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2009.05.27 (Wed)
【2009トーナメント】5/27レポート・代々木第二体育館
代々木ではベスト8のうち4枠が確定
日体大は青学大相手に前半リードと粘る好プレーで健闘
昨年組み合わせにも恵まれ、またゾーンで代々木を沸かせて8位と健闘した順天堂大。玉川大を破った4部の東京学芸大がこれに挑んだが、序盤から差を見せつけられる格好となった。順天堂大は大差で勝ち、再びのベスト8入りをかけて中央大に挑む。東海大と対戦した江戸川大は#34ユーリー(2年・C)の動向が注目されたが、ほとんど出番はなし。サイズ・速さで上回る東海大が一気に差をつけるとそのまま江戸川大を一蹴した。東海大は駒澤大を破った国士舘大とベスト8をかけた戦いが待つ。
ベスト8決めでは第3シードの慶應義塾大が早稲田大と対戦。次週が本番となる早慶戦の相手に対し終始リードした形で試合を終えた。筑波大を破った拓殖大は、國學院大と対戦。前日の勢いのままいきたいところだが粘る國學院相手に大差をつけることができずもどかしい内容。しかしベスト8入りを決めた。第2シード法政大は神奈川大に序盤差をあけられる展開に。立ち上がりに一気に神奈川大が得点し、12-0まで開く。神奈川大・#2綿貫が「乗らない間につけ込みたい」と前日語っていた通りとなり、前半は接戦となるが3Qに得点が止まると、一気に法政大に引き離された。「綿貫にフェイス(ガード)をされては」と幸嶋監督が悔しがったが、やはり更なる周囲の成長が神奈川大の未来を左右しそうだ。日体大は前半アグレッシブに青学大を攻め立てたが、後半ゾーン攻略ができずに離された。しかし、秋以降を楽しみにさせる内容となった。
写真:東海大は注目のルーキー狩野(SG・福岡第一)も登場。コートでよく声を出し、チームをもり立てた。
國學院大の4年生が粘るが勝負処は拓殖大
逃げ切ってベスト8へ進出
國學院大学70(16-17,17-23,18-22,19-21)83拓殖大学
筑波大を破った勢いそのままに、一気に拓殖大が突き放すかに見えた試合だったが内容は終始國學院大に粘られた。1Qは互角。國學院大は#41傳田(4年・F)のファウルが込むが、#24村田(3年・F)や#33杉本(3年・G)のバスカンもあり、拓殖大も思うようにアウトサイドが決まらず突き放せない。しかし2Qになって#26上杉(2年・F)がインサイドでバスカンを獲得すると、#22松崎(3年・G)が中央突破でドライブを決め、#94長谷川(1年・F・福大大濠)の3Pが続いて7点差をつけ、ようやく拓殖大らしくなる。國學院大はなんとか追いつきたいが、開いてしまった10点をなかなか埋められない。しかし4Qに入り#70大熊(4年・F)の3P、#14粟根(4年・F)のシュート、#41傳田がスティールから速攻を決めると勢いが出てくる。#14粟根が獲得したフリースローで60-64まで詰めより、逆転したい國學院だったが拓殖大も#26上杉、#22松崎、#94長谷川と続き再び10点引き離した。最後まで粘る國學院大は残り4分、#33杉本の3Pが出ると#14粟根、#41傳田と続いて6点差まで追い上げるが、最後は及ばずタイムアップ。拓殖大がベスト8へ進んだ。
敗れた國學院大は#4田中(4年・G)を含め、主力は4年生。昨年は2部入れ替え戦で涙を呑んだが、今年は勝負の年だ。傳田、粟根、大熊といった選手は得点力もあり、期待できるが課題はインサイドか。リーグ戦に向けて、ここも期待がかかるチームだ。
写真:國學院はユニホームが変わった。#41傳田ら4年が粘ったが一歩及ばなかった。
早慶戦の前哨戦はまずは慶應大が勝利
ここから更なるレベルアップを目指す
慶應義塾大学89(31-17,19-16,23-12,16-20)65早稲田大学
「早稲田に対しては全く油断はしていない」。
