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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.06.25 (Thu)

【2009新人戦】6/24 日本大VS明治大

明治大が15点差を引っくり返し接戦
最後は日本大が粘ってリベンジを果たし、ベスト8へ

日本大学88(17-11,24-14,18-35,29-17)78明治大学
090625MORIKAWA.jpgベスト8をかけたこのカードはある意味“因縁の対決”となった。昨年の新人戦、日本大は篠山(3年・G)ら数多く有力選手を擁しながら、明治大に敗北。また今シーズン、春のトーナメントでも明治大に軍配が上がり、ベスト8入りを逃している。チームの運命を左右する8つの椅子がかかった場面での対決は昨年からこの試合で3度目。日本大としては、今度こそ明治大に一矢報いたいところだ。

前半は完全に日本大ペースで試合は進む。対する明治大は、攻守共に日本大に主導権を握られ、15点ビハインド。だが、3Qになると明治大#19田村(2年・PF)がスパーク。プレーでは、3Q15得点で追い上げのきっかけを作り、コート上で大きな声を張り上げ、チームを鼓舞。この田村のプレーを中心に、明治大は怒涛の追い上げを見せ、一時はリードを奪う。だが、試合終盤にかけては細かなミスが目立った。焦りも見えたが、最後はしっかりと立て直した日本大が2年ぶりのベスト8入り。同時に、昨年の新人戦、春のトーナメントのリベンジを果たす形となった。

写真:大事なリバウンドを奪い、試合の流れを引き戻した日本大・森川。攻守ともに要注目の選手だ。

※試合のレポートと日本大・渡部選手、明治大・田村選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
090625naduka.jpg立ち上がりは日本大ペース。#22飛田(1年・G・取手松陽)や#4渡部(2年・G)の外角シュートがよく決まる。また、インサイドでは#21熊(2年・C)が得点を重ね、17-4と先行する。対する明治大はシュートが落ち続け、残り5分51秒以降、約4分間無得点。たまらずタイムアウトを請求する。「4点を見ているから重くなるんだ」と塚本コーチからの言葉をもらうと、それ以後は得点力に長けている#11佐藤卓哉(2年・SG)や#5上野(1年・G・福大大濠)が果敢に攻め、2分で7点を獲得。点差も6点まで縮めて1Qを終了する。

2Qも主導権は日本大にあったと言って良い。#10名塚(2年・F)が外から高確率でシュートを沈め、点差を広げる日本大。対する明治大は、#11佐藤卓哉の3Pや#19田村のドライブなどで得点を重ねていく。しかし、日本大はそれを上回る。そこでは#11森川(2年・F)のリバウンドが大きな役目を果たす。次々とオフェンスリバウンドをものにし、日本大に流れを呼び込む。オフェンスでは、外からは#8石川(1年・G・明成)、中からは森川がシュートを決めて、日本大が15点のリードを奪って前半を終了。

3Q、明治大の怒涛の追い上げが始まる。開始1分、#19田村が3Pを沈めると、田村は次のプレーでも得点する。この2つのプレーで、明治大にスイッチが入る。この後のディフェンスで明治大は、日本大から24秒オーバータイムを奪うと、オフェンスでは再び田村がバスカンを決める。また、このプレーに#35岸本(2年・PG)、#12宮川(2年・SG)が応えて開始4分で5点差まで詰めてみせ、日本大にタイムアウトを取らせる。だが、明治大の勢いは止まらない。#35岸本の3Pと#11佐藤卓哉のアグレッシブなプレーで、残り5分4秒で遂に同点に持ち込む。また、#19田村も気迫溢れるリバウンドからファウルをもらうと、フリースローをしっかり2投決めて逆転に成功。この怒涛の反撃に日本大も面食らったのか、パスも乱れ、前半のようなスムーズなプレーができない。それでもなんとか、#10名塚、#4渡部のシュートで繋いでいき、リードを広げさせない。だが、明治大は最後に#10森永(2年・SG)にようやく当たりがきて3Pを2本沈め、61-59と2点のリードを奪って最終Qへ。

