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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.10.19 (Sun)

10/19 関東大学3部Aリーグ 最終週 第2戦 國學院大VS神奈川大

1点を争う攻防を勝ちきったのは神奈川大
だが順位に影響はなく、寂しさも残った最終戦


國學院大 73(20-18, 18-18, 20-16, 15-28)80 神奈川大
081019_kanagawaリーグ最終戦の最終試合は、終盤の1点を争う攻防になった場面以外、淡々と進んだ。
ともに1年での2部復帰を誓った2チームだが、國學院大は優勝も入替戦での対戦相手もすでに決まり、一方の神奈川大はこの試合に勝っても負けても4位が確定していた。
昨年の最終試合は、100点ゲームを連発していた国士舘大と順天堂大の3部レベルを超えた優勝決戦だった。さらに一昨年は、1点でも勝った方が入替戦、という順天堂大と駒澤大の死闘だったが、それらに比べるとやや寂しいものと言わざるを得ない。

今年の3部Aで、2部の舞台に立った経験があるのは駒澤大の4年生と國學院大・神奈川大の2~4年生のみ。その経験の力で3部で勝ち星をあげることはできても、2部を取り戻すのは簡単ではない。「できれば一緒に上がりたかった」とは國學院大の選手の言葉。神奈川大はこれでシーズンを終え、國學院大は最後の決戦・入替戦に臨む。

写真:神奈川大・綿貫のブザービーターが決まった瞬間、チームメートがベンチから飛び出した。綿貫はめずらしく派手なガッツポーズ。リーグ戦でずっと抱えていたであろうプレッシャーから開放されたような笑顔だった。

※試合のレポートと國學院大・須永選手、神奈川大・蓮見直選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
081019_kokugakuin入替戦で対戦する2部8位・順天堂大の偵察もあり、最終週は通常とややオーダーを変えた國學院大。3部Aでの順位は確定しており、入替戦に向けて試したいこと・仕上げたいこともあっただろうが、開始3分で0-6とされてしまいタイムアウトを取って仕切り直す。一方の神奈川大はこの間に主導権を握りたかったが、ファールがかさんで1Q18-20と突き放せない。そのうちに國學院大#14粟根(3年・F)のシュートが決まりだし、2Q5分には31-25と國學院大が逆転する。前半残り35秒、マイボールとなった神奈川大はタイムアウトを取るが、ターンオーバーから逆に國學院大#14粟根が得点し、38-36と國學院大のリードで前半を終えた。

後半も國學院大が5点前後のリードをキープする。それが動いたのは4Q残り6分。國學院大のインサイドの要・#5成田(4年・C)が4ファールとなってしまう。それでも速攻を決めて66-61とするが、神奈川大は1ゴール返すと、そのスローインをスティールして#10石川(3年・C)の得点につなげ、一気に1点差に詰め寄る。さらにディフェンスでボールを奪って#24小島(2年・C)のゴール下につなげて逆転に成功する。しかし國學院大も#37井上(4年・SG)がすかさず決めて譲らない。すると神奈川大は#2綿貫(3年・G)が3Pを決め、と1点を争う攻防となる。

國學院大はここでガードを得点力のある#1須永(4年・G)に代えると、3Pを決めて応える。この後神奈川大#2綿貫、國學院大#14粟根、神奈川大#24小島と互いに決めれば決め返す状態が続くが、73-74の神奈川大リードで迎えた残り1分半、國學院大にパスミスが出る。神奈川大はこのチャンスでリバウンドに粘って#24小島がフリースローを獲得。残り35秒、國學院大のタイムアウトあけの1投目は落ち、小島は思わず頭を抱えるが、2投目はきっちり決めて2点差とする。國學院大はまだ同点もしくは逆転のチャンスがあったが、ここで痛恨の24秒オーバー。ファールゲームに出るが、神奈川大に逃げられやっと時計を止めたときには残り4.7秒となっていた。神奈川大は#11内藤(2年・C)がこれをしっかり2投決め、4点リード。さらにスティールから#2綿貫のブザービーターも決まり、73-80で神奈川大の逆転勝ちとなった。


081019_sunaga◆#1須永祐輔(國學院大・4年・主将・G)
トーナメントと違い、リーグ戦では全勝しなくても優勝はできる。だが、昇格するには「1敗もできない」という覚悟が必要だ。
きっとどのチームもわかっているが、それを常に意識し、実行するのは思いのほか難しい。1番強く意識していた國學院大でさえ3敗という結果だったことからも、その難しさがわかるだろう。
そんな中で、國學院大が立教大・神奈川大を星1つかわし、同じ3敗でも関東学院大を上回ることができたのは、その覚悟をチームに浸透させきった須永の存在があってこそだ。
ずっとコートに立っていたわけではない。しかし、キャプテンとしてチームにいい影響を与え続けた。


―優勝おめでとうございます。今どんな気持ちですか?
「ありがとうございます。今はやっぱりほっとしたっていうのが1番ですね。去年と違って本当に1戦1戦負けられない戦いで、まだ入替戦がありますがとりあえず優勝できてよかったっていうのが本音です」

