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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.05.30 (Sat)

【2009トーナメント】5/30レポート

東海大が激しいディフェンスで青山学院大に逆転勝利
慶應義塾大は法政大の持ち味を出させず完勝


090530AOGAKU.jpg春の王者を決める戦いも大詰めとなった。まず順位決定戦は2部同士の拓殖大白鴎大が対戦した。既に頂点を狙えなくなり、ここでモチベーションの切れるチームは多い。試合は最後まで分からない接戦となったが、拓殖大はここまで好調だったガード陣が機能しない。対する白鴎大は競り合いの中から勝機をつかみ、昨日の敗北を感じさせない戦いを見せて拓殖大を下した。もう一つの順位決定戦は散漫な内容となった。明治大は開始から中央大に離され、焦る展開に。結局は下げていた#14金丸晃輔(3年・SG)を使うことになってしまう。最後にはベンチメンバーも出場させて大勝したが、課題の残る内容となった。準決勝、慶應大VS法政大は慶應大が鮮やかなバスケットを展開。慶應大の力の前に法政大は準々決勝のような輝きを見せることができないまま試合終了した。準々決勝のもう一試合、青山学院大東海大は見ごたえある一戦となった。競り合いから一時は青山学院大が抜け出すが、東海大が逆転。青学大は大事な場面でのミスが響き、3点及ばず敗北。2連覇の夢は潰えた。
決勝は慶應義塾大対東海大と決まった。文句のない好カードだ。期待に違わぬ戦いを期待したい。

写真:青山学院大#7渡邉は最後まで大声でチームを鼓舞した。東海大とどちらが決勝に進出しても全く遜色なかったが、惜しくも敗れた。



一進一退の攻防は拓殖大が最後のオフェンスで失敗
粘りの白鴎大が5位決定戦に進出

白鴎大学90(18-18,22-22,27-21,23-26)87拓殖大学
090530hakuo.jpg拓殖大の選手起用はその日調子がいい選手という形になっている。確固たるスタメンというよりは、より自由度の高い選択でゲームに臨む。しかも豊富なガード陣は層が厚く、場面に応じて交代も効く。しかし、そのガード陣がこの日はなかなか機能しなかった。白鴎大は青学大に対する敗北も影響がないかのように、この日も粘り強かった。青学大のプレッシャーに比べれば、拓殖大のそれは弱く、#30アビブ(1年・C・岡山学芸館)もリバウンドに絡む。前半はQごとの点数も全く同じで互角となった。

勝負は3Qに動いた。#00藤江(4年・F)のシュートや#30アビブのシュート、オフェンスリバウンドで流れを作り、開始5分で白鴎大が6点リードに成功。そのまま引き離したいが、拓殖大もそこは意地を見せ、#26上杉(2年・F)のフックや#99長谷川技(2年・F)のうまい働きも光る。だがその長谷川もアビブにブロックを浴び、拓殖大はディフェンスでもファウルトラブルに陥ってしまう。波に乗った白鴎大は3Qをそのまま6点リードで終えることに成功した。

そのまま白鴎大ペースかと思われたが、拓殖大も粘った。調子が上がっていなかった#94長谷川智伸(1年・F・福大大濠)や#6長南(2年・F)の3Pで追い上げる。しかし白鴎大も#65高橋(2年・G/F)が3Pを決め、#5千葉(4年・C)がインサイドで粘り加点。そこに#00藤江の3Pが決まって差を10点とした。拓殖大は残り2分、#99長谷川技が5ファウル退場でピンチ。しかし#94長谷川智伸の3P、#42永井(3年・F)のシュートで3点差に詰め寄るとファウルゲームを仕掛けた。これがうまくいった。白鴎大がフリースローを決めきれないところから追い上げ、残り20秒で90-87の3点差にすることに成功。最後は#22松崎(3年・G)に託された。しかし、1対1を仕掛けたいが、全く形にならず失敗。そのままブザーでタイムアップとなった。ファウルトラブルが響いた拓殖大だが、最後のオフェンスでは周囲の足が動かなかった。一方の白鴎大は粘って5位決定戦へ。至上最高位をかけて明治大と対戦する。

