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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.12.05 (Fri)

【2008インカレ】12/5準決勝 青山学院大VS国士舘大

気持ちで勝った国士舘大が青学大の連覇を阻止!
創部初となる決勝の舞台へ

青山学院大学80(23-19,11-32,25-22,21-19)92国士舘大学
081205yoshimitsu_20081207061333.jpg青山学院大の連覇を阻止するチームが、遂に現れた。
ここまで数々の激闘を制してきた国士舘大だ。立ち上がりは若干重かったが、2Qに大爆発し、開始1分で青学大を逆転。その後も国士舘大は「気持ち」のこもったプレーを披露した。#4寺嶋(4年・F)の体を張ったルーズボール、#5立花(4年・G)のディフェンスにかかっても決めたダブルクラッチなどあげきれない。こんなプレーの数々で国士舘大は、青学大から最大26点のリードを奪う。それでも、青学大は王者の意地を見せて4点までは詰め寄るも、逆転には至らなかった。いつもは先手を取っていた青学大が、プレーでも気持ちでも後手に回ってしまった。

「強いものが勝つんじゃない。勝ったものが強い」(国士舘大#10吉満)

国士舘大は、自らが勝ったことでそれを証明した。

写真:勝負を決定づけた吉満は、走ってきたベンチの仲間とともに大きく飛び上がった。

※国士舘大、青学大の記者会見、国士舘大・吉本選手、吉満選手、馬選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
081205aogaku.jpg試合の立ち上がり、青学大は#5小林高晃(3年・G)の連続得点と#8荒尾(4年・C)のブロックで国士舘大の出鼻をくじく。だが、国士舘大も冷静で、#17三村(1年・G・東海大菅生)、#13馬(2年・C)が返していくが、このQでは随所でミスを犯してしまう。その間に青学大は#8荒尾、#7渡邉(3年・PG)の3Pなどで得点を重ねていく。そして、終盤には#0橋本(2年・G)と#7渡邉の速攻を浴びて、点差は9点に。国士舘大はたまらずタイムアウト。その後は青学大に得点を許さず、オフェンスでは#4寺嶋(4年・F)、#5立花が速攻を決め、点差を4点にして1Qを終える。

「これまでの国士舘大の試合を見ていると、1Qから4Qの間に必ず爆発するQがある。今日はそれが2Qだった」(青学大・長谷川監督)
国士舘大#13馬のドライブから始まったこのQ。国士舘大は馬のシュートを皮切りに、#6吉本(4年・F)の3P、#4寺嶋の速攻と3連続得点。開始1分で青学大を逆転する。青学大はたまらずタイムアウトを取るが、その後の国士舘大のディフェンスが激しく、シュートは24秒オーバータイムぎりぎりで打ち、なんとか得点しているという状況。そんな青学大を尻目に国士舘大は、高確率でシュートを沈めていく。#13馬に加え、日大戦で7本の3Pを決めて勝利に大きく貢献した#10吉満(3年・G)の3P、#4寺嶋の体を張ったスティールから#5立花が難しい体勢からのダブルクラッチで繋ぐなど、流れは完全に国士舘大ペース。対する青学大のオフェンスは#0橋本の3Pが単発に決まるだけで、その後2分間無得点。そして残り4分36秒、国士舘大は#6吉本の3Pバスカンで遂に10点差をつけられた。
「10点は追いつけるだろうと思っていて、気持ちが少し欠けていた。でも、ここでしっかり気持ちを入れ替えてやらないとダメだった」(青学大#5小林)
この後に国士舘大は#10吉満が連続3Pを決めて一気に16点差を開く。青学大は前半2回目のタイムアウトを取らざるを得ない。タイムアウト明けは#0橋本のシュートと#8荒尾のゴール下が決まるが、国士舘大も#5立花がドライブ、#10吉満がこのQ4本目の3Pで決め返し、前半を終えた。得点は51-34。青学大が前半を終了した時点で17点という大量ビハインドは、今シーズン初めてのことだった。

