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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.09.12 (Sat)

【2009リーグ2部】9/12レポート

固さの見えるチームが目立った初日
ここからリズムを上げていけるか


090912jyunten.jpg2部リーグ初日は、全体的に重い立ち上がりとなった。
第一戦目ということもあり、どのチームも動きが固く、シュートも低調。結果を見れば大きく番狂わせはなかったが、集中力が続かない試合が多かった。

優勝候補の明治大は早稲田大を大きく引き離したが、一時詰め寄られる場面があった。2部で再スタートを切った日体大は、シュート確率は良くないながら前半は互角。しかしインサイドの差が響き、順天堂大に後半突き放される敗戦スタート。拓殖大、白鴎大は順当に勝利した。国士舘大、大東文化大はチームとして機能しておらず、今後の行く末が懸念される。

昨年のようなエキサイティングな幕開けは希なことで、リーグの出足が重いのは例年のこと。ここからどのような戦いに発展していくのかに注目したい。

写真:昨年苦しんだ順天堂大は初日にうれしい1勝をあげた。

※各試合のレポート、インタビューは「続きを読む」へ。


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【REPORT】
#20久保田をファウルトラブルに追い込んだ明治大
後半追いつかれるも、最後は逃げ切り勝利

明治大99(20-13,24-14,18-27,37-11)65早稲田大
090912kubota.jpg立ち上がりは悪かった。互いにシュートが入らず、得点が伸びない。しかし、その中で明治大のディフェンスは早稲田大インサイドの要である#20久保田(2年・C)を徹底マーク。ボールに触れさせないディフェンスで、早稲田大の攻撃の起点を封じる。久保田を封じられた早稲田大は、#00金井(3年・F)、#21山田(4年・F)らがミドルシュートで応戦していく。明治大にスイッチが入ったのは2Q。#21川崎(4年・F)が3連続3Pを沈めると、点差は30-15のダブルスコアーとなり、早稲田大はたまらずタイムアウト。タイムアウト直後は、#20久保田や#7井手(2年・SG)の得点で盛り返すものの、上手くパスが回らずミスが続いてしまう。更に、#20久保田が4ファウルとなり、一気に高さがなくなる。そんな早稲田大を尻目に、明治大は#14金丸晃輔(3年・SG)が容赦なくオフェンスを仕掛けて、44-27の17点リードで前半を終える。

後半の立ち上がりも、#19田村(2年・PF)、#14金丸晃輔と明治大の連続得点が続き、開始2分で20点差をつける。また、ガードながら#24岩澤(4年・SG)が果敢にリバウンドに飛び込み、制空権を奪取。ゲームは完全に明治大ペースかと思われた。だが、早稲田大は#13下山(3年・PG)を投入すると試合展開がガラリと変わる。思い切りの良いプレーが功を奏し、次々とシュートを沈めていく。更に、#1東(4年・PG)をコートへ送ると、激しいディフェンスで明治大を翻弄。プレーも気持ちも上り調子になってきた早稲田大は一気に点差を6点まで詰める。その間、明治大は約4分半無得点に陥ってしまった。だが、最終Qに入ると明治大は絶対的エース#14金丸晃輔が開始5分で17得点を取る活躍を見せる。またオフェンスだけでなく、リバウンドでもチームを引っ張り、点差を再び20点にのせる。早稲田大はタイムアウトで立て直しを図るが、明治大の流れを断ち切るのは容易ではなく、ファウルトラブルの選手が続出。反撃の糸口を掴めない。対する明治大は、#15柴田(4年・G)、#18岡(4年・F)などのベンチメンバーを使いながら余裕の試合運びを見せ、初戦を勝利で飾った。

写真:早稲田大は久保田のインサイドがカギになるだろう。



インサイド対決を制した白鴎大が
シュートもやすやすと決めて快勝

国士舘大80(19-24,16-36,23-34,22-27)121白鴎大
090912tanaka.jpg白鴎大#30アビブ(1年・C・岡山学芸館)対国士舘大#13馬(3年・C)の注目対決がどのようなものになるか注目を浴びた。だが、プレーエリアの広い#13馬は中での勝負が絶対的有利ではないと悟ると、アウトサイドからの攻撃が中心に。序盤は確率が良かったこともあって競り合いとなったが、白鴎大も#10田中(4年・G)が次々と3Pを決めていく。国士舘大のディフェンスが甘いこともあって、2Qに一気に引き離すことに成功した。国士舘大は要の#4吉満(4年・G)の体調が万全でないこともあって、リーダーシップを取りきれない。インサイドでは#13馬が4ファウルとなるが、#9曹(1年・C・北陸)もカバーしきれない状況。
大きく差が付くと国士舘大の集中力が切れ、白鴎大が好きにやれる展開となってしまった。白鴎大は結局アビブの出場時間は15分と余裕の内容となり、全員出場で気持ちよく勝利。国士舘大はこの先の戦いに暗雲が立ちこめる出だしとなった。

