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2008.10.17 (Fri)
2部総括vol.2(9/28~10/12)
近年にない高レベルの2部リーグも遂に決着
最終週に全ての雌雄を決する瞬間が到来
2部リーグが1部より熾烈なのは3つの戦いがある故だ。
一つは1部入れ替え戦争い、二つ目は5位以内のインカレ出場権争い、そして三つ目は3部入れ替え戦争いである。
1つ目の争いである1部入れ替え戦進出はまず慶應大が抜け出した。順位は最後の早稲田大との対戦で決定する。2勝すれば優勝、2敗なら2位もあり得、1勝1敗ならば順位は明治・筑波・国士舘の結果によるという状況だ。残りの争いは全て最終週にて決定する。昨期は主将が試合中に大ケガをするアクシデントに見舞われ、主力もその後次々と試合中に負傷した。今期はそういう大きな事故はなく、春から着実に力をつけて結果を出した。後は1部復帰なるかどうか。全ては入れ替え戦で問われる。
そして残りの争い全てがどうなるか、大学リーグの最も面白い瞬間が最後にやってくる。
■最終週を残しての勝敗
慶應義塾大 10勝2敗 ※1部入れ替え戦進出確定
明治大 9勝3敗
筑波大 9勝3敗
国士舘大 8勝4敗
早稲田大 5勝7敗
拓殖大 4勝8敗
白鴎大 2勝10敗
順天堂大 1勝11敗 ※3部A入れ替え戦進出確定
もう一枠は明治・筑波・国士舘のいずれかに
第6週、早稲田大が明治大を倒したことにより最終週を残して慶應義塾大がまず入れ替え戦の一枠を確保した。例え残り2試合全敗し、10勝で明治大・筑波大・国士舘大の4チームが並ぶことがあっても国士舘大と筑波大に勝利しており、明治大と筑波大の三つ巴となってもやはり筑波大に2勝しているため、2位以上が確定となった。昨年は早稲田の敗戦により最終戦を戦う前に入れ替え戦行きが決定、その上早慶ともに降格という憂き目を見たが、今度は早稲田がアシストしてくれた格好だ。慶應大のここまではなんといっても第1週の国士舘大をしのいだ一戦に尽きる。残り25秒で7点差を追いついた奇跡のゲームが、このリーグ戦をつないできた。中盤白鴎大にあわやという瞬間があったが、リーグ戦はまず内容より勝つことが重視される。星をこぼしたのが明治大のみで粘れたのが結果につながった。後は順位確定するのみ。重傷ではないがケガ人もいるため、先に進出決定できたことは何より精神的負担が軽くなったはずだ。とはいえ、最後は伝統の早慶戦。早稲田大は明治大に勝って勢いにのっている。油断はしたくない。
さて、気になるもう一枠の争いが最終週の一番の見どころになる。2部のライバルである明治大と筑波大が最後に激突する。どちらかが2勝すればすんなり入れ替え戦に進出が決定、1勝1敗でかつ国士舘大が並ぶと、ややこしくなる。国士舘大は自らが2勝して結果を待つだけだが、もし1部復帰すれば27年ぶりの快挙となる。
第6週で明治大と筑波大はともに手痛いダメージを受けた。明治大は早稲田大に逆転負け。第1戦を勝っただけに足下をすくわれた精神的痛手は大きい。しかもここまでどんなマークも振り切ってきた#14金丸晃輔(2年・SG)が23点におさえられた。#6伊與田(4年・G)の欠場でゲームコントロールができない弱点をどう克服するかが問われる。しかし選手の成長により昨年にはない精神力がついてきているのも確か。どのような戦いをするのか注目だ。一方の筑波大は慶應大に2敗。公式戦では2003年の新人戦の1勝があるが、フルメンバーの場合7年も慶應大に勝っていない。根がまじめなだけに、落ち込むと自分たちの力を発揮できないメンタリティの弱さが筑波にはある。希望をあげるとすれば最近の3試合、昨年のインカレ、今年のトーナメント、新人戦では明治大に完勝している。特に#5中務(4年・F)は金丸晃輔キラーとしてすでに定評があり、金丸もまた中務に対する苦手意識は大きい。中務は今リーグではその豊かな能力を発揮しつくしているとは言えない。中務さえ本領発揮すれば明治大のオフェンス力はおそるるに足りない。
●入れ替え戦進出条件
国士舘大は自力進出はない。まず順天堂大相手にきっちり2勝して他の結果を待つのみだ。
