような硬さはありませんでしたが、どのように今週は試合に臨みましたか?
「第1週はみんな硬さがあったので。今週は専修だったので、前の週の試合を見ていて自分たちのやりたいことができるんじゃないかなって。自分たちのやりたいことが昨日からできたので、もう一回自分たちのやりたいことを練習中からイメージしてやりたいです」

―今日はルーズボールの意識も高く感じました。
「ルーズボールとかの競り合いをちゃんと意識しないと自分たちの流れは来ないと思うので。やることはしっかり徹底しています」

―来週の東海大はインサイドも大きく優勝候補ですが対策などは?
「特に対策はないんですけど、自分たちのやることをしっかりやれば、相手がどうこうっていう問題じゃないので。大きい選手がいるからとかじゃなく、自分たちのやることをしっかりやるだけです」

―まだリーグ戦を2週終えたに過ぎませんが、振り返っていかがですか?
「先週はみんな硬くて、僕が孤軍奮闘みたいな形になっちゃって。今週はその硬さがとれたので、先週はその硬さがなく今日みたいにみんながやれていたら、日大にも2勝できたんじゃないかと思います」

―先週に動きが硬かった原因というのはなんでしょうか?
「原因は個人、個人違うと思うんですけど、今までの練習試合で日大くらいディフェンスのプレッシャーが強いところはなかったので、そういうのでも硬くなってしまったと思います」

―インカレのことを考えるとこのリーグ戦は下級生の底上げをして戦力を上げたいかと思いますが、リーグの目標はなんでしょうか?
「優勝することしか考えてないです。何かをやるとかじゃなく、優勝だけしか考えてないです。それだけです」

―それでもやはりスタメン5人が出ずっぱりの状態ですよね。下級生に台頭して欲しいという気持ちはありませんか?
「自分自身は40分出るだけの練習はしているので。できれば下級生が出てきて欲しいっていうところはあるんですけど、基本的には自分で40分出られるチームにしているので。(下級生のローテーション入りは)できれば!っていうところです」

―今年はキャプテンという役割を担っていますが、ご自身の中で変化はありますか?
「そうですね。去年からやっていたことではあるんですが、練習中から話してコミュニケーションをとったり、注意をしたりということを去年より積極的にやるようにしています」



苦難のスタートとなったリーグで
待たれる「意識改革」

◆#1宮城信吾(専修大・3年・F)
090927MIYAGI.jpg宮城の口調は終始重かった。昨年のリーグ3位、インカレ4位という躍進をコート上で味わったメンバーの1人であるが故、この現状には一層の歯がゆさを感じているだろう。難しい立場のはずだ。チームの将来を考えれば、今年加入した多くの有望ルーキーたちに出場時間を与え、勝敗よりも経験を積ませることが良策かもしれない。それに宮城には来年も残されている。だが、昨年の先輩達の鬼気迫るプレイを目の前で見ている者として、簡単に敗北は受け入れられるものではない。なによりこれまでチームを支えてきた藤井を始めとする上級生たちのラストシーズンを単なる“経験の場”には決してしたくないはずだ。


―まだリーグも序盤戦ですが、振り返っていかがですか?
「練習してきたことが一つも出せてなくて、上手くいってないですね」

―具体的にはどのようなところが上手くいっていないと感じますか?
「オフェンスで動きを止めないことだったり、カバーディフェンスだったり。カバーディフェンスの練習はしていたんですけど、みんなちょっと上手くいってない状態ですね」

―上手くいかない原因に試合に出ている選手の経験値が不足しているということは感じますか?
「そうですね。去年ほとんど試合に出ていないメンバーなんで、ちょっとできてないですね」

―下級生主体ということで、このリーグでは経験を積むことが重要かと思いますが、リーグ戦の目標はなんでしょうか?
「優勝を狙っているんですけど…一つでも多く勝ちたいんですけど、来年に向けてチーム作りっていうのを…」

―誰が点を獲るのか、誰がリーダーシップを獲るのかというところがまだ不明瞭な印象を受けますが、下級生主体の難しさは感じていますか?
「4年生が藤井しか出場する機会がないので、そうですね。3年生が上級生としてコートに立っていることが多いので、その辺もちょっとやりづらいところが。まとまってない。統率できる人がいない」

―まだ方向性を模索中というところでしょうか?
「そうですね。とにかくチームで全然戦えてない」

―チームで戦えてないという課題をこれからどう改善していきますか?
「それは一人一人の気持ちがあればできることだと思うので、みんなで一人一人が意識して。そこからですね」

―チームの雰囲気はいかがですか?
「練習の雰囲気はいいんですけど、試合になるとみんな力が出せなくなったりだとか、萎縮したりするので。やっぱり意識を変えていかないと」

