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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.06.28 (Sun)

【2009新人戦】6/28 5位決定戦 大東文化大VS白鴎大

常に劣勢だった大東大がミラクル逆転勝利
白鴎大は要所でのミスに泣く


白鴎大学 75(19-19,22-16,19-25,15-17)77 大東文化大学
090628d-hトーナメントに続いてチーム史上初のベスト8入りを果たした白鴎大と、昨年の新人戦以来久しぶりに上昇の兆しを見せた大東大との5位決定戦は、#30アビブ(1年・C・岡山学芸館)擁する白鴎大が高さのアドバンテージを生かしてリード、そのまま逃げ切るかと思われた。
だが、ドラマは最終Qに待っていた。
同点で迎えた4Q、まず白鴎大が開始3分で11連続得点と突き放す。しかし大東大は自分たちのリズムを崩さない。#13小原(2年・F)のスーパープレイでいつのまにか試合の波を引き寄せると、残り3秒、やはり小原のプレイから決勝点が生まれた。75-77、最後の最後まで自分たちらしさを失わなかった大東大がわずかに2点上回って5位、白鴎大が6位となった。

大東大は、特に2年生にとって新人戦は経験した2度とも大きな実りあるものになった。昨年の新人戦は1点差でベスト8を勝ちとり、準々決勝は大逆転負けを喫して7位。今年はまず2点差と昨年と同じく接戦を制してベスト8入りし、準々決勝は結果的に優勝した青学大に敗れた。どこまで進んだかこそ同じだが、その敗戦から、今年は大きなものを学んだ。「勝つためには皆でやらなきゃだめだってことに気付いた」(遠藤)。個性豊かなメンバーがチームを意識し始めたとき、本当にチームは変わる。これが定着すれば、チームとして1つ上のステージが見えてくるだろう。

白鴎大も、トーナメント・新人戦とチームの歴史を塗り替え、“大会のラスト3日間”という未知の舞台で経験を積んだ。特に、全体チームでも司令塔を務める#32黒川が「今はパスを回すべきか、それとも自分が行くべきかのタイミングがわかった」と試合でしか得られない手ごたえをつかんだことは大きい。しかし、ステップアップに向け新たな課題も見つかった。「本当に強いチームは10点あけたところで15点、20点と点差をあけることができる」と黒川。東海大戦のような追い上げる展開なら力を出し切れることは証明できた。今度は、「今までの白鴎にはあまりなかった」というリードしている時の試合の進め方も習得することができれば、“本当に強いチーム”の仲間入りができるだろう。

写真:大東大のラストプレイで、小原の1on1に白鴎大・アビブがヘルプに出ると、すかさずフリーになった張へパスが出た。

※試合のレポートと大東大・遠藤選手、小原選手、白鴎大・小山選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
20090628ishikawa立ち上がりはどちらもターンオーバーが続き、なかなかボールが落ち着かない。その中で、白鴎大は#22森田(2年・F)の3Pシュートに#30アビブのゴール下、#2石川(1年・F・福岡第一)のバスケットカウントとバランスのよい攻めで16-9と先行する。さらに1Q残り1分半、白鴎大#30アビブに対して懸命のディフェンスを見せていた大東大#7今井(2年・C)が2ファールでベンチに下がらざるを得なくなるが、大東大はここで#15遠藤(2年・PG)が奮起。3Pシュート、ロングシュート、スティールからの速攻と立て続けに決め、16-16と同点に持ち込む。白鴎大は好調の#22森田がすぐにアウトサイドを沈めるが、大東大も#7今井に代わった#24張が残り3秒でのフリーのチャンスで3Pを決め返し、結局19-19の同点で1Qを終えた。

