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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.09.20 (Sun)

【2009リーグ1部】9/20レポート

東海大VS慶應大は延長戦で勝敗をタイに
その他3試合は初日と結果は変わらず

090920kt.jpg初日で互いの力量をはかり、2戦目でいかに修正するか。2日間を同じ相手と戦うリーグ戦はこの繰り返しだ。第1週で最も注目された東海大と慶應大の2戦目は、建て直した東海大が勝利。初日に力量を発揮した慶應大に並ぶ力があると証明した。

青山学院大は初日の重さを吹き飛ばす100点ゲーム。こちらも3連覇を狙う優勝候補として力を示す。筑波大は主将の片峯が復帰したが、出場時間は限られ、ゲームで本領を発揮するのはこれ以降になりそうだ。2敗スタートだがキャプテンシーに期待したい。日本大、中央大も2勝。この2チームでは下級生の活躍が光っている。専修大はいい時間帯もあるが、持続力が足りない部分で苦しいスタートとなった。

夏の間はさぐり合いをしている各校だが、第1週で実力がおぼろに見えてきた。これを戦いにうまく生かしていくチームが最終的な勝者となるだろう。

写真:勝負所で酒井からファウルを獲得した前村を養田、田上が助け起こした。古川が前村に力強く声をかけている。学生の試合らしい一瞬。


【9/20結果】
日本大73(21-15,22-10,14-23,16-15)63法政大
専修大63(10-24,21-16,17-20,15-16)76中央大
青山学院大102(29-22,25-17,23-11,25-16)66筑波大

※3試合のレポートと中央大・小野龍猛選手、青山学院大・小林高晃選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※東海大対慶應義塾大は別途掲載します。

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【REPORT】
日本大がロースコアながら開幕2連勝
のびのびとプレーする下級生も好材料

日本大73(21-15,22-10,14-23,16-15)63法政大
090920ishikawa.jpg序盤にリードを奪ったのは日本大。#13熊澤(3年・G)、#7篠山(3年・G)、#11上江田(4年・F)のアウトサイドが決まり、一気にリードした。法政大は#5神津(4年・C)ばかりが攻める形が目立った。第一試合ということもあってか、足も動かない。それでも1Q終盤に#3鈴木(3年・PG)の3Pや#5神津のスティールからの得点もあって点数的には持ち直した。しかしバランスよく得点している日本大に比べ、#5神津だのみの展開が目立つ。2Q、日本大がルーキー#8石川(1年・G・明成)を投入すると、ここから石川のアシストショーが開始。法政大が24秒などミスを犯すのとは反対に、立て続けに6本のアシストを見せ、難しいダブルクラッチなどチャンスがあれば自らがすかさず得点。ルーキーとは思えない圧巻の活躍を見せて、日本大が前半を43-25とリードして終えた。

後半になり、法政大にはようやくリズムが出てくる。#11長谷川(2年・SG)の3Pが決まり始め、#3鈴木から速攻も生まれて9点差にまで詰めることに成功する。しかし反撃もこれ以上のものは出なかった。日本大は最後までこの10点差を詰めさせることはなくゲームが推移し、日本大が余裕を持って2連勝を飾った。特に#8石川や昨年ケガで満足にプレーできていなかった#22森川(2年・F)らの活躍が目立つ。「新人戦で準優勝して、下級生も自信を持ってプレーしている」#7篠山。例年層の厚い日本大だが、今年はそれ以上ということか。プレイングタイムを分け合うことで青山学院大と同じく、一人ひとりの負担も軽くなった。ただし、2戦ともややロースコア。今後どのような試合展開で戦っていくか一つ注目したい。法政大は#5神津で20点を稼ぐことができるが、それ以外の選手が安定できるかどうかにかかってきそうだ。