慶應大のどの選手に聞いても答えはそう返ってくる。たった1年でついてしまったチームの格差は傍目には大きなものだが、当事者の両校にとってはあまり関係のない話だ。試合は序盤から慶應大がリードした。#14酒井(3年・F)の3Pに始まり、#7岩下(3年・C)、#4田上(4年・F)のオフェンスリバウンドからのシュート、#16二ノ宮(3年・G)がドライブから鮮やかにレイアップを決めると開始3分で点差は10。早稲田大はオフェンスの要である#00金井(3年・F)が機能せずベンチへ。#20久保田(2年・C)がミドルシュートで食らいつくが、差は縮まらない。しかしベンチから入った#1東(4年・PG)がディフェンスで粘りを見せると、#16二ノ宮も簡単にはボールを回せない部分も見える。試合は終始リードを守った慶應大が制したが、それぞれに課題がある。「泥臭くやることを求められている。戦術はそれから」(早稲田大・東)というように、早稲田大は早慶戦までの10日弱で技術よりもチームの気持ちを高めることが重要だろう。慶應大は二ノ宮も復帰したばかり。岩下や酒井はユニバーシアードの練習でチームを離れていた期間もあり、スタメンでの練習は足りているとは言えない。「インカレのような状態にはまだ来ていない」(慶應大・二ノ宮)と言うように、チームとしての錬成度をまだまだ高める必要がある。まずは今年最初の頂点を目指す慶應大と、早慶戦に向かっていく早稲田大。2つの見所を持つ戦いとなった。
慶應大はこれでベスト8。1日をおき、次はベスト4をかけて中央大か順天堂大と対戦する。中央大は初戦は良くなかったが、#4小野(4年・C)次第のチーム。決して油断はできない。
写真:レイアップにいく二ノ宮を、東が押さえにいく。
前半は鮮やかな連携と足で日体大リード
しかし後半はゾーンで青学が守りきり、ベスト8へ
青山学院大学96(22-23,19-21,29-15,26-19)78日本体育大学
昨年の入れ替え戦で見せた日体大の粘りと気持ち。今シーズンの日体大にはっきりと見えるのはその部分だ。さしてメンバーが替わった訳ではない。しかし、取り組みと気持ちが違えばこうも変わるものかと感じさせる試合内容だった。
序盤は互角の立ち上がり。ベンチで「走るぞ!」と声が上がった日体大は#1馬場(4年・G)、#3八坂(4年・G)、#12堀田(4年・G)の3ガードらが素早いボール回しから青学大のディフェンスを振り切るとあっさりとシュートを決める。青学大も#4小林高晃(4年・SG)の3P、#7渡邉(4年・G)らが返すが、日体大のディフェンスも激しく、自慢の足を簡単には出せない。終始リードが入れ替わる展開となったが、前半は日体大の方が勢いがあった。青学ディフェンスの裏をかくパス回しからのシュートや、#1馬場(4年・G)が目の覚めるような華麗なダブルクラッチを決めるとどよめきが上がり、#83増田(1年・F・東海大四)は#23湊谷(3年・F)から2連続でチャージングを奪う上手い働き。#6宮村(4年・F)、#24于(3年・F)のファウルが嵩んだのが痛いが、前半は3点リードで終えた。
走り合いで互角となり、青学大は後半ゾーンを繰り出した。すると日体大はこれに完全に捕まってしまう。#24于、#6宮村がともにファウル4となり、インサイドで苦しくなるとますますゾーンが崩せない。その間に青学大はじわじわ引き離し始め、3Q終了ブザーとともに#7渡邉が3Pを沈めると70-59と青学大がリードを決定づけた。4Qもそのまま差が縮まることはなく、青学大がベスト8。しかし日体大の変化は確実に見えている。昨年同様今期の2部リーグも熾烈な戦いが予想される。また、青学大は5人がユニバーシアード候補ということで、やはりチームとしての完成度はまだまだだ。速攻が思うように出ておらずどちらかと言うと1on1も目立つ。能力的には豪華な顔ぶれだけに簡単に敗れることは考えられないが、2連覇なるかどうかこの後もどう戦っていくか注目したい。
写真:#1馬場は2軍A班から昇格。昨年は2軍以下且つ3年以下の大会である「GRLZZLY BOWL」で最優秀選手にも選ばれている。日体大で通称“下班”と呼ばれる2軍以下から昇格するのは滅多にない事例であり、高い個人技で青学を翻弄した。
※東海大・前村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
一つのプレーを全員が喜べるチームに変貌
◆#17前村雄大(東海大・4年・G・主将)
勝ち負けを競う戦いの中で「楽しい」という言葉の扱いは微妙な部分だ。楽しいから良くなっている、強くなっていると安易に評価してはいけない。しかし、春から東海大の選手たちから口々に出てくるこの言葉と前向きな表情はそれが必ずや東海大にとってプラスになる、と感じさせるものでもある。
昨年のインカレでの敗北あって、考える部分、変わった部分もあっただろう。逆境があってこそ上昇がある。今年の東海大は真の「全員バスケ」ができるチームになろうとしている。
-主将となっていかがですか?