2Q、3Qは白鴎大がリードを広げては大東大が追い上げるという展開になる。まず、27-25とクロスゲームが続いていた2Q6分、白鴎大はタイムアウトを取るとオフェンスで流れをつかみ、#30アビブのポストプレイを中心に#22森田や#2石川らが絡んで37-29まで突き放す。すると大東大はここでも#15遠藤が踏ん張り、41-35まで詰めて折り返す。3Qに入ると今度は大東大が追い上げる時間帯となり、3Q5分には大東大#11田中(2年・G)の3Pシュートで50-50と振り出しに戻る。しかし、白鴎大はすかさず#32黒川(2年・G)が3Pを決め、さらに#30アビブの速攻が決まって5点差に。ただ、それ以上は突き放すことができず、Q最後のオフェンスを任された大東大#14岸本(1年・G・北中城)の3Pシュートが決まって60-60と、勝負は4Qに持ち越されることとなった。

4Q序盤は一転して白鴎大ペースとなる。#32黒川の3Pシュートを皮切りに、#30アビブのリバウンドシュート、#2石川の1on1であっという間に7点差がつく。大東大ベンチはタイムアウトを請求するが、コートの#13小原は「大丈夫!ディフェンス!」と焦らない。この後、大東大は、白鴎大#30アビブのリバウンドシュートを止めに行った#15遠藤が4ファールとなったうえ、白鴎大#22森田に3Pを許して11点差と追い込まれるが、#13小原が先の言葉通りこのQ最初の得点を決めると、反撃を開始する。

20090628kusanoまず、#37草野(2年・F)のバスケットカウントで71-65。ここで司令塔の#15遠藤がボールのないところでコールされファールアウトとなってしまうが、ディフェンスの集中力を切らさず、白鴎大を24秒クロックぎりぎりの苦しいシュートに追い込む。そこから#13小原の3Pシュートにつなげ、残り4分73-68まで詰める。白鴎大はアビブにボールを集めるが、ローポストでのロールターンでラインクロスを犯してしまい、なかなか得点を伸ばせない。逆に大東大はスイッチが入った#13小原が今度はドライブでフリースローを獲得、2投きっちり決める。白鴎大はいよいよ、齊藤監督が「なんでみんな下がるんだ!」と活を入れなければならない状況になるが、再度#30アビブにボールを入れるも囲まれてターンオーバーと気持ちにプレーがついていかない。だが、それは大東大も同じで、#24張がイージーシュートのチャンスも落としてしまう。

残り3分、試合はまだどちらにも転がる可能性があったが、リバウンドが勝敗を分けた。白鴎大は3Pシュートが落ちるのに対して、大東大も3本続けて3Pシュートを落とすが、全てリバウンドを拾い、4回目のチャンスでついに#13小原がロングシュートを沈め、残り1分50秒73-72と白鴎大のリードをほぼ帳消しにする。白鴎大はここでタイムアウトを取り1本確実に決めようとするが、またしてもミスが出てしまう。それでもディフェンスで踏ん張って大東大#13小原からチャージングをもぎ取り、次のオフェンスではアビブがフリースローを獲得。しかしこれを2本とも落としてしまい、なかなかとどめをさすことができない。

一方の大東大は残り1分、#15遠藤に代わったルーキーの#14岸本に得意の1on1をさせると、ドライブで崩してから#13小原に絶妙のアシストが通る。白鴎大#30アビブのブロックも間に合わずバスケットカウントとなり、残り35秒73-75と大東大が逆転に成功する。一転ビハインドとなった白鴎大は最後のタイムアウトを取ると、再開後のオフェンスは時間を使った末、やはり#30アビブへ。大東大はこれをファールで止めるが、アビブはこのフリースローを今度はしっかり揃えて意地を見せる。残り17秒、大東大は外しても延長と少し余裕のある中で、ボールを託されたのは#13小原。1on1からシュートに行くところで白鴎大#30アビブがヘルプに出ると、小原はローポストでフリーになった#24張へバックビハインドパスを送る。体勢を崩した小原が足元に倒れており、さらにアビブが猛然と迫ってきていたが、張はこのシュートを何とか決め切る。白鴎大に残された時間は2.7秒しかなく、#32黒川がハーフラインから長いシュートを放つもネットを揺らすことはできず。75-77で大東大の逆転勝利となった。