写真:8本の3Pを決めた田中。



荒さの見える大東大はチームとしてまとまりきれず
拓殖大が余裕の勝利

大東文化大54(10-26,13-24,14-20,17-20)90拓殖大
090912matuzaki.jpgトーナメント7位、新人戦3位と春シーズンに好スタートを切った拓殖大は、大東大との初戦に臨んだ。対する大東大は、昨年からメンバーの入れ替わりはないものの、2・3年生を中心とした若いチーム編成。この若さの差が顕著にあらわれた試合となった。拓殖大は、#53小野(3年・C)、#26上杉(2年・F)がインサイドで、外からは#22松崎(3年・G)が得点し、内外角バランスは良好。また、要所で#3宇佐美(4年・G)がチームを締めて、1Qで一気に大東大を突き放す。対する大東大は、メンバーを激しく入れ替えながら、試合を進めていくが、苦しい展開が続く。拓殖大のディフェンスの前に、思うようなオフェンスができずに点差は開いていく一方。それでも、#1本田(3年・PG)や#12小山(3年・CF)が果敢に攻めて行きなんとか突破口を見出そうとする。だが、拓殖大もベンチメンバーがしっかりと仕事をこなして、大東大に仕事をさせない。ゲーム終盤になっても、拓殖大は手を緩めず。最後は90-54の36点リードで大勝した。

写真:拓殖大の起点となる松崎。大東大は#1本田も復帰。



トランジションでは光る部分もある日体大だが
ミスとインサイドの弱さが響き、敗戦スタート

日本体育大68(9-15,31-20,7-25,21-25)85順天堂大
090912yagi.jpg2部で再始動となった日本体育大。豊富なガード陣とは反対に弱点はインサイドと言える。#24于(3年・F)以外は下級生が多く、コートでのパフォーマンスが計算できる選手がいない。その于も本来はフォワードであり、リバウンドに絶対的優位である訳でもない。反対に、順天堂大は#4山本(4年・C)、#10趙(2年・C)のツインタワーを起点に、スピードのあるガードがゲームを動かす。
1Qは順天堂大の激しいディフェンスにペースをつかめなかった日体大だが、2Qになると#23横江(2年・G)を中心に、早いトランジションでリズムを作り、追いつくと試合はシーソーゲームに。だが、3Qに順天堂大の#6八木(4年・G)が立て続けの3P攻勢で得点をすると、引き離される。それに引き替え日体大のアウトサイドはミドルシュート、3Pとも全く調子が上がってこない。リバウンドは順天堂大に流れ、ペースが作れない日体大。それにひきずられるようにミスが出始め、レイアップが外れる場面も出てしまう。点差の開いた順天堂大は、#4山本がファウルトラブルになるも余裕で逃げ切り、まず1勝。リバウンドでは16本の差、3Pは日体大の4本に対し12本と、勝因がはっきり数字に出る勝利となった。日体大は苦しい出だしだが、アウトサイド確率が上がってくればまだ戦える。2戦目の修正に期待したい。

写真:5本の3Pを含む21得点で勝利に貢献した順天堂大・八木。



【INTERVIEW】
アグレッシブさが光る
明治大の司令塔

◆#24岩澤裕也(明治大・4年・SG)
090912iwasawainterview現在は明治大の司令塔として活躍している岩澤だが、PGにコンバートされたのは大学入学後のことだ。始めのうちは、経験のなさもあって苦い思いを味わった試合もたくさんあった。だが、今シーズンは明治大の正ガードとしてスターター出場を果たしている。ボール運び、パス出しのほかに、アグレッシブなリバウンドや繋ぎ役をしっかりと果たすことができる岩澤のプレーは、他チームのガードとは一味違う。
春から「得点の取れる奴を自分がどう動かしていけるか」ということを口にしていた。役者と舞台は揃っている。あとは、チームをどうプロデュースし、チームの目標である14連勝を達成するか。明治大の命運を握るキーマンになりそうだ。