―しかも最終週を残しての優勝でしたが、それができた要因はなんだったと思いますか?
「やっぱり、チーム1人ひとりが“勝ちたい”って思ったっていうのと、それぞれが自分の役割をしっかり果たしたこと。出ている5人は試合で頑張って、ベンチにいるメンバー、ベンチに入れなかったメンバーも応援だったり裏方の部分でしっかりやってくれて、チーム全員がまとまれたっていうのが1番の要因だったと思います。ただ、最終週は2勝できなかったんですけど…」

―今日の2戦目は終盤1点を争う攻防になりましたが、勝ち切れなかったのはちょっと心残りですね。
「競っていても負けちゃうんじゃないかって思ってるやつは1人もいなかったし、勝ちたいと思っていたんですけど、それでも神大に気持ちの部分で劣っていたのか、ブレイクを出されてしまったりリバウンをド簡単に取られてしまったりしたのが負けの要因かなと感じています。でも、この負けの中で見つかった課題は入替戦に向けていい反省材料になりました。やっぱり1番の目標は2部昇格なので、この負けを無駄にしないで入替戦までのあと1週間ちょっと、また1から練習していきたいです」

―最終週の1日目は2部の会場に足を運んでいましたが、入替戦で対戦する順天堂大の印象はどうでしたか?
「どんどんシュートを打ってきて、そのシュートがよく入るなと思いました。オフェンス能力はホントに高いと思うので、どれだけ相手のリズムに持って行かせないで、自分たちの“守ってブレイク”という展開に持って行けるかだと思います。順天のやりたいことをやらせないように、また研究して練習していくつもりです」

―勝つ自信はありますか?
「絶対勝ちます。そこは譲れないです」


081019_hasumi◆#3蓮見直紀(神奈川大・3年・G)
昨年、入れ替え戦で負けて3部A降格となったとき、一番先に前向きな表情に戻ったのがこの蓮見直紀だ。
1年生の時から綿貫とともに注目された1人ではあるが、ケガに泣く場面も多く、このリーグ戦でも初週にケガをし、最終週にようやく復帰した。ケガをしたつらさは本人にしか理解し得ないが、それでも今後の神奈川大を引っ張っていく義務が彼にはある。綿貫、そして双子の蓮見勇紀とともに来期の活躍に期待したい。


-4位という結果に終わりましたが。
「当初は2部に1年で復帰という目標がありました。達成できなくて悔しい思いはあるんですけど、この2戦は本当に神大らしいバスケができたし、いい形で終われたので今はとりあえずすっきりしています」

-今リーグではケガもありましたが。
「今回のケガは本当につらかった。リーグ初戦でケガをして試合を見るだけになって、みんなが頑張っているのに歯がゆくて。それでも弟(#1蓮見勇紀)やみんなが結構支えてくれました。『いつかお前が戻ってきて蓮見兄弟がフィーバーする』というようなポジティブなことを言ってくれてたんです。勇紀はいつもケンカばっかりしていて仲悪いんですけど、なんだかんだと助けられた部分は多いですね。後は瞬(#2綿貫)にも負担をかけたし、そこは来年返さないとと思います。ケガの間は一人で自主練をしたり走ったりしていて、そのときも『何で俺こんなことやってんだろうなあ』と、思ったんですけど、そういうみんなの言葉や気持ちがすごく支えになって最終週に来ました。それで、昨日試合に最初に出られて楽しくて仕方なくて。ミスとかも気にしなかったし、終わった後勝手に涙が出ちゃって(苦笑)。とにかく、あきらめないで良かったと思いました」

-みんな蓮見選手が復帰するのを待っていたんだと思います。
「ケガをして今までにないことを気づけました。周りの人が応援してくれて支えてくれているって本当に実感できたんですよ。昨日の試合はみんなが喜んでくれたし、“わーっ”って今日も盛り上がってくれた。やっぱり、最初リーグに足りなかったのはそういうところかなって感じました。チームが一つになりきれてないというか、盛り上がりに欠ける部分があって。そこは実感しましたね」

-それでも今年は3年生で副キャプテンでしたよね。
「でも、やっぱりなんだかんだで4年生がすごく支えてくれている部分は大きかったです。キャプテンの川上さん(#45)もつらいことがいっぱいあったと思うけど、自分の話も聞いてくれたし、あの人がいなかったらこのチームはなかったなと感じてます」

-来年は本当に蓮見選手達3年生がやらなければならない年ですよね。そういう話はしますか?
「誰がキャプテンをやるとかはまだわからないですけど。3年生は自覚は持ってやっています。誰がひっぱるじゃなくて3年全員で引っ張るという気持ちはそれぞれの個人で持ってるから、来年は大変だとは思いますけど、より強くなると思います」

-来期こそ結果を出す神大を見たいと思います。
「来年は上がらないと。そこは絶対的な条件なので頑張ります」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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