「実感はあるんですが、まだ主将というものに対して模索中です。今は自分がやるよりもチームメイトに支えられている方が大きい感じがしています」
-昨年はインカレで結果が出せず、少しオフも長かったと思いますが。
「すごく長かったですけど、負けた翌週からすぐミーティングを始めて、新チームがスタートするのは早かったんです。だからそれは良かったと思っています」
-例年以上にベンチも応援団も盛り上がっている様子が見えますが、去年までを踏まえて、チームでここを変えよう、変わったという部分は?
「去年より、4年生自体の仲がすごくいいと思います。去年が悪いという訳ではなくて、上の学年は“個”が強い人たちだったんですが、今年は逆に言うとまとまりたがりな人たちが多い。だからそれに下がついてきてくれるのですごくやりやすいし、すごく楽しいですね。練習のときからあんな雰囲気ですごく盛り上がっています。陸さんも明るく元気よく、と言うようにチームを大事にする人だし、プレーに関してもみんなコミュニケーションを取っている。かといってふざけている訳じゃない。去年と大きく違うのは一つのプレーをみんなで作っているから、誰がシュートを決めても全員が喜べる。だから一つひとつのプレーでみんながガッツポーズが出るし、同じことを考えていると思いますね!」
-陸川監督がユニバーシアードの指導でチームを離れている時期が多かったと思うのですが。
「4月の始めは選手だけで2週間やっている時期もありました。そのときはメニューは決められていたんですが、4年生だけで話し合ってやっていたし、おかげで選手同士での会話がものすごく増えたんです。プレーを合わせるために。そういうコミュニケーションが取れた上でコーチが帰ってきて、更にそこから今度は選手同士の競い合いが増えて、そこが今はプレーでよくかみ合うようになった部分として出ています。ユニバのメンバーとの練習試合でも勝ちましたし。あと、森先生(※1)が来てくれたことで、すごくいい具合にかみ合っていると思います」
-森先生は普段も見てくれているんですか?
「どちらかと言うとトーナメントまでの練習はメニュー的には森先生が教えてくれたことをやりながら、陸さんがアドバイスをくれたりしていました。森先生が来てからディフェンスとブレイクがものすごく強化されましたね」
-そこは去年とは違いますね。バスケットもスムーズになっている。
「1人で守れなかったら2人、3人と増えてヘルプとカバーはすごく良くなりました。でも今回はインカレで負けた分、時間もあったしフットワークや基礎からみっちりやってきたんです。だからみんな足が動くようになって本当に今年はディフェンスチームになると思います。今日は初戦というのもあってそこまではないですが、去年と違って迷いもなくなっているのでやることをやれば上がっていけると思います」
-多嶋(#5)選手と交互にやっている感じですが。
「でもどちらも1番も2番もできるので、2人でやってそんなにポジションを決めている訳じゃないです。両方できるし、2ガードで出ているときはボールもよく回るからオフェンスの回りもいいですね」
-では、今年は確実に上を目指すと。
「そうですね。インカレは必ず優勝します!」
※1 今期新しく就任した森 億コーチは小林高校を全国上位に押し上げた実績ある名コーチ。
日体大は青学大相手に前半リードと粘る好プレーで健闘

ベスト8決めでは第3シードの慶應義塾大が早稲田大と対戦。次週が本番となる早慶戦の相手に対し終始リードした形で試合を終えた。筑波大を破った拓殖大は、國學院大と対戦。前日の勢いのままいきたいところだが粘る國學院相手に大差をつけることができずもどかしい内容。しかしベスト8入りを決めた。第2シード法政大は神奈川大に序盤差をあけられる展開に。立ち上がりに一気に神奈川大が得点し、12-0まで開く。神奈川大・#2綿貫が「乗らない間につけ込みたい」と前日語っていた通りとなり、前半は接戦となるが3Qに得点が止まると、一気に法政大に引き離された。「綿貫にフェイス(ガード)をされては」と幸嶋監督が悔しがったが、やはり更なる周囲の成長が神奈川大の未来を左右しそうだ。日体大は前半アグレッシブに青学大を攻め立てたが、後半ゾーン攻略ができずに離された。しかし、秋以降を楽しみにさせる内容となった。
写真:東海大は注目のルーキー狩野(SG・福岡第一)も登場。コートでよく声を出し、チームをもり立てた。
國學院大の4年生が粘るが勝負処は拓殖大
逃げ切ってベスト8へ進出
國學院大学70(16-17,17-23,18-22,19-21)83拓殖大学

敗れた國學院大は#4田中(4年・G)を含め、主力は4年生。昨年は2部入れ替え戦で涙を呑んだが、今年は勝負の年だ。傳田、粟根、大熊といった選手は得点力もあり、期待できるが課題はインサイドか。リーグ戦に向けて、ここも期待がかかるチームだ。
