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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.05.26 (Tue)

【2009トーナメント】5/26レポート

力を発揮できなかった筑波大が初戦で姿を消す
神奈川大は大東文化大を破り法政大への挑戦権を手に


090526AOGAKU.jpg波乱が起きやすいとされる春、1部校が登場した代々木では2つのアップセットがあった。3部A神奈川大は4年生になったエース#2綿貫が軸であり勝負の年でもある。一方の大東文化大は昨年2部降格。能力は豊かではあるが、主力は2年でありいまだ下級生主体だ。この経験値の差が勝負の際で出て、要所を締めた神奈川大が大東大を振り切りベスト16へ名乗りを上げた。また、もう一つの見どころだった1部の筑波大と2部拓殖大の戦いは、終始勢いのあるオフェンスを展開した拓殖大が接戦から抜けだし、大差をつけた。筑波大は自身のふがいなさを選手、スタッフが公言し、反省する敗北。ベスト32は近年にない最悪の数字となってしまった。

また、例年スロースターター気味の法政大は3部Bの東京経済大に最後まで粘られた。終盤は足が止まり、散漫な展開となった部分をこれ以降で修正できるかどうかにかかる。王者・青山学院大に挑戦した立教大は青学大の足が出ないうちに1Qで粘ったが、その後調子を上げた青山学院大に大きく引き離された。慶應義塾大は京王電鉄杯をケガで欠場した#16二ノ宮(3年・G)がここから公式戦に復帰した。1本シュートが決まれば大騒ぎの国際武道大に対し、淡々と得点を加算。控え選手でミスが出る部分は未だ課題だが、順当にベスト16へ。日本体育大は冨江(4年・F)が欠場となったが、東京大を相手にせずベスト16へ。駒澤屋内球技場では波乱は起きず、上位校が順当に勝ち上がった。27日からはベスト8をかけた戦いが始まる。
写真:青山学院大のユニホームが新しくなった。小林高晃は主将らしい風格漂う“4”に。



両者ともシュートは低調ながら
勝負所を綿貫が締めた神奈川大に軍配

大東文化大学47(12-16,10-11,17-19,8-18)64神奈川大学
090526watanuki1.jpg「絶対勝たなければならない、と緊張していた」という#2綿貫(4年・G)の状態はチーム全員同様だった。立ち上がりは#9大山(2年・G)、#2綿貫(4年・G)などのシュートで先行し、#19飯泉(4年・F)らがルーズボールに絡んで神奈川大ムードだが、一気に抜き去ることはできずロースコアな展開となった。しかも大東大がタイムアウトでディフェンスを締め直すとペイント内でのプレーができず、外中心の攻撃となってしまう。大東大のスタメンは#13小原(2年・F)、#15遠藤(2年・G)、#7今井(2年・C)ら2年生メイン。こちらも単発はあるが爆発力はなく得点が伸びない。1Qは神奈川大・#2綿貫がブザーでリードして終えた。2Qは神奈川大がアウトサイド中心になるが、これを決められない。その間に大東大が速攻で逆転すると接戦の様相を呈すが、終盤#9大山がバスケットカウント、フリースロー、3Pで連続得点すると神奈川大が再び大東大を突き放して前半を終えた。しかし22-27と、ともに点が伸びない試合が続く。

後半は大東大の集中力が切れた。チームのエースは誰か、どうコントロールするのかといった部分がまだ確立できていない大東大に対し、神奈川大は勝負所で確固たるエースである#2綿貫が攻める。ドライブからのバスケットカウント、ディフェンスを抜き去る中央突破で2連続のシュートを決めると、じわじわと大東大を引き離す。ともにファウルがこんだ3Qは最後にも残り4.3秒で#2綿貫がバスカンでチームを乗せる活躍。4Qにはここまでなかなか入らなかった#19飯泉が大事な3Pを1本入れるとこれで大東大を断ち切った。大東大は#15遠藤が観念したように最後は5つ目のファウル。退場する形で今のチーム状態をさらす結果となってしまった。アップセットとはいうが、チームの軸がしっかりある神奈川大が勝つのは当然であるとも言える結果だった。大東大は再浮上にはまだ時間がかかりそうだが、ここで切れずに秋のリーグに向けて改めてチーム作りに取り組んでいきたいところだ。一方の神奈川大はベスト16。シュート確率の悪さが目立ったが、悪いなりに勝つ力もついてきた。綿貫に頼り切りにならず、全員の力を出すことができれば法政大ともいい勝負が期待できる。
写真:3Q、ブザービーターを決めてガッツポーズの神奈川大・綿貫を仲間が囲む。

