2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.12.15 (Mon)

【2008インカレ・インタビュー】最後に発揮できなかった“筑波らしさ”

披露できなかった「自分たちのバスケット」
明治大に屈することになった筑波大の最後

081203TSUKUBA2.jpg今年1部昇格の悲願を達成した筑波大。インカレでの大一番は奇しくも宿敵・明治大との一戦となった。しかし、試合は序盤から明治大のゾーンにはまる。勝つ自信があった筑波大にとってこの試合展開は予想できなかったに違いない。

筑波大は梁川が入れ替え戦後の半月ほど故障で練習を休み、インカレ直前には鹿野がケガで離脱した。勝負に“たられば”がないのは明白なこと。例えチーム状況がどうあろうと、それでも筑波大が本来持つものを出せばもっといい勝負ができたはずだった。明治大はこれ以上筑波大に敗戦を重ねたくない思いが試合で見え、またきちんと対策をしてきていた。そして本来ならもっと以前から復帰するべきだった#5山下や、ケガを克服してきた#6伊與田は自らの責任を果たして勝利に貢献した。やってきたものをぶつけた明治大と、力を出し切れなかった筑波大。今年5度目の対戦で遂に筑波大は明治大に背中を捕まえられた格好となった。

試合は後半になって甘さの出た明治大に対し、異常な3Pの本数で追い上げたものの内容を見れば完敗と言っていい。筑波大長年の課題だったゾーン攻略。最後に立ちはだかったこの壁を、筑波大は破ることができなかった。1部昇格という目標達成をインカレ優勝で締めくくるという彼らの夢はここで途切れた。4年生たちが後輩に残していったものの大きさは来期以降の筑波大にとっては計り知れないが、それと同時に大きな課題も残していったと言える。

081203TSUKUBA.jpgこの課題を乗り越えるために後輩たちがするべきことは何か。それはまた一から自分たちで考え、克服していかなければならない。筑波大に浸透し、長年伝えられてきた“筑波らしさ”というキーワードは、また新たな世代にとって答えを出すべき言葉となり、引き継がれた。


写真上:試合が終わり、敗戦に直面した4年生たちの顔はまだそれを信じ切れていないようだった。
写真下:最後に応援団に向かって深々と礼をした。4年間の感謝がここにこもっていたはずだ。


※筑波大・梁川選手、中務選手、高橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。

◆12/3明治大VS筑波大レポート

[続きを読む]

どんな状況でもチームを引っ張ってきた主将は
「自分は無力だった」と振り返ることしかできなかった

081203yanagawa1.jpg
◆#31梁川禎浩(筑波大・4年・主将・G)

試合後の梁川に涙はなかった。
明治大との対決は今シーズン5回目だった。これまでの4回は全て筑波大が勝利。梁川はインカレで明治大との対戦が決まった際、「完璧に抑えるくらいの気持ちでやらないと次は無いと思うし、勝っている相手には勝ち続けなければならない」と気を引き締めていた。最後に明治大と戦ったのはリーグ戦最終週。だが、その時の明治大は主将の#6伊與田、インサイドの要である#3金丸英悟はケガで不在。ガードの#5山下に至っては、この時点ではまだAチーム復帰を果たしておらず、万全な状態ではなかった。

「自分達がリーグで戦ったときは2人のガード(伊與田・山下)がいなかった。でも、今回はあの2ガードでくるっていうのを前の試合のビデオとか見て知っていたし、ゾーンで来るのもわかっていたんですけど、それへの対応力が自分達にはなかったってことが、今の自分達の無力さですね。やっぱりガードがいるのといないのとじゃあ、パスの展開とかが全然違います。ちっちゃくはなるんですけど、ガードの存在って大きいと思います」

伊與田、山下が復帰した明治大に筑波大は大苦戦。また、「足が動かなくなってしまった」という明治大のゾーンディフェンスを破ることが出来ず、序盤からリードを奪われる形となった。これまでの試合、幾度となく劣勢を跳ね除ける強い気持ちをチームに与えたのは梁川のひたむきなプレーだった。だが、「前半が全てだった」というこの試合では、流れを変えなければならない場面で「なんとかできなかった」。梁川はそんな自分を「無力で、全員に情けない」と振り返る。

後半、チームは23点を追う展開になった。点差を詰めるにはシュートを決めるしかない。そんな状況に、「自分がなんとかしたいという気持ちでいっぱいだった」という梁川は試合のブザーが鳴るまで、ゴールへ向かう姿勢を崩さなかった。いつものようにシュートは決まらなかったが、梁川の姿勢がチームを勢いづけていたのは確かだ。試合の流れを振り返ってみても、全ては梁川のプレーから筑波大のリズムが生まれていた。試合終盤の怒涛の追い上げは、梁川なしではありえなかった。