写真:10アシストで会場を沸かせた日本大・石川。周囲を生かすプレーは先輩ガードの篠山と好対照。2タイプのガードで試合のリズムが変わるのが見所だ。



要所を締めた試合運びで中央大が連勝飾る
好素材を擁する専修大は“安定”が課題

専修大63(10-24,21-16,17-20,15-16)76中央大
090920MIYAGI.jpg昨年のリーグ戦では3位という好成績を収めた専修大だが、代替わりによって今期は一からのスタート。若いチームということもあり、専修大は序盤から連携ミスによって、中央大に速攻を献上しビハインドを背負ってしまう。一方の中央大はチームの柱#4小野龍猛(4年・CF)のみならず、伏兵#12竹原(3年・SF)がアグレッシヴなプレイで得点に絡んでいく。2Qに入っても流れは中央大。専修大が次々とシュートをミスする一方で、#23渡邉(1年・F・幕張総合)の連続得点や#12竹原の3P、ジャンパーで早々と20点差を付ける。だが専修大も反撃を見せる。専修大はディフェンスをゾーンに切り替えると、中央大の得点を阻止。専修大は#1宮城(3年・F)の3Pや中央大のミスから#5外岡(3年・G)、#20張(3年・C)が速攻に繋げ、徐々に点差を詰め9点ビハインドで前半を終える。

前半をいい形で終えた専修大は、3Q早々#22樋口(1年・F・名古屋大谷)の連続得点で遂に5点差。だが直後に中央大は#4小野龍猛が3Pにゴール下でバスケットカウントを奪いすぐさま反撃。一方の専修大は#20張が早くも4ファウルでベンチへ。だがそれでも試合の均衡は崩れない。中央大が#4小野龍猛の連続得点で再び2桁得点差に戻せば、専修大も#21三井(3年・G)が3P、速攻を決め4点差まで詰め寄る。しかし3Q終盤、中央大#23渡邉、#12竹原に立て続けに3Pを浴び12点差を付けられ終える。
最終Q、中央大は勝負所を見計らっていたかのように一気に攻め立てる。中央大は要所を締めるディフェンスで専修大のミスを誘うと、速い展開に持ち込み#12竹原、#20入戸野(1年・PG・東海大菅生)が得点。ここで踏ん張りたい専修大はゾーンディフェンスに切り替えるが、それをあざ笑うかのように中央大は17点差とする3Pを#4小野龍猛が射抜き主導権を掌握する。結局これが決定打となり中央大が専修大の反撃を許さず試合終了。中央大が経験の差を見せつけ開幕2連勝を飾った。専修大は#22樋口や#1宮城らが時折好プレイを見せるものの、経験不足ゆえか1試合持続できず単純なミスが目立つ。チームとして安定感を持続させる課題をどう修正させるかがこのリーグ戦の鍵となりそうだ。

写真:スタメンとなった宮城。張とともにインサイドでの働きが重要になる。



青学大が100点ゲームで筑波大に快勝
3連覇という険しい頂に向け好発進を見せる

青山学院大102(29-22,25-17,23-11,25-16)66筑波大
090920KANO.jpg前日には快勝したものの、#7渡邉(4年・G)が「良かったのはただ勝っただけ」と振り返ったよう本来のプレイには程遠かった青山学院大だが、この日は序盤からエンジン全開。まずは#7渡邉のアウトサイドで先制すると、次々に十八番の速いトランジションに持ち込み得点を量産。開始4分で一挙17点を奪う。だが速い展開を好むのは筑波大も同様。緒戦のような硬さが見られない筑波大はゾーンディフェンスに切り替え青学大のリズムを狂わせると、#34田渡(2年・G)の連続アシストや連続で速攻を決め同点とする。しかし、一度流れを奪われてもすぐさま奪い返す強さを持つのが青学大。タイムアウト明けに#7渡邉、#23湊谷(3年・PF)の連続3Pが決まると、1Qラストプレイでは#7渡邉のアシストを#11福田(2年・F)が決め再びリードを奪う。点の獲り合いとなった1Qだが、やはり青学大が一枚上手か。筑波大が#45鹿野(4年・F)、#23黒田(3年・F)がインサイドで得点する一方で、青学大は速攻に加え、アウトサイドも好調。走っては点を獲り、ハーフコートでは外から射抜き17点のリードを築く。筑波大はここで投入した#33加藤(3年・F)が奮闘を見せるものの、青学大#4小林高晃(4年・SG)のゴール下や3Pもあり点差を詰めるには至らない。

