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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.10.29 (Wed)

10/29 関東大学入れ替え戦 順天堂大VS國學院大

強いインサイドと高確率のシュートを取り戻した順天堂が
1年で2部復帰を狙った國學院大を破り、2部を堅守

順天堂大(2部8位)98(19-9,29-16,27-24,23-28)77國學院大(3部A1位)
081029yamamoto.jpgゲームは出だしから順天堂のものだった。2部ではなかなか通用しなかった力をこの試合にぶつけた。#10山本(3年・C)、#18趙(1年・C・藤枝明誠)の強いインサイドに、スラッシャーである#4綿貫(4年・F)、アウトサイドを固める#5北村(4年・G)、#6渋谷(4年・G)らが本来持っている力をそのままコートに表現する。一方の國學院大はそうした順天堂の勢いに押され、こちらは持てる力を発揮できない。國學院大らしさを発揮する前に順天堂大に引き離され、完全に出鼻をくじかれてしまう。

2Qになり落ち着いたか、國學院大は得点では押し戻すも、逆転するには至らない。心理的に優位に立った順天堂大はリバウンドをもぎ取り、またノーマークになった渋谷らが簡単に3Pを決めていく。國學院大はインサイドで#5成田(4年・C)や#41傳田(3年・F)が決めきれず、アウトサイドも安定しない苦しい時間を過ごすことになった。それでも、後半主将の#1須永(4年・G)がコートに出ると次第に落ち着いたゲーム運びができるようになる。だが、序盤の差が全てだった。追いつくことに力を割かねばならなかった展開で、勝負にまで持ち込むことは不可能だった。1年で復帰を誓いこの一戦にかけてきたが、入れ替え戦を突破することは叶わず、悔しい敗戦を迎えた。

一方、歓喜の声をあげたのは順天堂大。一発勝負の入れ替え戦で、持っている力をそのままコートに出して2部に踏みとどまった。ケガに泣き、苦しんだリーグだったが、来年にたすきをつないでリーグを終えた。

写真:インサイドで力強さを発揮した順天堂大・山本。

※順天堂大・綿貫選手、北村選手、國學院大・須永選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】
081029WATANUKI.jpg◆#4綿貫史宏(順天堂大・4年・主将・F)
抜群の身体能力も、ケガの前では無力だった。
1週目にケガをした後、試合におけるパフォーマンスは
チームを勝たせるまでには至らず、苦しんだ。
それでも最後は主将としてチームに一つの結果を残した。
本来順天堂が持っていた勢いを最後にぶつけて2部残留。
来期を後輩に託す。


―試合を終えて。
「入りはよくなかったけれど、2部でやってきた経験が生きました。それは僕だけではなくて、全員が2部でやってきたということが本当に生きた試合でした。あとは渋谷が決めてくれて本当に助かりました…。多分8本くらい3Pを決めていると思います。とりあえず、本当に残ることができてよかったです。僕達の無念は来年、後輩達に頑張ってもらって果たしてもらいたいと思います。今はそういう気持ちでいっぱいです」

―今日のゲームはこういうプランで行こうという話はありましたか?
「スカウティングもして、こういうことをしようっていうのはありましたけど、それよりも自分達のバスケを徹底しようと。勝てたのも、自分たちのバスケが出せたことが勝因。あとはディフェンスがよかったです。リバウンドも支配していましたし。2部でやってきた経験は無駄じゃなかったです。負けが続いてしまいましたけど、2部で色々と経験できたことは本当によかったです」

―4年間を振り返って。
「入れ替え戦も4回経験して、本当にしんどかったときもありました。でも、2部に残れたということは本当によかったです。4年間は楽しかったっす。後輩達には来年も2部に残って欲しいと思います。来年はどういうチームになるかわからないですけど、自分もなるべく応援に来たりしたいですね」