明治大と筑波大は2勝した方が入れ替え戦進出。国士舘大が1敗でもすれば1勝1敗でも得失点で上回った方が進出する。
仮に3校同率の10勝4敗で並んだ場合は3チームの対戦勝率を優先する。有利なのは明治大に2勝、筑波大に1勝している国士舘大。筑波大は2勝、明治大は1勝となる。明治大は2勝しなければ進出の可能性がきわめて低くなる。
早稲田大がインカレ出場権を守るか
拓殖大が逆転するか、5位争いも熾烈
5位争いは現在早稲田大が5勝、拓殖大が4勝でこれも最終日の結果待ちだ。拓殖大は早稲田大と1勝1敗だが、早稲田大が得失点差では上。拓殖大は2勝が絶対条件で、早稲田大が1勝1敗ならインカレ出場確定し、拓殖は6位以下が決まる。特に6位になれば入れ替え戦もなくシーズン終了、4年生は引退する。5位の分かれ目は学生バスケの悲喜交々を目の当たりにする瞬間となるだろう。
両チームとも、終盤に向けて調子は上がっている。国士舘大に勝った拓殖大と明治大に勝った早稲田大。上位に土をつけた勢いを発揮できれば、好ゲームとなるだろう。
下位は順天堂大の入れ替え戦行きが決定
白鴎大と拓殖大の直接対決で残る一枠が決定
下位入れ替え戦のもう一枠は白鴎大と拓殖大の直接対決で決定する。拓殖大は1勝すれば入れ替え戦は回避。しかし1勝ではインカレに届かないため、2勝に向けて臨んでくるだろう。白鴎大は2勝が絶対条件となる。終盤に向けて再びチームがまとまりきれない試合が続いており、最終週に向けてどこまで修正してくるかが見どころになる。
順天堂大は既に入れ替え戦行きが決定してしまった。残すは順位だが、ここで注目したいのは3部Aの結果だ。既に國學院大は優勝決定。昨年降格時の宣言通り、1年で入れ替え戦に戻ってきた。またパプを擁する関東学院大が最終週勝てば2位が確定。2部7位との対戦となる。エスカレーターのように順調にステップアップしてきている関東学院大が入替戦に来るとなれば、それと戦う2部の責任は重大。優勝の國學院大か、2位を狙う関東学院大か、あるいは別のチームか3部との入れ替え戦も視野にいれた戦いは必見だ。
最終週に全ての雌雄を決する瞬間が到来
2部リーグが1部より熾烈なのは3つの戦いがある故だ。
一つは1部入れ替え戦争い、二つ目は5位以内のインカレ出場権争い、そして三つ目は3部入れ替え戦争いである。
1つ目の争いである1部入れ替え戦進出はまず慶應大が抜け出した。順位は最後の早稲田大との対戦で決定する。2勝すれば優勝、2敗なら2位もあり得、1勝1敗ならば順位は明治・筑波・国士舘の結果によるという状況だ。残りの争いは全て最終週にて決定する。昨期は主将が試合中に大ケガをするアクシデントに見舞われ、主力もその後次々と試合中に負傷した。今期はそういう大きな事故はなく、春から着実に力をつけて結果を出した。後は1部復帰なるかどうか。全ては入れ替え戦で問われる。
そして残りの争い全てがどうなるか、大学リーグの最も面白い瞬間が最後にやってくる。
■最終週を残しての勝敗
慶應義塾大 10勝2敗 ※1部入れ替え戦進出確定
明治大 9勝3敗
筑波大 9勝3敗
国士舘大 8勝4敗
早稲田大 5勝7敗
拓殖大 4勝8敗
白鴎大 2勝10敗
順天堂大 1勝11敗 ※3部A入れ替え戦進出確定
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慶應大がまず入れ替え戦進出を決定もう一枠は明治・筑波・国士舘のいずれかに
第6週、早稲田大が明治大を倒したことにより最終週を残して慶應義塾大がまず入れ替え戦の一枠を確保した。例え残り2試合全敗し、10勝で明治大・筑波大・国士舘大の4チームが並ぶことがあっても国士舘大と筑波大に勝利しており、明治大と筑波大の三つ巴となってもやはり筑波大に2勝しているため、2位以上が確定となった。昨年は早稲田の敗戦により最終戦を戦う前に入れ替え戦行きが決定、その上早慶ともに降格という憂き目を見たが、今度は早稲田がアシストしてくれた格好だ。慶應大のここまではなんといっても第1週の国士舘大をしのいだ一戦に尽きる。残り25秒で7点差を追いついた奇跡のゲームが、このリーグ戦をつないできた。中盤白鴎大にあわやという瞬間があったが、リーグ戦はまず内容より勝つことが重視される。星をこぼしたのが明治大のみで粘れたのが結果につながった。後は順位確定するのみ。重傷ではないがケガ人もいるため、先に進出決定できたことは何より精神的負担が軽くなったはずだ。とはいえ、最後は伝統の早慶戦。早稲田大は明治大に勝って勢いにのっている。油断はしたくない。
