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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2007.06.02 (Sat)

関東大学トーナメント6/2準決勝 関東学院大学VS早稲田大学

関東学院大74(25-20,13-16,22-16,14-31)83早稲田大学
0603papechika大会序盤、パプを中心にした関学大に青学大が敗戦したことを聞いた早稲田大#7近森(4年・F)は「大学、いや日本のバスケが否定されたようなもの。今年の1部はふがいない」そんな感想をもらしていた。早稲田大もここまで決して好調といえる戦いではなかったが、相手が強ければ強いほど燃える男、近森がパプ相手に火がついた。
ここまでパプとマッチアップした選手は完全に相手に呑まれ、消極的なオフェンスしかできなかった。しかし、この日近森はパプをインサイドに入らせない守りで善戦。オフェンスでもパプをかいくぐってシュートを決めた。試合は徐々に早稲田大が押し返し、最後は#10風間(4年・F)や#17山田(2年・F)の3Pなど、周囲の選手も近森の奮闘に応えるようにシュートを決め、早稲田大が勝利。33年ぶりに決勝への切符を手に入れた。

詳しいレポートと早稲田大・近森選手、山田選手、関東学院大・パプ選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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0603pape4一体誰がパプを止めるのか。竹内兄弟らが卒業し、インサイドらしいインサイドの選手がほとんど見あたらない今年の関東大学界にあって、そこそこのサイズとパワー、うまさのある近森は最後の砦といって良かった。試合は序盤から#5パプ(1年・C)がいつも通り攻める。#7近森の上から楽々とジャンプシュートを決めるが、#7近森もすぐさま返す。ともに両者にボールを入れるとアイソレーションの形を取り、2人の1対1を固唾を飲んでチームメイトも観客も見つめる。#7近森はインサイドだけではなく、フリーになるとアウトサイドも積極的に打ちにいく。確率は半々だが、早稲田大がリバウンドを踏ん張り、ボールをつなぐと#4菅川(4年・PF)がドライブで得点するなど頑張りを見せる。しかし関学大も#34坂口(4年・F)のバスカン、#45尾崎(2年・G)のミドルシュートなどで互角。早稲田大がチームファウル5となってしまったのに対し、#16高杉(2年・G)の3Pなどもあって1Qは25-20と5点リードした。

2Q、#14本郷(4年・G)の3P、#5パプのインサイドにより関学大が10点リード。しかし#7近森もペイント内に入らせない守りでゴールから離れた場所からしかパプに打たせず、これまでならほとんど入っていたシュートを阻止する。更に#7近森のシュートを関東学院大がファウル、浮いたボールを頂点近くでパプがはじくがゴールテンディングにはならず、早稲田がブーイング。だが近森はこれで得たフリースローを2本とも外してしまう。しかしリバウンドは早稲田。近森が意地でシュートを決める。更に5分、#6木下(4年・G)がディフェンスの隙を縫ってそのままドリブルで持ち込みレイアップ。早稲田が徐々に追い上げるが、関学大も#16高杉の3Pで再び早稲田を突き放す。粘って得点する早稲田大に対し、関学大は#5パプ、#45岡崎などで得点、リードを9点に戻すが#17山田の3P、#7近森がパプをかわしてシュートするなど38-36の2点差まで詰める。関学大は最後のプレーで#16高杉が速攻、早稲田大のブロックはほとんどファウルだったがコールされずそのまま38-36の関学大2点リードで後半へ。

0603chikamori33Q開始2分はたがいにターンオーバーが続いた。均衡を破ったのはやはり#7近森と#5パプ。相手が入れると入れ返す攻防が続く。しかしここで疲れからかパプの集中力が切れ始めると、フリースローを4投連続で外してしまう。タイトな試合で交代メンバーを出せない関学大は次第に足が止まり始め、早稲田大は#4菅川、ファウルトラブルで下がっていた#5前川(4年・G)らが得点、1点差まで詰めると#7近森のシュートで遂に逆転する。しかし関学大もパプの負担を減らすために#34坂口が早稲田からファウルを奪い、フリースローやドライブで再度逆転する。残り55秒、#14本郷の3Pで再び関学大が58-49と9点リード。すぐさま#17山田が3Pを返すが#5パプがリバウンドからシュート入れて60-52の関学大8点リードで4Qへ。

4Q、早稲田大はここで近森以外のメンバーが活躍を見せ始める。#11赤沼(3年・F)のドライブ、#10風間のシュートなどで追い上げる。関学大のディフェンスが甘くなったところで外角の調子が良くなり、#7近森が3Pで1点差に追い上げるとガッツポーズ。雰囲気の悪くなった関学大はこれをなんとか打開したいところだが、#14本郷が早稲田大のバックパスを追ってルーズボールになったプレーはバックパスのコールがされず不運な結果に。リズムは早稲田大にあるが、#5パプは近森に止められながらも苦しくなるたびにシュートを決めてチームを救う。残り3分、遂に流れが早稲田大に来る。#17山田、#10風間、再び#17山田が3連続の3Pで残り1:30で74-79と早稲田大5点リード。反対に関学大はパプのシュートが決まらず再三ターンオーバー。ファウルゲームに突入するが、大事なところでミスが出て攻撃につながらない。そのまま早稲田大が逃げ切り、大接戦を制して早稲田大が決勝へ名乗りを上げた。

