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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.10.19 (Sun)

10/19 関東大学2部リーグ 最終週 白鴎大VS拓殖大 第2戦

入れ替え戦回避をかけた両チーム
最後の最後に勝利を掴んだのは白鴎大!

白鴎大73(24-20,21-13,12-20,16-18)71拓殖大
081019takudaibench「勝ちたい」というよりも「負けたくない」という気持ちがあらわれていた試合だった。負ければ3部Aとの入れ替え戦が待っている。それだけはなんとしてでも避けたい。だからこそ、1つのプレーが必死だった。

前半は12点のリードを奪われた拓殖大だが、終盤にかけては2点差まで詰め寄った。コートサイドでチームを見守ることしかできない#21寒竹(4年・F)は、チームがどんな状況でも大きな声でチームメイトを励ましていた。選手もそれに応えての追い上げ。だが、あと2点届かなかった。逆に、3年生の頑張りに応えるように4年生が奮起した白鴎大は2点差で逃げ切り。たった2点。バスケットでいうならシュート1本分の得点。この1本が両チームの明暗を分けたのだった。

※ゲームレポートと白鴎大・千葉選手のコメント、拓殖大・宮城選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
081019otispeter試合は立ち上がりから一進一退の攻防が繰り広げられた。特に誰が得点を多く取るというのではなく、両チームとも全員が万遍なく得点を重ねていく。その中で差がついたのはリバウンド。白鴎大は#33フィルユン(4年・C)、#5千葉(3年・C)がこぼれ玉を次々と手中に収め、拓殖大にオフェンスの時間を与えない。だが、白鴎大は取ったリバウンドを決めきれずにリードを広げることができず。また、司令塔・#3店橋(4年・G)、エースの#00藤江(3年・F)がともに2ファウルとなりベンチへ。それでも白鴎大は1Q終盤に#29徳丸(4年・F)、#10田中(2年・G)の3P、#64黒川(1年・G・神戸科学技術)のジャンプシュートが決まり、3回連続でオフェンスを成功させると拓殖大から4点のリードを奪い、1Qを終える。

1Qで2ファウルとなった#3店橋と#00藤江はベンチスタート。#10田中、#64黒川を入れたメンバーで白鴎大は2Qへ。2Qはこのメンバーが踏ん張る。点差がついたのは比較的早い段階だった。2Q開始早々、1Q終盤にも得点を決めた徳丸、田中、黒川の3人が3Pにジャンプシュートに速攻にと次々と得点し、開始3分で7点差をつける。その間、無得点だった拓殖大はたまらずタイムアウトを請求。タイムアウト明けは#25二井(3年・G)のアシストから#42永井(2年・C)のゴール下が決まってようやく初得点。だが、その後のオフェンスで24秒オーバータイムをとられてしまい、流れを掴めない。それでも#25二井が踏ん張り、ドライブに速攻に連続得点を決めると今度は白鴎大がタイムアウト。その後、拓殖大はゾーンディフェンスを仕掛けて白鴎大のミスを誘うが、自らにミスが出て、逆に白鴎大に得点を許してしまう。終盤は#53小野(2年・C)がゴール下で連続得点を挙げるも、拓殖大は12点ビハインドで後半へ。

前半は決していい流れとは言い切れなかった拓殖大。後半はまず#1宮城(4年・G)がのっけから速攻と3Pを沈めて点差を10点以内に持ち込む。だが、白鴎大も#5千葉のゴール下、#00藤江のドライブが決まって粘る。宮城が詰めた点差を再び返されてしまった拓殖大はタイムアウトで立て直す。その後は#53小野のゴール下、#3宇佐美の3Pで10点差。そして、小野のブロックから宇佐美が速攻に繋げて1分で7得点を荒稼ぎ。拓殖大ベンチも追い上げムードに。だが、白鴎大も簡単にはリードを奪わせない。拓殖大の連続得点で点差を詰められたものの、#33フィルユンが力強いリバウンドからシュートを、#29徳丸はスティールから速攻を決めて全く譲らない。対する拓殖大も白鴎大から24秒オーバータイムを取るなど、1プレーが必死。残り21秒で#25二井の3Pが決まった拓殖大は、遂に4点差まで詰め寄り、最後の10分を迎えることに。

081019hakuohtakudai最後の10分は、「負けたくない」という言葉が試合に出ているプレイヤーから聴こえてくるような、そんな熱いプレーの数々がコートの上では繰り広げられた。まずは拓殖大が#42永井のゴール下で2点差。だが、白鴎大はここまで当たりの来なかった#3店橋の3Pが決まって5点差に。その後も決められたら決め返すという展開が続く。拓殖大はあと3点が遠い。逆に白鴎大は3点以上のリードをつけることができない。だが、徐々に流れを掴んでいくのは白鴎大だった。そのきっかけを作ったのが#5千葉。上背は186cm。決して大きくはないその体で拓殖大インサイド陣に対抗。このQだけでインサイドで奪った得点は6点。さらに何度もリバウンドに飛び込み、オフェンスリバウンドをもぎ取る。この千葉の懸命なプレーに応えるように、#3店橋や#29徳丸ら4年生が粘り、得点を重ねていく。リバウンドが取れない拓殖大はリズムを失う。それでも#99長谷川(1年・F・能代工業)、#25二井がなんとか得点して残り24秒で2点差に持ち込んだ。拓殖大はファウルゲーム。フリースローを得た白鴎大#00藤江は2本フリースローを落とす。拓殖大にチャンスが来た。こぼれ玉を拾ったのは#25二井。そして、拓殖大の全てを懸けたシュートを放ったのは1年生の長谷川だった。だが、長谷川のシュートは空を切ってリバウンドは白鴎大#29徳丸の手に。そして、試合終了のブザーが鳴った。最終スコアー、73-71。白鴎大が2部残留を決めた。

