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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.05.31 (Sun)

【2009トーナメント】5/31 5位決定戦 白鴎大VS明治大

”やれる”を信じた白鴎大が初ベスト8で5位
明治大は昨年より1つ順位を上げて幕

白鴎大学93(22-27,19-19,30-21,22-16)83明治大学
090531hakuou大会中に「経験」を積んで来た両チームだが、「やれる」を信じて戦い抜いた白鴎大が、明治大を上回った。トランジションの速い青山学院大、高さのある専修大と戦ってきた白鴎大には、余裕があった。この余裕こそ、「経験」から生まれたものである。明治大は、機動力があって、高さのあるチーム。まさに、白鴎大が大会中に経験して来たものを併せ持っているチームだった。

前半はビハインド。だが、後半から#5千葉(4年・C)の気迫溢れるルーズボールやリバウンドが光って、徐々に流れが白鴎大へと傾いていく。明治大も#3金丸英悟(4年・PF)や#20若林(4年・SG)のディフェンスが光って、白鴎大の流れを食い止めるが、3Qに離されるとそのままリードを奪えず。

初ベスト8で5位という成績を残した白鴎大と、昨年の7位から1つ順位をあげた明治大。ともに実りのあるトーナメントになったに違いないだろう。秋のリーグでも戦う両チーム。このトーナメントで得た、「経験」をどう生かしていくのか。非常に楽しみである。

写真:逆転に沸く白鴎大ベンチ。

※試合のレポートと白鴎大・千葉選手、藤江選手、明治大・金丸英悟選手・若林選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
090531tanaka.jpg1Q、明治大は#21川崎(4年・F)の3Pや#14金丸晃輔(3年・SG)の1対1などで得点を重ね、リードを奪う。だが、なかなか点差が開かない。その理由が、白鴎大の3Pだった。#00藤江(4年・F)、#10田中(3年・G)が高確率で3Pを沈め、明治大に追いすがる。白鴎大はこのQだけで22点中18点を3Pで獲得。しかし、このQ15得点の#14金丸晃輔の活躍もあって、明治大が27-22で5点のリード。

2Q、明治大は白鴎大#00藤江のマッチアップを#21川崎から#3金丸英悟へチェンジ。いつもはインサイドでのプレーが多い金丸英悟だが、このQでは自慢の足を生かしたディフェンスが功を奏して、藤江にシュートを打たせない。また、オフェンスでは#31駒水(3年・C)が白鴎大#30アビブ(1年・C・岡山学芸館)の上からフックシュートを沈めるなど、流れは明治大ペース。一方の白鴎大は、ミスが続き、その間に明治大にリードを奪われてしまう。中盤は、#32黒川(2年・G)のスティールからの速攻が光るが、明治大は、外からは#35岸本(2年・PG)と#14金丸晃輔が、中からは#41飯沼(4年・CF)が決め返して、11点差とする。白鴎大はたまらずタイムアウト。この後は、#00藤江の3Pや#5千葉のルーズボールから#32黒川がシュートを繋ぐなどして、白鴎大が5点まで詰めて後半へ。

3Q立ち上がりは3Pの応酬になる。しかし、徐々に流れをつかんでいくのは白鴎大だった。#5千葉がリバウンドに、ルーズボールに体を張り、チームを勢いづけると、それに#30アビブが連続ブロックで応える。また、アビブは連続バスカンで明治大#3金丸英悟から4つめのファウルを誘う。更に、残り5分には#00藤江の3Pで逆転に成功する。だが、明治大は#21川崎、「打っていけ!」と言われたという#19田村(2年・F)が外角シュートで譲らず、試合は一進一退の展開に。終盤、白鴎大は#30アビブの高さを生かしたプレーや、#10田中の3Pが決まって、4点のリードを奪った。