081029KITAMURA.jpg◆#5北村欣也(順天堂大・4年・G)
綿貫とともに4年間順天堂を支えてきた選手。
盟友がケガで苦しんでいる間、ずっとチームを引っ張ってきた。
順天堂にとって不運だったのは、今年の2部リーグのレベルが高すぎたことだろう。春見せたスタイルは、リーグ戦では見切られて威力を発揮できなかった。それでもチームを2部に残した功績は評価したい。2部から3部A降格を経験し、苦しい4年間だったが最後は自分の仕事を果たして大学リーグを終える。


―リーグを振り返って。
「入れ替え戦に向けてのモチベーションはしっかりしていました。入れ替え戦は4回目ですからね(笑)。リーグは怪我人に悩まされました。3部では怪我人が出ても、出ているメンバー全員が頑張れば勝てたところもあったけれど、2部ではそう簡単にはいきませんでした…。始めの頃に綿貫(#4)も趙明(#18)も八木(#16)も怪我でなかなか出られなくて、元気だったのは自分と渋谷(#6)だけ。『自分が打つしかない!』と思って、結構無理なシュートも打ちました。今思うと、本当にキツかったです。あとは、後輩は2部は初めてだったから緊張もあったと思います。そのこともあって入りがちょっと甘くなりましたね。しかも、はじめから早稲田と慶應にボコボコにされて…(苦笑)。気持ち的にも落ちたときもありました。せっかくの2部だったのに…。でも、残ることができてよかったです。今日の試合はディフェンスもよかったし、2部での経験も生きました」

―4年間を振り返って。そして自分が後輩へ残せたこと。
「順天堂大学はどんなときでも何事も一生懸命にやるというスタイル。特に今年は自分達がそれをテーマにしてやってきました。こういう姿勢を学んで欲しいし、残せたと思います。あとは4年間一生懸命やること。これが本当に大切。インカレに出られなかったことが心残りではあるけれど、入れ替え戦に行くことで緊張感が保てたのはよかったと思います」




081029sunaga◆#1須永祐輔(國學院大・4年・主将・G)
「30点差で負けてしまったんですけど」と前置きをして言った、「そこまで実力の差はなかったと思う」という言葉に、今シーズンの國學院大の取組みを見たことのある者なら誰もが同意するだろう。
順天堂大のパフォーマンスが素晴らしかったのは疑う余地がないが、國學院大も本来持っている力ならこれほどの点差で敗れるチームではない。
しかし、それをこの1試合で表現できなかった。
そして、入替戦ではその結果が全てとなる。
「もっといい試合をして、最後の最後で勝ちたかった」
下級生にとってはもう1度、“この日”に向けた苦しい1年間が始まる。だが、今は今シーズンここまでやってきたことをねぎらいたい。


―昨年の入替戦と立場は逆(國學院大が2部、順天堂大が3部A)ですが同じカードになって、そして同じ30点差がついてしまいました。
「そう、ですね…。はい。でも、僕は初めはベンチから見ていたんですが、そこまで…30点差で負けてしまったので何とも言えないんですが…そこまで実力の差はなかったかなと感じていて。ただ、特に1Qは自分達のミスから会場の雰囲気や相手の勢いにのまれてしまって、もうそこで決まっちゃっていたのかなと思います」

―順天堂大は試合の入りからバックコートプレスをぶつけてきましたが、前半は杉本選手をPGにコンバートしたビッグオーダーで通しましたね。
「プレスと言ってもそこまでガツガツボールを取りに来る感じではなかったので、スタートのメンバーで普通にパスをつなげば攻められたと思います。それで監督も最初の5人に任せて、交代はしなかったんでしょう」

―國學院大のスタイルは「守ってブレイク」ですが、相手のシュートを落とさせてもリバウンドを取られてなかなかリズムがつかめなかったのではないでしょうか?
「そうですね、今日の1番よくなかったところはリバウンドが取れなかったこと。向こうのシュートが落ちているのに、セカンドチャンスを与えてしまって結局向こうにまたシュートを打たれて、本当に自分達のミスという感じです」

