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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.09.26 (Sat)

【2009リーグ1部】9/26レポート

2週目の目玉・青山学院大対慶應義塾大は
バックアップの厚みで青学大が快勝

090926AOGAKUKEIO.jpg1部は2週目を迎えたが、リーグ序盤に最も注目されているのは、慶應義塾大と強豪校の対戦だ。昨年2部から昇格したため、下位と上位が当たるリーグ前半に上位校との対戦が続く。初週の対東海大戦は1勝1敗。そして見逃せない青山学院大との対戦は、ファウルトラブルとゾーン攻略に時間がかかり得意の早い展開に持ち込めず、慶應大が最後に引き離された。青山学院大は#5辻(2年・SG)が7本の3Pで圧倒し、逆転。また、両者試合開始から軽い笛に振り回されたが、層の厚い青山学院大に分があった。これで慶應大は2敗、後がなくなった2戦目にどう修正するかだ。

日本大は中央大相手に重苦しい内容だったが、逃げ切り3勝目。法政大は3戦目で初勝利をあげた。東海大は慶應大との2戦目が嘘のように鈍い展開。しかし終始筑波大をリードする勝利だった。

写真:インサイドでは#7岩下のサイズが勝ったが、それ以外の平均身長では青学が上。終盤のリバウンドは加えて青学の機動力が勝った。


【9/26結果】
日本大64(20-15,6-21,22-10,16-15)61中央大
専修大68(21-19,15-24,18-22,14-26)91法政大
東海大71(22-20,12-9,24-13,13-23)65筑波大

※3試合のレポートと日本大・篠山選手、東海大・古川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※青山学院大対慶應義塾大は別途掲載します。

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【REPORT】
日本大が篠山の爆発で辛くも勝利
中央大は初黒星も今後の可能性に期待
日本大64(20-15,6-21,22-10,16-15)61中央大
090926sato.jpg1Qに流れを引き寄せたのは日本大だ。この日好調の#5中村(4年・C)の3連続得点や#11上江田(4年・F)、#13熊澤(3年・G)の速攻などで得点を稼いでいく。一方の中央大はインサイドプレイヤーの中村とマッチアップのオールラウンダー#4小野龍猛(4年・CF)がポストプレイにドライブと活躍するも、チームとしては得点が伸びない。だが、2Qに流れは一変。日本大は突如としてシュートスランプ。オフェンスの形はできているものの、エアボールをするなどシュートを次々にミス。さらに#5中村が2つ目のファウルを吹かれるが、交代はなし。だがこの策が裏目に出て3分後には早くも3ファウルとなってしまう。この場面で中央大は逆転。日本大の無得点の時間が長くなる一方で、中央大は追い討ちをかけるように#12竹原(3年・SF)の連続3Pに、#22小野大貴(1年・F・明成)が値千金のスティールから速攻を決め10点のリードを奪う。2Q残り3分、日本大は#4栗原(4年・F)のジャンパーが決まり、このQようやく初得点。しかしこのQ6点に留まり、26-36で前半を終える。

後半、#5中村の戻った日本大に対し、中央大は#4小野龍猛がインサイドを攻める。強くディフェンスにいけない#5中村に対し、シュートを安々と決める。それでも#5中村は連続でミドルシュートを決め反撃。だが、#4小野龍猛がオフェンスリバウンドから強引にシュートをねじ込みバスケットカウント。ここで#4中村が痛恨の4ファウル目を吹かれてしまう。だがそれでも日本大は奮起。#5中村に代わった#21熊(2年・C)が連続得点を決めれば、#7篠山(3年・G)が3P。さらに中央大から24秒オーバータイムを奪うディフェンスでの粘りを見せると、#13熊澤の3Pに#7篠山が連続でジャンパーを決め、ついに逆転して3Qを終える。4Q、中央大が日本大を追う展開となる。日本大は早々に#7篠山がジャンパーを決めれば、中央大は#12竹原が3Pでお返し。さらに日本大が#13熊澤の速攻に、#7篠山が3Pを決めれば、中央大は#22小野大貴、#21佐藤(1年・G・洛南)がアシストを決め食らいつく。だが直後に、両者連続でターンオーバー。だが試合終盤、日本大はこの日絶不調の#11上江田が5点差となる3Pを決める。中央大はラストプレイで同点を狙うべく#4小野龍猛が3Pを放つも、これが外れ万事休す。日本大が苦しみながらも中央大から価値ある勝利を上げた。

