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2007.06.12 (Tue)

関東大学新人戦6/12 筑波大VS関東学院大

筑波大83(18-22,17-20,20-14,18-17,10-9)82関東学院大

0612kanoトーナメント3位と結果を残し今関東で最も勢いがあると言っても過言ではない関東学院大と、その実力に疑いの余地はないものの昨年から結果を残せていない筑波大の一戦。優秀選手の#5パプ(1年・C)を始め、#45尾崎(2年・G)、#16高杉(2年・G)と3人のトーナメントのスタメンを擁する関東学院大が新人戦をも席巻してしまうのかと思われたが、昨年のアシスト王#4片峰(2年・PG)率いる筑波大がそれに待ったをかけた。関東学院大はパプのインサイド、またそこから展開するオフェンスでリードを作るも、筑波大のパプに対する執拗なマークにフラストレーションを溜め主導権を掌握しきれない。一方の筑波大は前半のビハインドを追う展開が長く続いたが、粘り強く追撃し終盤にとうとう追いつくとオーバータイムに持ち込んだ。延長戦はお互い一歩も譲らないシーソーゲームとなる。終盤、関東学院大#0臼井(2年・G)がフリースローを2本決め1点リードを奪う。筑波大の最後のオフェンス、#4片峯が残り2秒を切った場面でこの死闘に終止符を打つシュートを沈め、土壇場で逆転しこの激戦を制した。

詳しいレポートと筑波大・片峯選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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0612kano-pape1Q,筑波大は#4片峯(2年・G)3Pで先制。しかし関東学院大は#45尾崎(2年・G)、#16高杉(2年・G)が序盤からダブルチームを受ける#5パプ(1年・C)からパスを受け、ドライブで得点を重ねる。一方の筑波大は#6佐々木(2年・SG)の速攻や#8黒田(1年・C)が得点するも単発に終わり苦しい展開が続く。その間にも関東学院大は#5パプにマークが集まる中、#41門脇(2年・C)、#16高杉が連続3Pを決め着々とリードを広げる。終盤、#5鹿野(2年・F)のスティールから#4片峯が速攻を決め12-20とする。さらに再び#5鹿野のスティールから#6佐々木が速攻を決めファウルをもらう。#6佐々木はフリースローを落としてしまうが、オフェンスリバウンドを取った#4片峯に関東学院大#45尾崎がなんと3つ目となるファウルを犯してしまう。チームファウルから得たフリースローを筑波大が着々と決め4点差まで詰める。

2Q,関東学院大が筑波大に突き放しにかかる。#16高杉がシュートファウルで得たフリースローを2本沈める。さらに#17柴本(1年・G)からの絶妙なパスを#5パプがダンクを決め8点差に。なおも筑波大がターンオーバーから#4片峰が速攻を決め食い下がるが、#5パプの連続得点で残り6分で20-30の10点差に。しかしここから筑波大が反撃に出る。#4片峯がディフェンスの整う前にジャンプシュートを決めると、#13本井(1年・C)が速攻でこれに続く。さらに関東学院大#45尾崎が残り5分を切った場面で痛恨の4ファウル目を犯してしまいベンチへ。流れを引き寄せた筑波大は#5鹿野の3Pと#4片峯が速攻から得たフリースローを2本とも決め、とうとう1点差まで詰め寄る。しかし関東学院大はこの重要な場面で#45尾崎に代わって出てきた#0臼井(2年・G)がシュートを決めると、ターンオーバー崩れのオフェンスを幸運にも#27北嶋(2年・G)が3Pを決め再びリードする。この後一進一退の攻防が続き、筑波大#4片峯のブザービーターで関東学院大7点のリードで前半を終える。

