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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.06.06 (Sat)

第67回早慶戦・男子戦展望

春の総決算、プライドを賭けた戦いは
新たなドラマを生み出すか


67回目の早慶戦がいよいよ目前に迫った。毎年、会場を早慶のファン、生徒、関係者らが埋め尽くす学生界最大の定期戦。どの大会の雰囲気とも異なる伝統に培われた独特の空気が会場を満たし、お祭り的要素と「絶対に負けられない」という気迫漂うプレーは、例年満員となりただそこにいるだけでも特別な緊張が感じられる戦いだ。近年、早慶両校には九州勢が充実している。福大大濠時代のチームメイトである慶應大#5小林(4年・G/F)、#14酒井(3年・F)、早稲田大#21山田(4年・F)、#20久保田(2年・C)らが今では両校に分かれ、ライバルとしてしのぎを削る。主将の慶應大#4田上(4年・F)も福岡出身、早稲田主将の#1東(4年・PG)は宮崎は延岡学園のキャプテンとして全国制覇も経験している。こうした大学以前からのライバルや幼なじみによる戦いに、他の選手が絡み新しいカラーを作り出しているという面白さもある。当日は代々木でプレーできる数少ない機会に賭けるBチーム戦から始まり、両校OB戦にはプロや実業団でプレーを続ける選手たちも揃う。メインの男子戦以外も楽しみたい。


40年ぶりにトーナメント優勝
それに奢らず淡々と勝負へ向かう慶應大

090531tanouehigashi.jpg劇的なトーナメントから1週間、勝負への期待はいやがおうにも高まる。慶應義塾大学は昨年のインカレに続きこのメンバーで2つ目のタイトルを獲得。今この時点で学生界で最も注目を浴びる存在であることは間違いない。しかも早稲田大に対して油断する姿をみじんも見せない。「早稲田に対して本当に油断はないですよ」と、主力の#4田上#5小林も春から口癖のように言っている。それは昨年延長になったという実際の事例が彼らにそう思わせるのだろうし、全国経験の豊富な人材が揃う早稲田が一つになったとき、ものすごい力を発揮することが分かっているからだ。

ただし、慶應大を引っぱる4年生はこの大きなイベントに対しての思いはそれぞれによって多少違うようだ。「自分としては“早慶戦だから”と、特別に思う部分は少ない。大事な一つの試合として捉えているし、シーズンのどの試合とも取り組み方が違う訳ではない」というのは慶應大・田上。真面目な彼らしいコメントだ。彼は主将としてどの試合に照準を合わせるかというよりも、キャプテンとしてチームをどういう風に形成していくかといったことの方をより真剣に考えている。それとは反対に「慶應に来たことが何よりも自分にとって大きい。慶應に何としても恩返しをしたい」と言う副将の#5小林ら、他の多くの4年生のようにこの早慶戦を何よりも大事にし、楽しみたいと考えている選手たちがいる。田上「そこは4年生同士が話し合い、チームをいい方向に導く」と言う。この一戦に賭ける選手たちを、主将が引き締めれば慶應大は強い。田上自身はトーナメント決勝でファウルトラブルに陥り、自己反省も多い。今度はキャプテンとして彼が返す気持ちも強いだろう。主将として、個人として見逃せないのが慶應大だ。


「何が何でも勝つ」
コートに立つ責任を果たすために勝利を望む

090531iwashitakubota.jpg一方の早稲田大はトーナメントベスト16に終わった。
早慶戦にはトーナメントで順位が下の方だったものが勝つ、というジンクスめいた謂われがあり、実際ここ数年の戦いを見ていくとそういう年が目立つのも確かだ。しかし、そんな考えには惑わされず見ておきたい。インターハイ、全中らの優勝者を始め早稲田大のスタメンは全国の強豪校から集まった選手ばかり。昨年の早慶戦はずっとリードする展開で、慶應大を翻弄した。主将の#1東(4年・G)は言う。「何が何でも勝たなきゃいけない。それは絶対条件。選手たちはみんなの代表でコートに立っている。勝ちたいという思いがなければ、コートに立つ資格はない」。インターハイの頂点を経験している東は勝負に求められるものを分かっている。今期は#7井手(3年・SG)のバックアップとしてコートに登場するが、彼が入ればディフェンスやムードが変わる。「ディフェンスプレッシャー、ガッツ、スムーズな展開を求められている。井手はどちらかというと攻めるタイプ。僕は生かすタイプ。自分が出たら井手が攻めに回るし、僕も開いたら少ない本数の中で打っていく」と、活躍を誓う。

早稲田は今期、倉石監督が指導に当たる。ここ数年激しくコーチが変わる分、選手達もついていくのに必死な面は否めない。けれど、東は「4年生が倉石さんの考えを理解してまず4年生が見せなければ。3年、2年、1年は4年生を見ている。だからしっかりすることが必要」と、トップに立つ責任も見せる。「かっこいいプレーはいらない、泥臭くやることを求められている。周りに何と言われてもいいから、やることをやる」と、こちらもチームを導く主将としての思いを語る。


090531yamadakobayashi.jpg勝負は、始まってみなければ分からない。トーナメントで優勝した慶應大の練習期間はおよそ3日と、短い。一度結果を出したあとの充実感から再びの戦いへ。プロの選手でも難しいこの切り替えに失敗すると後手を踏むことになるだろう。早稲田大は反対に10日弱の時間を、この戦いにかけることができた。その内容次第で、勝負の行方は変わる。昨年、早慶の勝敗はともに33勝とタイに戻った。どちらがリードするのか、決して譲れない戦いを見届けたい。

写真上:慶應大主将#4田上と早稲田大#1東。ともにキャプテンとして感じていることをコートでいかに表現できるか。
写真中:慶應大#7岩下と早稲田大#20久保田のマッチアップも楽しみの一つ。久保田の出来如何では、岩下も苦戦することになるだろう。
写真下:大濠時代のチームメイト、慶應大#5小林と早稲田大#21山田も4年。どのようなマッチアップを見せてくれるだろうか。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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