※神奈川大・綿貫選手のインタビューは「続きを読む」へ。


アグレッシブさが光った拓殖大が勝利
筑波大はまたも“らしさ”を出せず

拓殖大学87(21-19,17-17,20-14,29-16)66筑波大学
090526MATUZAKI.jpgQ毎の点差だけを見るならば、3Qまではほぼ互角の展開。しかし、蓋を開けてみれば、拓殖大が常に先行していたゲームだった、と言って良いだろう。先制点こそ奪ったものの、その後は拓殖大に5連続得点を浴びた筑波大。タイムアウトを請求するが、その後も思うように攻められず、点差は開いていく。一方の拓殖大は#22松崎(3年・G)のパス回しから#53小野(3年・C)や#26上杉(2年・F)がシュートを沈め、主導権を握る。1Q中盤になると、筑波大は#45鹿野(4年・F)の3Pを皮切りに#7佐々木のドライブ、#13片峯のジャンプシュートが決まって3点差まで詰め寄るも、次の1本でミスが出てしまい、同点に持ち込めない。しかし、2Qの立ち上がりは筑波大ペースとなる。#15山口(2年・G)のジャンプシュートを含めた4連続得点で拓殖大にタイムアウトを取らせる。「ここで行くぞ」と意気込んだ筑波大だったが、決定打がなく、点が伸びない。対する拓殖大は#6長南(2年・F)の連続得点で追い上げに成功すると、その後のディフェンスで筑波大から24秒オーバータイムを奪う。しかし、こちらも肝心のシュートが決まらず。終盤に#94長谷川智伸(1年・F・福大大濠)と#22松崎のシュートが決まった拓殖大が2点のリードを得て、後半へ。

試合が動いたのは、3Q残り5分34秒だった。筑波大#45鹿野の3Pが決まって、筑波大が48–49と1点差まで詰め寄った。だが、ここから拓殖大#26上杉の活躍が光る。筑波大のパスミスをシュートに繋ぐと、その後はリバウンドにブロックにと活躍し、筑波大の芽を次々と摘んでいく。ここで流れを掴んだ拓殖大は、4Qも勢いをそのままに走る。筑波大は、#45鹿野が3Pを乱発するが、思うように決まらず。そんな筑波大を尻目に、拓殖大は#26上杉や#22松崎が足を使いながら加点していき、最終的には87点を奪ってみせた。

試合後、筑波大の選手やスタッフが自分たちを「ふがいない」と振り返ったが、まさにこの一言に尽きるだろう。自らが目指す「アグレッシブ」なバスケットを、拓殖大にやられてしまった。結果は、惨敗。「負け試合だった」と筑波大#45鹿野は悔しさを滲ませた。
写真:拓殖大・松崎が終始攻撃的に仕掛けた。攻め気の強さが筑波大とは違っていた。

※拓殖大・上杉選手、筑波大・鹿野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日体大・堀田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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「やることはやった、後はそれを出すだけ」
最後の年に結果を求めるエースの決意

◆#2綿貫 瞬(神奈川大・4年・G)
090526watanuki2.jpgさして大きくないサイズでゴール下へ切れ込み、勝負所では力強くシュートを決める頼もしさ。“綿貫コール”が起これば神奈川大が負けることはない。1年生から注目されてきたが、一昨年3部に降格し、昨年は2部入れ替え戦には進めなかった。双子の蓮見兄弟とともに、チームを牽引する存在として最終学年の今年が勝負だ。大東文化大に勝たなければならないと、緊張があったという試合。それでも、勝負所を決めきったプレーはさすが4年生というべき姿だった。