【INTERVIEW】
「チームを支えるのは自分」
5試合で得た手ごたえを秋に

◆#15遠藤祐亮(大東大・2年・PG)
090628endou大東大はこの新人戦で、1つの「成果」を手にしたといえる。
竹野明倫(現bj・新潟アルビレックス)や阿部友和(現JBL・レラカムイ北海道)らインカレ3位入賞メンバーの卒業後、大幅な若返りをした昨シーズン。ルーキーながらプレータイムをもらっていたのが、田中・今井・小原・遠藤の4人だ。特に遠藤は全ての公式戦でスタメン出場とチャンスを得た。ただ、リーグでは2部降格、インカレと今シーズンのトーナメントは初戦敗退となかなか結果がついてこなかった。
その中でも1歩1歩前に進んでいたことを、この新人戦でやっと示すことができた。
「2年は去年の経験が、結果は5位でしたけど、よく出たと思います」
何より、チームが変わったこと、そして遠藤自身も責任感が増したことを自覚しているのが大きい。なぜ勝てたかを自分たちがわかっていれば、それを再現することが可能だからだ。
激戦の2部リーグで、次の「成果」をつかむことができるか。


―勝って大会を終えて、いかがですか?
「やっぱり1位になりたかったですが、それがかなわなくなってからは5~8位決定戦に進んだチームの中で1番になりたいというのがあったので、5位になれてよかったです」

―白鴎大に対してはどんな対策を持って臨みましたか?3Qまではずっと5点前後のビハインドが続く展開になりましたが、
「作戦は特になくて、とりあえず走り負けないように頑張ろうと入りました。ただ、外国人選手とあまりやったことがなかったので、そこをどうやって抑えればいいのかわからず、そこばかりやられてしまいました。オフェンスでも彼の存在を気にしてしまい、点が入らなかったのでそういう展開になったと思います」

―同点で迎えた4Qは、まず11連続得点を許しましたが、そのときはどんなことを考えていましたか?
「準々決勝で青山とやった経験が生きて、あまり焦りはしなかったです。自分たちのプレーができれば全然追いつけるし、逆転できると思っていました。タイムアウトでも、皆で全力で全部やろう、と言うくらいでした」

―4Q残り4分半で起点の遠藤選手が退場になった時は万事休すかと思いましたが…その時はどんな心境でしたか?
「自分が最後までコートにいられなくなってしまったので…。点を取れるのは彼しかいないということで、特に小原に頑張ってほしいと思いました。ベンチでは、チームのために声を出したり、出ている5人がいい感じでできるようにアドバイスをしたりしていました」

―具体的にはどんなアドバイスをしたんですか?
「まずディフェンスと、走って点を取ることについてです。外国人選手はあまり戻りが早くなくて、かつうちのセンターは走れるのでそこを突いたらいいんじゃないかって思ったので」

―最終的に、上回れた2点分はどんなところだと思いますか。
「チームが1つなったところですかね。相手よりもっと、仲間を信頼してできたと思います」

―これで新人戦では5試合の経験を積みましたが、大会全体としての収穫はありますか?
「どんどん相手が強くなっていくごとに、1人ひとりの勝負に対する気持ちがどんどん上がっていきました。今までは皆、自分が決めたい自分が決めたいって“自分”ばっかりだったんですが、勝つためには皆でやらなきゃだめだってことに気付いて、皆で頑張れたと思います」

―個人としても変わったところはありますか?
「やっぱり去年までは山本エドワードさん(08年度卒)がいたので、チームのことはエドさんに任せておけばと言うか、自分はやりたいようにやっていればよかったんですが、今年になって自分がやらなきゃいけないという気持ちが生まれました。新人戦では、キャプテンでも副キャプテンでもなかったですが、ゲーム中に声を出してチームを支えるのは自分だなって思いながらやっていました」

