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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.12.03 (Wed)

【2008インカレ】12/3 二回戦 筑波大VS明治大

今シーズン5度目の対決は明治大がリベンジ!
怒涛の追い上げも虚しく、筑波大はベスト16で終止符


明治大学96(32-18,17-8,22-27,25-38)91筑波大学
081203kanamaru.jpgトーナメント、新人戦、リーグ戦と、この両チームの対決はこのインカレで今シーズン5度目。「因縁」、そんなものさえ感じさせられるような組み合わせだ。インカレまでの4度は全て筑波大に軍配が上がっていた。

「2ガード(伊與田・山下)でくるのもわかっていたし、ゾーンで来るのもわかっていた。でも、それへの対応力が自分たちにはなかった」(筑波大#31梁川)

1Q残り5分18秒、明治大の連続3Pが決まって筑波大がタイムアウト。このタイムアウトをきっかけに試合展開ががらりと変わる。タイムアウト明けに明治大がゾーンディフェンスを仕掛けると、これがピタリとハマる。#3金丸英悟(3年・PF)、#21川崎(3年・F)、#14金丸晃輔(2年・SG)はそれぞれ身長190cm前後の高さのある選手。この3選手がインサイドを固め、前線には足がよく動く#6伊與田と#5山下の2ガード。筑波大はこのゾーンディフェンスを破れない。インサイドにボールが入らず、パスは外で回るだけ。インサイドでの得点は、1Qの最初の3本。その他のオフェンスは全て外角からのシュートしかなかった。だが、それも単発。司令塔も#13片峯(3年・G)から#34田渡(1年・G・京北)にチェンジするが、それでも流れは変わらなかった。このディフェンスに対応できない筑波大を尻目に、明治大は#5山下の速いパス回しから得点を増産。速攻にインサイドに3Pにとどこからでも得点が取れて、且つ確率の高いシュートを筑波大は止めることができない。前半を23点リードで終えた明治大。2Qはディフェンスも光って筑波大を8得点に抑えることに成功した。

ビハインドの筑波大は、まず#31梁川が連続3Pを沈める。だが、明治大も#3金丸英悟、#5山下のジャンプシュートが次々と決まって、20点以内に持ち込ませない。さらには#6伊與田の連続スティールから速攻で、反撃のきっかけをことごとく摘み取る。しかし、ここからは筑波大4年が意地を見せる。#31梁川と#5中務が高確率で3Pを沈めていき、少しずつではあったが勢いが出て来ていた。それが爆発したのが4Q。「いつもはコントロールしようと色々と考えすぎてしまうけど、梁川さんが突破してくれたから、思い切りシュートを打つことができた」と語ったのは、この大事な試合で司令塔を務めた#34田渡。この田渡に加え、#5中務、そして#31梁川のシュートが高確率で決まる。「負けたくない」この一心だった。オフェンスは至ってシンプル。空いたらシュートを打つ。本来の筑波大のバスケットではなかったが、追いつくにはこれしかなかった。また、#24高橋(4年・F)がインサイドで奮闘。リバウンドを増産し、筑波大にオフェンスの時間をもたらす。あまりにも決まる筑波大のシュートに明治大が狼狽える場面が見られたが、それでもこの日の明治大は切れなかった。4Q残り1分50秒で、87-89の2点差まで詰め寄られた明治大。だが、この後筑波大は痛恨のターンオーバーを犯す。この1本のターンオーバーが全てだったか。これを繋がれ、明治大#21川崎の3Pが決まる。残り1分を切って、5点差。筑波大はファウルゲームを仕掛けるが、明治大#6伊與田は得たフリースローを全て決めて最後は7点差。試合は明治大が勝利。2年連続でベスト8へと駒を進めた。

081203yanagawa.jpg筑波大は怒涛の追い上げも、逆点までにはいたらなかった。
「勝つことしか考えていなかった」と中務。そして、負けたことで何よりも悔やまれるのが自分たちのバスケットが40分の中でできなかったことだ。梁川はそれを「自分のせいだ」と振り返った。筑波大のシーズンはこの試合をもって終了。早すぎるシーズンの終わりに、筑波大の面々はただ呆然とするしかなかった。
「みんなから『今年はいいチームだね』とたくさん言われました。でも、後になってこのインカレを振り返った時に、『なんだ、筑波ってインカレはベスト16だったんだね』と思われることが本当に悔しい」(高橋)
結果を残すということだけが、第三者に自らが強かったと思わせる唯一の証明。最後にそれを残せなかった筑波大は、悔やんでも悔やみきれない。