「それが1Qからできなければならなかった。自分がもっと外から崩すことができていれば…。自分ではもっとやれたと思うんですけど、できなかった。今日の試合が自分の実力です。でも、この1年間、頼りない自分にずっとついてきてくれて本当に感謝しています。言葉はうまくないので、気持ちとかプレーでチームを引っ張らなければいけないと、1年の頃から思っていました。それを最後までやろうって決めていたので、最後にみんながああいう風についてきてくれたのは、本当にありがたかった」

1部昇格という目標は果たしたものの、それは通過点に過ぎない。筑波大が、そして梁川が求めていたのは日本一。だがベスト16での敗退となり、王者・青学大への挑戦の前に散った。「大事なことは、最後に結果を残すことなんです」。負けたからには言えることは何もない。

質問の最後で、キャプテンとしての自分を振り返ってもらった。
「キャプテンとしてやってきたことですか?…特にないですね。みんなに支えられてやってきたので。もともと自分はキャプテンキャラじゃない。でも、それをみんなが支えてくれたので、『こんなやつでもキャプテンをやれた』というのは見せられたと思います。後輩たちにも、あまりいいものを残せませんでした。でも、大学生活はまだ残っているので、その間に何か残すことができたら…」

試合直後は何を振り返っても自分を責める言葉しか出てこなかったが、チームメイトは「キャプテンは梁川でよかった」と口を揃える。彼が筑波大を引っぱり、仲間がそれを信頼していたことは間違いない。



「4年生は俺だし、やりたかった」
その思いは届かずコートを去る

081203nakatsuka1.jpg
◆#5中務敏宏(筑波大・4年・F)

「もったいない」という言葉が何度か出てきた。それはこの試合で自身が感じた以上に周囲の人も感じていたことだろう。抜群の運動能力に努力を惜しまない真面目な性格。1年生のときから試合に絡んで筑波を背負う選手と期待されてきた。しかしチームは2部から脱却できず、今年は李相佰杯のメンバーに入ったが、1部チームの中には「中務ってそんなにうまいんですか?」と彼のプレーさえ知らない選手がいたことは事実だ。
「もっとできるはず」というところから「確実にできる」プレイヤーへの変貌が求められた今期。決して調子がよくなかったリーグ戦で明治大からの勝利に大きく貢献し、ここに中務ありと見せつけた。入れ替え戦ではチームも大きく成長した。しかし、この敗戦は中務に更なる成長を求める結果になったと言えるだろう。


―試合を終えて。
「梁川がなんて言ったかわからないですけど、なんかあまり考えられないです…。負けることは全く考えていなくて、勝つことだけを考えていました。この大会はリーグがダメだった分、『やろう!』っていう気持ちはあったんです。でもこの場は『リーグの借りを返す場ではない』し、楽しもうっていう気持ちを持ってやっていました。ゲームの出だしに関しては、チームとして厳しさが全然足りなくて。自分も後半みたいにしっかり打てばよかったけど、色々考えてしまっていて。そこから走られて、自分たちのバスケットができなかったですね…」

―梁川選手は、このような試合になってしまったのは「自分のせいだ」ということを言っていました。
「そんなことはないです!ロッカーでも言っていたんですけど、あいつのせいじゃない。一緒に引っ張ってやれなかった自分のせいでもあるって。4年として同じ立場で試合に出ていたし、自分にも責任はある。そこは言ってあげたいです。1人が背負い込む必要はないと思うので、喋りたいですね。まだしっかりと話せていないので。試合後のミーティングは全体でやっただけなんですけど、何がなんだかわからなくて何もできなくて。動くと全部崩れちゃいそうで…。自分の中でも何も言えなくて…。やっと落ち着いてきてこうやって喋れるけど、話はできなかった」

―リーグの明治と違ったところはどこだと感じましたか?
「金丸(晃輔)をメインに攻めなくていい状況ができていたというのが、やりながらも感じてて。金丸自身も無理しないように考えているんだなっていうのがありました。打てる時にというか、やるべきときにやっていただけ。得点を取るチームとしての確率がすごくよかった。ハーフコートバスケットに関してもすごくよくなっていた。的を絞りきれずに筑波のディフェンスが全然機能しなかったですね」

―ゾーンディフェンスをされてから明治に呑まれた感がありますね。
「そうですね。ボールが下まで降りないし、インサイドに入らないし。前半に関しては、明治はもう梁川は捨てて、ミスさせて、インサイドを固めようというのが見えていたんですけど、すぐそれに対応できなくて、ずるずるいってしまった。それでもって相手の3Pも高い確率で決まっていたし。それが呑まれたっていえば、そう見えますよね。やっていて、すごくもったいないなと思った部分が多かったです」

