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2008.10.19 (Sun)
10/19 関東大学1部リーグ 最終週 東海大VS専修大 第2戦
最終順位を巡る接戦を制したのは東海大
2位でリーグ戦を終了
東海大83(22-15,20-24,18-24,23-15)78専修大
最終日にもかかわらず、第一試合から終わったムードの漂う1部で唯一見応えのあったのがこの試合。東海大が勝ち、青学大が負けることがあれば優勝は東海大に転がり込む。専修大が既に東海大を越えられない状況となっても、東海大には負けられない最終戦となった。
試合は第1戦と同じく互いの持ち味の出た接戦となった。前半はシュートが良かった東海大だが、後半失速。専修大に逆転されあわやと思わせたが最後は粘りを見せた。結局青学大が勝利したため、優勝は叶わなかったが、昨年3位から一つランクアップの2位。今期無敵の青学大に唯一黒星をつけ、得失点差で上回りながらも、日本大に対する1敗が順位を決めた。惜しいというよりは痛すぎる敗戦が東海大に2位という結果を突きつけた。
写真:プレーを確認する西村・安部・前村。今大会はこの3人による3ガードの場面もたびたび見られた。
まずリードしたのは東海大。ペイント内では専修大の強力インサイド陣が待ちかまえるが、アウトサイドを中心に#33西村が(4年・G)4連続得点。一方の専修大は#15増川(4年・F)がポストで力強いプレーを見せて連続バスカンを獲得し、同点に戻す。東海大はファウルがかさみ、#33西村が1Qで2ファウルとなりベンチへ。それでも交代して入った#17前村(3年・G)が連続得点で22-15と1Qはリードを奪った。
2Qも東海大はアウトサイドが好調。#33西村は下げたままながら#32安部(4年・G)が連続3Pで専修大を引き離す。しかし交代で入った専修大#1宮城(2年・F)がパスカット、ゴール下などで粘り、#28能登(4年・F)がミドルシュートを入れると更に宮城のブロックも出て専修大が勢いを取り戻す。東海大は開始5分で投入した#24古川(3年・F)の3Pで引き離したいところだったが、反対に#11藤井(3年・G)に連続で3Pを決められてしまい、1点差まで詰め寄られる。試合開始から1対1での得点が目立つ両者。残り1分を切ってから専修大#22鈴木(4年・G)がアイソレーションから仕掛け失敗。反対に東海大は#32安部がペイントに切れ込みレイアップを決める。更に次の攻撃では再び鈴木が1対1から今度はシュートを決めるが42-39と東海大リードで前半を終えた。
3Qも追いつ追われつの展開が続く。ようやくパスが回り始めた東海大だが思うようなオフェンスができず得点は伸びない。一方の専修大は#28能登が内外で活躍。#0堤(4年・G)のバスカンもあって残り3分半で東海大を逆転した。タイムアウトでディフェンスを締め直した東海大。しかし#62長野(4年・F)のターンオーバーが出てオフェンスは乗り切れない。#24古川が3Pで逆転するが#15増川のバスカンと#11藤井の3Pで再び引き離されてしまう。しかも残り1分をきって#33西村が痛い3つ目のファウル。#7遥(2年・F)の3Pでしのぐが、最後に#28能登にブザーとともにシュートを決められ、専修リード。東海大は3点を追う形となった。
4Qの出だし、東海大は#32安部と#17前村の2ガード。#18松岡(4年・G)欠場のせいもあるが、勢いはあるがコントロールはしきれずオフェンスの形は悪い。専修大は#11藤井が当たりだし、#10飯田(4年・F)も#0満原(1年・C・能代工高)相手にポストで押し込み6点リード。東海大は攻撃が外に頼りがちで、なかなかインサイドで得点できないが、残り6:30の微妙な判定がリズムを変える。#28能登にファウルされた#0満原がコールの後シュート。シュート前ファウルかと思われたが、これがバスカンの判定に。騒然とする専修ベンチだが判定は変わらず満原はボーナススローを決めて東海大が69-69の同点に追いついた。ここから再び一進一退となった両者。東海大は再三#33西村が3Pを放つが、これが決まらない。専修大は#15増川、#28能登らが得点。しかし残り3分台、粘ってうち続けた東海大#32安部、#33西村の3Pが連続で決まり#35中濱(4年・C)のバンクショットで東海大が4点リード。焦る専修大は#0堤の1on1が決まらず、#10飯田のシュートも外れた。最後にようやく勢いを取り戻した東海大がファウルゲームを仕掛ける専修大からきっちりと得点を奪い、そのままタイムアップ。東海大が最終戦を勝利で飾った。
【INTERVIEW】
◆#33西村文男(東海大・4年・主将・G)