―試合中はポーカーフェイスですが、そんな思いを秘めていたんですね。
「試合中も、勝ちたい、って気持ちで。自分あまり顔に出ないですけど、心の中には闘志、ありますよ?(笑)」

―春シーズンはトーナメントの分を新人戦で取り返せたかと思いますが、この経験をリーグに向けてどう生かしていきますか?
「準々決勝で青山とやって気付いたんですが、シュート力がまだ欠けているので、それを改善することと、ディフェンスは結構できていたと思うので、あとはリバウンドまでしっかりやっていきたいです。自分としては、まだ2年ですが試合に出ているのは2・3年生になってくるので、自分が試合中引っ張っていけるように、プレーでも言葉でも何でも、やっていきたいと思います」


“お前たちなら”と信頼してくれる先輩に応えるために
頭を使ったプレーで勝ちにこだわっていく

◆#13小原良公(大東大・2年・F)
090628ohara小原のプレースタイルはセンスあふれる華やかなものだ。では、内面も自信に満ち溢れているかといったら、少し違う。ルーキーシーズンからずっと、先輩達がいる中で、また大人数の部員の中で自分が出してもらっていることに常にプレッシャーを感じているという。これまで試合中にあまり表情を変えなかったのは、もしかしたらそのプレッシャーがあってだったのかもしれない。
だが、この試合の小原は本当に楽しそうに笑っていた。ドライブがチャージングになってしまったときも、自身に託されたボールをリングに沈めたときも、もちろん仲間がいいプレーをしたときも。
小原はこの大会で、「緩急をつけてプレーする」ということがわかったと言う。そこから生まれる余裕が早くも出始めているのなら、秋はますますチームに欠かせない、他チームにとっては怖い存在になりそうだ。


―大会最後の試合でしたが、どのように臨みましたか?
「今日は自分たちのプレーをしっかりやれば、いい試合はできると思っていました。勝ち負けにはこだわらず、リーグ戦に向けていい流れにしようと頑張っていきました」

―試合展開としては、5点離されては追いつきの繰り返しになりましたが、最後に小原選手の活躍で逆転しましたね。
「5点リードはされていたんですが、みんな別に焦ってはいなかったです。終盤10点開いても、1人ひとりが自分のプレイをすれば“大丈夫、大丈夫!”と思っていました。最後はたまたま自分のところにボールが来たので、決められて良かったです」

―たまたまなんですか?(笑)
「(笑)。確かに、山口先生(大東大・技術顧問)から“お前のところは攻められるから、後半はお前が切り崩してパスを出してやっていけ”とは言われていました。だから山口先生のおかげでもあります」

―勝負所で大事なシュートを任されるのは、チームから信頼されていないとダメですよね。
「うーん…確かに。ただ、普段からシューティングなどしっかり練習しているので、そこは大丈夫なつもりです!」

―この新人戦のメンバーは、全体チームでも昨年からの主力でした。昨年は1部リーグを経験して今回5位という結果ですが、手応えはいかがですか?
「青学とベスト4をかけた試合をできたことが、この大会では一番大きい経験になりました。青学に対してうまく自分たちのプレーができなくて、もう一度自分たちで話し合って。そこでチームを変えないといけないと思って、その成果を今日・昨日で皆で出せたと思います」

―具体的にどんなところが変わったのですか?
「頑張りすぎず、緩急をつけられたことです。以前は“走って、走って、走って”ばかりだったんですが、青学との試合で“走るところは、走る”というやり方を学べたので、これはリーグ戦に向けて生かしていきたいと思います」