090531koma3Qで流れを掴んだ白鴎大だったが、このQはつまずきから始まった。4Q開始早々、攻めきれずに24秒オーバータイムを取られてしまった白鴎大。また、明治大#20若林(3年・SG)が白鴎大#00藤江を完全にシャットアウト。外角シュートから流れを作る白鴎大には、苦しい展開となる。ここで流れを掴みたい明治大は4ファウルの#3金丸英悟をコートに戻す。しかし、次のプレーでミスが出てしまい、こちらも得点が止まってしまう。明治大がミスを重ねているうちに、白鴎大は#10田中がアシストに3Pにと活躍して、明治大にタイムアウトを取らせる。タイムアウト後もミスが出た明治大は、残り4分37秒で#3金丸英悟が5つめのファウルを吹かれ、コートを去る。ここが勝負とみたか。白鴎大は、#5千葉のリバウンドシュートや#32黒川の得点で一気に突き放す。明治大も粘って、#21川崎、#14金丸晃輔が決め返すが、残り4分16秒の得点を最後に、3分間無得点。その間に白鴎大は、フリースローで着実に加点し、点差を10点まで開く。明治大の終盤のオフェンスは#14金丸晃輔に終始。だが、点差は二桁で変わらず。残り1分を切ろうかというところで、#21川崎が3Pと、スティールからのダンクを決めて一気に追い上げムードになった明治大。白鴎大はたまらずタイムアウト。この後は、明治大のファウルゲームとなる。だが、白鴎大も冷静で、もらったフリースローを着実に決めていく。また、#5千葉が明治大のシュートミスを鬼気迫るリバウンドでもぎ取ると、それを#32黒川が速攻に繋げてだめ押しの2点を決める。明治大は残り6秒で#21川崎がシュートを決めるが、勝負有り。93–83で白鴎大が5位の座をものにした。

初ベスト8で5位という結果を残した白鴎大。大会を通して、青山学院大や専修大など、1部校と戦えたということは大きく、自信に繋がったようだ。一試合でも多く戦えたということが、白鴎大にとっては貴重な経験となった。チーム全員で手に入れた5位。しかし、#5千葉は「5位で終わっちゃダメだということを再認識させたい」と気を引き締める。今年度も激戦が予想される2部リーグで、春、結果を残した白鴎大がどのように戦っていくのかに注目したい。

明治大は「死闘」となった日本大戦以後、機動力が鳴りを潜めてしまった。「疲れはある。でも、ここで戦っていけるチームにならなければ勝った意味が無い」と、#3金丸英悟は悔しさを滲ませた。一方、2年連続得点王に輝いたのは#14金丸晃輔。トーナメント後もすぐにユニバーシアードの合宿でチームを離れる。「6位という結果には、納得していませんが、まだ春だから。これからです。リーグでは、絶対に2部1位になる。そして、今日の借りを白鴎に返す!」とコメント。そして、今シーズンの明治大を「面白くなる」と評した塚本コーチの言葉を信じ、秋以降、明治大が「面白いチーム」になることを期待したい。


【INTERVIEW】
泥臭い部分は、「自分が一番頑張る」
ソルジャーズを引っ張る熱いキャプテン

◆#5千葉慎也(白鴎大・4年・主将・C)
090531chiba.jpgボールを追いかけるためならば、いくらでも走り、いくらでも飛ぶ。
こういうプレーが数字に残るか、というとそうではない。だが、泥臭いプレーはチームが盛り上げる大きなきっかけになる。シューターが多く、ゴール下には#30アビブという大きなセンターがいる白鴎大において、スポットライトが当たりにくい選手ではある。しかし、彼のようなプレイヤーこそが、1つのシュートに貢献していることを忘れてはならない。白鴎大を観るときには、ぜひ彼のプレーにも目を向けて欲しい。懸命にコートを駆ける姿に、きっと心動かされるはずだ。


―初ベスト8で5位ですね。おめでとうございます!
「はい!やっちゃいました!ウハウハです(笑)」

―相手が明治大ということで、どういうところを意識して試合に臨みましたか?
「明治はシューターがいるというのと身長が高いので、リバウンドから流れをもっていかせないように、全員でボックスアウトしようということでした。あと、アビブ(#30)と自分がリバウンドを取って、速攻に繋げられるような形を作ろうと意識して4Qまでやっていました」

―中盤は2桁点差になりましたが、それでも粘れた理由は何だったのでしょうか?
「去年とは違って“やれる”って感じがしたんです。それが10点離れても変わらなかったので、信じてやりきったこと。そのことで、いいシュートも打てたし、ルーズボールも取れて、いい流れがこっちに来たのかなと思います」