-GWのTリーグではケガ人や体調が良くない選手もいて、あまりいいとは言えない状態でしたが、そこから1ヶ月でチームの状態はどうですか?
「結構上がってきていると思います。チームの意識も上向きになっているし。トーナメントで勝たなければいけないという雰囲気があって、良くなってきました。今日はすごく緊張しました。でも大東大は下級生メインだし、それもあって負けたくなかったです」

-チーム全体にも緊張が感じられましたが。
「全員やばかったですね(苦笑)。大山(#9)は自分でも言っていましたし」

-だからシュートやフリースローもあまり良くなかったのでしょうか。
「フリースローは本当におかしかったですね。自分でも2本外したのは久しぶりでしたからちょっと焦りました。ディフェンスは良かったんですが引き離せるところでまた追いつかれて、という甘さもあったし、でも明日そうなっては勝てないので、そこは集中していきたいです」

-ゲームでは常にチームを引っぱってきていますが、4年生となった今年は意識の違いはありますか?
「一昨年と去年は失敗してしまった訳ですから、そういう意味で緊張は今日あったんですけど、やることはやってきたので自分たちのプレーをやろうとそれしか考えてないですね。いかにチームを引っぱるべきかという点ではいろいろな人に言われたり、このトーナメント前にも幸嶋さんにもまた言われて、チームを建て直そう、引っぱっていこうという意識が高まってきたというか、再認識しました。でもチーム作りというのは本当に難しいと感じますね、改めて」

-上級生にチームがついてきてくれている感じになっていますか?
「それは分かってくれていると思います」

-そういう意味では周囲の成長もあると思いますが、ボールの回りも良くなってきましたね。
「そうですね。これまでは自分がボールを持っている時間が長かったんですが、みんな攻められるのが大きいです。でも最後は幸嶋さんにも行け、と言われているので今日は大事なところを決めていけました」

-チームとしてどういう意識で臨んでいますか。
「もうベスト8を狙うだけです。やることはやってきたし、それを自信を持ってチームでもやる意識でいます。だから本当にやるだけなんです。悔いのないように1年終わりたいです」

-次は法政大ですね。
「新人戦でのリベンジですね(※1)。相手は大きいですが、今日みたいなディフェンスができればいい内容になると思うし、そこから勝ちにいければと思います」

※1 2007年、綿貫が2年生の新人戦では順位決定戦で法政大と対戦。神奈川大は敗れて6位に終わった。



昨年得たプレイングタイムを糧に成長
今年は更なる進化が問われる

◆#26上杉 翔(拓殖大・2年・F)
090526uesugi.jpg昨年のリーグ戦、拓殖大の支柱であった寒竹がケガで戦線離脱。入れ替わりにコートに立ったのが、当時1年の上杉だった。全国大会の経験は、国体のみ。それでもコートに立てば懸命なリバウンドやタッチのいいシュートで、チームに貢献して来た。
今シーズンはスタート出場を果たし、相変わらず献身的なプレーでチームを盛り上げる。この試合でも、筑波大を振り切ったのは上杉の活躍があったからこそ。今後、拓殖大の主力として存在感が増すことは間違いないだろう。注目してほしい選手の1人だ。

—まずは、筑波に勝利おめでとうございます。
「ありがとうございます。最初の山は筑波だと思っていたので、勝つことができて本当に嬉しいです。去年は青学に負けて1回戦負けだったので、今年は勝ててよかったです」

—試合前にここは徹底しようとチームで決めていたところはありましたか?
「1回戦目(横浜市立大戦)で、ディフェンスとかリバウンドとかがよくなかったんです。筑波はリバウンドも入ってくるので、ボックスアウトを徹底しようという話はありました」

—では、今日はそれができた、ということですね。
「そうですね。みんなで意識していたので、徹底してプレーすることが出来たと思います」

—3Q中盤に筑波大に追いつかれた時に、上杉選手が攻守に活躍したことが筑波を離したきっかけになったと思いますが、自身の活躍についてはどう考えますか?
「たまたまですね(笑)。今日は、気持ちを強く持っていこうと思っていました。僕は、池内さんにいつも『気持ちで負けてはいけない』って言われるので、意識していました。気持ちを強く持ったことで、リバウンドやルーズボールに繋がったと思うので、よかったです」