0612katamine23Q,序盤に筑波大は#5鹿野が24秒ぎりぎりで3Pを決めると、ミドルシュート、速攻の3連続得点で猛追する。さらに#4片峯がスティールから速攻を決め開始3分で同点にすると、#4片峯のパスを受けた#8黒田がシュートを決め残り5分の場面で1Q以来のリードを奪う。ここから両者譲らない。筑波大は#4片峯のスクープシュートや#5鹿野の3Pで加点する。一方の関東学院大も#16高杉の3Pや#5パプのペイント内の得点で応戦する。結局筑波大が追いついてからお互いに決定打を見出せないでこのQは、56-55で筑波大が関東学院大のリードをわずか1点に縮め終える。

4Q関東学院大は4ファウルの#45尾崎を後半初めて出すが、#45尾崎のターンオーバーから速攻を許す。さらにまたもミスから筑波大に速攻を出されるが、#5パプのブロックでそのまま主導権は握らせない。お互いに動きが取れないまま中盤に差し掛かる。関東学院大#5パプのフリースローと#41門脇のミドルシュート徐々に試合は動き出す。筑波大が#6佐々木の3Pで逆転すると、すかさず関東学院大#16高杉も3Pを入れ返し再逆転する。さらに関東学院大#5パプのパスアウトから#45尾崎がシュートを決めると、筑波大#4片峯がフリースローを2本とも決め応戦する。しかし関東学院大#5パプがまたもパスアウトから#41門脇のシュートをアシストし、残り30秒で3点差とする。もう後のない筑波大は#5鹿野の放った3Pがバックボードに跳ね返りこれが決まってしまう。その後お互いにオフェンスに失敗し、オーバータイムへ。

オーバータイム,開始早々関東学院大は#41門脇、#45尾崎がファウルアウトしてしまう。筑波大は#4片峯が4本のフリースローを決め、残り2分で3点のリードを得る。しかし、関東学院大#0臼井が3Pを決め返し再びゲームは振り出しに。残り1分筑波大#5鹿野がオフェンスリバウンドからフリースローを獲得するも1本しか決められない。対する関東学院大も#27北嶋がドライブからフリースローを得るが2本とも外すという失態をしてしまう。しかし続く筑波大のオフェンスが失敗してしまう。残り15秒、筑波大#4片峯が不運なファウルでフリースローを献上してしまい、関東学院大#0臼井がこの緊迫する場面で2本ともをきっちり決め1点リードする。しかしドラマがまだ待っていた。筑波大のラストオフェンス、#5鹿野はラストプレイを託されたが、マッチアップの関東学院大#5パプに阻まれシュートが打てない。しかし#5鹿野はディフェンダーが二人寄った瞬間にフリーの#4片峯にパスを裁き、これを#4片峰が試合終了残り2秒を切った場面でミドルシュートを沈め土壇場で逆転に成功。オーバータイムにもつれ込んだ大接戦を筑波大が見事にものにした。


◆#4片峯聡太(筑波大・2年・PG)
0612katamine

―まず今の気持ちを。
「なんていうんですかね、ホッとしています。正直、勝率は7:3で、自分たちが3だと思ってて。インサイドは要だと思うんで。だから自分たちのバスケットができたことにホッとしたし、ああいうおっきい相手を倒せたことに喜びはありますね」

―トーナメントで結果を残したチームのスタメンが3人いましたが、今日はどういう気持ちで試合に臨みましたか?
「自分たちは絶対受身にならないように、攻めて攻めてチャレンジャーの気持ちでみんなでやろうって言ってて。それが今日の結果に出て良かったんじゃないかなと思います」

―関学にはどういうイメージを持っていましたか?
「やっぱりパプの使い方をしっかりわかっているし、外から思いっきり打って確率もそんな悪くないんで。自分たちもパプの対策を結構やったし、8割は上手くいったと思います。まだ修正できる部分はありますが」

―その残り2割の修正できる部分とは?
「パプへのゴール下への簡単なパスをやられてたんで、外は捨ててたんですけど。中にパスを入れられて簡単にシュートを決められるのがその2割で、自分たちがやらなきゃいけない部分だと思います」