写真:國學院はユニホームが変わった。#41傳田ら4年が粘ったが一歩及ばなかった。
早慶戦の前哨戦はまずは慶應大が勝利
ここから更なるレベルアップを目指す
慶應義塾大学89(31-17,19-16,23-12,16-20)65早稲田大学

慶應大のどの選手に聞いても答えはそう返ってくる。たった1年でついてしまったチームの格差は傍目には大きなものだが、当事者の両校にとってはあまり関係のない話だ。試合は序盤から慶應大がリードした。#14酒井(3年・F)の3Pに始まり、#7岩下(3年・C)、#4田上(4年・F)のオフェンスリバウンドからのシュート、#16二ノ宮(3年・G)がドライブから鮮やかにレイアップを決めると開始3分で点差は10。早稲田大はオフェンスの要である#00金井(3年・F)が機能せずベンチへ。#20久保田(2年・C)がミドルシュートで食らいつくが、差は縮まらない。しかしベンチから入った#1東(4年・PG)がディフェンスで粘りを見せると、#16二ノ宮も簡単にはボールを回せない部分も見える。試合は終始リードを守った慶應大が制したが、それぞれに課題がある。「泥臭くやることを求められている。戦術はそれから」(早稲田大・東)というように、早稲田大は早慶戦までの10日弱で技術よりもチームの気持ちを高めることが重要だろう。慶應大は二ノ宮も復帰したばかり。岩下や酒井はユニバーシアードの練習でチームを離れていた期間もあり、スタメンでの練習は足りているとは言えない。「インカレのような状態にはまだ来ていない」(慶應大・二ノ宮)と言うように、チームとしての錬成度をまだまだ高める必要がある。まずは今年最初の頂点を目指す慶應大と、早慶戦に向かっていく早稲田大。2つの見所を持つ戦いとなった。
慶應大はこれでベスト8。1日をおき、次はベスト4をかけて中央大か順天堂大と対戦する。中央大は初戦は良くなかったが、#4小野(4年・C)次第のチーム。決して油断はできない。
写真:レイアップにいく二ノ宮を、東が押さえにいく。
前半は鮮やかな連携と足で日体大リード
しかし後半はゾーンで青学が守りきり、ベスト8へ
青山学院大学96(22-23,19-21,29-15,26-19)78日本体育大学

序盤は互角の立ち上がり。ベンチで「走るぞ!」と声が上がった日体大は#1馬場(4年・G)、#3八坂(4年・G)、#12堀田(4年・G)の3ガードらが素早いボール回しから青学大のディフェンスを振り切るとあっさりとシュートを決める。青学大も#4小林高晃(4年・SG)の3P、#7渡邉(4年・G)らが返すが、日体大のディフェンスも激しく、自慢の足を簡単には出せない。終始リードが入れ替わる展開となったが、前半は日体大の方が勢いがあった。青学ディフェンスの裏をかくパス回しからのシュートや、#1馬場(4年・G)が目の覚めるような華麗なダブルクラッチを決めるとどよめきが上がり、#83増田(1年・F・東海大四)は#23湊谷(3年・F)から2連続でチャージングを奪う上手い働き。#6宮村(4年・F)、#24于(3年・F)のファウルが嵩んだのが痛いが、前半は3点リードで終えた。
走り合いで互角となり、青学大は後半ゾーンを繰り出した。すると日体大はこれに完全に捕まってしまう。#24于、#6宮村がともにファウル4となり、インサイドで苦しくなるとますますゾーンが崩せない。その間に青学大はじわじわ引き離し始め、3Q終了ブザーとともに#7渡邉が3Pを沈めると70-59と青学大がリードを決定づけた。4Qもそのまま差が縮まることはなく、青学大がベスト8。しかし日体大の変化は確実に見えている。昨年同様今期の2部リーグも熾烈な戦いが予想される。また、青学大は5人がユニバーシアード候補ということで、やはりチームとしての完成度はまだまだだ。速攻が思うように出ておらずどちらかと言うと1on1も目立つ。能力的には豪華な顔ぶれだけに簡単に敗れることは考えられないが、2連覇なるかどうかこの後もどう戦っていくか注目したい。
写真:#1馬場は2軍A班から昇格。昨年は2軍以下且つ3年以下の大会である「GRLZZLY BOWL」で最優秀選手にも選ばれている。日体大で通称“下班”と呼ばれる2軍以下から昇格するのは滅多にない事例であり、高い個人技で青学を翻弄した。
※東海大・前村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
監督不在を逆にプラスにした春一つのプレーを全員が喜べるチームに変貌
◆#17前村雄大(東海大・4年・G・主将)

昨年のインカレでの敗北あって、考える部分、変わった部分もあっただろう。逆境があってこそ上昇がある。今年の東海大は真の「全員バスケ」ができるチームになろうとしている。
-主将となっていかがですか?
