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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.05.28 (Thu)

【2009トーナメント】5/28レポート

最後まで分からない激闘を制したのは明治大
日本大は昨年と同じくベスト16で敗退


090528abiv.jpg戦いはベスト8残りの4つの椅子の争いとなった。中央大順天堂大は立ち上がりに勢いを持てない中央大がもたついたが、順天堂大も得点が伸びず、中央大に引き離された。順天堂大はゾーンを出したのも後半になってからと、戦い方がはっきりしないままの内容だった。東海大国士舘大は立ち上がりこそ互角だったが、#4吉満(4年・G)が負傷して下がると東海大が一気に国士舘大を圧倒した。白鴎大は粘って後半盛り返し、初の8強入り。下級生メインの専修大はまだチームの形がなく、ベスト16での敗退となった。この日のハイライトは明治大日本大。ともに今年を象徴するタレントが揃うチームだが、ケガから復帰まもない選手が多い日本大の方が分が悪かった。#7篠山「5人の絡みが足りていない」と言うように、ようやく揃った主力がチームとしてレベルアップをはかっていくのはこれからとなろう。日本大はこれで2年連続のベスト16で姿を消すこととなった。

写真:白鴎大・アビブのダンク。勝利が決まった瞬間、誰よりも高く飛び上がって喜んでいた。


粘って後半に逆転した白鴎大が初のベスト8
専修大はルーキーの成長がカギ

白鴎大学70(13-26,20-8,20-15,17-15)64専修大学
090528tanaka.jpg序盤は専修大が押した。専修大は#4高橋(1年・G・能代工)、#33館山(1年・G・能代工)、#91太田(2年・F)といった下級生がメインで戦い、この試合では#0堤(4年・G)はベンチ入りしなかった。注目はインサイドの専修大#20張(3年・C)と白鴎大#30アビブ(1年・C・岡山学芸館)。しかし、力強さで張が上回った。粘ってオフェンスリバウンドをもぎ取る張をアビブは止めることができない。バスカン、3Pと1Qは張にいいように活躍されてしまう。また、斎藤監督が#5千葉(4年・C)に「中へ行け」と指示を飛ばすが、198cmの#20張や197cmの#91太田、189cmの#33館山など、サイズ的に大きい専修大の前に白鴎大はなかなか勝負を仕掛けられない。1Qは13-26とダブルスコアで専修大がリードした。しかし、2Qに徐々に白鴎大の調子が上がってくる。#30アビブがリバウンドからシュートを決めると、#32黒川(2年・G)がスティールから速攻を出し、パスを回して#10田中(4年・G)が3Pを決めると点差は1と一気に追いついた。専修大は#33館山がアウトサイドを放ち、3Pもファウルを獲得。#20張のシュートなどでなんとか2Qはリードのまま終えた。
勝負は3Qだった。接戦となった中、白鴎大は#5千葉がインサイドで、アウトサイドでは#10田中が得点。#30アビブが3つ目のファウルを犯すが、#88サインバヤル(4年・C)がこれをカバーしオフェンスリバウンドから得点すると、応援団も大声援。個人技の専修大も離されないが、白鴎大はディフェンスのゆるい専修大からフリーを作ってシュートを打たせるほか、#00藤江(4年・C)が個人技で連続得点し、さらに#5千葉が得たフリースローを決めると3Qを4点リードで終えることに成功した。4Qもそのまま勢いは白鴎大に。エース藤江のスイッチが完全に入り、アグレッシブに攻め立てると、#10田中が好調なタッチを持続して3Pを沈め、さらには速攻から#30アビブのダンクが炸裂。この序盤で勝負は決まった。下級生主体で、オフェンスの形ができない専修大ではこの悪い状況を建て直す術はない。そのまま白鴎大が押し切り、初の8強入りを決めた。