―今日の試合ではガードの遠藤選手(#15)が退場した後にルーキーの岸本選手(#14)がうまくつなぎましたが、田中選手(#11)も含めて、一緒にやっていてどんな違いがありますか?これまでは攻撃的なカラーのガードの選手が多かったですが。
「キャプテンの田中はそんなにガツガツいくタイプじゃなくて、彼が中心になってパスを供給してくれます。でも攻めるところはしっかり3Pも決めてくれるし、そういう面では1年生の岸本も3Pがよく入るので気持ちよく打ってくれればいいと思います。それに遠藤は1対1で切り崩していけるので、それぞれのいいところが出てくれば、ただ攻撃型なだけではなくてもうちょっと頭を使ったバスケットができるかなと思っています」

―大会を通して、リーグへ向けての課題は見つかりましたか?
「僕も含めてなんですが、フォワード陣が他の大学に比べてサイズがなく、まだ体力や筋力も劣っていると思いました。しっかり層を厚くするために、同じポジションの3・4年生の先輩達と切磋琢磨してやっていくことが必要ですね。ガードは多くいるので心配はないと思うんですが、やっぱりフォワード陣はまだまだダメです(苦笑)」

―大東大は他のチームより若い選手が多く、小原選手たち2年生の責任も他チームに比べると大きいのではないでしょうか。
「そうですね。この新人戦では自分たちが最上級生として戦ったわけですが、プレッシャーというのはあまりなくて。3・4年生と一緒に出ているときの方がプレッシャーがあるんです。でも3・4年生から“お前たちなら大丈夫”って出してもらっているので、リーグ戦でどれだけ出られるかはわからないですが、プレッシャーをバネにして必死にプレイしていきたいと思います」

―リーグでは、今年はインカレの関東枠も1つ減りましたし競争も激しくなるかと思いますが、抱負をお願いします。
「インカレの枠が少ないこともありますし、2部といっても相当強いチームばかりなので、しっかり勝ちにこだわってチーム全員でやっていきたいです。そうすれば結果は自ずとついてくると思うので。この大会で青学とやって学んだ、頭を使ったプレイをしっかり徹底して、今日の試合みたいに勝ちにこだわりたいです」


「ベスト8に行く」 強い気持ちで引き寄せたチーム史上最高位
仲間が認めたキャプテンが次に目指すは気持ちと結果の連動

◆#44小山幸広(白鴎大・2年・G・主将)
090628oyama常にコートに立っているわけではない選手が、キャプテンとしてチームをまとめるのはなかなか難しい。だが、小山はチームが認めたキャプテンだった。
「特に監督に“お前がやれ”って言われたわけではないんですが、チームの中で“お前がキャプテンでしょう”という感じで。大会のパンフレットを見たとき、本当に自分の名前が1番上にあって、あぁ、キャプテンなんだなぁって思いました」
練習中でも試合中でも声を出し、自分が出る時は求められているだろうディフェンスを頑張る小山の姿を、チームメートはちゃんと見ていた。
それに応えたい、少しでもキャプテンの仕事を果たそうという気持ちが小山にもまたあっただろう。
そんなチーム間の相乗効果がチームとしての強い気持ちを生み、白鴎大史上初のベスト8を呼び込んだといっても過言ではない。
ベスト8までは、気持ちに結果がついてきた。次はもちろん“ベスト4”。その結果を得るためなら、この大会で得た課題を克服するのも苦ではないに違いない。


―勝てた試合だった、という感じでしょうか。
「やっぱりチームとして甘いところがあったんでしょうね。ただ、大東の外の3人が本当にやっかいだなと思っていて、実際いいところで決められてしまったので、うちのディフェンスがあまりよくなかったです。もちろんすごくいいプレーもあったんですが、離せるところ、チャンスでミスが出てしまった。そこでもっと点差を開くことができれば、確かに勝てた試合ではあったと思います」

―東海大戦ではシックスマンとして出てきた小山選手の貢献が大きかったですが、今日は外から見ていることが多かったですね。
「監督は、自分にはディフェンスを求めていたと思うんですが、今日はそれができなかったです。ディフェンスを頑張れればもっと相手の点数を抑えられたはずなんですが、自分の仕事ができなかったので、プレータイムも少しだったんだと思います」