写真:試合中もみんなでアビブにアドバイスを行う。

※白鴎大・アビブ選手のインタビューは「続きを読む」へ。




繋ぎ役の活躍が光った明治大が5位決定戦へ
中央大は反撃の一手が出ず

中央大学66(23-14,14-14,10-27,19-28)83明治大学
090530kanamaru.jpg試合の立ち上がりから、ファウルがかさむ明治大。1Qは中央大にフリースローを与えてしまい、16−6と先行される。だが、残り3分で#14金丸晃輔(3年・SG)、#24岩澤(4年・SG)を投入すると、オフェンスのバリエーションが増える。ゴール下では、#41飯沼(4年・CF)も粘って、チームに貢献。だが、1Qは9点差をつけられて終了する。バリエーションが増えたとはいえ、2Qに入っても明治大のオフェンスはちぐはぐしていた。この理由を「パッシングができなくて、中央のペースに合わせてしまっていた」明治大#24岩澤は語る。中央大は#4小野龍猛(4年・CF)を起点にオフェンスを展開。それに加え、#11恋河内(3年・SG)のジャンプシュートや#5浜田(4年・PG)のドライブなどで加点し、2Q中盤には差を10点にする。明治大はたまらずタイムアウトを請求するが、この後も自身のミスに加え中央大にも粘られて、点差は縮まらない。残り29秒でケガからの復帰を果たした#18岡(4年・F)がシュートを沈めて、大歓声。しかし、前半終了間際の最後のオフェンスセレクションが悪く、得点に繋げられず。37−28で後半へ。

「このまま終わったら、今までの明治と変わらない」(明治大#24岩澤)
ハーフタイムに檄を飛ばされたという明治大は、立ち上がりから足を動かし、ディフェンスで粘る。だが、#3金丸英悟(4年・PF)、#21川崎(4年・F)が立て続けにファウル。川崎に至っては、残り8分38秒で4つめのファウルをコールされベンチへ。ここで明治大が投入したのが#39古瀬(4年・F)だった。「ディフェンスと走ること」を指示されていた古瀬は、それを体現。明治大に勢いをもたらす。足を使える時の明治大は強い。そして、#3金丸英悟がスパーク。内外角から次々とシュートを沈め、中央大を一気に逆転する。中央大はすかさずタイムアウト。しかし、この後も#39古瀬はルーズボールで粘り、#3金丸英悟は3Pを沈める。残り2分9秒で#14金丸晃輔(3年・SG)のシュートで今度は明治大が10点を開く。中央大は、#22小野大貴(1年・F・明成)が合わせのプレーで得点するが、思うように得点は伸びない。4Qに入っても流れは明治大だった。3Qで波に乗ったオフェンスは止められず、中央大を寄せ付けない。対する中央大は、ディフェンスではゾーンプレスを展開し、明治大を翻弄するが、オフェンスでは#12竹原(3年・SF)のシュートが単発に決まるだけで、追い上げまでにはいたらない。最後、明治大はベンチメンバーを全員出場させる余裕を見せて勝利した。

※明治大・古瀬選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※慶應義塾大VS法政大、青山学院大学VS東海大は別途掲載します。


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【INTERVIEW】
「白鴎は1部を目指しているから」
秋以降に結果を出すために今は良い経験

◆#30トゥーレイ・アビブ(白鴎大・1年・C・岡山学芸館)
090530abibu.jpg彼は紛れもなく白鴎大のキーマンとなる選手だ。関東に進学した2人目のセネガル人留学生。しかも頑張れば1部に手が届く位置にいる。今はまだ技術的に甘く、斎藤監督も「ようやくここまで使えるようにしたんだ」と春から懸命に指導している。どのセネガル人留学生もだいたいそうだが、素直で、頑張る特長を良い意味で伸ばしていきたい。


-昨日は青学に負けてしまいましたが、今日は頑張りましたね。
「やっぱりあの試合は負けたけど、いろんなことを勉強しました。その悔しさは今日の試合にぶつけて、チームでディフェンスやリバウンドで頑張っていきました」

-今日はリバウンドもとても良かったです。
「ありがとうございます(笑)。チームが小さいから、リバウンドを頑張らなければいけないです」

-大学では初めての大会ですが、どういう印象ですか?
「関東はレベルが高いです。高校生のとき、兵庫の大学と試合をしたんだけど、ちょっとレベルが低かった。関東はみんな強いです」