さて、気になるもう一枠の争いが最終週の一番の見どころになる。2部のライバルである明治大と筑波大が最後に激突する。どちらかが2勝すればすんなり入れ替え戦に進出が決定、1勝1敗でかつ国士舘大が並ぶと、ややこしくなる。国士舘大は自らが2勝して結果を待つだけだが、もし1部復帰すれば27年ぶりの快挙となる。
第6週で明治大と筑波大はともに手痛いダメージを受けた。明治大は早稲田大に逆転負け。第1戦を勝っただけに足下をすくわれた精神的痛手は大きい。しかもここまでどんなマークも振り切ってきた#14金丸晃輔(2年・SG)が23点におさえられた。#6伊與田(4年・G)の欠場でゲームコントロールができない弱点をどう克服するかが問われる。しかし選手の成長により昨年にはない精神力がついてきているのも確か。どのような戦いをするのか注目だ。一方の筑波大は慶應大に2敗。公式戦では2003年の新人戦の1勝があるが、フルメンバーの場合7年も慶應大に勝っていない。根がまじめなだけに、落ち込むと自分たちの力を発揮できないメンタリティの弱さが筑波にはある。希望をあげるとすれば最近の3試合、昨年のインカレ、今年のトーナメント、新人戦では明治大に完勝している。特に#5中務(4年・F)は金丸晃輔キラーとしてすでに定評があり、金丸もまた中務に対する苦手意識は大きい。中務は今リーグではその豊かな能力を発揮しつくしているとは言えない。中務さえ本領発揮すれば明治大のオフェンス力はおそるるに足りない。
●入れ替え戦進出条件
国士舘大は自力進出はない。まず順天堂大相手にきっちり2勝して他の結果を待つのみだ。
明治大と筑波大は2勝した方が入れ替え戦進出。国士舘大が1敗でもすれば1勝1敗でも得失点で上回った方が進出する。
仮に3校同率の10勝4敗で並んだ場合は3チームの対戦勝率を優先する。有利なのは明治大に2勝、筑波大に1勝している国士舘大。筑波大は2勝、明治大は1勝となる。明治大は2勝しなければ進出の可能性がきわめて低くなる。
早稲田大がインカレ出場権を守るか
拓殖大が逆転するか、5位争いも熾烈
5位争いは現在早稲田大が5勝、拓殖大が4勝でこれも最終日の結果待ちだ。拓殖大は早稲田大と1勝1敗だが、早稲田大が得失点差では上。拓殖大は2勝が絶対条件で、早稲田大が1勝1敗ならインカレ出場確定し、拓殖は6位以下が決まる。特に6位になれば入れ替え戦もなくシーズン終了、4年生は引退する。5位の分かれ目は学生バスケの悲喜交々を目の当たりにする瞬間となるだろう。
両チームとも、終盤に向けて調子は上がっている。国士舘大に勝った拓殖大と明治大に勝った早稲田大。上位に土をつけた勢いを発揮できれば、好ゲームとなるだろう。
下位は順天堂大の入れ替え戦行きが決定
白鴎大と拓殖大の直接対決で残る一枠が決定
下位入れ替え戦のもう一枠は白鴎大と拓殖大の直接対決で決定する。拓殖大は1勝すれば入れ替え戦は回避。しかし1勝ではインカレに届かないため、2勝に向けて臨んでくるだろう。白鴎大は2勝が絶対条件となる。終盤に向けて再びチームがまとまりきれない試合が続いており、最終週に向けてどこまで修正してくるかが見どころになる。
順天堂大は既に入れ替え戦行きが決定してしまった。残すは順位だが、ここで注目したいのは3部Aの結果だ。既に國學院大は優勝決定。昨年降格時の宣言通り、1年で入れ替え戦に戻ってきた。またパプを擁する関東学院大が最終週勝てば2位が確定。2部7位との対戦となる。エスカレーターのように順調にステップアップしてきている関東学院大が入替戦に来るとなれば、それと戦う2部の責任は重大。優勝の國學院大か、2位を狙う関東学院大か、あるいは別のチームか3部との入れ替え戦も視野にいれた戦いは必見だ。
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