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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.12.02 (Tue)

【2008】インカレ12/2 一回戦 愛知学泉大VS中央大

愛知学泉大が激しいディフェンスから中央大を逆点
中央大は初戦敗退、ベスト32でインカレを終える

愛知学泉大学65(18-24,14-17,14-13,19-6)60中央大学
081202gakusen.jpg試合が終了し、愛知学泉大の#51伊原(4年・CF)と#90徳村(4年・G)がコート中央で抱き合った。愛知学泉大にとっては2005年の金沢工業大以来の一回戦突破。さらには関東勢を破ったのは2000年の対東海大戦以来になる。

出足は緊張からか簡単に中央大の勢いに飲み込まれた。ディフェンスで相手を止められず、オフェンスでも気持ち一つ分足りないようなシュートが続く。しかしディフェンスの心は死んでいない。後半遂に本領発揮して中央大を止め、相手オフェンスを完全にシャットアウト。激しいディフェンスは中央大のエース#7佐藤(4年・SG)にたった7点しか許さず、自分たちのバスケを貫いての勝利に、選手もベンチも笑顔が弾けた。

これで関東勢は大東文化大に続き、2校が初戦で姿を消した。

写真:抱き合う伊原と徳村。

※試合のレポートと愛知学泉大・徳村選手、中央大・中野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
081202chuo.jpgセンター小野を欠く中央大。リーグ戦はディフェンスで粘り、#4中野と#7佐藤の2枚看板で乗り切った。前半からそれははっきりと現れる。愛知学泉大のディフェンスが悪い訳ではないが、多少緊張感が見え、2人に簡単にアウトサイドのシュートを許してしまう。#4中野、#7佐藤に続き成長著しい#11砂原(3年・C)も3Pのバスカンを獲得する。それでも#51伊原がリバウンドからシュート、#90徳村がスティールから速攻を出すと#32柿本(3年・SF)の3Pなどもあって得点では競り合いに。しかし次第にリバウンド争いで苦しくなると、萎縮したのかアウトサイドが入らなくなり中央大に1Qで6点をあけられる格好となった。「立ち上がりは緊張していたのかな。本当は10点台で押さえたかった。でも中野のシュートが良かったし、ファウルが混むよりは結果的には良かった」(学泉大・山本監督)と、傷は大きくせずに終えたというところだった。

学泉大は2Qのオーダーをいじるが中央大のシュートをふせぎきれず離されていく。ゴール下ではリバウンドに絡むものの、ボールが手に着かず、中央大にことごとく奪われる。しかも、自らの得点も止まり、一気に16点もの差がついてしまった。「離れたけれどそこでよくつないで一桁に戻したのが良かった」(山本監督)というように、やっと決まった、と思わせた#5福田(2年・SF)のミドルシュートは残り3分半の時間帯。#11砂原にすかさず返されるが、#0溝口(3年・SG)も重苦しい中、ようやく得意のアウトサイドが当たる。中央大が残り3分無得点だったのに対し、この得点で落ち着いたのか、学泉大が終盤#3倉田(3年・G)、#32柿本のシュートで32-41まで盛り返して前半を終えた。

081202ihara.jpg3Q、ディフェンスの学泉大の本領がゾーンで発揮される。「思ったよりはまってくれた」という山本監督の言葉は通り中央大は序盤に#7佐藤と#4中野が得点するがその後は攻めあぐね、佐藤のシュートがゾーンで全く機能しなくなる。反対に仕掛けるのは学泉大。#51伊原がドライブをかけてファウルを獲得。#90徳村、#5福田が1on1で続き#51伊原の3Pなどで追い上げ残り4分で4点差に。ここでオールコートプレスを仕掛けて惜しくもファウルとなるが、勢いは学泉大に。しかし中央大も#15山田(2年・PG)のバスカンなどで持ち直してリードを8点に広げた。