―そうですね。「もったいない」という部分が本当に多かった試合だと思いました。
「本当にもったいない部分がいっぱいあって。もっと簡単にバスケットを考えれば良かった…。後半なんかはもう空いたら打つ。寄ったらさばく。寄られたらドライブっていうのができていたんですけど、それを立ち上がりからやらなきゃいけなかったんですけど…。そういう意味でも後悔が残りますね」

―後半は追い上げたものの、本来の筑波のバスケではありませんでした。
「そうですね。シュートに関しては入っていただけで、ディフェンスは最後がよかっただけ。3Qもシュートは入っていたけど、その分返されていたし。そういう意味では筑波のバスケットじゃないなって、やりながら思っていました」

―自身のできについてはどう考えますか?
「後半の自分を立ち上がりからもっと出していければよかったです。チームのバランスとかを考えるんじゃなくて最初から。リーグからこのインカレまでに関しては、全く後悔はないんです。洵生(#45鹿野)が抜けて色々と状況が変わったりしたんですけど、4年生は俺だし、やりたかった」

―でも1年生ながら田渡選手(#34)が良く繋いでくれましたよね。
「最初はちょっと気負ってましたけど、途中から吹っ切れて。レイアップも外したけど、あの辺りからだいぶよくなって。そういう意味では後輩に託せる部分はいっぱいあると思うし、やれる能力はあると思うから、自信を持って思い切ってやってほしいとは思いますね。今日は本当に良かったと思いますよ」

―終盤は高橋選手(#24)がインサイドで粘ってくれたこともあって、筑波に流れが来たと思うのですが、いかがですか?
「本当に体を張ってやってくれました。それと気持ちを前面に出してくれていましたよね。自分にも『打ってけ!』って言ってくれて、それがすごい嬉しくて。一緒にやってきて本当によかったなというのをコートで一緒にやってきて感じていて。もっと中を見て入れられるところはたくさんあったんですけど、ワンテンポ遅かったですね。そこはもう終わってからの話ですけど…」

―中務選手はいいものを持っている選手だからこそ、4年間でもっと存在感を出して欲しかったなと感じます。30分くらいはコンスタントに活躍できるような、そんな選手のはずだと思うのですが。
「もっとやって、自分を出すことができれば良かったと思いますね。途中、自分の調子が落ちたときに中途半端になってしまったことがよくなかったですね。今年の夏あたりからかな。できることとできないことをもっと自分の中で詰めて、無理しないというか…なんだろう。できる部分で勝負すればよかったですね。それは本当にもったいなかったです。だけど、今日はある意味打ち続けようと思ったので、そこだけは『自分を褒めてあげる』というのは変だけど、良かったと思います」

―この4年間を振り返っていかがでしたか?
「すごいありがちな言い方ですけど、いい経験をさせてもらいました。あらゆることが次の自分に繋がるなというのを感じています。最後のリーグでこんなに調子の上がらない自分が出るとも思っていなかったし、そこからもう1回踏ん張ってインカレに向けて頑張れた自分がいたのもすごい新しい発見で。いい経験になったかなって。ありがたいことにまだ次もやれる舞台があるので、そこでもう1回頑張りたいです。大学で学んだことを生かしている中務を観てほしいです」

―梁川選手は「みんなが支えてくれたからキャプテンをやってこられた」ということをおっしゃっていました。
「梁川は、キャプテンは全然できていたと思うんですけどね。締めるところは締めていたし、言うべきところは言っていて。新人戦では僕がキャプテンをやったんですけど、今思うと今年梁川がキャプテンでよかったなってすごく思います。明るくまとめるだけがキャプテンではないし。梁川は背中で引っ張っていた。だから、梁川自身そんなに自分を悪く言う必要はないです。いいキャプテンだったと思います」

―来年、後輩達は1部という舞台でプレーすることになりました。
「そうですね。戦い方とかが全然変わってくると思います。それはもう自分自身も体験していないことだし、これから自分たちが『1部で戦っていくための筑波のバスケット』をまた作っていかなければならないと思います。そこはもう一つひとつ自分たちで喋って、『こうしていこう』っていうことを一つひとつ大事に、且つ筑波らしさを出していけるようにやっていってほしいですね。今年は4年生が結構固まって喋って、それに試合に出るやつが入って喋るみたいな感じでした。でもあいつらは全体的にまとまって喋ることができるので、そういう意味ではチームとして戦っていく筑波のカラーが出ると思います。そういうところをきちんと明確にしてやっていってほしいと思います」