日本大にとってはアクセントの少ない内容だった。3Q以降の#7篠山の強い攻める姿勢がなければ、際どい試合だっただろう。リバウンドは獲れているにもかかわらず、先週見せたような脚を使った攻撃は鳴りを潜めミスが目立った。さらに追い討ちをかけるようにアウトサイドも不調に終わった。次戦ではここをいかに修正するかがポイントとなりそうだ。
一方の中央大は徐々にではあるが、未知数であった実力の片鱗を見せ始めている。常にミスマッチを作れる#4小野龍猛というエースを、強気のシューター#12竹原や#22小野大貴、#21佐藤といったアグレッシヴなルーキーが脇を固める。現時点では1試合を通してコンスタントに点を獲れるほどの完成度に至っていない感はあるが、このリーグで最も伸び代を感じさせるチームの一つである。今後上位チームに対し、中央大がどんなパフォーマンスをしてくれるかが楽しみだ。

写真:セカンドガードとして徐々に出番も増えている中央大・佐藤。スタメンとなっている小野大貴、入戸野、渡邉らルーキーカルテットの成長が今後の中央大を左右するだろう。



#11長谷川が8本の3Pでリズムを作り
法政大がまず1勝

専修大68(21-19,15-24,18-22,14-26)91法政大
090926ochiai.jpgまず#1宮城(3年・)の3Pが決まり、立ち上がりは専修大。#11藤井(4年・G)もシュートの出足は好調。しかし法政大もこの試合は#11長谷川(2年・SG)が1Qから3Pを連発。3本を含む11得点を取り、インサイドでは#20張(3年・C)を#91落合(4年・PF)が気持ちよくプレーさせない守りで1Qは互角で終えた。わずかに追う展開となった法政大だが、2Q残り3分に#23信平(4年・F)の3Pで逆転すると、#3鈴木(3年・PG)がスティールから速攻を決め、#21加藤(1年・CF・洛南)のバスカンで5点のリード。専修大はパスミスなども出て2Qは15点しか奪えず7点ビハインドに。
後半は専修大がずるずると引き離され、我慢のきかない部分がまた出る格好となった。#11藤井の3Pや#33館山(1年・G・能代)で得点するが、リズムができた法政大はパスも回るようになり、#72坂上(3年・SG)などバックアップも活躍。3Qで11点リードすると4Qもさらに引き離した。専修大は終盤#4高橋(1年・G・能代)や#91太田(2年・F)を投入するもゲームの立て直しは難しく、敗戦。法政大が2週目にしてやすやすと1勝をあげた。

写真:専修大・張を阻止する法政大・落合。接触をうまく避け、ボールに狙いを定める技ありプレー。



乱調も東海大が意地の勝利
筑波大はつけ込みきれず、3連敗

東海大71(22-20,12-9,24-13,13-23)65筑波大
090926otsuka.jpg先週の延長の末勝利した慶應大戦とは一変、この日の東海大は2Q以降精細を欠くゲーム内容となってしまった。1Q、東海大は#0満原(2年・C)、#7遥(3年・PF)のインサイドコンビが好調。堅実なインサイドプレイから外からのドライブなどで得点を荒稼ぎ。東海大が1Qに記録した22点を2人だけで奪取する活躍を見せる。一方の筑波大も、アウトサイドを中心にスタメンがバランスよく得点し食らいつく。しかし2Qに状況は一変、筑波大がゾーンディフェンスに切り替えた影響以上に、#24古川(4年・SF)が「相手がどうこうというより全体的に脚が動いていなかった」と振り返るようオフェンスが単発となる。東海大は放つシュートが次々とリングに嫌われ、思い切りが悪くなる悪循環に陥ってしまう。一方の筑波大も東海大の堅いディフェンスに阻まれ、このQ3P3本の9点のみ。互いに主導権を握るべくトランジションを速くしたいところであったが、思惑とは裏腹に単発なオフェンスに終始してしまった。