写真:田中も粘り強くアウトサイドを決め、勝利に貢献した。

※白鴎大・千葉選手のインタビューは「続きを読む」へ。



東海大が国士舘大を圧倒しベスト8へ
攻撃力・守備力ともに不安なし

東海大学98(29-18,19-13,25-18,25-16)65国士舘大学
090528ma.jpg駒澤大には圧勝した国士舘大だが、さすがにベスト8がけとなるとそう簡単にはいかなかった。守備力に定評ある東海大に対し、国士舘大は#13馬(3年・C)が要。序盤こそそこで点を取ったが、他ではなかなか攻め手がない。ゲームをコントロールする#4吉満(4年・G)がドライブを仕掛けていくが、これが仇になった。守りに遭い、ゴール下へ転がった吉満は足を負傷、ベンチへ下がらざるを得なくなる。この時点で国士舘大にはかなり厳しくなってしまった。#17三村(2年・F)のドライブ、#13馬の3Pなどでなんとか食らいつくが東海大は激しいディフェンスから国士舘大を攻め立てる。広がっていく差に、2Qには下がった吉満も再びコートに戻るが、やはり足の状態が悪くプレーを続けることができない。結局このまま東海大が一気に押し切り、国士舘大を下した。主力交代の厳しさをまざまざと味わうこととなった国士舘大。試合経験の少ない選手も多く、ここからの努力が問われる。東海大は拓殖大との戦いへ。ここ数年対戦したことがなく、「有る意味不気味」という印象を抱いているようだ。拓殖大の勢いあるオフェンスか、東海大の激しいディフェンスか。見所のある一戦となりそうだ。

写真:国士舘大は馬も健闘したが、東海大の高さと層の厚さの前には苦戦した。

※明治大対日本大は別途掲載します。


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「キャプテンはやりがいのある仕事」
初の8強進出をきっかけに更にチームを引き上げられるか

◆#5千葉慎也(白鴎大・4年・C・主将)
090528tiba.jpg190cmそこそこの身長ながら、一生懸命にゴール下で体を張って頑張れる選手だ。藤江のような点取り屋の影で彼のような存在があるからこそ、チームが生きてくる。昨年リーグ戦の後半あたりから存在感を増し、今年は主将としてチームをまとめる。初のベスト8進出に応援団に囲まれ、笑顔が弾けていた。


-専修との一戦を前に、どんな状態でしたか?
「去年も負けたチームだったので、借りを返すという意味でいい空気でした。戦闘モードでしたね」

-前半は張選手(#20)にペイント内でやられ気味で、斎藤監督からもベンチから「中へ行け」という指示が飛んでいましたね。
「すごい自分の場所がミスマッチなので、そこでやられてしまったんですけど、専修は同じオフェンスのパターンが多かったんですよね。それで味方の選手もだんだん読めるようになったし、何度かスティールも出てそこから流れが来たかなという感じでした」

-相手が下級生ばかり、というのも有利に働いたのではないでしょうか?
「それもありますね。こっちは上級生で固めてチームを作れていたので、そこで経験の差や思いの違いが出たんじゃないかなと思います」

-ルーキーのアビブ選手はいかがですか? 
「積極的に何でもする選手です。バスケットに対してもすごく熱意があって、とてもいいですね。私生活もおちゃらけると面白いし、チームにすんなりなじんていますね」

-昨年までいたピーター選手と比べてどういう違いがありますか?
「日本語はまだまだです(笑)。そこはピーターの方が上手かった。プレーでいうとピーターとアビブはタイプが違います。アビブはリバウンドから、ピーターは走って点を取る。でも全然違うんですけど、ピーターのようにゴール下にいて安心感があります」

-今年はキャプテンとしてチームを率いることになりましたが、いかがですか?
「これまでキャプテンを経験したことがなかったので、すごく責任感を感じます。練習でも去年までよりは一つひとつ力のいれ具合も違います。とても難しい仕事というか、立場だなと思いますけど、やっていてやりがいを感じているし、みんなもついてきてくれるのでとても幸せです。それに自分は気持ちで引っぱって、コートでは藤江(#00)が引っぱってくれるのでそこは助かりますね」

-次は青学戦ですね。試合をしたことは?
「練習試合ではやったことがあります。やるからには勝ちたいですし、去年、一昨年とすごい結果を出して強いチームなのでトランジションを早くして、それに対抗することができたらいいなと。今まで練習したことを全部出してやれたらいいなと思います」

※1 昨年、関東学院大を破った白鴎大はベスト8をかけて専修大と対戦。しかし及ばず敗退した。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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