関東学院大の快進撃は遂に準決勝で止まった。しかし、常にハードに前向きにプレーするパプの姿や言動は尊敬してしかるべきものだった。彼の存在は上位校選手の意識のあり方にも大きな一石を投じたに違いない。


◆#7近森裕佳(早稲田大・4年・F)
0603chikamori4
ー勝利おめでとうございます。
「マジやりました。今日は燃えてました。昨日明治の根岸や中央の眞鍋から電話がかかってきて、なんとしても3部が優勝するという事態は(大学バスケの)崩壊を意味していると思ったので、絶対一泡ふかせてやろうって。これまでの対戦相手より関学にとっては早稲田みたいなチームの方がやりにくいだろうし、離されてもねばり強くやって、応援とベンチと出ている選手が一体になってやったので、最後ああいう結果につながったと思います」

ー今日は最初からパプのところはアイソレーションの1on1でいこうということだったんですか?
「そう、ダブルチームに寄らないで、パプは頭がいいしクレバーなプレイで外にも出るし、他のメンバーも打ってくるから。それで簡単に点を取られるのはつまらないからパプに僕がつくということになって責任を持って押し込まれないようにして、相手にフラストレーションがたまるようにしようと思ってやりました。やられたといえばやられたけど、最低限の目標は達成できました」

ーファウルをせずにディフェンスできたのが良かったと思います。
「ファウルだけは絶対するなと松野さんにも言われたし、僕もファウルをしてコートからいなくなるのは一番ばからしいし、手を出さずに体だけで。不安な面もあったんですけどやってみて真っ向から押し込まれることもなかったからやってるうちに止められないこともないなという感じになってきました」

ー相手も疲れてきたのかもしれないけど、途中でシュートが落ち始めましたよね。
「向こうも連戦の疲れもあるし、2、3Qはイージーシュートも落としてくれました。こっちもオフェンスリバウンドを取られたらだめだと思ったので他のやつらが頑張って。4Qでパプ頼みになって最後結構やられたので焦ったんですけど、最後まで粘ることができました」

ーペイントの中に入れなかったのがすごいなと思いました。
「去年のオフからウエイトに取り組んできました。僕らは青学に勝つためにやってきたし、ああいうフィジカルに勝たないとダメだと思っていました。結果は対戦相手は青学じゃなかったですけど、セネガル人相手にできたことが自信になりました」

ーおそらく他の大学もそういうディフェンスができたかもしれないけれど、完全に呑まれたような戦いがこれまで続いていたと思うんですが。
「そうですね。これまでパプについたやつはみんなアウトサイドを打って、それでシュートが入らなくて引いちゃってリズムを悪くするというパターンだったのでそれだけは嫌でした。自分は外のシュートも多少自信があったので打ちました。でも今日はいつもと全然違う空気で入らなかったですけど、そこであきらめるんじゃなくてドライブなり、ミドルシュートなりちょっとでもゴールに近いところでプレイした方がいいと思ったから。体格で負けてるから気持ちで負けたら絶対勝てる訳ないと思ったので、そこで強いところを見せられたのが良かったです」

ー私たちもパプに何度もインタビューに行きましたが、とても頑張っているし、気持ちも強い。この大会、そうした前向きな気持ちを持った選手になかなか出会えず、今日ようやく近森選手に見せてもらった気がします。
「パプは選手としても尊敬できると思います。僕もインタビューを全部見ていてパプのを読んで、すごく責任感のあるプレーヤーだと思ったし、自分勝手なプレーもせずに縁の下の力持ち的な仕事をやってる。相手にとってはそれほど嫌なことはないですよ。だからこそ関東バスケが甘くないということを知らせたかったし、これまで竹内公輔さん(慶應大→現アイシン)とかとマッチアップしてきてそういのも多少自信になってたと思います。ビデオを見て研究もしたし、ターンして左のシュートというのを気をつければ大丈夫だっていうのもありました」

ー関東のバスケがパプ選手に目を覚まさせてもらったようなところがありますね。
「関東というより日本代表みたいな。李相佰の代表なんかもパプに負けて全部否定されたような気分だったので、セネガル人が1人入ったくらいで負けることはあってはならないと思いました。でも決して関学をパプだけで上がってきたチームだとは思いません。本郷(#14)は高校の時もやったし知ってるプレーヤーですごい能力あるし、他のメンバーも自分のポジションをしっかりこなしてる。だから3部だからという気持ちは全然ありませんでした」

ー久々に早稲田でいい試合を見せてもらった気がします。
「今年はみんなのベクトルが同じ方向を向いてるし、4年がまとまってる。チームワークも取れてるし。ただ僕らは切れたらだめなんで切らさずに最後まで頑張りたいと思います。」