今期は主将として精神面でも大きな変化が見える。大事な時に得点を決めてくれる頼もしさは変わらず、そこに最上級生としての責任が加わり、チームのことを語る口調は以前とは全く違う。この準優勝の口惜しさをインカレで晴らせるか。
-とりあえず必要な2勝はあげて終えました。最終戦は足が動いていないようでしたね。
「リーグ通しての疲れはやはりありますからね。そこはでも言ってはいられないんですが」
-前半はリードできましたが、後半相手に流れを持っていかれてしまいました。
「ディフェンスから流れを掴むというのがあるんですけど、今日は流れが悪いときにみんなオフェンスの方に気持ちがいっちゃってて、自分たちのディフェンスができなくて点を取られて、それを引きずってオフェンスにいって、という悪循環が生まれたのでそこが反省です。ディフェンスからの流れが作れなかったからオフェンスでも疲れちゃって苦戦したんだと思います」
-ディフェンスが持ち味というのは分かりますが、得点が取れない時間帯が出てきてしまうのが厳しい部分かなとは思うんですが。
「それは分かってはいたんですけど、ディフェンスでここまでできるといのを他のチームに見せましたし、インカレにはまたオフェンスのモーションであるとかを練習して、迎えたら変わるんじゃないかと思います。点が入らない時間帯は絶対うちのチームにはあるので、そのときいかにディフェンスで頑張るかというところで今日は頑張りきれなかった。だからあまり良くない流れだったと思います。得点は相手に4Q始まった時点で60点取られていたのでいいとは言えないです」
-流れという意味では西村選手がファウルでベンチに下がった時間帯で松岡選手がいない分、コントロールができないのもあるかなとは感じましたが。
「僕がファウルトラブルになってはいけないというのが一番ですけどね。でも雄大(#17前村)も今日は頑張ってくれましたし、いいところでシュートも入れてくれたので助かりました」
-キャプテンとして、今リーグはどういう感想を持っていますか?
「去年の二の舞をしないということを考えていました。去年はリーグ戦でチームが崩壊しかけて(※1)、良くない年になってしまいました。それを反省して『今年は違うぞ』っていうのを見せられたのが良かったかなとは思います」
-キャプテンとして苦労したことは?
「問題児ばっかりですからそれはたくさんあります(苦笑)。だからまとめあげるという訳じゃないけど、練習中に以前より気を配るようにして、そこはかつてしたことがない経験(※2)だったし、疲れましたね(苦笑)」
-今年は西村選手の表情が違うというか、新人戦での応援や行動面を見ていると随分心境の変化があったのでは?
「それはありますね。全然以前と違います。『勝ちたい』『どうしたら勝てるか』というのをバスケットに向き合ってしっかり考えたら、今のところにたどり着いた。もちろんチームを勝たせてはいないし、まだまだですけど」
-インカレもまだあります。
「課題はあまりにも多いので、少し休んで、的をしぼってうまくやっていけたらと思います」
※1 昨年は怪我人続出、下級生の台頭などでリーグ3位ながら苦労した部分も多い。
※2 西村選手は長いキャリアの中で初のキャプテン。
2位でリーグ戦を終了
東海大83(22-15,20-24,18-24,23-15)78専修大

試合は第1戦と同じく互いの持ち味の出た接戦となった。前半はシュートが良かった東海大だが、後半失速。専修大に逆転されあわやと思わせたが最後は粘りを見せた。結局青学大が勝利したため、優勝は叶わなかったが、昨年3位から一つランクアップの2位。今期無敵の青学大に唯一黒星をつけ、得失点差で上回りながらも、日本大に対する1敗が順位を決めた。惜しいというよりは痛すぎる敗戦が東海大に2位という結果を突きつけた。
写真:プレーを確認する西村・安部・前村。今大会はこの3人による3ガードの場面もたびたび見られた。
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【GAME REPORT】
2Qも東海大はアウトサイドが好調。#33西村は下げたままながら#32安部(4年・G)が連続3Pで専修大を引き離す。しかし交代で入った専修大#1宮城(2年・F)がパスカット、ゴール下などで粘り、#28能登(4年・F)がミドルシュートを入れると更に宮城のブロックも出て専修大が勢いを取り戻す。東海大は開始5分で投入した#24古川(3年・F)の3Pで引き離したいところだったが、反対に#11藤井(3年・G)に連続で3Pを決められてしまい、1点差まで詰め寄られる。試合開始から1対1での得点が目立つ両者。残り1分を切ってから専修大#22鈴木(4年・G)がアイソレーションから仕掛け失敗。反対に東海大は#32安部がペイントに切れ込みレイアップを決める。更に次の攻撃では再び鈴木が1対1から今度はシュートを決めるが42-39と東海大リードで前半を終えた。

