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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.06.28 (Sun)

【2009新人戦】6/28 日本大学インタビュー

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※日本大・渡部選手、名塚選手、石川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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残ったのは“チーム日大”を貫いた達成感
あと1歩はリーグまでに必ず埋める

◆#4渡部敬祐(2年・G)
090628watanabe.jpg「気持ち、ひとつにしよう!」
何度も青学大との差を詰めるものの、10点差に押し戻された4Q残り4分。日本大の後半2つ目のタイムアウトが終わる時、渡部がこう言うと円陣を組んでいた仲間が沸いた。
優勝する力はありながら、の結果かもしれない。だが、その力をどれだけ表現できるかで勝敗は決まる。一方、たとえ負けても存分に表現することが可能なのは、“らしさ”だ。
日本大のメンバーは、試合が終わった瞬間こそ肩を落としたが、表彰式で石川海斗が新人王に選ばれると一斉に指をさしハイタッチをして祝福。集合写真撮影では、場所を入れ替わる際に青学大のメンバーとも笑顔でハイタッチをかわし、ねぎらい合った。
これが日本大。そして、常にその中心にいたのがこの渡部だった。


―今、どんな気持ちですか?
「そうですね…悔しいって気持ちもありますけど、新人チーム結成当初から言っていた“自分たちらしくいこう”というのが、集合写真を撮る最後の最後まで徹底できたので、自分としてはもう割とすっきりしています」

―確かに、勝っていてもビハインドであってもいつもいい雰囲気でした。
「どんなときも、コートでやっているやつを信じてベンチの皆は声を出してくれていました。かつ、出させてもらっている僕たちも、最後の最後までくらいつくというのが接戦になるほどできたので、こうして決勝まで来ることができたんじゃないかと思います。ただ、最後はやっぱり“うまさ”と言うか…勝負所でどれだけやれるかという部分で相手が1枚うわ手だったのかなと思います」

―勝負所とは、具体的にどこだったと思いますか?
「自分の中で1番頭に残っているのは、10点差から詰めた所です。詰めたんですが、また10点まで離された所。向こうは11番(青学大#11福田)のインサイドだったり辻(青学大#5)の3Pだったりを決めてきたのに対して、僕らはそこで点が取れなかったです。あの状態をもうちょっと維持できていれば、たぶん徐々にうちのペースになったんですが、そこでポンポンと入れられてしまった差だと思います」

―その前の2Qの立ち上がりに、一気に10点ビハインドになってしまったことはどう受け止めていましたか?
「準決勝の拓大戦も、3Qの終わりまで12点負けていて、そこからひっくり返しました。だから10点の負けだったらすぐひっくり返せる、という思いがあったんですよ。事実、3Qに熊と名塚が戻ってきてゴール下でバスカンを決めたりしたので、絶対これは流れが来るなと。実際に差を詰めて、“よし、来た”と。ここまでは予定通りでした。“さぁ、落ち着いていこう”と思ったんですが、そこで皆消極的になってしまいました。やっぱり決勝の舞台って何かあるんでしょうね。自分や海斗(#8石川)は高校から経験している部分もありましたが、そこで経験の差みたいなものが出たのかもしれません」

―3Qは追い越せるところでフリースローを決め切れなかった部分もありましたね。それも含めて、青学大はこれまで対戦したチームと違ったのでしょうか。
「はい。あの勝負所でやってくるのが青学さんだと思いますし、勢いだけで簡単に1位にはさせてくれないのが関東の大学なんですよね。そんなに甘くはないってことだと思います」

―さて、今大会はキャプテンとしてチームを率いましたが、終えてみてどうですか?
「自分はとにかく、皆に気持ちよく試合させることを心掛けました。試合では、たとえ監督にその選手が怒られても“次頑張っていこうよ”という感じで一人ひとりの気持ちをもりあげるのを徹底しましたし、普段の練習でも、接する場面1つをとっても“やっていこうぜ”、元気がないやつがいたら“どうした?”って。そういう風にやることを、本当に自分は徹底できたと思います」

―その一方で、一選手としてのできはどうでしたか?この試合ではフリーになる部分も何度かありましたが。
「流れを変えるためにスリーを打とうかとも思ったんですが…でも自分が打ってしまうと、同じフォワードの飛田も外寄りの選手なので中のプレイをやる人がいなくなってしまう。だから飛田に気持ちよく打たせて、自分はとにかくリバウンドを意識していました。あとは熊に1on1をやらせたのに絡むとか、ディフェンスのルーズだとか。そういう、地味で目立たないですが大事なところを頑張っていこう、そこでつないでいこうと思ってやったつもりです」

―終盤もあきらめずに前からディフェンスに行っていたのがチームに勇気を与えたのではないでしょうか。
「そうですかね?ただ、周りの人が、自分がルーズに行った時“おーっ”って声援ををくれたので、“よし、声援はまず味方につけた”って思ったんですけど(笑)、あとはもうやるしかないと思って頑張ったんですけど、及びませんでした」