―“やれる”と思ったのはなぜですか?
「多分、青学と試合をしたことが大きいですね。青学は、大学のトップのレベルで、実際に試合をしてみて、ディフェンスもオフェンスも本当にすごかった。そこと比べて、今日の試合では、“うちが通用するレベルかな”と思えました。そういう自信みたいなものが出てきていたというか。青学と経験させてもらった分、明治になったときに“やれる”と思えたってことが、本当に大きかったです。青学戦はあんな負け方になってしまったけれど(苦笑)、掴んだものは大きかったです」

―試合を通して藤江選手(#00)頼みにならなかった、ということも勝因の1つだと思うのですが。
「そうですね。やっぱり流れ悪いときは藤江頼みになって、トップからの1対1が多くなってしまうんですよね。でも、それはなんとか避けたかったので、ナンバープレーを使ったり、アビブにボールを入れたりして、上手く散らして。パターン化させないようにして、上手く攻められたと思います」

―明治は高さのあるチームですが、インサイドでの攻防はいかがでしたか?
「トーナメントを通して、1番高かったのが専修の太田君(#91)だったんですよね(197cm)。彼に比べたら…と思えました。もちろん楽ではなかったですが、そこまでミスマッチはできなかったので、そんなに意識はしていなかったですね」

―こうして、トーナメントを通して色々なチームと試合をしたということが、全て自分達の糧になっているということですね。
「本当にそうですね。今回は、初めてベスト8に入って最後まで試合ができて、本当にいい経験になりました」

―点差が離れたとき、千葉選手がリバウンドにルーズボールにと本当に一生懸命頑張っていましたよね。こういうプレーも白鴎に流れを呼び込んだと思いました。
「4年生ですし、最後だから。自分が起用されている理由が、“平面バスケットで勝つ”っていう部分なんです。それがなくなったら、キャプテンにもスタメンにもなってないと思います。だから、そういうところの仕事は“自分が一番頑張る”っていう意識で試合に臨んでいます」

―次は秋のリーグ戦ですが、リーグ戦で白鴎が勝っていくためにこれからやっていかなければならないことは何だと考えますか?
「今まで通り、きちんとトレーニングをすることと、この5位という結果に対してのぼせないこと。5位という結果は確かにいい経験ではあるけれど、“5位で終わっちゃダメだ”ってことを再確認させる必要があると思います。こういうことができれば、リーグ戦で勝って1部昇格。インカレでもいい順位になれると思うので、これからもっと意識付けて、上へ上へとあがっていけるように頑張っていきたいです」

―今年は学生最後のシーズンになりますね。どんな1年にしたいですか?
「燃え尽きたいです(笑)。楽しく…うん。楽しくですね、やっぱり。どんな結果であろうが、笑って終われるような1年にしたいです」


「ずっとコートにいたい。だから変わる」
“得点源”から、“欠かせない存在”への階段を昇るエース

◆#00藤江建典(白鴎大・4年・F)
090531FUJIE_20090604131225.jpg白鴎に藤江あり。
ルーキーシーズンは九州で過ごし、3年生だった昨シーズンは怪我で欠場を余儀なくされた試合もあった。それにも関わらず、藤江の存在感は突出している。
「好き勝手やらせてもらっているだけ」と笑うが、一度コートに立てば破壊力抜群の1on1を繰り出し、何より勝利への執念を剥き出しにする。
ただ、昨シーズンまではその強い気持ちに自らも乱れてしまうことがあった。藤江自身もその弱点を自覚しており、学生最後となる今シーズンは「自分は変わる」とチームメートに宣言。白鴎大にとって影響力の大きい藤江の変化が、チーム初のトーナメントベスト8という結果をもたらす大きな要因になったのは間違いない。
いかに藤江の爆発力を殺さずに他の4人の持ち味も引き出せるか。まだまだこのチームとエースは可能性を持っている。


―チーム史上最高位おめでとうございます。青学大との準々決勝から立て直し、順位決定戦をしっかり勝って終わったのはチームにとって大きいのではないでしょうか?
「ありがとうございます。やっぱり勝って終わるのと負けて終わるのとでは全然違うので、今日はなんとしても勝とうって皆で言っていました。それに明治には去年のリーグから今年の練習試合もずっと完璧に負けていたので、くらいついていこうって気持ちでディフェンスから入りました」