―チームとしても、大会を通して何か課題は見つかりましたか?
「はい。これでもだんだんうまくなっていくことはできたんですが、課題だったリバウンドをアビブにだけ任せてしまっていて、拓殖大戦(準々決勝)でアビブがいなくなったときに取れなくなってしまいました。ただ、何が課題かというのはちゃんとわかったので、次のリーグ戦までには直していけるようにしたいです」

―その拓殖大戦ですが、結果はついてこなかったもののアビブ選手の不在を皆でカバーしようという気持ちは伝わってきました。
「カバーしよう、というのは皆言葉としてもちゃんと口にしていましたし、結局あの試合中にはうまく実践できなかったんですが意識としてはすごく強く持っていました。なのであとは練習して、もっと皆がリバウンドに行くようになりたいです。それができれば、全体チームにも1・2年生が結構出ているので、リーグ戦にいい形で臨めるんじゃないかと思います」

―5月のトーナメントもそうですが、準々決勝で負けてしまった後、順位決定戦への切り替えが見事でした。どのように気持ちを切り替えたのですか?
「監督に、“今日のことはもう変えられない、明日の試合でしか変えられないから”と言われたので、皆で帰ってミーティングをして切り替えました。アビブも反省していて皆に謝ってくれましたし、もう気にせずに次の試合に向けてもり上げていけました」

―チームの目標である“楽しく”というのは最後までできましたか?
「そうですね、最後は負けてしまったんですけど、楽しくはできました」

―小山選手はさらに、キャプテンという役割も務めましたが、やってみていかがでしたか?
「キャプテンは初めてだったんですが、一応チームの中で任せてくれたので、試合中は自分が声をししていこうという意識が出てきましたし、コートに出ているメンバーに対して、外から見てのアドバイスができるようにというのもずっと心掛けていました。プレーとしてはキャプテンの仕事は全然できていないので、練習中も試合中もとにかくもりあげることしかないと思って、それを徹底してやっていました」

―新人戦で初めてベスト8に入った代のキャプテンということになりますが、ベスト16と8の間にある大きな壁を越えられた要因はなんだったと思いますか?
「自分は去年もベンチに入っていたんですが、目標意識は皆ちゃんと持っていたのでそこはあまり変わらない、自分はそう思っています。じゃあなぜ今年はその壁を超えられたかといったら、もちろんアビブのおかげでもありますが、やっぱり皆の“ベスト8に行くぞ”という意識が強かったからだと思います。アビブが来て変わった部分もありますし、皆自身も変わりました」

―この新人戦ではベスト8に入るには第1シードの東海大に勝つことが必要でしたが、それでもそのように自分たちを信じることができたのですか?
「はい。自分たちも先輩(トーナメントで初のベスト8、5位入賞)に続くぞって言っていましたし、あわよくばベスト4まで!という目標もありました。ヤマだった東海大戦は、相手に満原がいなかったのも大きかったですが、皆強気でやれたので勝てたんだと思います」

―最後に、リーグに向けては、この大会で経験を得たメンバーが今度は全体チームでもプレータイムを伸ばせるかがカギになるのではないでしょうか。この経験をリーグにどのように生かしますか?
「負けてしまった2試合は、途中から出たメンバーがうまくディフェンスに乗れなかったりというのがあったんですが、2回戦の東海大戦や昨日の試合などでは逆にベンチメンバーがしっかりつなぐことができたので、そこは大きいと思います。1年生も頑張ってくれましたし。これからはまた先輩たちと一緒に練習するので、身体の当たりといった部分も含めて先輩たちに負けないようにやっていきたいです。そして、1・2年としてこの大会で課題がそれぞれ見つかったので、そこを個人個人で改善していけるようにしたい。もちろん自分にもそれは言えます。トーナメントも含め、春シーズンで経験したことをちゃんとリーグ戦で出せるようにしなければいけませんし、何よりインカレを目指しているので、2部もまたどこも強いですが、目標を達成できるよう頑張っていきたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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