―当たっていた順天堂大の渋谷選手もどうしてもフリーになってしまっていましたが、自分たちとしてはいつもと何が違ったのでしょうか?
「ピックアップミスなんですが、向こうのペースで決められて勢いでやられちゃったって感じです。『順天堂大はノーマークで打たせたら入る』という意識はあったので、チェックには出ようって話はしていたんですけど、あそこまで入れられちゃうと…」

―23点差で迎えた3Qからコートに入りましたが、どんな気持ちで入っていったのですか?
「まだ20分ありましたし、20点近く離れてはいたんですけどさっきも言ったようにそこまで実力の差はないと思っていたので、自分のできる仕事、ディフェンスだったりとか声を出すとかを積極的にやっていこうと入りました。自分のできることをやって、それがチームにいい影響を与えられればと思って、あきらめないでいつも通りやり続けました。でも、流れは変えられなかったですね。相手のシュートが入っちゃって。こっちも前半よりはシュートが入っていたんですが、入れても入れ返されていては点差も詰まらないし勝ちきれないです」

―3Q6分にインサイドの成田選手が4ファールとなってしまったことも、流れを変え切れなかった要因でしょうか。
「はい、うちとしてはあいつがいなくなってしまうと厳しい部分があって、いるといないとじゃ全然違います。正直、『それ、ファールなの?』って思ってしまう場面もあったんですが、そこはアジャストしてやらないといけなかったです」

―1年間”昇格”だけを見てやってきたからこそ、ほぼ勝負が決まってしまった4Qは戦う姿勢を保つこと自体難しかったと思いますが、須永選手は最後どんな気持ちでしたか?
「自分は交代してもうベンチに下がっていたんですが、ここで自分が落ちていたらチームも落ちてしまうと思うし、3年生以下はまだ2部に上がれるチャンスがまた来年あるので頑張ってほしい。そういう気持ちで、最後まで声を掛け続けていました」

―同じ4年生の深澤選手も隣でずっと声を出していましたね。
「はい、4年間一緒にやってきたんですが本当に気持ちの強いやつで、試合には絡めていなくても他の部分、例えば試合中に課題を言ってくれたり、頑張ろう頑張ろう!って励ましてくれたりして、本当に心強かったです」

―試合後、ロッカールームではどんな話をしたのですか?
「この負けは次につなげなければいけない負けだと。もちろん、去年も入替戦で負けてしまった後そういう思いで1年間やってはきたんですが、詰めの部分が甘くて達成し切れませんでした。これで今の3年生は2度も同じ経験をしたことになるので、本当に3回目は絶対勝ってほしい、頑張れって、ありきたりなんですけどそういう言葉を掛けました」

―ミーティング後にロッカールームから出てきた下級生は泣いていました。
「皆悔しいと思います。それだけ1年間、今までずっと一生懸命やってきたってことだと思うので。それで結果がついてこなかったのは残念ですが、これが結果なので」

―個人としては、キャプテンとして“チームを2部にあげる”という使命とともに1年間やってきて、それが終わった今どんな気持ちですか?
「個人的には…つらかったですよ(苦笑)。バスケットをやってきて初めてのキャプテンで、それで2部にあげてくれって先輩達からもずっと言われていてプレッシャーもあって。しかも自分達で落とした3部だったので、自分たちであげたいって気持ちが強かったんですが、結果が出せなかったのは本当に自分の責任だと思うし、後輩には申し訳ないって気持ちでいっぱいです。でも、1年間やってきて、キャプテンとして後輩に何か残せたことというのもあると思うので、それを次につなげてやってくれたら嬉しいですね。大変でしたけど、本当にいい経験でした」

―今年これだけやっても届かなかった“2部昇格”ですが、来年はどこを変えて臨みますか?
「今年できなかった部分もあるので、そこをさらに突き詰めてやっていかなければ勝てないんだと思います。本当に来年こそは…15戦全勝で昇格してほしいですね。取りこぼしがなく、気持ち的にも強いチームになってほしいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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