—昨年のリーグで、寒竹選手(現トヨタ)がケガをしてから出場機会が多くなりましたね。
「去年1年っていうのは、本当に貴重な1年だったなと思います。リーグ戦もたくさん出させてもらいましたし。去年の経験というのが、今年生きています。落ち着いてプレーできるようになっているので、そういう面ではよかったし、本当に貴重な1年でした」

—上杉選手が試合に出た時に、しなくてはいけない仕事は何だと言われていますか?
「池内さん(監督)には、シュートタッチがいいからシュートをどんどん打っていけということを言われているので、空いたら打つことは心がけています。リバウンドに関しては、アシスタントコーチの壮二郎さん(小野コーチ)に『積極的に取りにいけ!』と言われています」

—チームの話になりますが、昨年と一番違うところはチームの雰囲気だなと思うのですが。
「本当に雰囲気は良くなったと思います。練習中からいい雰囲気でやれているんですよ。それが、試合にも繋がっています。今年はコート内での会話も多いし、タイムアウトの時もベンチの人たちでたくさん話し合ったりもしています。交替で出てくる人も、こういういい雰囲気を持って出てくるのでやりやすいのではないかなと感じています」

—あとは、試合に出る選手がかなり多くなりましたね。今年は、11人くらいで試合に出ていますね。
「そうですね。それに、交替してもあまり力の差がないので、それはかなり大きいですね。誰が出ても同じ活躍ができるというか」

—試合中は笑顔も見られますが、楽しいですか?
「楽しいです(笑)。練習も楽しいし、試合も勝てているので、本当に楽しいです。去年は負けが多かったので…。でも、今年は勝てている分、楽しさも大きいです」

—今年、こういうプレイヤーになりたいという目標はありますか?
「特にないんですけど、池内さんが、自分のことをシューターって言ったりするんです。だから、そういう選手にならなきゃいけないのかな、と思ったり…。今日はリバウンドもよかったんですけど、それを試合期間にずっと続けられるように。どの試合でも変わらない活躍をできる選手になりたいです」

—次は國學院大との試合ですね。
「次も勝てるように集中して、しっかりと試合に臨みたいです」



「4年生の力不足」
と肩を落とすエースに突きつけられた現実
秋に持ち越された筑波大の“真価”と“評価”

◆#45鹿野洵生(筑波大・4年・F)
090526KANO.jpg一つひとつの言葉に、悔しさがにじみ出ていた。
全く筑波らしさが出せずに40分が終わり、試合後はただ呆然とするしかなかった。なんとかしなければ、という思いが鹿野を奮い立たせてはいたが、力を入れる方向を誤ってしまった。「恥ずかしい」「申し訳ない」。出てくる言葉は、チームメイトやOBに対する謝罪ばかりだった。教育実習で片峯とともにチームを離れていたことは、敗北の理由にはならない。
ベスト32で破れてしまったこと。これをしっかりと胸に刻み、秋のリーグで這い上がることを誓った。

—他の選手やスタッフからも出ていた言葉を使うと…「ふがいない」試合でしたね。
「本当にそうですね。恥ずかしかったです」

—トーナメントまでの練習はどういったことをしてきたのですか?
「ディフェンス練習と、トランジション。いつも通りですね。守って走って勝つチームなので、それをやってきたんですけど、今日は逆にやられてしまったという感じでしたね」

—片峯選手(#13)は教育実習でトーナメント前日まで、土日以外は練習できないということは聞いていたのですが、他に抜けていた選手はいたんでしょうか?
「…僕です。練習は土日しか出られなくて。でも、そのせいにしたくない。自分自身の調子もそうですが、みんなに徹底できる指示とかアドバイスを、僕や聡太(片峯)がいないことで、練習で出来なかったというのは、本当に申し訳なかったというか。今日はOBの方とか、応援してくれた仲間とか、戦ってくれたチームメイトにも申し訳ないです。ロッカールームで聡太とも話していたんですけど、瑛(#7佐々木)と池田(#10)は教育実習がなかったので、あの2人が練習を頑張ってくれたのに…本当に申し訳ないなという感じです」

