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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.05.27 (Wed)

【2009トーナメント】5/27 日本大VS関東学院大 駒澤屋内球技場

残り29秒の攻撃が明暗を分ける
関学大の猛追を振り切った日本大が初戦突破


関東学院大学72(21-15,8-21,28-24,15-16)76日本大学
日本大の初戦は、大学バスケ界に衝撃を与えた#1パプ(3年・C)を擁する関東学院大。しかし、関学大はパプだけではない。下級生の頃から司令塔を任されている#45尾崎(4年・4年・G)、シュートの上手い#31原田(3年・G)や#32(2年・F)前田も決して侮ってはいけない選手だ。この試合でも、パプに頼り切りということはなく、常に回りが動いてチャンスを狙っていた。2Qは8点と失速したが、終盤は接戦へと持ち込んだ。しかし、最後は若さを露呈し、あと一歩及ばず。ベスト8の挑戦権を逃した。

対する日本大は、ミスが目立った試合だった。だが、要所でシュートを決めてくるところはさすが。また、「相手センターをどう守るかを徹底的に練習して来た」という#5中村(4年・C)の体の張ったプレーも勝利に貢献したと言っていいだろう。日本大が勝利したことで、激戦区のDブロックのベスト8を懸けた戦いは、日本大と明治大の一戦となった。日本大が気の抜けない試合をどう戦っていくかに注目である。

※ゲームレポートと日本大・中村選手、関学大・尾崎選手のコメントは「続きを読む」へ。

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■GAME REPORT■
1Q序盤は、決められたら、決め返すといった互角の展開。
強いて言えば、日本大のミスが目立ったか。それでも、譲らずに中盤までは1点を争う。だが、4分を切った頃、関学大は#32前田、#31原田の3Pが立て続けに決まり、更には#1パプが日本大#11上江田(4年・F)からテイクチャージを奪って流れを掴む。ここで日本大はタイムアウトを請求するが、その直後に関学大#1パプにダンクを決められ、点差を広げられる。日本大は、トランジションを速くするものの、関学大も走り、良い形でオフェンスができない。それでも、終盤に#4栗原(4年・F)、残り1秒で#7篠山(3年・G)が3Pを沈めて、6点のビハインドで1Qを終える。

ミスが目立った1Q。日本大は、「簡単なミスをなくしていこう」(日本大#5中村)と確認し、コートへ。
残り7分50秒で関学大がタイムアウト。このタイムアウト明けから、日本大は激しいディフェンスでペースを掴んでいく。また、#7篠山、#10種市(4年・F)が要所でシュートを沈め、次の1分で逆転に成功する。その後も、日本大は#7篠山のアグレッシブなプレーが光り、リードを広げる。対する関学大は、#1パプにボールを集めるも、ミスが続いて、前半2回目のタイムアウトを取らざるを得ない。結局、最後まで#7篠山に粘られた関学大は、このQは8点しか取ることが出来ず。得点も逆に7点のリードを奪われて後半へ。

3Q立ち上がりは、日本大#7篠山のスティールからスタート。篠山はこれを強引にシュートまで持っていき、ファウルを誘う。フリースローこそ外れたが、この1プレーで勢いがついた。その後は#4栗原、#3種市、#5中村(4年・C)と内外角バランスよく得点を重ね、残り6分には10点差をつける。関学大も#1パプの高さを生かしたプレーで食らいついてはいるが、日本大の勢いの方が一枚上。タイムアウトで立て直しを図る。だが、流れは変わらず、日本大#7篠山にかき回される関学大。ここでアクシデントが起こる。オフィシャルの時計が壊れてしまい、試合が一時中断。流れが変わったのは、この後だった。関学大#31原田が外から、#1パプが中で攻め、点差が徐々に縮まっていく。「とにかく諦めない気持ちを強く持っていた」(関学大#45尾崎)という関学大は、終盤にかけても原田とパプが粘って、10点差を3点差まで縮めてみせた。

最終Qは関学大のハーフスローイン。ボールをもらった#45尾崎(4年・G)は、ゴールへ一直線。これを日本大#7篠山が止めにいくとアンスポーツマンライクファウルになった。尾崎はもらったフリースローを2投とも決めて、点差は1点になった。だが、次の一手が出ず、ミスが続いてしまう。対する日本大は、#5中村のミドルシュートなどで得点を重ね、再び差を開く。関学大は、足を動かしてオフェンスのチャンスをうかがう。すると、残り6分を切ったところでまず、#32前田が3P。更に#37坂本(1年・F・富山商)が続いて、点差は2点。そして、5分12秒に#32前田のドライブで遂に日本大を捕らえると、その後のオフェンスで#1パプがゴール下でシュートを沈めて、逆転に成功する。しかし、日本大も粘る。#10種市がエンドスローからそのままシュートを沈め、関学大のシュートミスから#7篠山が得点に繋ぎ、一進一退の攻防に。
そして、試合は残り1分を切った。残り29秒で74−72で日本大が2点リード。日本大がタイムアウト。タイムアウト後は、関学大のハーフスローイン。
「本当はパプで攻めたかった。パプで攻めたかったけど、全体的にちぐはぐしてしまいました…。こういう試合展開に慣れていないのもありましたね。変な感じになって、終わってしまいました」(関学大#45尾崎)

#1パプで攻めたかったという関学大だが、ボールは渡らない。残り5秒で#32前田が3Pを放つも、リングに弾かれてしまう。この後、関学大は#37坂本がファウルで時計を止める。だが、日本大#7篠山はもらったフリースローをきっちり決めて差は4点。日本大はこのまま逃げ切り、勝利をものにした。勝ちを得た日本大の面々には、安堵の表情が見て取れた。

「みんなで勝った試合だと思います。今日は、相手のセンターのところをいかに守るかということだったんですが、結構やられました(苦笑)。僕以外の4人に助けられた、という感じですね。相手センターは左利きなので、最終的にどちらに回るかということを徹底的に練習してきました。それが少し生きたかなとは思います。でも、自分の出来は40点くらい(苦笑)。とにかく、簡単なミスが試合を通して多かったです。明日はミスを減らしていきたいです」と反省の弁を述べたのは日本大#5中村。だが、昨年ケガで1年を棒に振った#4栗原やインカレで負傷した#10種市らも戻ってきた。「4年目でみんなが揃うことができました。4年生が引っ張っていっていくチームにしたいです。これからが本当に楽しみです!」と、ようやくピースが揃った日本大が、今後どのような戦いを見せてくれるのかは本当に「楽しみ」である。

一方、関学大#45尾崎は、「絶対に倒してやろうという強い気持ちが、こういう展開になったと思います。負けてしまったけれど、そんなに差は感じませんでした。そして、パプだけではなく、チームで戦えたという部分に関しては評価をしたいと思います。残り29秒のプレーは本当に悔やまれますね…。もし、あの時に同点になっていたとしても、自分たちは延長を戦い抜く力はありました。なので、本当に悔いが残ります。今年はコーチが変わって、トレーニングや集中力の部分で変えていこうとしています。この負けを生かして、リーグに臨みたいと思います」と悔しさを滲ませたコメントを残した。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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