「実感はあるんですが、まだ主将というものに対して模索中です。今は自分がやるよりもチームメイトに支えられている方が大きい感じがしています」
-昨年はインカレで結果が出せず、少しオフも長かったと思いますが。
「すごく長かったですけど、負けた翌週からすぐミーティングを始めて、新チームがスタートするのは早かったんです。だからそれは良かったと思っています」
-例年以上にベンチも応援団も盛り上がっている様子が見えますが、去年までを踏まえて、チームでここを変えよう、変わったという部分は?
「去年より、4年生自体の仲がすごくいいと思います。去年が悪いという訳ではなくて、上の学年は“個”が強い人たちだったんですが、今年は逆に言うとまとまりたがりな人たちが多い。だからそれに下がついてきてくれるのですごくやりやすいし、すごく楽しいですね。練習のときからあんな雰囲気ですごく盛り上がっています。陸さんも明るく元気よく、と言うようにチームを大事にする人だし、プレーに関してもみんなコミュニケーションを取っている。かといってふざけている訳じゃない。去年と大きく違うのは一つのプレーをみんなで作っているから、誰がシュートを決めても全員が喜べる。だから一つひとつのプレーでみんながガッツポーズが出るし、同じことを考えていると思いますね!」
-陸川監督がユニバーシアードの指導でチームを離れている時期が多かったと思うのですが。
「4月の始めは選手だけで2週間やっている時期もありました。そのときはメニューは決められていたんですが、4年生だけで話し合ってやっていたし、おかげで選手同士での会話がものすごく増えたんです。プレーを合わせるために。そういうコミュニケーションが取れた上でコーチが帰ってきて、更にそこから今度は選手同士の競い合いが増えて、そこが今はプレーでよくかみ合うようになった部分として出ています。ユニバのメンバーとの練習試合でも勝ちましたし。あと、森先生(※1)が来てくれたことで、すごくいい具合にかみ合っていると思います」
-森先生は普段も見てくれているんですか?
「どちらかと言うとトーナメントまでの練習はメニュー的には森先生が教えてくれたことをやりながら、陸さんがアドバイスをくれたりしていました。森先生が来てからディフェンスとブレイクがものすごく強化されましたね」
-そこは去年とは違いますね。バスケットもスムーズになっている。
「1人で守れなかったら2人、3人と増えてヘルプとカバーはすごく良くなりました。でも今回はインカレで負けた分、時間もあったしフットワークや基礎からみっちりやってきたんです。だからみんな足が動くようになって本当に今年はディフェンスチームになると思います。今日は初戦というのもあってそこまではないですが、去年と違って迷いもなくなっているのでやることをやれば上がっていけると思います」
-多嶋(#5)選手と交互にやっている感じですが。
「でもどちらも1番も2番もできるので、2人でやってそんなにポジションを決めている訳じゃないです。両方できるし、2ガードで出ているときはボールもよく回るからオフェンスの回りもいいですね」
-では、今年は確実に上を目指すと。
「そうですね。インカレは必ず優勝します!」
※1 今期新しく就任した森 億コーチは小林高校を全国上位に押し上げた実績ある名コーチ。
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