―まだ勝ち星がないと言えどまだ2週目を終わっただけですね。これからの抱負をお願いします。
「チームで頑張って戦って、勝ち負けも大事もなんですけど、練習してきたことを一生懸命試合で出したいと思います」



新生・筑波の復権を賭ける
新たなキーワードは「アグレッシブ」

◆#13片峯聡太(筑波大・4年・G・主将)
090927katamine.jpg今年、2004年以来の1部の舞台に復帰した筑波大。2週を終えて4連敗と、甘くないスタートとなった。
さまざまな部分を改善しなければという片峯だが、その根幹となるのはどのようにチームカラーを出すかということだろうか。昨年まで4年間チームを支えてきた主力が去り、大きく代替わりした筑波大。若返ったチームは将来性豊かだが、強烈な個性がひしめく1部の猛者の中で存在感を主張するにはまだ足りない。
主将として目指すのは“アグレッシブ”であること。片鱗は見えている。残り5週でそれを最大限突き詰めるべく努力をするだけだ。そうすれば誰にも明らかな“個性”となって筑波大を輝かすだろう。


ー現役の選手たちには初の1部リーグですが、2週終えてどのように感じていますか?
「僕が開幕戦に私用で来られなかったというのはありますが、まだ硬い感じはします。でも2週終わったのでもう経験が浅いとかそういう言い訳はできないし、来週からは同じようなことではいけないなとすごく感じています」

ー最初の試合を欠場するというのはいつ頃決まっていたのですか?
「8月の中旬から終わりぐらいですね」

ーではチームとしてはそれは分かって準備していたということですね。
「そうですね。でも鹿野(#45)以外は去年ほぼ出ていない選手たちで、いきなり1部のチームが相手。初戦のビデオも見ましたが硬かったですね」

ーとはいえ、昇格したばかりで上位のチームから当たるという難しいリーグの入りだったと思うのですが。
「青学も東海も強いし、1部でずっとやってきていますよね。そこで硬くなったと思いますが1戦目でガツンとやられました。特に青学のときは2戦目でもさらにガツンとやられてしまっている。そこはしっかり自分たちも研究してプレーできなければ今後も厳しいと思います」

ー逆に最初に強いチームと当たれたことが良かったというか、1部を知るという部分でプラスになったと思いますか?
「僕としては良かったと思います。自分たちの課題もできないことも、強いチームを相手にして分かってきました。そこを修正していければ、上位・下位に関係なく一試合目から対等にやれるんじゃないかなと思います。あとはしっかり練習と修正をやっていかなければなりません」

ー1部と2部が一番違うと感じるのはどんなところでしょうか。
「体の当たりももちろん違いますし、チームとしてできあがっているというか、チームカラーがはっきりしているというのはすごく感じます。その中で筑波のチームカラーというものを、この代々木にいるほかの1部チームに比べて出せていません。東海だったら固いディフェンスからブレイクを出して、1本1本のオフェンスをしっかり古川(#24)を中心にしているのがある。また青学はトランジションゲームで、という色があります。僕らはいいときもあるんですけど、そうでないときとの波があって、安定しない。だから僕たちのバスケットをいかに40分間続けるかというのが課題であるし、それができればもっといい試合ができるはず。自分たちのいいリズムを継続させることが僕たちの課題だし、カラーを出すということにつながると思います」

ー春はいい結果が出せず、4年まで揃った公式戦をあまり見られていないのですが、今年どういう部分を筑波のカラーとして表現していきたいのでしょう?
「一言で言えばアグレッシブ。どうしてもセンターは1部の中では経験でも引けを取りますから、オールコートでどんどん当たって、オフェンスもディフェンスもアグレッシブにプレーするということを春からやってきました。でもまだまだそれを出せていない。中途半端なプレーになって、ターンオーバーになって逆速攻を食らう。そして自分たちの流れを悪くするというパターンなので、全員がもっとアグレッシブにやるべきだと僕は思います」

ーそれはチームをまとめる上級生は全員自覚していますか?
「そうですね。でもまだまだだと思います。自分自身ももっとやれると思いますし、下級生も去年はあまり出ていなかったけれど、もうそれは関係ないので、できないのは言い訳になります。ただ、下級生はいいものを持っていますが、それをコートに出すということに関してはまだまだです。そこは自分や4年生を中心にアドバイスを加えていかなければならないし、あいつらが思い切ってやれる環境を作るのが4年生であり自分の役割ですね」

ーそれでも下級生も今日はかなりリバウンドに絡んだり、積極的なプレーも見えてきてチームとしてもいい部分は少しずつ出てきていますね。
「それがちょこちょこあるんじゃなくて、ずっとやれる、ずっと出しているのがカラーだと思うんです。だから40分継続できていないのが弱みだし、勝てていない原因です。リバウンドを取り続けるとかいうことでも1つの事に集中し続けているという意味でいいと思うし、今の中途半端な状態を練習で修正していきたいと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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