—今年はアグレッシブというのがチームの目指すところですが、それを今日は拓殖大にやられてしまった、という試合でしたね。
「わかっていたし、指示も出ていたんですけど…それでもやられたから。何も言えないですね」

—攻め気があまり感じられないな、という印象を受けました。原因はなんだと思いますか?
「やっていて『違うなー』っていうか、違和感はあったんです。うーん…やっぱり多分、自分たちのやりたいことをやられたということが、オフェンスに影響していたと思います。『なんかおかしいなー』と思いながら終わってしまった感があります。インサイドに関しては、誠也(#99加納)がケガでいなくなってから、本井(#36)がずいぶんよくなったんですけど…。立て直せなかったのは、4年生の力不足ですね。本当に悔しいです」

—ここぞというときの攻め手がなかったですね。
「本当にそうですね。去年だったら中務さん(現パナソニック)だったり、梁川さん(現パナソニック)だったり、能力があった選手がいたので、最後は1人でも点が取れたじゃないですか。でも、僕たちはそれができない。これはわかっていたし、こうなってしまう前に手を打たなければならなかったんですけど、全て後手後手で、ああいう展開になってしまいました。負けゲームです、今日は」

—片峯選手が教育実習で抜けるということだったので、ガードのスタート起用は田渡選手(#34)だと思ったのですが、スターターは片峯選手でしたね。田渡選手をメインで使うということは考えていなかったのでしょうか?
「土日練習でも、チームの5対5のときのスタートが常に聡太と僕だったので。多分、修人(田渡)も理解していたし、吉田先生もそのつもりだったと思います。修人も復帰したばかりなので、そこがちょっと…という部分があったのかもしれません」

—タイムアウトの時に、吉田監督が「一人ひとりが頑張ろうではダメ。チームでやらないと」ということを仰っていましたが、まさにその通りだなと思ってしまう試合展開でした。
「前半から、僕は言われていたんですよね。『落ち着け!』って。空回りしてたな…。ちょっとやりすぎた感がありました。やらなければいけないという気持ちがそうさせていたんですが、今日は本当に判断が悪かったですね。吉田先生も言っていたし、周りもみんな『チームでやろう』って言ってましたけど、ダメでした」

—これで春シーズンは終わりで、次はリーグ戦になります。
「明日から練習するって言っているので、とりあえず這い上がるだけですね。夏、走ってディフェンスの練習をして。もう一度見つめ直して。修正するしかないですね。今は…何も言えないですね、本当に」

—今シーズンは学生最後の年になりますが、どんな1年にしたいですか?
「修人も誠也も星野(#37)もケガしているのはわかっていたし、聡太も僕も教育実習でいなくなることもわかっていました。まさか今日負けるとは思ってなかったんですけど、自分の中でこのチームはリーグ以降のチームかなって思っていたんです。もう春は終わってしまったので、この夏でもう一回自分たちのバスケットが何なのかを見つめ直して、リーグでいい成績を残して、インカレで優勝できたらと思っています。最終的な目標は、やっぱりインカレ優勝なので。今回負けたことで、『俺たちは弱いんだ』っていうのを確認して、悔しい思いをして、これではダメなんだなというのを感じました。これがリーグに、そしてインカレに生かしていけるようにしたいです」



1部復帰と優勝を目指す新生日体大
新たな日体大を体現できる主将となるか

◆#12堀田尚之(日本体育大・4年・G・主将)
090527HORITA.jpg創部初の2部降格という憂き目を見た昨年。
しかし、今シーズンはチームには明るさが戻っていた。
「2部で終わりたくない」
堀田が口にしたこの言葉は、チームが共通して心に持っている言葉であろう。
その理由が、「気持ちの面で変わった。自分が何かを言ったのではない。みんなか自然と強い気持ちになっていました」。重圧もある。それでも、「楽しくやりたい」と堀田は語る。
日体大主将として、自分らしさを出しつつ、チームを勝利へ導けるか。
堀田らしいキャプテンシーに期待したい。