勝負の4Q、ともにディフェンスは激しくなる。しかしディフェンスの錬成度では学泉大が勝る。ゾーンは中央大オフェンスを完全に沈黙させ、反対に学泉大は3Pが立て続けに決まり遂に逆点。#4中野と#7佐藤が打ち続ける中央大だが、それは全く決まらず残り2:19まで中央大は無得点。完全に勢いに乗った学泉大はアウトサイドではなく、積極的にドライブを仕掛けて得点を奪い、強気のオフェンスが学泉大を勝利に近づけていく。残り16.5秒、ここで#7佐藤がこの日初めての3Pを決めて63-60と3点差にまで詰め寄った中央大。ファウルゲームを仕掛け、#90徳村から2本落とさせるが、しかし最後のシュートは外れリバウンドは#51伊原。残り6.9秒で2本のフリースローをきっちり決め、65-60とすると勝利の瞬間を迎え、選手とベンチから歓声が上がった。

081202gakusen2.jpg昨年、日本大に破れたときは「ディフェンスならいくらでも教えてやれるんだけど」と言っていた学泉大の山本監督。確かに、この試合でもキーポイントとなったのはディフェンスだ。中野と佐藤に対しては対策を練り、序盤はやられたが次第に自由にはやらせない試合展開に持ち込めた。また、ドライブで加点し、勝利を収めたことだは昨年と異なる部分だが「中央大の集中力がすでに切れていたから、あれなら抜ける。もちろん、そういう風にさせるためにゲームを作っていったからだけれど」。近年、東海地区では浜松大の急成長で2位に甘んじてはいるが、「勝つ気でインカレに来ている」とはっきり言う。それでもロースコアでの逆転勝利に「こういう勝ち方をしたのは久しぶり。忘れていたから思い出せて良かった」とチームにとって得たものを評価した。

・愛知学泉大 #0溝口13点、#5福田14点、#32柿本11点12リバウンド
       #51伊原13点、#90徳村12点
・中央大   #4中野27点、#11砂原14リバウンド


「関東を倒すことが目標、それができてうれしい」
強気の見えるプレーで序盤を引っぱった

081202tokumura.jpg
◆#90徳村洋和(愛知学泉大・4年・G)

固くなっていたように見えた1Q、積極的に3Pやスティールから仕掛けてつないだ。アウトサイドシュートの当たりが来るまで時間がかかったが、彼が序盤に得点をしたことで、大きく離されずに最後までついていくことができた。全力・無心が勝利を呼び込んだ。

-前半は良くなかったのですが、緊張などがあったのでしょうか?
「あまりこの代々木の舞台にみんなが慣れていなくて、それで全体が緊張していたのはあると思うんです。でも周りの応援だとかもあって、チームで戦えたのでだんだん良くなったんだと思います」

-それでも、徳村選手は1Qから3Pも2本ありましたし、4年生として強い攻め気も見えました。
「これで負けたら完全に終わりだし、勝てば明日があるので悔いが残るのは嫌だし、4年生として全力でやるだけでしたね。3Pはみんなからも行け行けと言われていたのでためらわず、全力で打つだけでした」

-前半はおそらく、考えていたより点を取られたと思いますが、後半巻き返せると?
「自分たちはディフェンスのチームなので、失点を多くしてしまって自分たちのゲームができていなかった。それができればきっと追いつけると信じていました。後半は失点も抑えたし、追いつくことができて良かったです」

-昨年は日大に前半いい勝負をして
「毎年そういうのはあるんですけど、自分たちのゲームをできれば勝負になるというのは思っているので、今年は勝負、とかそういう気持ちではなくて自分たちのゲームをすることを大事にしていました」

-相変わらずディフェンスは素晴らしいですが、練習ではディフェンス中心なのでしょうか?
「そこはバランスよくやっています。ディフェンスができても点が取れなければ負けてしまうので、そういう意味はオフェンスにも力を入れています。偏りなくやろうと。もちろんディフェンスを基本にするのは変わりませんが」

-前半や終盤にドライブをかけたところなどは気持ちが見えました。
「常に狙っています。コースが見えたらいく感じですね」

-逆転勝利というのは大きいですね。
「正直言うと勝負強くはないんですよ。離れて負けたり、詰めても逆転できないとか多いので、今回こういうケースは初めてです」

-そういう逆転できるかできないか、という分かれ目はなんでしょうか。
「なんだろう、今日は気づいたら勝っていたという感じで、点数を見る余裕がなくて会場の盛り上がりを聞いて初めて、という感じでした」