34-29というロースコアで迎えた後半、立ち上がりは一進一退の攻防の様相を呈する。東海大が#0満原のドライブ、#5多嶋(3年・PG)の速攻で得点すれば、筑波大も#7佐々木(4年・G)、#23黒田(3年・F)の連続3Pで対抗。さらに#7佐々木のドライブに#45鹿野(4年・F)が速攻で獲得したフリースローを2投沈め2点差まで詰め寄る。だが、この拮抗した展開を先に抜け出したのは東海大。#36養田(3年・PF)の連続得点に#24古川の3Pで一気に9点差。さらに#17前村(4年・SG)の連続得点に#36養田、#0満原がたたみかけるように続き、16点差まで開く。
東海大が2Qの低調を後半に建て直し、このまま主導権を握ると思われた4Q。しかし予想に反し、東海大はまたしても大失速してしまう。立ち上がりこそ#17前村、#29嶋田(4年・C)が得点するも、徐々にオフェンスはちぐはぐとなってしまう。一方この好機を迎えた筑波大は、#34田渡(2年・G)、#15山口(2年・G)の速攻に、#36本井(3年・C)のバスケットカウントでジリジリとその差を詰めていく。さらに筑波大はゾーンプレスという奇襲に出ると、東海大は5秒オーバータイムを犯しターンオーバー。この悪い流れを断ち切るべく東海大はタイムアウトを請求。だが、2度も24秒オーバータイムぎりぎりにタフショットを打たされるなど、4連続でオフェンスを失敗。残り3分を切り、筑波大は#34田渡のドライブ、#23黒田の速攻で射程距離圏内の7点差まで遂に詰め寄る。だが、東海大も#36養田が粘りを見せ、インサイドのスペースを巧みに使ったプレイで連続得点。残り1分で9点差を追う筑波大は#34田渡が遠い位置から3Pを決め、ファウルゲームを仕掛けるがあと一歩及ばず。71-65で東海大がかろうじて面子を守り、辛くも逃げ切った。筑波大は最後の反撃が惜しくも届かず、痛い開幕3連敗を喫した。

写真:出番を得た東海大・大塚もシュートを決めて役目を果たした。



【INTERVIEW】
爆発力は健在!
貫禄を見せたエースガード

◆#7篠山竜青(日本大・3年・G)
090926SHINOYAMA.jpg先週はスーパールーキー石川海斗に注目が集まったが、この日は日本大のスタメンガードとしての存在感を遺憾なく示した。1年生ながらコート上ではポーカーフェイスの石川とは反対に、篠山は3年生となってもいい意味で落ち着いていない。それは漲る闘志を隠そうとはしないからだ。今日のような悪い試合展開だとしても独力で打破するだけの強い勝利への執念が篠山のプレイからは滲み出る。新人王やユニヴァーシアード代表など個人では輝かしい実績を持つ篠山だが、日本大に入学してからは優勝経験がなく成功以上に挫折を感じることが多いのかもしれない。ゴールデン世代の卒業以降、最も戦力が充実したといっても過言ではない今年こそ、是が非でも勝ちたいはずだ。


―試合を終えて。
「今日はシュートも入らなくて、速攻もミスで終わっちゃったり、あまりいい内容ではなかったんですけど、リーグ戦は結果が大事になってくるので。後半に立て直してしっかり結果が出せたことだけは評価できることだと思います」

―リバウンドも取れているのに点が伸びなかった原因はなんでしょうか?
「一つは集中力の問題だし、あとはシュートが入らないからチームのリズムでのシュートチャンスなのに、迷って打っちゃうから。そういうので少しずつ崩れていっちゃうところが出てきて。あとはアウトナンバーの攻めが上手くできていないところがあるので、そこはやっぱり難しいとは思うんですけど、ミスをしないで思いっきり良く。気持ちの問題もあると思うんで、そこはしっかり思いっきりやっていきたいですね」

―先週は点こそ伸びませんでしたが、動きは良かったと思います。今日は何か噛み合っていないという印象を受けましたが、何が原因でしょうか?
「やっぱり気持ちの問題が一番大きいと思うんですけど、(小野)龍猛さんのところで迷っちゃったりとか。そこがうちらしくないところで思いっきりいけばいいのに迷っちゃって。明日はいい意味で気にしないで思いっきりできればと思います」

―1Q好調の中村選手がファウルトラブルでずっとベンチでしたが、その影響というのは大きかったですか?
「でも熊(#21)もディフェンス頑張ってくれたので。インサイド陣がファウルトラブルになることは想定内のことだったし、そんなに影響はなかったと思います」

―明日のディフェンスの修正点はなんでしょうか?やはり小野龍猛選手が状況に応じて外からも中からも攻めてくるのは、なかなか厄介だと思いますが。
「今日はあまり龍猛さんに寄り過ぎて他の選手にポンポン獲られていく方が怖いなということで、インサイドの選手に1対1で守ることを頑張ってもらって、周りの得点を減らしていこうっていうことでした。明日もそういう風になると思うので、インサイド陣に1対1のディフェンスを頑張ってもらって。最低限のヘルプをしてシューターの渡邉(#23)と竹原(#12)にやられないようにしてやって行きたいと思います」

―2Qに流れが悪くなって、3Qに篠山選手が積極的にシュートを打って決めていきましたが、そのときの心境というのは?
「先週はあまり点を獲らなくてコントロールすることを意識していたんですけど、監督さんにもう少し点を獲りに行けよって言われたので。今日はピックの時に龍猛さんが下がっていたので思いっきり打っていこうとは思っていましたね」