081205tachibana.jpg「前半のディフェンスはあれでいい」と振り返ったのは国士舘大・小倉監督。国士舘大は後半も足を使った激しいディフェンスで青学大に対抗する。そのディフェンスに対応しきれない青学大は、前半同様、苦しい体勢からの無理なシュートが多くなる。ディフェンスで立ち上がりのリズムを掴んだ国士舘大は、#4寺嶋のジャンプシュートから4連続得点で、この試合最大の26点差をつける。青学大のオフェンスは#5小林高晃のシュートに終始。それ以外に攻め手を見出すことが出来ず、反撃できない。だが残り5分9秒、国士舘大は#5立花をベンチへ。ここを勝負とみたか、青学大は#7渡邉の一喝とともに前線からディフェンスを仕掛ける。この後、青学大は3回の速攻を成功させる。1本目は渡邉がスティールからそのままフィニッシュ。2本目は#5小林高晃のカットから渡邉。3本目もまた渡邉のスティールから小林→橋本とパスが通って、15点差。ここは国士舘大もタイムアウト、#5立花をコートに戻す。青学大はこの場面が勝負所だったが、タイムアウト明けに国士舘大#4寺嶋に3Pを許してしまう。この展開に青学大長谷川監督はタイムアウトを請求。だが、今の国士舘大はそう簡単には崩れない。#13馬のフェイドアウェイ、寺嶋と立花の速攻が決まって、再びリードを奪う。だが、終盤は青学大#27宇田川(2年・F)が粘り、2本の速攻を決める。最後、宇田川はオフェンスリバウンドをもぎ取り、#0橋本にシュートを託す。だが、そのシュートは外れて、73-59。最後の10分を前にしても、国士舘大のリードは変わらない。

081205ma.jpg4Q残り7分だった。いつも勝負所では必ずシュートを決めてくる青学大#7渡邉がレイアップを外した。そのボールは国士館大ボールとなり、このQ開始早々に4ファウルとなった#13馬にインサイドでの得点を許してしまう。ここで青学大は後半2回目のタイムアウト。その後は#27宇田川と代わったシューター#28辻(青学大・1年・洛南)の3Pが光る。まずは距離のある3Pを沈めてチームを勢いづける、続いて#8荒尾が国士舘大4寺嶋をブロック。そして、#0橋本のスティールから#5小林高晃がドライブを決めて、一気に追い上げムードとなる。その後のディフェンスでは橋本が光り、国士舘大にタイムアウト。だが、タイムアウト明けは青学大#5小林高晃がシュートを沈めて得点は遂に1桁へと突入した。次のディフェンスでも国士舘大からミスを誘った青学大。ここまで苦しかった展開に国士舘大から立て続けにターンオーバーを奪ったことで、渡邉と橋本も思わずハイタッチをかわす。荒尾もファウルが込んでいるインサイドで得点し、残り4分37秒で7点差とする。ここで粘ったのが国士舘大だ。24秒オーバータイム残り2秒から#4寺嶋「立花からボールが飛んできて、感覚的に『外!』だと思った」と執念で3Pを沈める。また、ルーズボールに飛び込み「気持ち」を見せる。だが、青学大も#28辻が連続3Pで譲らず、残り3分8秒で点差は遂に4点に。ここからは互いに得点が決まらず、拮抗した展開が続いたが、それを破ったのは国士舘大#10吉満だった。まずは青学大#28辻の3Pを寺嶋が懸命に追いかけてチェック。弾かれたボールは#6吉本がリバウンドし、ボールは吉満へ。吉満は吉本へのパスを送るつもりが、ボールは吉本の体に当たってしまう。だが、吉満はそのボールを懸命に追いかけ、振り向き様に3Pを放った。「打った瞬間は『入った!』と思いましたよ」(吉満)というシュートはきれいな弧を描き、リングに吸い込まれた。残り1分55秒、点差は7点になった。青学大は最後のタイムアウトを取るしか無かった。試合は青学大のハーフスローインで再開。「ここが勝負だった」(青学大・長谷川監督)という#7渡邉のシュートはリングに弾かれてしまう。残り1分10秒、青学大は#8荒尾を下げ、シュート力のある#23湊谷を投入して勝負に出る。だが、簡単にシュートを打たせてはもらえなかった。同時にファウルゲームを展開した青学大。国士舘大はそれを冷静に対処し、最後は12点差。国士舘大に軍配が上がり、創部初のインカレ決勝への切符を手に入れた。