3Q、序盤こそ一進一退の攻防を見せた両者だが、筑波大は#36本井(3年・C)の4ファウルを境にトーンダウン。シュートセレクトが悪くなり得点が停滞する筑波大。それを尻目に青学大は#4小林高晃の3Pや、手薄となった筑波大インサイドを#32中川(2年・CF)、#16比江島(1年・GF・洛南)が攻め立て27点の大量リード。これ以降も流れは変わることなく、青学大はゲームを通して本来の力を発揮し全員出場の100点ゲームで快勝。次週リーグの一つの山場となる慶應大戦に向けいい形で今週を締めくくった。一方の筑波大はこの日3点に留まったが、昨日欠場の主将#13片峯(4年・G)の復帰は今後の好材料。また停滞した時間帯をどう打開するかが課題となった筑波大だが、#34田渡や#15山口(2年・G)といった爆発力のある選手が今後どう活躍するかにも注目である。

写真:21得点でチームハイ、エースとして存在感を示す筑波大・鹿野。



【INTERVIEW】
「最後なので悔いのないようにやりたい」
キャプテンとして新たな一面を見せる絶対的エース

◆#4小野龍猛(中央大・4年・CF・主将)
090920ono.jpg昨年はこの小野龍猛に中野邦彦(現 アイシンAW)、佐藤基一(現 三井住友銀行)といった内外にリーグ屈指の攻撃力のある布陣で勢力図を変えていくはずだった。しかし小野の長期に渡る戦線離脱によって、それは実現できなかった。昨年の苦い経験があるだけに最終学年となった今年に賭ける思いは強いはずだ。今年は活きのいい好ルーキーもローテーション入りし、キャプテンとしてもチームを束ねることが求められる。

―開幕2連勝と順調なスタートを切りましたね。
「専修大学に2連勝して勢いに乗っていこうっていうことがとりあえずの目標だったので。今日はちょっとディフェンスがダメだったんですが、昨日はディフェンスもよく頑張れたと思います」

―今日の良くなかった部分とは?
「オフェンスが自分たちのミスでせっかく20点離せたのに、結局追いつかれて10点台になったり。自分たちのミスの部分がダメでした」

―今の中央大を見るとルーキーなど多くの選手を起用して試しているように感じます。ミスが起きてしまう原因として、多くの選手を起用しているための連携不足でしょうか?
「まぁ、そうですね。でも今年の1年生は良いので。確かに今は試している部分はありますね。でも自分がそこは自分がしっかりして、ミスしないように心掛けないといけないと思っています」

―今年はキャプテンという役割ですが、小野選手の意識は去年と変化はありますか?
「今年が最後なので悔いのないようにやろうっていう気持ちがありますね。最後なので」

―中央大はルーキーを多用していますが、4年生のモチベーションとルーキーのモチベーションにギャップを感じることはありますか?
「日頃の練習からコミュニケーションをとって、それで寮生活なので。一緒に暮らしているようなものなので、コミュニケーションはちゃんととれていますね。俺もどんどんみんなに言えって言っていますし、俺もどんどん言いますし。モチベーションの問題は大丈夫だと思います」

―春から進歩した点というのはどんなところですか?
「春は自分たち上級生がしっかりしていなかったっていう部分があったので。まだ全然ダメなんですけど、夏合宿を経てみんなが勝ちたいっていう気持ちが出たんじゃないかな。今は上級生がすごく頑張ろうとしています。今はチームをまとめようとしていて、まとまりかけているので、リーグの最後でしっかりとまとまればいいと思います」

―プレイの面での進歩はどんなところですか?
「うちはディフェンスから速攻っていうディフェンス中心なので、春からディフェンスがより良くなりました」

―チームの強みはなんでしょうか?
「強みはどの学年も出ていることですね。ルーキーはよく試合にも出ていて若さがある所ですね。あとはとにかくディフェンスですね」

―これから当然小野選手に対するマークが厳しくなると思いますが、その時に周りがいかに点を穫れるかが、今後の上位争いをする上での鍵となってくるのではないでしょうか?
「そういうこともいつもの練習でやっていることなので。自分にマークがきつくなることは当たり前なので、そこでパスを裁いて思いっきりのいいシュートを打ってくれれば」