―今日の関学は終始フラストレーションを溜めながらのプレーだったと思いますが。
「そうですね。それは僕じゃなくて、インサイドの鹿野と本井と黒田が目立たないですけどしっかり地道に相手の嫌がるようなコンタクトもやってくれたので、それが最後に出てくれてよかったと思います」

―強気なプレーが目立ちましたね。
「うちのスタイルからいうと2番ポジションの佐々木がもっと3Pを決めてくれて自分がゲームコントロールをしながら随所に決めるんですけど、今日は攻めどころがなかったんで。自分がもう行かなきゃと思って行って成功した部分が多かったので、それはそれで結果が出たんで良かったと思います」

―追いついては離される展開になりましたが、気持ちは切れませんでしたね。
「自分たちだけだったら弱いチームなんですけど、先輩とか応援の人とか来てくれるので。あきらめないっていうのが筑波のバスケットだと思うので、それを最後までやろうってベンチでもコートでも自分がずっと声掛けてたんで。延長まで行ったんですけど(笑)、なんとか続いてよかったです」

―オーバータイムにラストショットを打ったとき頭の中は何を?
「もう無心っていうか、自分でもシュート打てば入ると思うので。もう自分のタイミングで。入ったことは結果なんですけど、それだけの練習はしてきたので。別に入ったことに驚きはないです」

―プレッシャーなんかは?
「いや、プレッシャーはもう感じていなくて。あのプレイは鹿野が行くはずだったんですけど、鹿野がパプについていたから。まあ、(予想と)違ったんで正直あれっ?とは思いましたけど(笑)。でも自分のところにパスが来たら自分のタイミングで綺麗にシュート打とうって思ってたんで。結果的に自分の思ってた通りにできたといえばできましたね」

―試合を通してフロアリーダーとしてゲームコントロールが光りましたね。
「もうオフェンス面で言えば、自分の理想とするガードとしては60~70点なんですけど。この試合だけ見れば80点はいってると思うし。でもディフェンスよりオフェンス中心になってしまって、もっと向こうのガードを抑えればもうちょっと楽に勝てたんじゃないかっていうのがあるんで。今後の自分の課題だと思うし、チームの課題だと思います」

―普段はキャプテンの吉田選手の存在で試合に出ることが難しいですが、今日の活躍で片峯選手もこれだけできるということを証明したのでは?
「そうですね。周平さんっていう偉大なスタメンがいるんで、自分もすごく仲良くさせてもらってるんですけど。いろんなところ尊敬する部分もあるし、代わりに出ても恥ずかしくないプレーを絶対にしなきゃいけないし。今日も応援に来てくれたんですけど、筑波を強くするためには周平さんだけでは絶対難しいことなんで、しっかりバックアップもやるし出たときは自分の持ち味しっかり活かして。(吉田選手とは)また違った持ち味があると思うので、これからもしっかりやっていこうと思います」

―大濠高校の同級生の小林選手(慶應大)や山田選手(早稲田大)が活躍する中、普段プレイングタイムを得るのが難しい片峯選手にとって今日の試合は自信になったのでは?
「あの二人は身長も体もあるし、いろんなことができるからそれなりにいいプレイヤーで試合にも出てすごいと思うんですけど、やっぱり自分も仲間ですけどライバルなんで。それを意識するっていうのも変ですけど自分の持ち味をもっと出して、先輩たちと出る試合でももっとプレイングタイムを延ばしてこれから自分をもっともっとみんなに見せていきたいなと思います」

―昨年の入れ替え戦や春のトーナメントでも実力があるのに結果を残せてないだけに、新人戦に対する思い入れも強いかと思いますが、抱負をお願いします。
「筑波は一人ひとり精神の強さはあるかもしれないですけど、チームとしての強さが足りなくて。でも新人戦のチームは結成する前に自分がちゃんとみんなに話して。やっぱり土台がないと絶対強いチーム、負けないチームにはならないって話したんで、みんなそこを理解してくれているし自分が一番強い気持ちで声出してやってるんで。今日ぐらいやってくれるのが普通なんじゃないかと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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