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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.10.12 (Sun)

10/12 関東大学2部リーグ 第6週 早稲田大VS明治大 第2戦

#51相井の3Pと全員のディフェンスでの粘り
必死の頑張りが早稲田に勝利を呼び込み、明治は痛い3敗

早稲田大83(19-25,15-18,26-11,23-21)75明治大
081012waseda.jpg2敗の明治大と7敗の早稲田大。ここまでの結果を見れば明治大有利と誰もが想像したはずだ。早稲田大も1戦目は前半リードと粘ったが、シュートの好調さに引っ張られたもの。後半は逆転負けしている。

そんな状況で始まった2戦目はやはり明治大がリードする展開となった。しかし、後半その流れは一変する。早稲田大のオフェンスが爆発し、3Qに逆転。ディフェンスも集中していた。焦った明治大はシュートの確率も悪くなり、ボール運びも不安定になる。そのまま早稲田大に逃げ切られる予想外の敗北を喫し、慶應大に2勝して持ち直した気持ちを再び意気消沈させられる格好となった。
これで明治大は3敗。筑波との直接対決で雌雄を決する。

写真:相井の3Pに早稲田メンバーが笑顔で彼を囲んだ。昨年リーグからずっと重苦しい雰囲気をまとっていた早稲田大にようやく心からの笑顔が戻った。

※試合のレポートと早稲田大・赤沼選手、相井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
081012kanamarueigo.jpg早稲田大は第1戦で負傷した#21山田(3年・F)が欠場。かわりにここまで膝を痛めてDNPを続けていた#4赤沼(4年・F・主将)が先発となった。明治大は#6伊與田(4年・G・主将)の残りのリーグ戦出場が不可能となり、ガードに不安が残る。さらに#14金丸晃輔(2年・SG)もまた足を痛めながらの出場となった。

前半リードしたのは明治大。第1戦では早稲田大にリードされる不覚をとったが、1Qで6点のリードを奪った。早稲田はそれでも粘ってついていくが、2Q最後に#24岩澤(3年・SG)がハーフラインからの3Pをブザーとともに決めると、明治大は大盛り上がり。早稲田にダメージを与えて前半を終えた。

だが、そんな状況でも後半早稲田大はひるまなかった。9点差を追う3Q、早稲田大ディフェンスは足がよく動く。#14金丸晃輔にマッチアップの#51相井(2年・SG)はミスマッチながらよく守り、簡単にはシュートを打たせない。#20久保田(1年・C・福大大濠)、#1東(3年・PG)、#00金井(2年・F)のシュートで一気に3点差まで追い上げると、#51相井の3Pやドライブで1点を争うまでに明治大を追いつめる。明治大は#19田村(1年・PF・洛南)に代えて#24岩澤を投入。しかしボールの回りはよくなく、#14金丸晃輔も続けてシュートを落としてしまう。早稲田大は#4赤沼が落ち着いて下級生をバックアップ。オフェンスは#51相井、#00金井、#20久保田が引っ張る。明治大も#21川崎(3年・F)の3P、#14金丸晃輔のシュートでリードを取り戻すが、それでもこの日の早稲田は切れない。残り4分で#51相井がこのQ3本目となる3Pを決めると、#1東が速攻を仕掛けてフリースローを獲得し逆転。さらには#20久保田がゴール下のターンシュート、#1東のシュートで6点リードとなった。明治大はこの攻撃に焦ってしまったのか、シュートが決まらない。スローインのボールをこぼすミスも出てしまった。残り4分に#14金丸晃輔がドライブを決めてから無得点に終わり、早稲田大が6点リードで4Qに勝負がかかった。

081012higashi.jpgなんとしても勝利が欲しい両者、ここからファウルが積み上がる展開となる。しかしそれでも早稲田は#51相井の3Pが決まり続ける。明治大は#21川崎のフリースロー、#14金丸晃輔のシュートで再び2点差まで詰めるが、早稲田大は#20久保田がゴール下でリバウンドを粘ってフリースローを獲得し、追撃をかわす。さらに早稲田大ディフェンスは#14金丸晃輔を苦しめる。「ドライブは捨ててもいいから、アウトサイドは打たせないように」(#51相井)というように、体にぴたりと沿ったディフェンスで金丸にエアボールを打たせるしつこさ。これまで#14金丸晃輔の援護射撃をしてきた#3金丸英悟(3年・PF)や#21川崎もファウルなどで機能しない。早稲田は次第にファウルがかさむが、その悪い雰囲気も#51相井の3Pが吹き飛ばし、残り6分で10点のリードを奪う。一方明治大ディフェンスは簡単に相井をノーマークにしてしまう崩壊ぶり。残り3分で早稲田大は#00金井がファウルアウト。約8分間で5つのファウルはいただけないが、既に金井なしでも充分に勢いがあった。#21川崎と#14金丸晃輔が最後までシュートをうち続け、なんとか追い上げをはかる明治大だが、その金丸も#51相井のディフェンスプレッシャーでボールをこぼす失態を見せるなど、完全に浮き足だっている。早稲田大は#1東が退場してしまうが、それでも#10根本(4年・C)が落ち着いて最後のシュートを決めると、早稲田コールが巻き起こった。最後は8点差で逃げ切り、早稲田大が大きな1勝をあげた。