―ディフェンスといえば、明治大の#14金丸晃輔選手とのマッチアップはどうでしたか?30日時点での得点ランキング1・2位のタイトル争いでもありましたが。
「前半は、昨日の試合のようにファールが込んだらいやだなと思って、ちょっとあけてついていた分やられたところもありました。でも後半は“ここはドライブくるな”とかわかってきて抑えられた(前半24点、後半9点)ので、総合的にはよかったと思います」

―一方オフェンスでは、今日は藤江選手以外のメンバーも攻め気が見えました。これが勝因となったのでは?
「はい。今の白鴎の課題は、苦しくなると僕にボールが回ってきて、周りは僕を見てしまい足も止まってしまうことなんです。それじゃダメだ、自分がだめだったときは(#10)田中でも(#30)アビブでも(#5)千葉でも動こうとやってきて、それで今日はボールがいい感じに回ったと思います」

―周りのメンバーとは「やろうとしていること」が合ってきていますか?
「うーん…まだ、全然コミュニケーションが足りない部分があるし、(#32)黒川とか田中は学年が下なので自分や千葉に言いにくい部分もあると思います。でも試合に出たら先輩後輩関係ないので、練習の時から“やってほしいことがあったらちゃんと言って”って言っているところです。アビブとも、高校の時(※)は向こうから言われるがままって感じだったんですが、今は自分から“こうしてほしい”と言えるようになったし、向こうももちろん言ってくれます。私生活からコミュニケーションを取れるようにしているので、心配はないです」
※福岡第一高時代、他のセネガル人就学生選手とチームを組んだ経験がある。

―コミュニケーションを深めていく中で、斎藤監督からもアドバイスはありますか?今日の試合でも、サイドラインで耳打ちをされるシーンが何回かありましたよね。
「あれは、今日明治の#20(若林)がべったりついてきましたよね。それで、“今ドライブで切っていけるようにしないと、この先もべったりマークされたとき点が取れなくなるぞ”と言われました。“もっと一発目でドライブに行け!”って」

―それは、1度ベンチに下がることが可能なら、落ち着いてすぐ切り替えられるのに…ということはないですか?
「…でも自分的には、ずっとコートにいたいんですよ。斎藤さんとかは結構、“ベンチに戻って冷静になれ”って言うんですけど、僕はコートで取り戻したい。だから、もっと自分が変わらないといけないと思うようになりました。去年までの自分は、自分ができなかったら周りのせいにする部分があって。今年は、まず新チームになったとき“自分が変わらないとチームが変わらないから、変わる”って皆に言ったんです。それで試合中に怒るのもやめました。去年も“怒ってたらダメ”ってずっと言われていたんですが、それでもイライラしてしまっていて(苦笑)。でも今年はプレシーズンのゲームから冷静にやることを心掛けたら、全然動きも良くなって、“あ、こっちの方がいい”って(笑)。本当に、なんというか“違う自分”になれたというか、今は“自分がだめなときはこいつを生かそう”とか違う道が見えるようになりました」

―そんな変化があったんですね。でも、不必要なミス等あれば、もちろんこれまで通り“怒り”ますよね?
「怒る時は怒りますけど(笑)、でも去年と怒り方が違います。後でちゃんとフォローして、次に切り替えようみたいに言うようにしています。怒りっぱなしだと言われた方もいやな気持ちだと思うし、自分自身も後で“あぁ、言い過ぎたなぁ”って気持ちになるんですよ。なので変えました」

―これで、いい兆しが見えたのではないでしょうか。不本意な前評判も少なからずあったと思いますが、それを覆せたのでは?
「“白鴎は今年もインカレに行けない”みたいなことを言われていたので、自分と千葉で“今年のトーナメントはマジで見せてやろう”って言っていて。それで、去年負けた専修に勝って本当にベスト8に入れたときはすごく嬉しかったし、先につなげられるような結果になったかなと思います。でも、準々決勝で青学に通用しなかったのも今の白鴎の現状。今はまだ全然チームになっていないので、これからリーグに向けて“チーム”になっていったら、この先明治にももっと点差を離せるかもしれないし、拓殖にも昨日よりもっと楽に勝てる試合運びができるはずと思っています」