-代々木での勝ちはうれしいですか。
「はい、でも関東を倒すことがずっと目標で、それができてうれしいです」



「もっとできたんじゃないか」
1年間チームを引っ張ってきたキャプテンが最後に見せた本音

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◆#4中野邦彦(中央大・4年・主将・F)
中央大と言えば小野龍猛。だが今春、その小野がケガで長期離脱となる。
龍猛なしで1部を戦えるか?―チームが消沈する中で、中野は実戦経験の少ないメンバーを盛り上げ、プレーでも引っ張って見事残留。
「実際にはいなくなってしまったわけだから、“龍猛がいれば”という話はしたくない」
4年生として、またキャプテンとして、“どうにかするしかない”と弱音を吐かずにやってきた。
しかし、バスケットの神様は中央大に更なる試練を用意していた。
「学んだことはたくさんある。でももっとできたんじゃないかって…」
1戦1戦成長していたチーム。早過ぎる幕切れとなった。


―前半はリードして終えましたが、後半徐々に相手に流れが行ってしまいました。
「相手がディフェンスをゾーンにしてきてからですかね…。うちはゾーンをやられるとうまく攻められないので、やられたときちょっとやばいなと思ったんですけど、そこから最後までシュートが入らなかった。それが1番の敗因です。ディフェンスは結構頑張れていたので、そこでちょっとでも点を取れていれば、うーん。どうにかなったのかなと思うんですけど、はまってしまったので相手も乗っちゃった部分がありました」

―ゾーンには苦手意識があったんですか?
「苦手意識ではないんですが、何かうちのチームはうまい具合に攻められないんですよ(苦笑)。オフェンスは基本的に基一(#7佐藤)と自分が攻めてみたいなところがあるので、ゾーンでそこをおさえられちゃうときつかったです」

―タイムアウトや、ハドルを組んだときはどんなことを話し合っていたのでしょうか。
「オフェンスではシュートを打ててはいたので、具体的なことというよりは“今は入っていないだけだから我慢して頑張ろう”と。相手のシュートもそんなに入っているわけではなかったので、リバウンドをしっかり取ってつなごうということをずっと言っていました」

―いつか入るはず、のいつかが来なかったんですね…。
「そうですね。どうにかしようとは思ったんですけど、ちょっと力不足でした」

―これで大学バスケが終わってしまったという実感は…ありますか?
「は、まだないですね。簡単に勝てる試合はないとは思っていましたけど、勝てると信じていた部分の方が大きかったので、こうして負けてしまうと終わったのかな?って。明日から何をすればいいんだろう、という感じで。今はホントによくわからない。涙すらも出なかったです」

―その状況では難しいかもしれませんが、今シーズンは振り返るとどんなシーズンだったと思いますか。
「インサイドの龍猛がいない中で、他のメンバーでどうにかしてやっていこうとした1年でした。ホントにうちのチームは点が取れないので、それをどうやって皆でやっていくかとか、逆に点が取れないならディフェンスをしっかり頑張ろうとか、ほとんどそこだけですね。その2つ、特にディフェンスを意識して練習中もコミュニケーションを取りながらやってきて、だいぶよくなったかなと思います。でも個人的には、キャプテンとしてもっと、皆をまとめたりとか…そういうのはあまり得意じゃないので、もっとできたかなっていうのはあります」

―1部に残せてほっとした部分もあったんでしょうか?
「それもちょっとはありました。2部に落ちることだけは避けたかったので、それを回避できたのは、よかったとはいえないですけど最低限の責任を果たせたとリーグが終わったときは安心しました。でもすぐインカレに向けて、組合せを見てこれはいけると思って4年生を中心にまた頑張ってきたつもりです」

―では収穫もあり、心残りもあり、という感じでしょうか。
「そうですね、何でもそんなものだとは思いますけど(苦笑)。ほんとに…もっとやれたんじゃないかなっていうのがあります。でも、キャプテンというのはその年に1人しかやらせてもらえないものだし、やりたくてもできることではないので、この経験を今後、バスケットに限らず色々な部分に生かしていきたいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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