-白鴎にきてなじめていますか? どんな印象でしょうか。
「はい、楽しくやっています。白鴎は一生懸命頑張ってる。リバウンドやルーズボールもみんな行く。だからこれからインカレとかに向けてやっていきます」

-昨日も今日も藤江選手にいろいろアドバイスをされていましたが、他のみんなもそうですか?
「そうですね。それはチームメイトだからみんないろいろ言ってくれますね。勉強になります」

-専修大に勝ったとき一番高く飛んで喜んでいましたね。
「嬉しかった。本当に嬉しかった。やっぱり1部だから。白鴎は1部を目指しているから。それも練習だから。リーグ戦とかインカレに出るためにこの大会は重要です。今日と昨日の試合は練習になっているから、いいことですよね」

-あと1日ありますね。
「あと一試合集中します」


駆けてよし、飛んでよし
明治大が乗ったきっかけを作り出した「繋ぎ役」

◆#39古瀬矩嵩(明治大・4年・F)
090530furuse3Q開始2分半で、#21川崎が4ファウルでベンチへ。川崎と交替でコートに立ったのが古瀬だった。出場時間は6分と少しだったが、この6分間で古瀬がしっかりと繋いだ。コートを縦横無尽に駆け回り、積極的にリバウンドに飛びこみ、明治大に勢いをもたらした。
自分のことを「プレーでは見せられないタイプ」と評しているが、抜群の身体能力から繰り広げられるダンクや、思い切りのいい3Pも古瀬の見所といっていい。明治大のアップの最後は必ず古瀬のダンクで締められる。バリエーション豊富且つ豪快なダンクは一度ご覧あれ。

—3Qで川崎選手(#21)が4ファウル。この後に出場機会を得た訳ですが、試合に出るにあたって、塚本コーチに何か言われたことはありましたか?
「ディフェンスを厳しく当たってこいというのと、走れと。前半が悪い流れで終わってしまっていたので、自分にできることをやろうと思っていました」

—前半はベンチで試合を見ていて、後半、出番があるとしたら出た時にはどんなプレーをしたいなと思っていましたか?
「今日の試合は、リーグ戦に向けて経験を積める貴重な場だったので、3Qで出番があるかもしれないということは言われていました。でも正直、あの場面でまわってくるとは思わなかったです(苦笑)。チームは、リバウンドもオフェンスもディフェンスもできてないし,速攻も出ていなかった。自分がチームに貢献できることは走ったり、ディフェンス頑張ることなので、できることをやろうと思っていました。あの場面で出させてもらえたということは、本当に良い経験になりました」

—古瀬選手が入った後から、一気に明治大に流れが来ましたよね。
「そんなことないです(笑)。ハーフタイムにスタッフに檄を飛ばされたんです。だから、自分があの場面で試合に出ていなくても、一人ひとりのやる気があったので、やれたんじゃないのかなとは思います。たまたま自分が出た時にスイッチが入っただけだったと思います」

—ハーフタイムでの指示は具体的にどんなことを言われたのですか?
「日大戦のバスケを基準にしていこうという話でした。もっとできるんだから、自分たちのバスケをしようよと。自分たちでできることがあるんだから、それを出し惜しみしないようにしようっていうことを言われましたね」

—3Q中盤のタイムアウトの時に塚本コーチに少し怒られていましたね。
「あれは、自分のマークマンに簡単に裏をとられてゴール下を決められてしまふっていたので、『何をやっているんだ!』と。ディフェンスでは自分のマークマンを離さないように、ということを言われました」

—能力の高い選手が多い明治大の中で、今後、自分のどういうところをアピールしていきたいですか?
「どちらかといえば、そんなにプレーでは見せられないタイプなんです。できれば、裏方で地味なところを頑張りたいと思っています。リバウンドを飛び込んだり、パスがこなくても走ったり。チームで走っているのが英悟(#3金丸)だけなので、それに加わったり。あとは声を出すこと。チームに貢献できるところは声だと思うので、そういうところをアピールしていきたいです」

—次は白鴎大戦ですね。意気込みをお願いします。
「また、出られた時に自分の持てる力を出せるように頑張りたいです。最後の年なので、リーグにもインカレにもエントリーされたい。だから、いい結果を残せたらと思っています」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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