#17山田純也(早稲田大・2年・F)
ー4Qのシュートが…。
「入っちゃいました(笑)。3Qまでは攻めてなくて監督に“攻めろ”って言われていたので自分のタイミングが来たら打とうかなと思っていました」

ーちょっと触られて体制が崩れていたようにも思いました。
「体制は崩れてましたけど、手首のタッチが良かったので」

ー高校時代パプ選手とは?
「その時は延岡はママドゥ(浜松大)の方が出ていたので、パプはあまり。ほぼ初めてです。今日は近森さんが1人で押さえてたからすごいなと思いました」

ー大学にもセネガル人が来てどう思いますか?
「大学にも来たか、という感じです。高校時代もいたらいたで対抗心ができて自分たちが成長できたので、大学にもいい影響を与えてくれると思います」

ー今日はリバウンドも頑張っていたのが印象的でした。
「近森さんが頑張ってリバウンドを取れなかったら意味がないので。3人飛んでセーフティーもしてましたね」



◆#5パプ・ムール・フェイ(関東学院大・1年・C)
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―負けはしましたが、今日の試合は楽しめましたか?
「やっぱ楽しかったけど、今日は肘を怪我して伸ばせなかった。最初は自分の守備が悪かったですけど、でも相手を抑えたって程じゃないけど3Qはほんとに良かったと思います。インサイドで自分のプレイを切り替えて、どういうプレイをやればいいのか考えました。やっぱどれだけインサイドでやるか。いけるなー、勝つかなーって思ったけど、やっぱバスケは最後が一番厳しい。切り替えしないと時間がないから。最後に抑えないと意味ないから。自分も中と外を同時にディフェンスできないから。相手が外出てくるから自分もいくと、自分たちはまだまだコミュニケーションのリバウンドを取れない、もしパプがいないとき。だから、これからも勉強してパプが外に出ていてもリバウンドを頑張って取れるかによる。やっぱりパプも考えなければいけないと思います。コートの中でひとつひとつ考えないと。二つ同時は無理です。一日一日ひとつひとつ頑張ればいけると思います。今日はやっぱり相手も100%でやってますから、やっぱり自分もこれから相手をどれだけ抑えるか、どれだけリバウンドを取ってやるかだから。今日もそういうことで、相手の3Pが決まったんだけど。まあ、これから勉強するしかない」

―マッチアップした早稲田の#7近森選手は手強かったですね。
「はい、やっぱりそうです。中はそんなに厳しくないけど、外に行かれると頑張っても中やられますから。自分も中にいないときにほんとに負けてしまうかもしれないから。相手のほうがサイズのアベレージあるし、俺がいないときにリバウンドも取るし。だからディフェンスは中も外も同時にはできないです。だからそういう風に考えると自分は何もできない。オフェンスできないし、なんもできないです。リスキーです。やっぱりどんな選手でもできないです。今日も怪我したところあったけど、自分は諦めないで最後まで頑張りました。どれだけ頑張って、一部相手に10点差で負けて。まあ悪くはないけど、ほんと三部Bでいえば、自分はチーム強くしたいけど、でも三部Bはまだまだいっぱい勉強しないといけない。一部に上がるために勉強しないといけない。一部になったときにプラスアルファーで一部で1位になるかもしれない」

―今日もアグレッシブに1ON1を仕掛けていきましたね。
「諦めないから。何本外してもやっぱり何点差でもトライしないと試合はわからない。自分はトライしないといけないから、トライしてできてないところもありますけど、できたところもあります。やっぱり悪くはないです。まだ振り返ってないから、これから振り返ります。やっぱり負けないとわからないから。自分でもいつでもいけると思うけど、負けたらもっと強くなると思うから。自分はそこからどうするかもっと勉強して、修正してまた大会に入りたいと思います。同じミスとかやらないでいいプレイやって勝ちます」

―今も言っていましたが、いい経験になりましたね
「負けたら、悔しい悔しくないじゃないけど。切り替えれば多分大丈夫だと思います。同じミスしたら勝てないチームになると思いますし、相手を抑えないといけないから、やっぱそこで勉強して。今日負けてこれからやらないといけないことをやって頑張ります」

―明日の順位決定戦は?
「出れるかわからないですけれども。やっぱり肘が今曲がらないから。痛みがありますから。明日また勝ちたいんですけど、3位になりたいから。三部Bで3位という結果は悪くないと思います。やっぱりここまできたら気を抜かないで、自信を持って。青学に勝って、その次も勝って、今日も点差つけられないで負けても悪くはないです。切り替えして。一部に勝つと自分でも嬉しいのもあるし、嬉しくないのもある。やっぱり三部Bでいろんなチームに勝てたのは自分でもいっぱい頑張ったなあって思います。一回頑張ったら明日もう一回頑張りましょうって気持ちがあれば、どんどん勝つと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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