#51相井28点に対し#14金丸晃輔23点。たいした違いはないように見えて、金丸は2ポイントを6/19しか決められなかった。明治大はやはり伊與田の欠場が大きい。#24岩澤が機能せず、4Qには#35岸本(1年・PG・興南)を投入するが改善できなかった。最終週の筑波大には#13片峯(3年・G)というガードとして絶対的な存在が待ちかまえる。足りない部分をどう補うかが勝負をわけそうだ。


081012akanuma.jpg◆#4赤沼 悠(早稲田大・4年・F・主将)
膝を負傷し、しばらくベンチが続いていた。治っている訳ではないが「医者には動いてもいいと言われているので」と、こともなげに答える。チームを鼓舞するタイプのキャプテンとは異なり、その言葉はこちら側も考えさせられる。それでも、数年単位でコーチが入れ替わる苦境の中、チームを状況に順応させようと考えているのは間違いはない。


-今日は久しぶりにスタメンということでしたが。
「そうですね。山田(#21)がいなくなって急遽スタメンという形になりました」

-そういう意味では4年生が出ている部分で落ち着きもあったと思います。
「僕も長い間外からチームを見ていて、落ち着きがないとか、どうしてもゲームが作れないままやってしまっているなという部分を感じていたので、出場したらそれをやらなくてはと思っていました」

-ケガの間、キャプテンとして気をつけてきたこと、やってきたことはありますか?
「逆説的といえば逆説的なんですが、キャプテンが頑張りすぎてそれに頼っているチームってすごく弱いと思うんですよ。もちろん頑張らなくていいという訳ではないんですけど、僕がいないからこそ、自分たちでコートの中で改革していく力を身につけて欲しいなという考えがありました。練習で5対5をやる機会もありますが、僕がいないチーム(スタメン)にはだから余計な口出しをしないで、個人的にうまくいってないというところとかだけ声をかけたりしていました」

-なるほど。赤沼選手の考え方はちょっと哲学的ですよね。
「理屈っぽいと言われますけどね(苦笑)」

-この2戦目、こうして後半粘れた原因は?
「抽象的ですけど、選手の目の色が違ったというのはありますね。途中で押されてダメかなというのは、本当を言えば僕も後半ほんのちょっとだけありました。でも金井(#00)とか久保田(#20)がそういう時に声をかけてくれて、お互いに気持ちをあげながらできたのがうれしかったし、チームの成長を感じましたね」

-でもリーグ戦で下級生中心となって、勝ち数こそ伸びていませんが、ここまで成長してきているように思いますが。
「そうですね。これが成長なのか相手との相性による出来不出来なのかは、まだ簡単に決めてはいけないんじゃないかなというのはあります。もちろん成長と言ってもいいとは思いますが、安易にそう思わない方がチームのためにはいいかなと思います」

-この明治に1勝というのはでも大きいですね。
「そうですね、意外と弱くないのかなと見ている人に思ってもらえたかなとは思いますね」

-来週はそれを証明する早慶戦となりますが。
「慶應は嫌いなチームではないし、一生懸命やって自分たちの力を出せれば勝てると思うので、頑張ります」



081012soui.jpg◆#51相井大樹(早稲田大・2年・SG)
8本の3Pのうち、7本を後半に決めるミラクルな活躍を見せた。常に寸分の狂いもないようなフォームはお手本のよう。これまで#11井手(2年・SG)の影に隠れがちだったが、このリーグでは大きな存在感を示しつつある。


-後半のこの勢いは何が要因でしょう。
「ディフェンスすること、金丸(#14)を抑えることを考えていました。昨日の失敗もふまえて3Qの出だしからディフェンスプレッシャーをかけていこうとチームで確認して、徹底していくだけでしたね」

-そういう意味では相井選手のディフェンスは相当きいていましたね。
「金丸がケガをしているという情報もあったんですけど、それは関係なく。抜かれてしまったら何本も連続で決められる力はあるし、徹底してつこうと思っていました」

-もちろん出ている5人全員のディフェンスも見事でした。
「打たせたらダメなポイントを、コートに出ている5人が5人とも把握できていました。ドライブはつかずに、外のシュートをおさえることだけを考えていたら、3人目4人目がちゃんとディフェンスについてくれたので、チームディフェンスが本当に良かったです」

-終盤またファウルトラブルになってしまった部分はちょっと苦しかったですが。
「不本意というか、こちらで認識できないような部分で吹かれているので、そこは来週アジャストしていかなければならないと思いますね。でもあれぐらいタイトについていた結果でもあるとは思うのであまり気にはしていません」

-それにしてもシュートはすごかった。
「前半はなかなかうまくもらえなかったんですが、後半はなぜかディフェンスもこずに空いていましたね」

-ケガ人も多く、下級生中心で苦しかったですが、相井選手のシュートはここのところ上がってきていましたね。
「最初の2試合、3試合というのは今まで控えだというのもあって、戸惑いもありました。先週ぐらいから思い切って打っていこうと心境の変化としてあったので、それ以来タッチもいいですね」

-去年は1番的な使われ方をしていて、なかなかうまくいかない部分があったと思うんですが。
「自分の持ち味としてやはりシュートというのがあるので、1番だとそれをどう発揮していいのか分からなかった。今年は井手の控えということで2番としてどんどん打てる。今は思い切ってできていますね」

-最終週は早慶戦となります。
「しっかり2勝して、春の借りを返したいと思います。純也さん(#21山田)が出られないことになって、不安もあったんですが、この勝利でそういう不安も消えて来週にはいい感じで入りたいです。インカレのことまで考えると他のチームのことまで考えなければならないし、そういうことは考えないで2勝することだけを目標にします」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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