「僕は筑波のバスケが大好きでした」
4年間の努力は自分を裏切らなかった

081203TAKAHASHI.jpg
◆#24高橋 純(筑波大・4年・F)

同じポジションの#32木村、#47富田はキャリアのある選手。2人が結果を出した高校時代、高橋は全国経験もなくバスケットも部活程度。筑波大に入学後も彼らのバックアップという印象が強かったが、それはかつての話だ。4年間頑張ってきた結果、「高橋にしかできないポジション」というものがいつしかできていた。感情をあまり表に出さない筑波大の面々の中で、梁川とともに闘志をむき出しにして戦っていたのは彼だ。技術もさることながら、この気持ちのこもったプレーが高橋の存在を何倍も大きく見せていた。4年間、仲間と切磋琢磨してこられたこと、そして何よりも自分がこの「筑波大」というチームの一員であったことに、誇りを感じているようだった。

―試合を終えて。
「まさか今日負けるとは思っていなかったので、何て言ったらいいんだろうな…。今は信じられないというか。多分、もうちょっとしたらまた悔しさっていうのが込み上げてくるのかなという感じです。ロッカールームはみんな放心状態だったんですよ。本当に実感がわかなくて。中務も同じことを言っていました?そうですか…同じ気持ちだったと思いますね」

―この試合の40分の中で筑波大のバスケを出せなかったですね。
「そうですね。ディフェンスのチームなのに失点が96点っていうのは…。今年に入ってそれだけ取られたのはトーナメントの青学とか慶應に負けたときくらいだと思います。とにかくこの試合は前半が全てでしたね…」

―途中出場となりましたが、コートに立ったときは何をしようと思っていましたか?
「流れが全部向こうに行ってしまっていたので、とにかく流れを変えることをまずやろうと。タイムアウトのときに健司さん(吉田監督)が『何でもいいから声を出せ!』って言ってくれて、まずはその言われたことをやって。あとは、やっぱり自分たちはディフェンスからリズムを作っていくチームなので、自分の目の前のマークを絶対に抑えてやろうっていう気持ちで臨みました」

―前半は大量リードを奪われましたが、後半は少しずつ点差も詰まっていきました。
「そうですね。差を詰めたということに関しては結果的に良かったんですけど、ただゾーンが攻められなかったですね。後半は、たまたまフリーになった3Pが入ったっていう。その3Pは練習してた分だけ入っていたと思うんですけど、やっぱり自分たちのバスケではなかったですね」

―高橋選手自身は本当に大事な場面での起用が多くなりましたよね。今年1年は特にそれを感じました。
「練習のときの5対5で『スタメンVS控え』みたいな感じでやるんですけど、控えのほうがいいときもあるんですよ。そういう感じで練習のときから『控えだけど、スタメンを倒してやろう』という気持ちでやっていたので、健司さんが評価してくれたんだと思います」

―入れ替え戦第3戦の後にインタビューをさせていただいたときに、「インカレではスタートを狙っている」とおっしゃっていましたよね。
「言いましたね(笑)。もちろん、そのつもりで練習も絶対に負けないっていう気持ちでやっていたんです。あの後、練習でスタートで出ていたときがあったんですよ。でも、自分がスタメンで出たときよりも、自分が控えにいてどっちか(木村か富田)と代わる方がバランスもよかったし、安定感もあったんです。理(木村)と富田はタイプが極端じゃないですか。自分はその中間のタイプかなと思って。どちらとも代われるというところで健司さんが使いやすかったっていうのがあるのかなと思いましたね」

―それは高橋選手にしかできないポジションですよね。
「そうですね(笑)。意識をして2人の中間のタイプになろうって練習していたわけではなくて、練習していたらたまたまそういう感じのプレイヤーになってしまった感じです。とりあえず僕は得点を積極的に取りに行くというよりも、周りを繋ぐというか。うちのチームは一人ひとりの力はかなりあるけれど、バラバラなったときにそれを繋げられるような役目ができたらなというのはずっとありました」

―高校時代は全国経験が無くて、キャリアのある選手たちと同期で入学したわけですが、そのなかで4年間頑張ってこられたということに関しては良かったなと言えるのではないでしょうか?
「そうですね。それは本当に自分としても嬉しいことだし、自分が今までやってきたことが間違いではなかったという証明にもなると思うので、単純に嬉しかったんですけど…欲を言えばもうちょっと…なんというか…スタメンになりたかったというか。チームを自分から引っ張っていくというプレイヤーになりたかったなという気持ちはあります。自分の人生の中でこんなにバスケットを生活の中心にしたのは初めてなんです。高校のときは、バスケはただの部活みたいな感じだったので。この4年間はバスケ中心の生活をしてきたわけですけど、筑波に来てよかったです。なぜかって言うのは、いい代に入ったなって。今の同期の4年のやつらがいたから頑張ってここまでやることができました」