4Qの出だし、東海大は#32安部と#17前村の2ガード。#18松岡(4年・G)欠場のせいもあるが、勢いはあるがコントロールはしきれずオフェンスの形は悪い。専修大は#11藤井が当たりだし、#10飯田(4年・F)も#0満原(1年・C・能代工高)相手にポストで押し込み6点リード。東海大は攻撃が外に頼りがちで、なかなかインサイドで得点できないが、残り6:30の微妙な判定がリズムを変える。#28能登にファウルされた#0満原がコールの後シュート。シュート前ファウルかと思われたが、これがバスカンの判定に。騒然とする専修ベンチだが判定は変わらず満原はボーナススローを決めて東海大が69-69の同点に追いついた。ここから再び一進一退となった両者。東海大は再三#33西村が3Pを放つが、これが決まらない。専修大は#15増川、#28能登らが得点。しかし残り3分台、粘ってうち続けた東海大#32安部、#33西村の3Pが連続で決まり#35中濱(4年・C)のバンクショットで東海大が4点リード。焦る専修大は#0堤の1on1が決まらず、#10飯田のシュートも外れた。最後にようやく勢いを取り戻した東海大がファウルゲームを仕掛ける専修大からきっちりと得点を奪い、そのままタイムアップ。東海大が最終戦を勝利で飾った。
【INTERVIEW】

今期は主将として精神面でも大きな変化が見える。大事な時に得点を決めてくれる頼もしさは変わらず、そこに最上級生としての責任が加わり、チームのことを語る口調は以前とは全く違う。この準優勝の口惜しさをインカレで晴らせるか。
-とりあえず必要な2勝はあげて終えました。最終戦は足が動いていないようでしたね。
「リーグ通しての疲れはやはりありますからね。そこはでも言ってはいられないんですが」
-前半はリードできましたが、後半相手に流れを持っていかれてしまいました。
「ディフェンスから流れを掴むというのがあるんですけど、今日は流れが悪いときにみんなオフェンスの方に気持ちがいっちゃってて、自分たちのディフェンスができなくて点を取られて、それを引きずってオフェンスにいって、という悪循環が生まれたのでそこが反省です。ディフェンスからの流れが作れなかったからオフェンスでも疲れちゃって苦戦したんだと思います」
-ディフェンスが持ち味というのは分かりますが、得点が取れない時間帯が出てきてしまうのが厳しい部分かなとは思うんですが。
「それは分かってはいたんですけど、ディフェンスでここまでできるといのを他のチームに見せましたし、インカレにはまたオフェンスのモーションであるとかを練習して、迎えたら変わるんじゃないかと思います。点が入らない時間帯は絶対うちのチームにはあるので、そのときいかにディフェンスで頑張るかというところで今日は頑張りきれなかった。だからあまり良くない流れだったと思います。得点は相手に4Q始まった時点で60点取られていたのでいいとは言えないです」
-流れという意味では西村選手がファウルでベンチに下がった時間帯で松岡選手がいない分、コントロールができないのもあるかなとは感じましたが。
「僕がファウルトラブルになってはいけないというのが一番ですけどね。でも雄大(#17前村)も今日は頑張ってくれましたし、いいところでシュートも入れてくれたので助かりました」
-キャプテンとして、今リーグはどういう感想を持っていますか?
「去年の二の舞をしないということを考えていました。去年はリーグ戦でチームが崩壊しかけて(※1)、良くない年になってしまいました。それを反省して『今年は違うぞ』っていうのを見せられたのが良かったかなとは思います」
-キャプテンとして苦労したことは?
「問題児ばっかりですからそれはたくさんあります(苦笑)。だからまとめあげるという訳じゃないけど、練習中に以前より気を配るようにして、そこはかつてしたことがない経験(※2)だったし、疲れましたね(苦笑)」
-今年は西村選手の表情が違うというか、新人戦での応援や行動面を見ていると随分心境の変化があったのでは?
「それはありますね。全然以前と違います。『勝ちたい』『どうしたら勝てるか』というのをバスケットに向き合ってしっかり考えたら、今のところにたどり着いた。もちろんチームを勝たせてはいないし、まだまだですけど」
-インカレもまだあります。
「課題はあまりにも多いので、少し休んで、的をしぼってうまくやっていけたらと思います」
※1 昨年は怪我人続出、下級生の台頭などでリーグ3位ながら苦労した部分も多い。
※2 西村選手は長いキャリアの中で初のキャプテン。
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