これまで青学大の試合を観た人ならば、会場が一体となって青学大を応援する光景に直面したことがあるだろう。少数精鋭を貫くため部員が少なく、他のチームに比べたら少々淋しい応援も今まではかわりに観客の声が後押ししていた。だが、この試合では観客が声援を送ったのは国士舘大の方だ。最初は興味だったのかもしれない。だが、時間が経つにつれて大きく、そして増えていく歓声と拍手の数。国士舘大のバスケットは、試合後には観客のハートをしっかりと掴んでいた。
「うちの選手には気持ちが無かった。心が無いチームは勝てなくて当然だし、勝っては失礼。国士は気持ちを持ってプレーしていたし、それによって全てを味方にしていた」
青学大・長谷川監督も会場の雰囲気がいつもとは違うことに気づいていた。気持ちを動かすには、気持ちしか無い。
「気持ちで勝ったと思います。うちが気持ちで向こうより勝っていた」
という国士舘大#5立花の言葉は会場の反応を見ても間違ってはいなかった。


【国士舘大記者会見】

◆小倉一訓監督
「差が開いてからが苦しかった。ターンオーバーも多くなっていたし。そこで、選手に『休むか?』と聞いた。そうしたら全員が『行けるところまで行きたい』と答えた。だから、選手を下げなかった。吉満(#10)を出したのは、1年の三村(#17)に比べてこういう状況に慣れているから。吉満のディフェンスが青学を離す最初のきっかけになったと思う。チームが進化したと思う部分は、チームがチームらしくなってきたこと。この試合の反省はボール運びをきちんとしようということの一言だけ。あとは、リーグのリベンジを果たそうと。あの時は競ったけど勝てなかった。だから、借りを返そうと。リーグが始まったときは、去年は3部にいたし、どこまでやれるのかと半信半疑だったが、このインカレでそれが消えた。リベンジという意味も込めて、慶應さんを倒したいですね」

◆#4寺嶋 徹(4年・主将・F)
「(決勝進出を決めて)それは素直に嬉しいです。インカレに出るのは4年間で初めて。こういうトーナメントでも2回戦で負けることが多かった。でも、今は楽しく、そして行けるところまで行きたいです。青学の印象としては、もっとガンガンくると思っていたけれど、実際はそうではなかった。チームが進化したと思うところは、競るゲーム展開や追い上げるゲーム展開になれたことですね。とりあえず、1日空きますがゆっくり休みたいですね(笑)。慶應とやることに関しては、プレッシャーはありません!」

◆#5立花大介(4年・G)
「気持ちで勝ちました。うちが気持ちで向こうより勝っていました。青学の印象はオフェンスがきれいに攻めすぎていたと思った。2部の方がガチャガチャしていてやりにくかったというか。3Qで休んだときは、もう後のことなんて考えていませんでした。とりあえず、やるだけだった。慶應に対しては、その日になってみないとわかりません(笑)。でも、優勝します」

◆#10吉満俊孝(3年・G)
「立花さんと同じで、気持ちで勝ったと思います。相手は王者・青学でしたけど、『強いものが勝つんじゃない。勝ったものが強い』ということが自分で実感できた試合でした。青学の印象というより、1部のチームはナンバープレーが多いというか。オフェンスの形が決まっていて、それが逆に守りやすかったですね。3Pの感覚は昨日からタッチも良くて。入らないときというのは焦っているから、とりあえず落ち着こうと。最後のあの3P(※4Q残り1分55秒)は、打った瞬間『入った!』と思いました。決勝へ向けては、負けたチームの分まで頑張らなければならないと思っています。慶應とやることに関しては、僕もプレッシャーはありません!」


【青山学院大記者会見】
◆長谷川健志監督
「こうなる可能性がゼロではないということを再三言っていたのに、選手はそれを分かっていなかった。試合前にアシスタントコーチが最後に言った『気合だぞ』という言葉を、誰もわかっていなかった。特に荒尾が。そんなチームが勝てるはずはないし、こんなチームだったのかとがっかりした。もちろん、それはこういうチームを作ってしまった僕にも責任はあるけれど。こういうチームは勝てなくて当然。それに、心のないチームが勝っては失礼。でも、国士舘にはそれがあったし、観客も引きつけて、全てを味方にしていた。国士舘は勝っても負けても、一人ひとりが決めたことをやっている。こういうチームは本当に怖い。国士舘は強かった。もう一度ゼロから、本気の気合いを入れてやり直します。命を懸けて」