090625satotakuya.jpg日本大#21熊のシュートから始まった4Qは、続けて#8石川が3Pを沈め、日本大が逆転する。だが、明治大もすかさず#19田村の連続得点と#5上野のジャンプシュートで決め返してシーソーゲームとなる。どちらも、決められればすぐに決め返していき、全く譲らない展開。試合が動いたのは終盤に来てからのことだった。残り2分を切って点差は3。まずは残り1分52秒で明治大#35岸本が日本大#8石川とのミスマッチを生かしたプレーで得点。だが、日本大は13秒後に#23浜田(1年・F・土浦日大)が3Pを決め返す。そして、残り1分半。明治大のスローインを#8石川がカット。そのまま速攻に繋げて点差は6。明治大は最後のタイムアウトを請求する。この後は明治大#5上野が思い切りの良いプレーを見せつけ、今度は日本大にタイムアウトを取らせる。残り42秒で#21熊から#8石川へのパスが通って得点する日本大。だが、明治大も#11佐藤卓哉が残り32秒で3Pを決め返して、まだ勝負はわからない。この後、明治大はファウルゲームを仕掛けるが、日本大はそれを冷静に対処。ラストプレーでは、#23浜田がだめ押しの速攻を沈めてタイムアップ。日本大が最後は10点差をつけ、明治大に勝利。ベスト8へと進んだ。



【INTERVIEW】
優勝へ向けてひた走る
日本大のキャプテン

◆#4渡部敬祐(日本大・2年・G)
090625watanabe.jpg抜群のキャプテンシーを発揮している渡部。コートに立っているときは、常にチームメイトに声掛けを忘れない。自分にできることは、声をかけることしか無いと謙遜するが、要所で決められる勝負強さを持っているところも見所の1つ。層が厚く、優勝候補No.1の呼び声高い日本大のキャプテンとして、新人戦優勝へと導くことが出来るか。


―最後は接戦となりましたが、無事ベスト8進出ですね。
「明治って乗ると止まらないチームで、いつもそれに苦戦して負けていました。自分は、流れが悪くなったときとか、点差が開いて、リードされたても、“落ち着いてこう”声を掛けていました。最後は、粘って、コートもベンチも一体となって勝てました」

―立ち上がりから大量リードを奪う展開となりました。しかし、後半は一気に詰められてしまいましたね。
「試合前に、“絶対に入りはしっかりしよう”という話をしていたんです。それで、立ち上がりは“17-4”になって開いたなと。そこで、もう1回離そうという話になったんですが、相手の外角とかで勢いづかせてしまって。プレスに焦って、自分たちのプレーを見失ってしまったりして。いつもの日大の“ハマった感じ”になってしまいました」

―詰められてしまったときは、1年生で司令塔の石川選手(#7)もパスが乱れて、焦りを感じているのかなと思いました。チーム全体もちぐはぐしてしまっていましたが、そこでキャプテンとして何かアドバイスはしたことはありましたか?
「(石川)海斗に関しては、“とにかく思い切りやれ”と。“お前は人のことを気にすることも大切だけど、思い切りやれ”ということを言いました。あとは、熊(#21)や名塚(#10)に、“2年生がもっと落ち着いていこう”と。やっぱり1年生は、思いっきりやるべきだと思うんですよ。自分も1年の頃はそうでしたし。思いっきりやることが一番良いと思うので、上級生がしっかりしようと確認しました。海斗も反省する点はもちろんあると思うんですが、でも、あれはあれでよかったと思います」

―あとは、森川選手(#11)がかなりリバウンドでチームに貢献していましたね。
「あいつは、日大の裏キャラなんですよ(笑)。今まで温存していた隠れエースなんです!本当にリバウンドでは助けられました」

―ルーキーに関しては、飛田選手(#22)にしても浜田選手(#23)にしても、思い切りプレーしていますね。2年生から見て、1年生のプレーぶりはいかがですか?
「飛田と浜田は、どちらも外が中心なので、今日は数多く打つっていうチャンスはあまりなかったんですが、飛田は最初の流れを掴むのに大事な3Pと決めてくれて。浜田に関しては、勝負所で3Pを決めてくれて。本当に役割を果たしてくれているので、感謝しています」

―今後も試合は続いていく訳ですが、修正点をあげるとしたらどういったところでしょうか?
「もっとみんなで喋ることを徹底したいです。あとは、流れが悪くなったときにどう対応していくか。流れが悪くなるときは、だいだいディフェンスが悪いので、それを修正していくいことで、今後の結果も違ってくると思います。でも、まずは声かけですね。そこが一番修正していかなければならないところだと思います」

―そこは、渡部選手が引っ張っていくということですね?
「そうですね。それしか無いと思っているので、もはや(笑)」

―慶應大は、どのように戦っていきたいですか?
「出だしから圧倒していきたいです。うちはメンツも揃っているし、控えも厚いので、そこを上手く利用していきたいです。あとは、ノリと勢いで。“新人戦は勢いだ”ということを先輩からも言われているので、ベンチも盛り上がって、勢いでいきたいです。ただ、日大はすぐ調子に乗ってしまうので、謙虚さだけは持っていきたいと思います(笑)」