“5つ”の責任を担う
明治大の「柱」

◆#3金丸英悟(明治大・4年・主将・PF)
090531eigo明治大の「核」が金丸晃輔ならば、明治大の「柱」は金丸英悟だろう。
春先、「キャプテンとして、4年として、センターとして、ディフェンス・リバウンドの柱として、責任を持ってやらなければならない」ということを口にしていた。特に、ディフェンス面では、昨年以上にチームを大きく引っ張っている。彼がいてこそ、明治大のオフェンスがある。
今大会、明治大の中で最も長い時間コートに立っていたのは、彼だ。終盤にかけては疲労の色も濃くなり、「足が動かない」と嘆いていた。それでも、最後まで走り続けた。白鴎大戦では、エース#00藤江対して、自慢の足を生かしたディフェンスが光り、外のプレイヤーにもしっかりつけることを見せつけた。
足が動いているときの明治大は、脅威だ。しかし日本大戦以後、足が出なかった。
「何試合でも動く足を」(金丸英悟)
明治大がこれを手に入れたとき、他を脅かす恐ろしいチームになることは間違いないだろう。

―最終結果は6位となりました。
「納得いかないです。でも、これが現実ということですね」

―今日の試合は、なぜあのような展開になってしまったと考えますか?
「噛み合っていないわりに、晃輔(#14金丸)の点が取れたこと。晃輔が攻めるというのは、明治のリズムだから、晃輔の得点が伸びることはいいんですが、攻められなくなったときにオフェンスができなくなっていたというところが課題であり、こういう展開になってしまった原因かなと。あとは、白鴎が外からシュートを打ってリズムに乗るチームなのに、それに対するディフェンスができていなかったこと。どんなディフェンスをしたらいいのかということが、自分で気づけなくて、やりたいことをやらせてしまっていたということが、この結果に繋がってしまったと思います」

―試合中盤は、10点をリードする場面もありましたが、そこで突き放せませんでしたね。
「単純なミスや、リバウンド・ルーズを取られていたりしたことが原因ですね。自分の中で、こういう細かい部分を大切にしていきたいというのがあったんです。自分が相手センター(#30アビブ)を抑えていても、ルーズを誰も見ていなくて、それを繋げられたということもありました。振り返ると、集中できていなかったし、受身になっていたのかなと思います」

―2Qでは藤江選手(白鴎大#00)にディフェンスをしていましたね。かなり足が動いていて、藤江選手にシュートを打たせませんでした。
「大学に入ってからポジションアップをさせてもらって。まあ…今は結局5番なんですけど(苦笑)、練習や練習試合では、外のプレイヤーにもついたりするんです。やっているうちに、どっちからくるのかということも分かるようになってきました。インサイドでは体格差があるので、今は外のディフェンスの方がいいなというのはあります。でも、チームの事情もあるので、中のディフェンスをやらなければならないですが。でも、中から外がやられているのをみると、本当にもどかしいです。もちろん、自分がついて上手くいくとは限らないけれど、つきたいな、というのはあります」

―この試合は、ファウルアウトとなってしまいました。最後のファウルは不運でしたよね。しかし考えると、4Qで出てくるのが早かったのではないかなと思ったのですが。
「何もやらずに終わってしまった、という感じで消化不良です。塚さん(塚本コーチ)には、“5ファウルになってもいいからやってこい”ということを言われてコートに立ちました。ああいう選手(アビブのように高さのある選手)につくときに、自分の付き方が間違っているっていうのってわからないんですよね。“ここまでやるとやられてしまう。でも、ここまでなら大丈夫?”と思ってやったらファウルだったりして。試合の中でしかそういうことは学んでいけないので、ファウルを吹かれたときには、少しどうしたらいいのかなという感じにはなりました。でも、ここは我慢するしかないですね」

―このトーナメント中、明治大の中で一番プレイングタイムが長かったのは金丸英悟選手ではないでしょうか?
「そうですね。死にそうでした…(苦笑)。中大の前半が本当にキツくて。足が全然動かなくて“これはヤバイな…”と思いました。中大戦の3Qにあれだけ点が取れたのは、疲れを超えてしまったことと、攻め気を強く持ったこと。連戦はかなりキツいものがありましたが、その分身に付いたことが多かったのは確か。これを今後に繋げていきたいです」