―後輩の石川選手もルーキー離れしたプレイを見せますが、篠山選手と石川選手はどういった役割でしょうか?
「やっぱり海斗には思いっきりやって欲しいし、今日はミスがあったんですけど先週はいいプレイが何度もあったので。そこで海斗がどういう状況で出るかで役割も違うし、自分も状況によって役割が違う。海斗が流れを作ってくれればそのままの流れでいけると思うし、海斗がダメな時は攻めたほうがいいのか、コントロールしたほうがいいのかベンチに自分がいる時は考えながらやっていこうと思っているので。とりあえず海斗には思いっきりやって欲しい、それだけですね」

―今日の試合後のミーティングで篠山選手が周りの選手を集めて話し合いをしていましたが、どんな話を?
「内容的には今日は良くなくて。でもそれで下を向くのは良くないので、いろんな人に良かったところと悪かったところを言ってもらって、そういうのを自分たちで整理して。勝ったという結果は良かったので、いい意味で反省して切り替えて、リフレッシュしてまた明日にしっかりやっていこうと思って、ミーティングをやりました」

―リーグ優勝に向けて今必要なことはなんでしょうか?
「やっぱりつまらないミスをなくすことと、あとは自分たちが挑戦者ということを忘れないで思い切ってやれば。波に乗ればいいプレイがたくさん出ると思うので、上の3つ(青学、東海、慶應)とやるときに、ガッと来られても受けちゃうんじゃなくて、そこで跳ね返すくらい元気を出して。そのことを練習中から出していくことが大事だと思います」



「相手がどうこうというより脚が動いていない」
勝利の喜びよりも次戦への修正

◆#24古川孝敏(東海大・4年・F)

099026furukawa_20090927065821.jpgシュートタッチが好調な今期は毎試合安定して20点前後は計算できる選手だが、この日は13点という古川にしては低調に終わった。それはチームの悪い流れに巻き込まれたかのようだ。古川は“チーム”を重んじる東海大の選手らしく、アンセルフィッシュなプレイヤーだ。決してボールを持ちすぎたり、シュートを乱発しない。だが、それだけに古川のプレイには精度の高さが求められる。2年生の頃には長いスランプに陥ったこともあったが、4年生でありエースである今年は立場が違う。この日のように周囲の調子が悪くても、エースとして状況を打破すること、それこそが古川に求められていることかもしれない。


―試合を終えて。
「まあ1勝できたことは良かったんですけど、途中離せるところで集中力切らしちゃったんで。それで最後に追いつかれちゃったので、もったいない部分があったなと思います」

―1Qは好調な滑り出しを見せましたが、それが2Qに入って急に動きが悪くなったのはなぜでしょう?
「脚が止まっていて相手に走られやすかった所があって。3Qに相手に走られたのは、こっちの脚が止まっていて、点も獲られて。まあ、相手には5人で堅く守って簡単にはシュートをさせなかったし、2Qも9点で3Pを3本やられただけで。3Qも最初は守れていたんですけど、結局自分らの動きの悪いところから点を獲られたということですね」

―筑波大との相性は関係ありますか?
「あんまりそういう感覚はないんですけど、相手がどうこうというより全体的に脚が動いてなくて、相手にもやりたいことをやらせていたなっていう。ディフェンスでも崩せなくて、結局最後にタフショットになってしまったっていう。あの状態ならこっちも流れは良くならないし、相手も乗りやすくなってくると思います」

―集中できなかった原因というのは?
「体が重かったっていうのは見ている人から言われましたね。体が重かったかはちょっとわからないですけど。個人的にはバテてしまって、そこから集中力が切れてしまったというのはありますし。どうしたのかな?って感じはするんですけど。10点開いた時に、そういうことは絶対ダメだし、そこから逆に突き放してゲームを決めるくらいじゃないとダメだったんですけど」

―多嶋選手がベンチに下がっている時間に特にオフェンスのリズムが良くないように感じたのですが、その時間帯はやはり攻めづらいのでしょうか?
「うーん、結局やってきたことはみんな一緒なので、特にやることが変わらないという意味ではやりづらさはないんですけど。みんな何がしたいかというのはわかっているし、そう意味では信じてできるんですけど、元々流れが良くなかったという意味では動きは悪かったですね朝飛(#5多嶋)がいなかったからやりづらいという感じではないですけど」

―明日に向けて。
「本当に自分たちのやることをやって。それ以外にやることはないので、他のことやっても上手くいくわけはないので、気持ちを切らさないで最後までやり通すことですね」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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