―優勝に向けて抱負をお願いします。
「本当に目指すのは優勝なんですけど、自分たちが楽しくやって悔いの残らない試合ができればいいと思っています」



「トランジションでは慶應より上回らなければならない」
天王山へ向け覚悟を見せる青学大の主将

◆#4小林高晃(青山学院大・4年・SG・主将)
090920kobayashi_t.jpg次週の相手、慶應大を「今一番力を持っている」と評した小林。昨年のリーグ戦では東海大戦での1敗のみという他を圧倒する成績で2連覇を達成。だがこのライバルが少ないという接戦を戦い抜く経験が少なかった環境が、インカレでは裏目に出る結果となった。しかし、今年は違う。インカレ優勝の慶應大や春のトーナメントで敗れた東海大を始めとする青山学院大のリーグ3連覇に立ち塞がろうとするライバルがいるのだ。これこそ青学大がさらなる強豪へとなるため待ち望んでいた環境かもしれない。王者でありながら挑戦者。主将として迎えた今シーズン、小林がチームの柱として青学大を1ランク上のチームへと導けるかに目が離せない。


―試合を終えて。
「昨日勝ったけどできなかったことをやろうって心掛けて。結果的にはまあまあ良い感じにできたんで、次に繋がる試合になったかと思います」

―具体的に昨日の試合でできなかった所とは?
「強く攻めるとかオフェンス面で一人ひとりの攻め気がなかったり、後半相手に50点も穫られちゃったりしたので、そういう所ですね」

―開幕2連勝と順調な滑り出しを見せましたが。
「この1週目、2周目がこの7週間のリーグの流れを作る中で重要だと思ったので、今週2つ勝てて良かったですね。来週2つ勝てればリーグの流れを作れるだろうし、次は今一番力を持っている慶應なので。そこに勝つことが一番重要だと思いますね」

―今のチーム状態は目指すチーム状態までどれくらい近づいているのでしょうか?
「うーん、昨日の状態なら40点なんでしょうが、今日は多少改善されているので。そうですね、流れが相手に行っているときに点差を詰められちゃう時があるんで、そういう流れが悪い時に失点を4点、6点にしないといけないっていう課題があるので、今日の段階では60点、65点くらいだと思います。今週また1週間練習してピークに近いくらいのコンディションに臨む必要があると思います」

―昨日の動き硬さは初戦だからなのか、それとも例年以上にメンバー起用を多くして出場時間を分け合っているから一人一人が調子を掴めないのかどっちでしょうか?
「どっちもあると思うんですけど、やっぱり久々の公式戦っていうことで硬くなっている所が多少なりあったと思います。うちはスロースターターでプレイしている中で自分の流れを作っていくやつが多いので。去年とは違うスタイルでまだ戸惑っている感じですね」

―慶應戦に向けて、どうやって戦おうと考えていますか?
「今週の試合見ていても、大きいし今年のチームで一番いいんじゃないかと思うんですけど、僕らの持ち味を出して最後まで食らいついて1点でも上回れば勝てるんで。自分らのプレイをしてどれだけ通用するかですね」

―慶應戦で自分たちのプレイを出すためのポイントはどこですか?
「やっぱりリバウンドはもちろん。今日だってリバウンドは負けているし。筑波の高さにリバウンドで負けているようでは。慶應は高さもアグレッシブさも両方持っているので。やっぱりうちがレベルアップしないと、対等くらいに持っていくのは難しいと思いますし。うちはトランジションのチームだって言っていますけど、慶應も今年どんどん前にボールを出してっていうことをやっているので。そこは慶應よりうちが上回らないといけないと思います。平面で勝負していかないと厳しいかなと思いますし。今日は外のシュートも安定していたので、そういう所が入ってくれば勝負になって勝てると思いますけど」

―次の慶應戦が勝負所だと思って今まで練習をしてきたかと思いますが、今のチームの雰囲気はいかがですか?
「今日は快勝だったので、昨日より今日は雰囲気が良く終われたので、流れ的にはいい感じで臨めると思います。自分たちのプレイができればいいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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