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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.11.27 (Thu)

第60回全日本大学バスケットボール選手権記念大会 男子展望

見どころの多い記念大会はリーグ覇者・青学大が一歩リード
その他にも可能性のあるチームが大会を彩る

081126aogaku.jpgインカレは今年、男子が60回目の節目を迎える。各地方から予選を勝ち抜いた32チームが「学生日本一」の称号をかけて戦う。8位までは1月に開催される天皇杯(オールジャパン)への出場権が与えられる。また、昨年は名古屋での単独開催となった女子も同時開催となる。

ここ数年の傾向を言えば、男子は関東のリーグ戦を制したチームがインカレとの2冠を達成する例が多くなっている。2004年の慶應義塾大、2006年の東海大、そして昨年の青山学院大はいずれもリーグとの2冠制覇。青山学院大は今期、トーナメント、リーグ戦と既に2冠を達成。3冠を見据える優勝候補筆頭となっている。この青山学院大を中心に優勝争いが行われるのは間違いはないだろう。また、今年はブロックだけを見ても観客には魅力的な対戦が実現しそうだ。それぞれの展望をあげる。

写真:昨年は青山学院大が7年ぶり2回目の優勝に輝いた。

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【Aブロック】
081126mamadu.jpg優勝候補・青山学院大がナンバーワンシードに位置し、ベスト8までは順当に勝ち上がると予想される。「難しいけれど3冠を達成したい。気合いを入れていきたい」とエースセンター#8荒尾(4年・C)は油断ない。2回戦で当たるかもしれない浜松大とは2年前にも対戦し、荒尾が208cmのセンター#7ママドゥ・ディエイ(3年・C)の高さに苦しめられた。しかしその荒尾も経験を積み、2年前よりレベルアップしている。対するであろうママドゥはコートで一番声を出し、チームを鼓舞するリーダーシップのある選手。対戦するとなれば、この両者が今度はどのようなゴール下での攻防を見せてくれるか楽しみでもある。

ベスト8のかかるもう一つの山では筑波大明治大の注目の一戦が見られそうだ。2部のライバルとしてこれまで好勝負を生んできた両者の対戦は、今年ここまで筑波大が3勝とリードしているが、ぜひ4度目を見たい。081126nk.jpg「ここまで勝っていることは関係ない。完璧に抑える気持ちでやらないと次もないと思うし、勝っているチームには勝ち続けなければならない」と筑波大主将#31梁川(4年・G)が決意を語る。特に筑波大#5中務(4年・F)と明治大#14金丸晃輔(2年・SG)の対決は、金丸の驚異的なスコアリング能力と中務の身体能力を生かした好ディフェンスという構図で、バスケットファンなら一度は見ておきたいマッチアップであり、中務が卒業する今年、大学では最後の対決になるだろう。明治大はリーグ戦でケガをした#6伊與田(4年・G)の状態次第だが、#5山下(4年・G)が六大学リーグよりAチームに復帰。チームとの合わせという部分では時間が足りない部分も見受けられたが、力はある選手。どれだけの働きができるか要注目だ。1部に上がった勢いを筑波大が持続するか、明治大が一矢報いるか。負けた方がベスト16でシーズン終了となるだけに、見逃せない戦いとなる。そしてその勝者が王者青学大とどのような戦いを見せるかもまた、興味深い。
写真上:昨年は東海大と対戦した浜松大。ママドゥは21得点20リバウンドをマーク。劣勢の中、最後まで声を出してチームを励まし続ける姿が印象的だった。
写真下:リーグ戦でも見所満載だった金丸VS中務。


【Bブロック】
081126tachibana.jpgこのブロックもベスト8のかかる山で注目の戦いが2つありそうだ。1回戦を勝ち上がれば今年2部で旋風を起こした国士舘大法政大が実現する。この両チームには北陸、洛南、大濠、能代といった有名高校出身のエースたちが多く在籍し、高校バスケのファンにとってもこれほど面白い戦いはない。国士舘大は#4寺嶋(4年・SF)、#5立花(4年・PG)、#6吉本(4年・PF)の4年生に#13馬(2年・C)の強力なインサイドが売りのチーム。立花が起点となった自由自在なオフェンスは寺嶋や馬といった縁の下の力持ちに支えられ、花開くときは驚異的な爆発力を有する。スタメンに加え、#10吉満(3年・G)の布陣は特にアウトサイドが入り始めると止まらず、たとえこぼれることがあっても2部リバウンド王・馬がこれをカバーする。対する法政大も派手さでは負けていない。昨年インカレ準優勝に輝いた主力はほぼ残り、ケガ人も復帰。直前の六大学リーグでは余力を十分残して軽々と準優勝。昨年は1回戦で関西学院大相手に乗り切れなかった。今年も1回戦の相手は関西大。洛南や東山など関西出身選手が多い法政大だけに見知った選手も多く、要注意の気持ちもあるようだ。しかしゲーム巧者の選手が多いだけに、序盤は軽く突破したいところ。その上で両者の見応えのある戦いを期待したい。