一方の明治大は、堅いディフェンスで筑波大を終始圧倒。オフェンスも#14金丸晃輔に頼り切りということはなくなった。誰がどこからでも点が取れる明治大に「的を絞りきれなかった」と筑波大#5中務。もはや、「明治大の勝利」=「金丸晃輔の活躍」ではない。この1年でぐんとアップした「チーム」の真価が問われるのは次。王者・青山学院大との対決だ。明治大は王者を破れるか。

※明治大・伊與田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※筑波大のインタビューは追って掲載します。

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「個人としては筑波を意識しなかった」
気負いのなさが勝利への道だった

081203iyoda.jpg
◆#6伊與田俊(明治大・4年・PG)

チームが大量リードを奪っていても、ひときわ集中していたのが伊與田だった。
スキあらばスティールを狙い、外角のシュートもこの日は高確率で決まった。
この試合に勝ち、王者・青学大との対戦切符は手に入れた。
あとは自らがどれだけやれるかだ。

―2年連続のベスト8進出、おめでとうございます。
「ありがとうございます。でも、筑波に勝つことは目標でしたけど、やっぱり優勝したいというのがあるので、この試合もその過程としてとらえています。明日に向けて、もう切り替えていきたいですね」

―因縁の対決(※)という思いはなかったんですか?
「チーム的には筑波にリベンジというのがあったと思いますが、僕個人としては筑波を特別意識したりとかはないんです。それもあって、そんなに気負わないでできたのもよかったんじゃないかなと思います」

―確かに、会場が変わった影響もなく、1Qからリラックスしてシュートを決めていましたね。
「この体育館は結構好きなリングでした。そのかわり代々木では全然入らないんですけど…(苦笑)。他のメンバーも前半すごく確率がよくて、後半も大事なところで川崎(#21)とかが決めてくれました。それがうちのバスケだと思います。同時に、もし明日外が入らないと想定すると、その時のオフェンスが課題だと思うので、その辺りも考えてやらないといけないなと思います。策は特にはないので、臨機応変にできれば」

―その、明日の準々決勝の相手が第1シードの青学大ということを考えると、少し不安の残る展開だったのではないでしょうか…?
「前半は完全にうちのプラン通りでした。後半は…そうですね、34番(筑波大#34田渡)のところはちょっと想定外の部分があって、やられたなとは思いますが、最後まで我慢できました。外のシュートというのはずっとは入らないものだから、と思ってやっていたんですよ。でもそれが最後まで入ったから詰められてしまったんですが(苦笑)、その中でも落ち着いてやれたと思います」

―タイムアウトやハドルを組んだときはどんな話をしていたのですか。
「後半どんどん詰められたとき、オフェンスでも悪くなりそうなときがあったので、簡単なことをサクサクッといくつか言いました。考え過ぎるメンバーが多いので、そんなに細かいことは言わないようにしたんです。ディフェンスは悪くなかったんですよ。作戦として外を打たせるというのがあって、もちろん気持ちよく打たれるのはダメですがとにかく中をやられないようにというのが1番でした。さっきも言ったようにそれで最後まで相手の外が落ちなかったんですが、でもそれは相手のバスケの形ではなかったと思うので、それはそれでよかったと思います」

―最後の、試合を決めたフリースローはどんな気持ちで打ちましたか?
「目立っとるなと(笑)。1本目を決めたら勝ちという思いがあって、それは決めることができました。そして、本当は2本目を外せば相手はタイムアウトが取れないので、外すつもりだったんですがそういうときに限って入ってしまいました(苦笑)」

―結果オーライですね(笑)。では、青学大戦への抱負を言える範囲で聞かせててください。
「今日の筑波のもっと精度が高い、外も入るしインサイドも強いしというのが青学だと思います。それに対処していくにはディフェンスがポイント。インカレでは山下との2ガードということで、オフェンスは山下がやってくれているので、ディフェンスの部分を僕がカバーしていければと思います」
※今シーズンのリーグ、トーナメント、新人戦と4連敗中だった。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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