◆#5荒尾岳(4年・C)
「自分自身、リバウンドが取れなかった。中に押し込まれたりして、取れなかったし、はじいりしてしまった。それが、速攻が出なかった原因。焦りがなかったかといったら嘘になる。決して負けようと思って試合をしてはいない。でも、ところどころで気持ちが負けていたと思う」

◆#5小林高晃(3年・G)
「大会の最初から速攻があまり出せてなかったんです。リーグ終わった辺りから『まずいな…』と思っていたんですが、曖昧にしてしまった。今日の試合は、1Qはそうでもなかったんですが、2Qの吉満君が入ってからの勢いがすごすぎた。そこで点差が開いてしまった。あのとき、『10点は追いつけるだろう』と思っていて、気持ちが少し欠けていた。でも、ここでしっかり気持ちを入れ替えてやらないとダメだったと思う。とりあえず3位という形になってしまうけれど、最後に負けるのはいやだし、気持ちを入れ替えて勝って終わることが大事だと思うので頑張りたい」


「皆がやりやすいように」
記録より記憶に残る国士舘大の仕事人

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◆#6吉本博紀(国士舘大・4年・PF)

#4寺嶋&#5立花コンビに注目が集まるが、この吉本の存在も大きい。
ディフェンス、リバウンド、声出し…4年生だからこそそれができ、それができる人がいるからチームは勝っている。
これまで不運な笛もあったが、3試合連続4ファールで踏みとどまった。
決勝でも、吉本の働きが勝敗を左右する。


―ついに決勝進出です。
「嬉しいです!今までバスケットをやってきて、ベスト4以上は初めてなんですよ。だから、最初は緊張しました。8決めの法政大戦とも、準々決勝の日大戦とも違って、めっちゃ緊張しましたね。観客席にもお客さんがたくさんいるし…」

―チーム応援席だけでなく、一般のお客さんからも声援がありましたね。
「本当にありがたいです。学校の友達も何人か来てくれて、皆盛り上げてくれてホント嬉しかったです」

―どのあたりから勝利を確信しましたか?
「ファールゲームになったときくらいから、行けるかなと。インカレではこれまでもファールゲームされてきましたが、フリースローはわりと入っていたので、ディフェンスすれば大丈夫と思うことができました。しかも、青学大は坊主の子(#28辻)以外3Pが入っていなかったじゃないですか。だからその1人だけ抑えて、あとはリバウンドをしっかり取れば勝てると思いました」

―これで3試合連続で1部のチームを倒したことになりますが、連戦で相手の特徴などはわかっていましたか?
「いや、もうわかってないです。ただ今日は試合前に、走って勝とうと言っていて。それで一生懸命走ったんですが、自分的にはもう前半で過呼吸になるんじゃないかってくらいきつかったです」

―それくらい走ったことが、前半で18点ものリードにつながりました。後半は少し楽にできたのではないですか?
「そうですね、3Qは余裕をもって出来ました。ちょっと休ませてもらえましたし。だから4Qも切らさずディフェンスできたと思います」

―青学大の怒涛のプレスには苦しみましたが…。
「すごかったですね。でも、ミスになってもその後切らさずディフェンスできた、それが今日の勝因だと思います。いいところは(#13)馬隆と(#5)立花、よっちゃん(#14吉満)。徹(#4寺嶋)もスリーを決めましたし、皆のおかげですね!皆頼もしいです」

―昨年のインカレから、今年のトーナメント・1部リーグと連続優勝していた青学大の猛追をかわせた要因は何だと思いますか?
「正直しんどかったんですけど、徹(#4寺嶋)に『気持ち、気持ち』とこのインカレ中ずっと言われていたので、気持ちだけは切らさないようにと思ってやったのが勝ちにつながったのかなと思います。まぁ、僕は何もしていないですけどね」