―もともと、周りをもりあげるキャラクターなんですか?
「うーん、キャプテンになると何か変わるんですよ。自覚が出るというか…何て言うんですかね。やっぱり周りが乗ってきてくれるのが大きいと思います。タメの熊だったり名塚だったり、途中で出た英作(#6富山)だったりが、“よし、今年はやってやろうぜ”って普段の練習から乗ってきてくれたので、自分も継続して1年生に声を掛けたりできました」

―リーグに向けては、どんなところを伸ばしていきたいですか?5月のトーナメントでは、キーとなった明治大戦で外がほしい展開になりましたが起用はなかったということもありました。
「確かに、去年のリーグ戦などでは出ていきなり打って入る、みたいな流れを変える要員だったので、トーナメントの時も用意はしていました。ただ、監督が上級生でいこうと判断したというだけです。その先輩たちが、今大会すごく応援してくれていたのは自分たちにも相当伝わってきました。だから、僕らが今大会で経験したことを生かして、全体チームの主力メンバーにくらいついて、スタメンを取る!くらいの勢いでやって応えられれば。そこからまた日大をスタートしていければと思います」

―差を詰めた後の分が埋められれば、かなり手ごわいチームになれるのではないでしょうか。
「本当にそこを埋めることができれば、うちはサイズもあるし、勢いもあるので絶対行けると思います。これから監督と皆とで、“チーム日大”で突き詰めてやっていきたいと思います」



「試合を作りながら攻められる選手になりたい」
実力の片鱗を見せ始めた日本大の点獲り屋

◆#10名塚裕貴(2年・F)
090628NADUKA.jpg決勝という大舞台でチームハイの19点を記録。
しかし得点以上に特筆すべきは苦しい局面を次々に打開してきた爆発力だ。この試合でも明成高校の後輩の石川との絶妙なコンビプレイを遺憾なく発揮し、何度も青学大を脅かした。今シーズン栗原や上江田といった4年生にとって勝負の年である日本大だが、近年は芳しい成績は残せていない。リーグ戦、インカレでは、この名塚が救世主となれるだろうか。


―今日の試合を振り返って。
「3Q、4Qで追い上げたのに、負けってしまったので。すごい悔しいです」

―前半の名塚選手と熊選手(#21)のファウルトラブルが試合の一つのポイントだったと思いますが。
「やっぱり向こうの青学のインサイドは身長も高くて、バネもあったので“止めよう”って意気込んでいたんですけど。力みすぎてファウルになってしまいました」

―193cmある福田選手(#11)に徹底的にポストアップでミスマッチを突かれましたね。
「やっぱり相手は身長が高いので、ボールを持たせる前に止めたかったんですけど。やっぱりまだそれができるほどの技術が足らなかったと思います」

―後半は名塚選手の活躍で12点差を一気に2点差まで詰めましたね。前半ずっと試合に出られなくて、後半が始まるときはどんな心境でしたか?
「いつもこの大会で日大は3Qに流れが悪くなるので、今日は絶対に流れを悪くしないようにって意気込んで試合に入りました」

―10点ビハインドで向かえた試合残り3分以降、まだ逆転も可能な点差でしたが、少し追い上げる元気が感じられなかった印象を受けました。
「やっぱりみんな焦ってしまって。いつもの良い所が全然出せなかったので、ああいう場面で2年生の自分とか渡部(#4)とか熊がもっと引っ張っていけたら、もっといい形で攻められたんじゃないかって、今になって反省しています」

―今回の準優勝という結果ですが、やはりもう少し力を出せた、という気持ちが大きいですか?
「そうですね。追い上げられたっていうのは自分たちの実力もついたということだと思うんですけど、そこからの攻めがまだ足りなかったかなと思うんで。でもこれがいい経験になるかなと思うんで、今後ああいう場面になったときにどうやって試合を運ぶかが課題になると思います」

―今大会の収穫と課題は何でしょうか?
「収穫はチームとしては短い期間で、いい雰囲気でちゃんとしたチームになれたのがすごい良かったことです。試合に出ている人たちだけでなくベンチも応援席もすごい盛り上げてくれて、そういうのがすごい励みになりました。個人的に課題はやっぱり40分間走れる脚がまだないので、そこを強化していきたいですね」

―秋以降の全体チームでは限られたプレイングタイムになると思いますが、その中でどういったプレイをしたいですか?
「やっぱり今の日大はシックスマンがいないと思うので、そういうときに自分が出て流れを変えて。試合を作りながら攻められる選手になりたいと思います」