日本体育大日本大の山も注目だ。日本大は4位とはいえ、リーグ戦では本来の力を発揮したとは言えない。#22栗原(3年・F)、#5中村(3年・C)といった主力をケガで欠いたことも大きいが、その前に2、3年生中心でチームとしてかみ合っていない部分を改善できているかどうかにかかっている。日本体育大も2部降格となりモチベーション的には難しい中でのインカレとなる。入れ替え戦で見せたような気迫あるプレイを見せれば、勝機はある。4年生が多いだけに、最後に奮起した姿を見せて欲しいところだ。ともに本領発揮できていないシーズンで、どのような戦いをするかで1年の締めくくりも気分的に違ってくるだろう。
写真:国士舘大・立花はリーグ戦で見せたような華々しい活躍をインカレでも見せられるだろうか。

【Cブロック】
081126tsutsumi.jpgこのブロックは専修大の一人勝ちと言っても過言ではない。本来のパフォーマンスを発揮していけば準決勝までは大きな波乱は起きにくい。専修大はここ数年苦しんでいたが今年は主力に4年生が揃い、安定感も高く頂点を狙える力もある。2002年以来の頂点を取るために取りこぼしなくいきたいところだ。

気になるのは1回戦の愛知学泉大中央大の戦いか。東海2位の愛知学泉大は「守りには絶対の自信がある」と豪語するディフェンスチーム。昨年は1回戦で日本大と対戦し前半を29点と完璧に抑えた。今年は何としても2回戦に進みたいだろう。対する中央大も小野がいない今はディフェンスの頑張りが目立つ。1部得点王の#7佐藤(4年・SG)やスラッシャー#4中野(4年・F)がいる分中央大が有利に見えるが、学泉大のディフェンスは徹底的な対戦相手対策の元に組み立てられている。それを中央大が突破できるかどうかが見物だ。
写真:堤の復帰で専修大は層の厚さも増した。力強いインサイドとともに、武器は多い。

【Dブロック】
081126sanba.jpgこのインカレでAブロックについで見どころの多いブロックである。注目の対戦がひしめき、インカレを面白くさせる要素が詰まっている。1回戦では東海大東海大学九州の兄弟校対決がある。東海大学九州はここ数年急激に力を伸ばしており、春の西日本選手権では準優勝と大健闘している。昨年は早稲田大に破れたが、東海大相手にどう戦うかを見てみたい。東海大が勝つと2回戦では天理大との対戦が予想される。今年西日本選手権、関西リーグ戦と2冠を果たした天理大。昨年は荒削りな部分が多く見えた#10サンバ・ファイ(2年・C)だが、一年経ってどれほどレベルアップしているかに注目したい。また、慶應義塾大早稲田大の早慶戦も2回戦で再び実現の可能性がある。早稲田大は#11井手(2年・SG)も復帰し、リーグ戦とはまた違った手強さが予想される。

081126iwashita.jpgこれらを突破して慶應大と東海大が勝ち進んで対戦すればまたしても見逃せないゲームとなろう。2部時代から互いに激しいディフェンスでやりあってきた両チーム。それは互いが強豪校となっても変わることなく続いている。2003年は1勝1敗、2005年は3勝で東海大、2006年は3勝1敗で東海大、2007年は2勝で慶應大、そして今年はトーナメントで慶應大が勝利、新人戦では東海大が勝っており、接戦の好勝負が多いのも特徴だ。東海大は今期リーグ戦以降は#36養田(2年・F)、#29嶋田(3年・C)といった主力不在で戦ってきた。その分物足りない部分もあったがこれまで出番がなかった選手の成長が見え、チームとして一回りリーグ戦で大きくなったのは間違いない。昨年はインカレでトリプルオーバータイムという奇跡のような試合を見せながら準決勝で敗退した。その悔しさをはらしたい気持ちはあるだろう。主将#33西村(4年・G)「もう2位という結果はいらない、優勝が欲しい」とリーグ戦後に語っていた。その決意のほどを見たい。

そして慶應大もまた、2部降格から1年で1部復帰を遂げる間にチームも個人も大きく成長している。「来年は優勝を狙うチームになるだろう」と言う主将#4鈴木(4年・F)だが、既に今年そのチャンスを得ていると言って過言ではない。春の時点ながら京王電鉄杯で青学大に引き分けた実績もある。この1年の伸び幅を存分に見せて欲しい。

写真上:天理大のサンバ・ファイは西日本学生選手権と関西リーグ戦でMVP、得点王、リバウンド王のそれぞれ3冠を獲得。インカレでの活躍が期待される。
写真下:成長著しい慶應大。しかし東海大を始め、右ブロックには強力なインサイド陣が待ちかまえる。岩下の活躍なくしては上位進出はあり得ず、相当の覚悟も必要だ。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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