―先ほどから謙遜されていますが、リバウンドなど吉本選手がいるといないとでは大きく違うと思います。
「いやいや、リバウンドも馬隆がいるから楽なんですよ」

―2Qにはバスカン3Pも決めましたが?
「実は最近ずっと入っていなくて、昨日の日大戦でも立花にいいところでパスをもらったのに外してしまって、2点くらいしか取れていなかったんです。これはまずいなと思って、今日たまたま授業があったのでその後シューティングしたら、入っちゃいました」

―そのとき馬選手に何か言われていませんでしたか?
「“どうしたんですか、今日入りますね!”って言われて。“入っちゃった”って返しました(笑)」

―これで、決勝は慶應大と対戦することになりました。2回戦から対戦してきた法政・日大・青学は、1部のチームということで国士舘大の爆発力を知らなかったところもあると思います。一方、慶應大は国士舘大をよく知っている相手ですが、それに関してはどうですか?
「慶應大にはリーグで2連敗してしまったので、リベンジするだけです。個人としては、スペースを広く取って皆が攻めやすいようにしたりとか、つなぎをしっかりやる。それからディフェンス、リバウンド、声出し。記録に残らなくていいので、そういうところで貢献したいです。自分は能力がないので。そういうところで頑張ります」

―ちなみに明日は休息日ですが、どう過ごしますか?
「明日は大学の集中講義で1~5限です。で、その後練習です(苦笑)」

―それは(笑)。あまり身体を休められませんね。
「ここまで来たら大丈夫です。頑張ります!」



救世主はチーム1のポジティブ・シューター
「皆への感謝をコートで示したい」
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◆#10吉満俊孝(国士舘大・3年・SG)

誰もが、吉満の復帰を待っていた。
昨年のリーグ直前に負傷。今年のリーグで1年ぶりにコートに戻ってきた。足は一回りがっちりし、3Pシュートの思い切りの良さは相変わらず。鮮やかなカムバックと言える。
吉満の3Pが決まる度に「わっしょい!」コールしてくれる応援団を、吉満は1年の春から自慢にしていた。
「決めたらわーっと盛り上がってくれる。支えにもなるし、そのベンチに入っていない人たちの分まで頑張ろうと、今までバスケットをしてきて1番感じられるチーム」とはルーキーの時の言葉だ。
その応援メンバーに気持ちよく“わっしょい”コールさせるビッグ・ショットを決勝でも放てるか。


―インカレは4試合で3Pの確率が21/40と5割を超えています。
「入ってよかったです(笑)。リーグ戦のときは終盤決められなくなってしまったんですが、インカレまでの練習ではその反省を生かして、自分のシュートフォームを取り戻せたと思います」

―今日は、というか今日も、決めたときは応援席を指差していましたね。
「やっぱり応援が多いので、その分『頑張れよ』とか言ってくれますし、1年生には毎日のように球拾いさせてしまっているので(苦笑)。その分コートで僕が示せないと、リバウンドのかいがないというわけではないですが、申し訳ないからという気持ちでやっています」

―この試合は前半、青学大の走るスタイルがほとんど出ませんでしたが、ディフェンスする側としてはどう感じていましたか?
「なんで出なかったんですかね…?ただ、全部竜馬(青学大#0橋本)がナンバーコールしていましたよね。2部リーグでは、二ノ宮(慶應大)とか梁川さん(筑波大)とか、自分からガンガン点を取る人が多かったので気が抜けなかったんです。それに比べて昨日の日大の(篠山)竜青にしろ、今日の竜馬や(#7)渡邉にしろ、ゴールを見ていないというか。ナンバープレイの中でもパスを探している感じだったので、怖くなかった。守る側としてはやりやすかったです」

―オフェンス面ではどうですか?後半は青学大がプレスしてきましたが。
「ちょっとミスを連発してしまってふがいなかったです。気持ちで負けた部分ですね。(#5)立花さんを中心に、(#6)吉本さん、(#4寺嶋)徹さんが合わせてエンドラインまでボールを進めようとしたんですが、なかなか運べなかったです。慶應もああやって当たってくるので、跳ね返せるように明日は心構えをしっかりして臨みたいです」