―最後は点差が離れましたが、中盤は20点差を6点差まで詰められてしまった時間帯もありましたね。
「2Qで少し点差が開いたので、『3Qの入りは大事だ』と言われていて。それは僕らも意識していたつもりだったんですが…3Qで20点開いたときに気の緩みが出てしまったかなと。それで、相手にプレッシャーをかけられてああいう展開になってしまいました。相手にプレッシャーをかけられたときに攻め気が足りなかったので、この展開の中でどれだけゴールに向かっていけるかが、今後大事になってくると思います。明日もプレッシャーがかかってくるのはわかっていることですし、そうなったときにどれだけ繋ぎが動けるかというのを考えながらやっていきたいと思います」

―立ち上がりから早稲田大の久保田選手(#20)にボールを持たせず、シュートを打たせていないなということを感じたのですが、これは作戦だった、と言っていいのでしょうか?
「そうですね。久保田君が向こうのファーストオプションというか、彼を起点に得点を取っているなというのをビデオなどを見て思っていたので、確かに久保田君にプレッシャーをかけるというのはありましたね。ディフェンスは夏からずっとヘルプアンドリカバリーなどをやっていたので、全員に打たせないのはもちろんなんですが、その中でも久保田君はキーマンなので、持たせないようにしようってことはありました」

―追いつかれている時間帯に、金丸英悟選手(#3)が強い口調でチームメイトに指示をしていましたよね。今まではあまりない光景だったと思ったのですが。
「普段の練習からお互いに思っていることを言い合っていこうということになっているんです。だから、そういう言葉が出たんだと思います。弱気になってしまっていた場面があったので、そういうときは強く言っていく。そして、言われたときにはしっかりと受け止めるということを大切にしています」

―自身の出来についてはいかがですか?
「ターンオーバーもありましたし、ちょっとよくなかったですね。なんといっても、またファルトラブルをして、メンバーに迷惑をかけてしまって…。スタメンで出ているからには、次のガードに気持ちよく交代できるような仕事がしたいんですが、初戦ということもあったのか、少し空回りしてしまっていました。そこが大きな反省点ですね」

―夏の間はどういった練習を行ってきたのですか?毎年『ディフェンスをやってきました』と言われるのですが。
「今年もディフェンスですね(笑)。基本的な考え方をやって、そしてそれを合宿や遠征など試合を通して実践してきました。あとは、陸上トラックを走ったりだとか、体力面もかなり追い込みました。こういう練習で精神的にも少し強くなれたかなと思います」

―リーグ戦のパンフレットの2部注目選手に岩澤選手の名前があがっていましたね。
「うちにはもっといい選手がいっぱいいるんですけどね(笑)。僕なんかは出してもらって、みんなに助けてもらっているし、パスを回すっていう選手なので。確かに嬉しかったですが(笑)、明治は誰もがいい選手なので、みんなを見てもらえたらと思います」

―先ほど、ファウルトラブルの話が出ましたが、岩澤選手のファウルトラブルが明治大の結果を左右するのではないかなと感じるのですが。
「塚さんにもずっと『ファウルは気をつけろ』って言われるんですが、今日もリバウンドに無理に行ってしまって。そういったところで、まだ『ファウルはダメだ』っていう意識が自分の中で薄いんだなというのを本当に痛感しているので、本当に気をつけたいです。(ボールのあるところには必ず岩澤選手がいるイメージがあります)センスのあるプレイヤーではないので、頑張らなくてはならないところをしっかりとやりたいと思っています。そういうところを見てもらえるのはありがたいです」

―昨年のリーグの戦い方は、前半戦は下位チームとの試合が続いたこともあって、『前半は6割の力で戦おう』ということでしたが、今年は前半から早稲田大、白鴎大、拓殖大と力のあるチームとの試合が続きますね。今年のリーグの戦い方というのは?
「今年は6割の力で戦うだとかそういったことはなくて、14戦全勝で優勝っていうのが当初からの目標です。今日、試合が終わってからも『あと13勝や!』って言っていて。それしかないです」

―さて、明日も早稲田大との試合ですが、どういうところを修正して試合に臨みたいですか?
「今日は悪い部分が3Qにモロに出てしまいましたよね。相手のディフェンスのプレッシャーに負けて、足が止まってしまって。ここで、攻め気を持てるように。あとは、向こうは3Pシューターが多いので、インサイドアウトだとか、チェックだとか、そういった基本的なところをしっかり意識しつつ、頑張りたいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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