「怖がらず、楽しくやっていました」
日本大に新しい風を吹き込む新人王

◆#8石川海斗(1年・G・明成)
090628KAITO.jpg準優勝で新人王。
チームの先輩である篠山と同じ結果に終わった。新人王を獲得したことについては素直にうれしいと表現。だが、ガードとしてチームを優勝へと導くことができなかったことを、悔やんだ。
プレシーズンから出場時間をもらい、目を見張るプレーを見せ付けてきた石川には、厳しいマークが次々とついた。それでも、「楽しくやっていた」とプレッシャーを跳ね除ける強い心を持っている。
今後は篠山とプレイングタイムを分け合いながらコートに立つこととなるだろう。日本大に”スピード”をもたらす司令塔として頭角を現すことができるか。


―最終結果は準優勝となりました。この結果をどう受け止めていますか?
「狙っていた部分が優勝だったっていうこともあって、負けたということにはみんなショックは受けているんですが、そのショックをずっと引きずっていても、リーグ戦に繋がってしまうので、“準優勝できた”っていう部分をリーグ戦で生かしていければと思っています。まだ、1・2年生なので。また4年生とかが混ざったときにチームに貢献できればと考えています」

―立ち上がりは接戦でしたが、2Qで離されて、前半はビハインドとなりました。離れてしまった原因はどこにあったと思いますか?
「勝負どころで5点差まで詰めたときに、ディフェンスができなくて、我慢しきれなかったところが響きました。気持ちも小さくなっていて、シュートに行く人が少なかったというのがあったので、それが流れが悪くなってしまった原因だと思います」

―ディフェンスに関しては、毎試合抜けてしまう瞬間があって、大会中ずっと川島監督が怒っていましたよね。
「そうですね。大会中はいつも3Q目に崩れていました。でも、今日は負けている時点で3Qだったので、そこで崩れたら、完全に持っていかれてしまうぞという話をしていました。だから、決勝はいつもよりしっかりとディフェンスをしようと思っていたんですが…。そこは反省点として残っています」

―マッチアップは高校時代の先輩である伊藤選手(青学大#12)でしたが、いかがでしたか?自分の特徴も知っている相手だと思いますが。
「準決勝までとやってきた相手とはちがって、フィジカルが強い選手ですし、高校から泥くさいプレーを率先してやってくる先輩だったので、本っっ当にやりにくい相手だなっていうのは大会前から感じていました。でも、それを言っていても敵になったら倒さなければならないので。今までの中では一番やりにくかった相手ではありますね。ただ、先輩が知っているのは自分が高校までのプレー。もちろん、それは自分も同じことなので、知っているところはやられないように意識していました」

―伊藤選手にはポストアップをされて、そこでやられていた部分もありました。
「そこは、自分のディフェンスが弱い部分でもある。でも、やられたからといって、ディフェンスをしないわけにはいかないので、前に入ってボールを持たせないようにという風に対処していきました。変えてからはそんなにはやられていないと思います」

―今日の石川選手のシュートは全体的に打たされた感じがしたのですが。
「これは、大会の1日目とか2日目に聞いた話ではあるんですけど、青学は日大が上がってくると思っていたらしく研究もしていたということで、対処もしっかりしていました。なので、今まで通り自分で崩して打つというよりは、打たされたというのが多かったと思います」

―青学大の長谷川監督が、“日大は石川選手から始まるから、まずはそこから潰していこう”とおっしゃっていました。
「高校のときから青学とは結構練習試合をしていて、対処はされるだろうなとは思っていました。ただ、この大会を通してずっとボックスワンとかでつかれることも多かったので、あまり気にせずやっていました。青学のディフェンスに苦労したといったら、したんですが、自分の持ち味であるスピードで抜いていって、そこからアシストというプレーもできたので、怖がらず、楽しくやっていました」

―今日の自分の出来は何点でしょうか?
「負けてしまったし、自分から自ら点を取りにいくっていうことが少なかったので…良くて50点くらいですね」

―準決勝後、“新人王を獲っても準優勝じゃ意味がない”ということをおっしゃっていましたよね?
「そうですね。自分が狙っていたものは新人王もあるんですけど、第一に狙っていたものが優勝だったので、“優勝して新人王を獲りたかった”というのがありました。でも、正直、準優勝でも新人王を貰えたことも本当にうれしいんですが、ガードとしては優勝しなければわからないこともあるので、そういうのを含めて、“新人王をとっても準優勝じゃ意味がない”というのを言いました」

―この大会の活躍ぶりを見ても、秋のリーグ戦では石川選手がコートに立つ時間は多くなるのではないかと思うのですが、4年生を含めたチームで勝つためには何が必要だと思いますか?
「新人戦チームは1試合通して集中力が続くということがなかった。そういうのは厳しいものがあるんですけど、青学は1試合通して集中している。これができないと秋のリーグでも勝てないし、インカレでも勝っていけないと思います。やっぱり集中して練習していくことが大事だし、ここっていうときにみんなでディフェンスができれば、リーグでもインカレでも優勝を狙っていくことができると思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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