―最大26点差が4点差まで詰まりましたが、その後のルーズボールからの3Pが大きかったのではないでしょうか。
「あれ、パスだったんですよ。吉本さんが見えたのでパスしたんですけど、ボールが流れてしまってやばい!と。なんとか取れたので打ちました。あの技は使えたら決勝でも使います(苦笑)。これで何点差になったんですか?」

―4点差が7点差に。残り2分ですが、もう点差を見る余裕はなかった?
「今日は最後の方はちょっといっぱいいっぱいでしたね。ただ、このとき青学がタイムアウトとりましたよね?その時、“きたかな”って思ったんです。しかも青学は今日アウトサイドが入っていなかったので、運もあったと思います」

―ただ、前半のリードを保てればもう少し楽な展開になったのではないでしょうか。
「離しても追いつかれるのが国士舘なので(苦笑)。離した後さらに離していけたらいいんですが、相手は王者ですしそう簡単にはいかないですね。後半の20分は相当長く感じました。ただ、別に焦ることはなかったです。接戦はうちはなぜか強いので。そこは、リーグの慶應大戦で学ばせてもらったので、次の決勝ではその借りを返したいと思っています」

―その決勝に向けて、意気込みを聞かせてください。
「ハーフタイムに大祐(慶應大#9小林。ともに大濠高校出身)とすれ違ったんですが、“決勝で待っとうよ”とか調子に乗ったことを(笑)言われたんです。これで切符を手に入れたので、是非勝ちたいと思います」



「自分の相手に勝負したい、勝ちたい、面白い試合をしたい」
強い気持ちと無邪気な笑顔が持ち味のビッグマン

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◆#13馬隆(国士舘大・2年・C)

ここまで勝ち進むと予想しておらず、準々決勝からは図らずも「欠席」となってしまったと言う。「勝ちたい」「楽しみたい」「見てもらいたい」それが馬のキーワードだ。法政大戦で差が見えたとき、お客さんが帰り始めたのが残念だったと言う。でもこの試合はたくさんの人が見てくれた。それがなにより嬉しく、楽しいことだったようだ。決勝ではもっと多くの観客を目の当たりにすることになるだろう。


-公欠は取れたんですか?
「まだ取れてないですよー。まだ欠席です。だから今日は1限行きました。行ってすごく眠かったんですけど、レポートを書いて出しました。『先生、今日まだ試合なんですよ』と言ったら、『じゃあ来なくてもいいじゃない』と言われて。でも行かないと欠席もあるから(苦笑)」

-じゃあ今日は眠かった。
「ずっとウトウトですよ(笑)」

-それは大変でしたね。今日は荒尾選手とマッチアップですが。
「昨日お父さんに電話をして、『青学はすごく強い、関東1位だし、去年のインカレも1位だし、めっちゃ強くて、この前3、40点差くらいで負けたんだよ。荒尾っていうセンターが強い』って言ったら、『そんなセンター強いって言うけど、外人は?パプは?セネガル人より全然弱いんじゃない?』って普通に言われて。『ああ、なるほど』と。高校は延岡とかも何回も勝負して、そこで気持ちあります。自信がありますよ。チームじゃなくて、自分が相手のセンターに負けたくない思いがあるんですよ。荒尾選手がMVPだから勝ちたいんですよ。でも勝ちましたね(笑)」

-確かに勝ちましたね。
「先に慶應が勝って、『あー、慶應が勝ってしまった』と。そうすると負けると専修が相手じゃないですか。専修と何度もやったけど、一度も勝ったことないですよ。何回もやって何回も負けました。絶対やりたくない。そういう気持ちがあった。青学は1年のときに練習試合してすごい点差で負けてそのあとやったことないし、やったことを忘れてるくらい。とりあえず勝負したいから昨日はビデオを見たんですが、そんなに強くないと思いました。だから今日は真面目に強く本気でいきました」

-慶應はどうですか?
「リーグ戦のリセットですね。もう一回やってみたい。今回は絶対に負けたくないです。岩下に勝ちたいです!とりあえず自分の相手には勝負して、負けたくない。もし他のみんな、立花さんたち、みんなが調子良かったらいけると思う。今日みたいに面白く楽しくいいゲームしたいですね。勝ちたい。でも負けてもいいんですよ。だって最低でも2位でしょう?面白い勝負をしたい。だからもう考えないです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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