気迫のプレーで29得点16リバウンド
「声」で普段とは違う一面も見せた

◆#19田村 晋(明治大・2年・PF)
090625tamura.jpg今シーズンの田村は攻め気十分。
明治大は点を取れる選手が多く、自分も認めるように田村はここまで1試合を通して何十点も得点を取るプレイヤーではなかった。しかし、改革を図っているのではないかと思わせたのがこの試合の3Qのプレーだ。気迫溢れるリバウンドシュートや、何度もゴールへ向かう積極的な姿勢を見せる。昨年の田村にはなかった姿である。また、この試合ではコート上で声を張り上げ、チームを鼓舞した。下級生ということもあってかここまで上手さはあってもさほど目立ったプレーはしてこなかったが、この試合では“新しい田村”が垣間見えた。
この新人戦で「自信がついた」という。今後、秋のリーグ戦でも試合に絡んでくることは間違いない。秋は、昨年とはひと味もふた味も違うプレーが見られそうだ。


―最後に勝敗を分けたのは何だと考えますか?
「大事なところのターンオーバーとか、リバウンドですね。あとは、自分たちが1Qから3Qの気持ちがあったら。最初からああいう試合ができていたら、違う結果になっていたと思います。悔しいです」

―立ち上がりは大きく離される展開となってしまいました。ベンチからは“リバウンド”という声がかなり飛んでいましたね。
「そうですね。リバウンドもダメでしたし、シュートもみんな入ってなかったですよね。シュートに関しては仕方ない部分がちょっとあって。ここ(代々木)は自分もみんなもあまり慣れてないからシュートが全然入らなくて。でも、ディフェンスだけはみんなでやろうとしていたんですけど、オフェンスの悪い流れをディフェンスに引きずってしまって、ディフェンスが悪くなってしまったので、そういうところから流れが来なかったというのがありましたね」

―しかし、やっていて“やれるな”と思ったのではないでしょうか?
「はい。それはありました。結構攻め込んでいけていたし、単にシュートが落ちていたっていうのもあったので。あと新人戦なので、何が起こるかわからない、ということを塚さん(塚本コーチ)に言われていたので。3Qはディフェンスから頑張ろうってみんなで言っていて、それが上手く繋がりました」

―後半へ向けて、何か変わったことはあったんでしょうか?例えば、心境とか。
「負けていたんですけど、ここで負けたくなかったし、“やるしかないな”と思っていました。喝もありましたけど、みんなで強い気持ちを持って、頑張ろうという確認はしました」

―そして、3Qに田村選手が大爆発。高校時代に遡っても、田村選手がコート上で熱くなって、声を張り上げるという記憶が全くないのですが、本当に攻守でチームを引っ張っていたなと思いました。キャプテンらしさも前面に出ていましたね。
「自分たち(2年生)が一番上なので、頑張って引っ張っていこうと思いましたし、自分のプレーでチームが乗ったら良いかなと思っていました。自分は、声はあまり出さない方なので、ちょっとびっくりですよね(笑)。練習中はそんなに声を出すという機会はなかったんですが、試合になるとやっぱりまとめたりするのは必要かなと思って。ここは大事だなと思うところでみんなを集めたりだとか、聞こえていたかどうかはわからないけど、結構声は出していました」

―春先からの田村選手のプレーを見ていると、今年のテーマが「攻める」ということなのかなと思ったのですが。
「塚さんにも“好きなようにやれ”と言われています。特に新人戦では、自分が攻めて点数を取らないといけないって言われていたので、点数は取りにいこうと思っていました」

―もともとガツガツと点を取る選手ではないですよね?
「そうですね。高校の時も自分は点数を取る必要はなくて。周りが取ってくれていたので、リバウンドとか、ルーズとか、そういうところを頑張っていたんです。こんなに自分で攻めるようになったのは、大学に入ってからですね」

―新人戦の振り返りと秋へ向けて一言お願いします。
「自分としては、点は取ったんですけど、ドライブとかのプレーに偏ってしまっていたので、外のシュートがもうちょっと入るといいかなと思いました。でも、新人戦を通してはチームもいい感じでしたし、楽しかったです。自分自身もこの新人戦で自信がついたので、これをリーグ戦に繋げていけたらなと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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