インカレ出場圏内である5位にはあと一歩届かなかったが、終盤へ向けてはチームの調子も上がっていき、最終週のタフなゲームできちんと勝ちきった。2部6位となった白鴎大のシーズンはこの日をもって終了。1・2部を合わせて最も早いシーズンの終わり。淋しさは否めない。それでも、#5千葉、#10田中、#64黒川の活躍は来シーズンに向けて大きな弾みとなったはず。来シーズンも白鴎大には注目だ。

あと2点届かなかった拓殖大。まさかの2部7位。そして3部Aとの入れ替え戦。#21寒竹(4年・F)の負傷はあったものの、#22松崎(2年・G)ら下級生の頑張りが光ったのは確か。だが、チームとしては2部の中では7位という結果。入れ替え戦という現実に主将・宮城は目を背けてはいない。来シーズンも力のある選手が残るだけに、そして何よりも拓殖大のプライドのためにも2部残留は必至。宮城は最後の大仕事を成し遂げられるか。


【COMMENT】
◆#5千葉慎也(白鴎大・3年・F)
081019_tiba試合後、人目をはばからず泣いている選手がいた。3年生の千葉だった。

「先輩たちを入れ替え戦に行かせたくない、その気持ちだけでした。もう今日は気持ちで戦っていました。だから本当にいっぱいいっぱいで。終わった瞬間はホッとしてしまって思わず涙が…」

初めての2部でインカレ初出場を果たした昨年とは違った苦しさが今年はあった。オン・コート・ワンのルール採用、エース・#00藤江の負傷。序盤はチームが上手く回らなかった。このオン・コート・ワンのルールにより、インサイドに起用されるようになったのが千葉だった。千葉はすぐにチームにアジャスト。上背はないながらも懸命に飛び込むリバウンドには会場からも歓声が起こった。リーグで掴んだスタートの座。3年間で初めてのスタートだった。

「初めて自分がスタメンになったっていう、すごい思入れのあるチームなので、やっぱり…」

言葉に詰まった。千葉の思うこの特別なチームは今日をもって終わりなのだ。6位という結果は、うれしいようで淋しい。

「今年の4年生はいい人たちばかりで、たくさん面倒を見てもらいました。特に福田さん(#16福田真也)には本当にお世話になったんです。バスケでも、生活面でも。あの人がいたからこそ、今の自分があるんです。本当に感謝しています」081019_fukuda

悔しい思いもたくさんした。だが、先輩には2部残留をプレゼントできた。

「4年生の残してくれた2部っていうのを来年もしっかりと生かして、いい結果を残したい」

千葉は堅く誓った。

写真下:ベンチからは福田が心配そうに立ち上がる。千葉にとってかけがえのない先輩、そしてチームだった。



【INTERVIEW】
◆#1宮城 徹(拓殖大・4年・主将・G)
081019miyagi.jpg2部7位という結果。
これをしっかりと受け止めているという印象を受けた。
インカレ出場がない今、宮城が引っ張る今年のチームが「自分達のバスケ」ができるのは入れ替え戦しかない。
最後に宮城は「自分達のバスケ」をして、2部を守りきることができるか。

―厳しい結果になってしまいました。
「…なんか、足りないところが多すぎたというか。もちろん、それをリーグの中で直していかなければならなかったんですけど、それができなくて。こういう結果になってしまいました。全てが終わった後に色々言っても、結果は出てしまったので、もう仕方ないですね」

―直していかなければいけなかったところを直せなかった原因はどこにありますか?
「一人ひとりの意識の低さというか。そういう部分だと思います。あとは、言葉で伝えることがすごい難しくて…。下級生には伝わらなかったんだと思います。そういうのが原因でした。寒竹(#21)がいなくなったことは言い訳にはならない。もとから上級生が少ないチームだったのはわかっていたこと。でも、それを最初からきちんと想定していかなきゃいけなかったということは反省点として残りました」

―試合後、白鴎大の齋藤監督に何か言葉をかけられていたようですが。
「入れ替え戦で絶対に落ちるなよって。来年も一緒に2部でやろうなっていうことを言われました」

―チームでのミーティングではどういう話をしましたか?
「今、自分たちができることは入れ替え戦で絶対に勝つということなので、とりあえず来週に向けて今自分たちが出来ることを一人ひとりが全力でやろうという話をしました」

―昨年は「チームとして戦うことができなかった」ということを言っていましたが、今年は「チーム」として戦えましたか?
「そうですね…。去年よりはチームとしては戦えたことはあると思います。でも、全然足りなかったところもたくさんありました」

―入れ替え戦へ向けて。相手は関東学院大です。
「そうですね。まあ、相手のこともあるんですけど、何よりも自分たちのやりたいことっていうのをきちんと徹底していかなきゃならないと思っています。1週間しかないということで、技術とかそういうのは絶対に伸びてこない。それなら、気持ちを持たせることが大切。4年生が1番一生懸命練習する姿を見せて、下級生についてきてもらいたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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