—試合は圧勝でしたね。
「そうですね。油断はしていなかったし、次は青学とだから、しっかりと一生懸命やろうという話をしていました。その結果だと思います」

—今日は、堀田選手(#12)と八坂選手(#3)と馬場選手(#1)のスリーガードでしたが、これは前からやっていたことなんでしょうか?
「そういうわけではないです。今、冨江(#11)が出られないので、今日はスタートに馬場を起用したんです。そうしたら、3人とも上手いこと噛み合って。よかったと思います」

—昨年は結果を残せなかった訳ですが、新チームになるときに「ここは変えたい」と思って、実際に変わった部分はありますか?
「監督は、1部2部は関係無しに楽しくやろうということを言っているんですが、創部以来の2部ということもあって、僕らは1部に絶対に上がるという強い気持ちを持っています。トーナメントも最近はベスト8が1回で、あとはずっとベスト16と全く結果を残せていないので、今年は青学を倒して波に乗って、優勝したいと思っています。例年になく強く気持ちを持っているので…やっぱり、気持ちの部分が一番変わったと思います。自分は何も言っていなくて、みんなが自然と強い気持ちになっていました」

—キャプテンになった経緯を教えて下さい。
「2月の終わりに4年生を送る会みたいなものがあって、その時に毎年、キャプテンが決まるんです。みんなで冨江かなって言ってたんですけど、自分でした(笑)。監督が言うには、監督のバスケを1番理解しているということみたいです。自分でも、監督のバスケは理解しているつもりだし、そういう点が評価されてキャプテンになったのかなと思います。キャプテンになったからといって、『これをしなさい』と言われることはないですね。自分が思っていることを言っていく感じでやっています」

—昨年に比べて、かなりチームの雰囲気がいいですね。
「そうですね。自分は和やかに、にこやかにバスケをやりたいタイプなんです。あとは4年生もみんな仲がいいので。先輩同士で仲が良かったら下もおのずとついて来てくれると思います。今は、みんなも楽しく、緊張しないでバスケをしてくれていますね」

—今年はどういうバスケをしたいですか?
「日体大ってディフェンスを頑張って走るっていうのが昔からの伝統だと思うんですけど、去年はハーフコートオフェンスにしてもオールコートオフェンスにしても全く出せてなかったし、できていませんでした。なので、今年はディフェンスを頑張って、ブレイクで攻めていきたいですね。ハーフコートに入っても、カットしてアーリーオフェンスをやっていきたいです。あとは、これを2部で勝てるようなオフェンスに仕上げていくことです」

—次の試合は、青学大との試合が予想されますが、どのように戦いたいですか?
「青学には、自分が2年のリーグの時に1回勝ってるんですよ。青学は、ディフェンスを頑張るし、速いし、シュートも入る。でも、それ以上にこっちもディフェンスを頑張って、ずっと走っていました。なので、明日もとりあえず走る。10点差、20点差つこうとも諦めないで走る。これを徹底していきたいです。あとは、気持ちが無いことには勝てないと思うので、気持ちは強く持っていきたいと思います」

—学生最後のシーズンになりますね。どんな1年にしたいですか?
「2部で終わりたくないんで。絶対に1部に上がるのがまず1つ。でも、1部に上がっただけではダメなので、優勝を目指して頑張りたいです。かといって、キツキツではやりたくなくて。みんなと楽しく、悔いの無いようにやりたいです」

—1部に上がらなければならないというプレッシャーもあると思いますが。
「かなりありますけど、それはキャプテンになったときからわかっていたことなので。これは究さん(小谷コーチ)も言っていたことなんですが、『1部に上がる!』と考えるだけではなくて、頑張ってから結果がついてくると。1年間頑張って、10月のリーグでは入れ替え戦に行けるように。今年は、きちんと結果を残さないとインカレにも出られないので、とりあえず2部で1位になって、1部のチームを倒して。それができればうれしいし、とにかく後悔の無いようにやりたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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