―自分にとって同じ4年生の存在とは?
「なんだろうな…。『仲間』って言ったら簡単かもしれないなあ。お互いがどういうプレーをするっていうのがわかっているし、それであいつは今日調子いいとか悪いとかっていうのも見るだけでわかる。そういう意味では、うーん…言葉では上手くいえないですね(笑)。普段も仲がいいけど、バスケのときは本当に信頼できる仲間でしたね。『こいつらがいるから大丈夫だろう』と。あとは、中務と発言がかぶっていることからもわかるように、意外と考えてることが一緒だったり似てたりするんですよね(笑)。そんな仲間でした」

―この仲間とバスケットをするのも今日が最後となってしまいました。
「悔しいですね。もうこのメンバーでやれないっていうのが本当に信じられなくて。やっぱりまだ実感がないんですけど…。悔いがないかって言われたら、目標は優勝だったし、悔いは残るんですけど、4年間やってこられてよかったという気持ちはあります。その中で優勝できればなお良かったし、したかったですね。優勝という結果しか考えていなかったので。その気持ちっていうのは、今日の試合の最後にかなり出せたと思うんですけど、やっぱり明治も今日は『絶対に筑波を食ってやる!』っていう気持ちが伝わってきました。気持ちが負けていたとは思わないけど、今日は明治が単純に強かったと思います」

―高橋選手の気持ちのこもったプレーというのは、優しい選手が揃う筑波大にとってはとても大きかったし、存在感もあったと思いました。
「自分のプレーはそんなにきれいなものではないので、とりあえずもう、がむしゃらにリバウンドとルーズボールとディフェンスをやることだけを意識してきました。そうすることで、流れが変わるっていうのは今までの試合で出してもらって感じたことで、それをやることで健司さんが評価してくれました。こういうプレーって、気持ちがなかったらできないと思うんです。コートに出たら、みんな経験ある選手たちばかりで、『ああこいつらは自分よりうまいんだろうな』って思うんですけど、気持ちだけは負けないようにということをずっと思っていました」

091203KANO.jpg―鹿野選手(#45)と仲が良いというお話をお聞きしましたが、最後にコートで一緒にプレーしたかったですね。
「そうですね。青学戦の前には戻ってくるっていう約束をしていたんです。あいつと最後に一緒にできなかったっていうのが本当に心残りですね。普段も仲良かったし、あいつのいいところもだめなところも全部知ってました。だからこそ、一緒にプレーしたかったです」

―今年、念願の1部昇格を果たして、後輩たちは来年1部という舞台で戦うことになりました。
「インカレも1部しかシードがもらえないじゃないですか。今回はたまたま入れ替え戦で勝ってシードがありましたけど。1部と2部とではまずそういうところでも違うし、インカレになったときに1部のチームとやりなれているか、やりなれてないかはかなり差があるので、やっぱり1部でやるっていうことだけでもチーム力としてはかなりアップすると思います。来年はそういう経験ができると思うので、来年は今よりもいいチームになってほしいですね。今年は4年生のチームだったんですけど、下級生はどちらかというと一人ひとりすごい個性が強くて、それが噛み合えば4年生でも勝てないんじゃないかと思います。それを誰かがしっかりとまとめて、その個性をいい方向へ持っていってくれれば、来年はやってくれるんじゃないかなと思います」

―ここで終わってしまうのが本当にもったいないですね…。
「みんなから『今年はいいチームだね』とたくさん言われました。でも、後になってこのインカレを振り返った時に、『なんだ、筑波ってインカレはベスト16だったんだね』と思われることが本当に悔しいです。筑波のバスケって、ディフェンス主体で派手さとかがない。だから、普通の人が観ていたらつまらないかもしれない。でも、僕はそんな筑波のバスケが大好きでした。4年間、筑波でやってこられて本当によかったです」

写真下:初戦はベンチにもいなかった鹿野。吉田監督によれば「ここまで来るのがやっと」という状態だったと言う。明治戦では応援席の後ろから固唾を飲むようにチームを見守った。


◆10/29入れ替え戦第3戦 日本体育大VS筑波大
◆10/18関東2部リーグ 明治大VS筑波大 第1戦
◆10/19関東2部リーグ 明治大VS筑波大 第2戦
関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  10:06  |  2008インカレ  |  Top↑
 | BLOGTOP |