―大会中は、ベンチメンバーの活躍が光りましたね。
「そうですね。でも、もっと増えて欲しいです。東海って、誰が出ても流れが変わらないじゃないですか。それってすごいことだし、ああいう風になれたら、もっと上に上がれると思うんです。ベンチメンバーも、練習ではかなりいい動きをしています。でも、経験がないから、試合に出たときにどうしたらいいのかという風になってしまう。ただ、前よりは試合の雰囲気のような感じで練習はできていると思います。だから、今年中にはかなり層を厚くしたいし、誰が出ても変わらないというところまで達したいです」

―日大戦以後は、「足が動かない」という試合が多かったですね。今後は、足が止まったときにどうするのか、ということも課題になってくると思うのですが。
「足が止まったときって、声も出なくなる。それで、チームがバラっとなってしまうんですよね。ディフェンスって、チームでやらなければならないことだし、やればできること。声を出すだとか、助け合うだとか、我慢したりして、流れを作っていけるようにしていきたいです」

―次はリーグ戦ですが、2部を勝ち抜いていくために、今後自分達に必要なものはなんだと思いますか?
「オフェンスに関しては、個々のスキルアップ。晃輔の1対1に、個人の攻め気が加わって、それが噛み合ったときは、一番強いと思うので。そして、楽に攻められるようになりたいです。ディフェンスでは、何試合でも動く足を。あとは…“一体感”。トーナメントでは、ベンチと出ている奴とでズレている部分がありました。一体感がある、ということは、次に出る選手が楽に出ていけると思うので、そういうところも徹底していきたいと思います」



シューターとしても、ディフェンダーとしても、
更なる成長を誓う

◆#20若林 良(明治大・3年・SG)
090531wakaベンチを温めた昨シーズンとは違い、今シーズンは春先からチャンスを多く得ている。思い切りのいい3Pに、相手エースにもしっかりとついていけるディフェンス力。これらは、塚本コーチにも高く評価されている。
若林の成長は、明治大の得点力に加え、ディフェンダーが1つ増えることを意味する。夏を越えて、秋、どのような選手に変貌を遂げるか、楽しみである。

―試合を通して、白鴎大のエースである藤江選手(#00)へのディフェンスが素晴らしかったと思うのですが、自分をどう評価しますか?
「まだまだですね(苦笑)。結局、チームとしては26点取られましたから。これがリーグへ向けての課題であり、課題にしていきたい部分ですね」

―藤江選手を守るにあたって、何か指示を受けていたんでしょうか?
「いいえ。ベンチで相手の動きを見て、それに合わせて動けという指示だけでした。なので、ベンチにいるときはずーっと見ていました。どこからでも打ってくるっていうのが一番怖い部分。でも、確率はそんなに言い訳ではない。もちろん、いいときはいいですけど。そういう部分で、助かったというのはあります。でも、前半は自分でも“よくつけたな”と思っても、やられた部分があって、ちょっとショックでした(苦笑)」

―指示はなかったということですが、では、自分なりに“ここは徹底していた”という部分があったら教えて下さい。
「3Pを打たせるということは、白鴎の流れができてしまうということに繋がってしまいます。紘史さん(#21川崎)がついているときも、英悟さん(#3金丸)がついているときも、ドライブをさせろということでした。それを頭に入れつつ、相手は上手いから、自分のディフェンスがどこまで通用するのかなということでやっていました」

―今年は春先からかなりチャンスをもらっていますね。
「全然だめですけどね(苦笑)。やっぱり、結果を残してなんぼですよ。もうちょっと打ち込みたいですね」

―これから自分が高めていかなければならない部分は、どういうところだと思いますか?
「安定感ですね。シュートが全然安定していないので。“シュートを安定させろ”ということを塚本さん(塚本コーチ)から言われたので、それが課題ですね。あとは、色んなチームのエースにディフェンスについていけたらいいなと。またトレーニングがキツくなるらしいので(苦笑)、頑張ります」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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