2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.10.05 (Sun)

10/5 関東大学1部リーグ 第5週 青山学院大VS専修大 第2戦

青山学院大87(21-23,17-22,20-17,29-19)81専修大
081005arao.jpg「今日は明らかにディフェンスが悪かった。専修の各選手にやりたいことをやらせてしまった。挙句の果てにあれだけリバウンドを取られてしまってはね…」(青学大・長谷川監督)

青山学院大が押されている試合だった。
ここまで無傷でやってきた青学大だが、この試合では自らのスタイルを出せずに苦しんだ。走る青学大の十八番はブレイク。しかし、前半はブレイクが1本しか出ずに、前半を今大会初めてのビハインドで終える。後半に入っても要所でミスが出た青学大は、専修大を捕らえるのに時間がかかってしまう。ようやく本来の 姿が見え始めたのは4Qの中盤だった。#0橋本(2年・PG)、#23湊谷(2年・F)の3Pが効果的に決まり、専修大を突き放すとそのままゲームを決めた。

相手に押されている試合でも、しっかりと勝ちきるところはさすが。だが、第2戦の専修大の戦いぶりは、青学大に土をつけるための「ヒント」となったかもしれない。

※詳しいレポートと青学大・長谷川監督、専修大・増川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


[続きを読む]

【GAME REPORT】
081005arao2.jpg「ゾーンをやっていたのは、鈴木のところのペネトレイトを抑えるため。でも、いきなりそこでやられてしまった」(青学大・長谷川監督)というように青学大が警戒していたのは専修大#22鈴木(4年・G)。ここを抑えるために展開したゾーンディフェンスはあっさりと崩されてしまい、先制点を許す。その後も鈴木にかき回された青学大は、歯車が狂う。だが、専修大も立て続けに笛を吹かれ、主力メンバーのファウルがかさむ。このQは全員で7つのファウル。試合の流れもブツブツと切れてしまうが、 専修大はそれを冷静に対処。インサイド陣を中心に得点を重ね、リードを奪う。対する青学大はファウルでもらったフリースローを決めきれない。また、激しいディフェンスで専修大に応戦するが、#15増川(4年・F)や#22鈴木に得点されてしまう。終盤、#5小林高晃(3年・SG)の連続得点と#0橋本の3Pでなんとか追いすがった青学大。2点ビハインドで2Qへ。

2Q序盤は点の奪い合いとなる。青学大は立ち上がりに#8荒尾(4年・C)の連続得点が決まり、逆転。しかし、専修大も#22鈴木、#28能登(4年・F)が決め返し、譲らない。専修大は残り6:29で、青学大#8荒尾にバスケットカウントを許すが、専修大はこの後#15増川、#10飯田(4年・F)、#22鈴木が3連続得点。青学大はたまらずタイムアウトを請求。だが青学大はミスが出て、専修大#10飯田にインサイドで得点されてしまう。その後、青学大は得意の速い展開に持っていくことに成功する。#23湊谷→#8荒尾→#28辻(1年・SG・洛南)とパスがつながり、速攻が決まり3点差。だが、外のシュートがなかなか決まらず、逆転するには至らない。終盤になって再び専修大の得点が続くと点差は7点に。青学大は前半2回目のタイムアウト。しかし、最後のシュートを得点につなげることができず、7点ビハインドのまま。青学大が後 半をビハインドで迎えるのはこの試合が初めてだった。

第1戦では、3Qの立ち上がりにゲームを持っていかれてしまった専修大。ここはなんとか粘りたいところ。立ち上がりは、#28能登のゴール下や#15増川のバスケットカウントでいい流れを作るが、7分台に#20張、#28能登が立て続けにファウル。この後から流れは徐々に青学大へ。#7渡邉のドライブを皮切りに、#5小林高晃、#8荒尾のゴール下の3連続得点。専修大も能登のリバウンドシュートで応戦するが、残り5分14秒、青学大#7渡邉のドライブで1点差まで詰め寄られてしまう。さらに専修大はこの後ミスが出て、青学大に逆転を許してしまう。このまま青学大が専修大を突き放すかと思われたが、#0橋本が専修大のファウルから得たフリースローを2本外してしまう。ここが大きなポイントとなった。この後、専修大は持ち直す。#15増川のナイスアシストから#28能登が得点。また、#0堤(4年・G)も持ち味である跳躍力を生かしたリバウンドシュートを決めて再び専修大がリードを奪う。青学大も#5小林高晃がコツコツと得点を重ねていくが、残り2分7秒で#7渡邉がアンスポーツマンライクファウルを吹かれてしまい、点差は広がる一方。専修大は激しいディフェンスで最後までシュートを打たせず、4点リードで最後の10分へ。

前半、自らのバスケットができていた専修大が徐々に苦しくなる。逆に、青学大はここにきてようやく走れるようになってきた。そして、ここまで外角シュートが1本も決まっていなかった#7渡邉の3Pが4Q最初の得点。青学大はこの1本で勢いに乗る。対する専修大は、ミスとファウルで思うようなバスケットができない。それでも#10飯田の3Pなどで粘り、点差を広げさせない。青学大も渡邉が3Pで応戦。1点を争う展開に。だが、残り5分33秒。均衡は破られた。ここまで青学大が警戒してきた#22鈴木がファウルアウト。この判定に専修大・中原監督が猛抗議。だが、判定は覆らず鈴木はベンチへ。早すぎる退場だった。この後から専修大の歯車が狂い出す。青学大#8荒尾、#5小林高晃の得点で3点のリードを奪うと、専修大はタイムアウト。タイムアウト後、専修大はゾーンディフェンスを展開して応戦するも、速い展開から#0橋本と#23湊谷に3P、#7渡邉にはドライブを浴びてしまう。専修大は再びタイムアウト。この時点で点差は9点だった。残り1分半から青学大はファウルが続き、専修大にフリースローを与えてしまう。4本のフリースローを#11藤井(3年・G)はすべて沈め、差を詰める。残り30秒からは専修大がファウルゲームを展開。だが、肝心なシュートは残り18秒に#0堤のゴール下が決まっただけ。結局、4Q中盤で流れを掴んだ青学大がそのまま逃げ切り。10連勝を飾った。

負けはしたものの、専修大の戦いぶりは見事だった。前半は青学大を完全に飲み込み、試合の主導権を握る。後半に入って逆転されたが、そこでも粘りを見せ再びリードを奪った。最後は#22鈴木の退場もあって、青学大に勝利を許したが、それでも全勝の青学大を最後まで苦しめたことは大きい。インサイドとアウトサイドがバランスよく機能しているときの専修大は脅威。残りの試合も自分たちらしさを出して勝利をあげられるか。


【INTERVIEW】
081005hasegawa.jpg◆長谷川健志監督(青山学院大)
―試合を振り返って。
「うちはうちのバスケットのスタイルを貫くだけだけれども、専修はどちらかというとハーフコートバスケット。1本1本、フォーメーションを中心に1ショットオフェンスをやってくる。それを好きにやらせてしまうと能力高いから、簡単にやられてしまう。今日は専修の各選手にやりたいことをやらせてしまっていた。あげくの果てに、あれだけリバウンドを取られればね…。こっちは、シュートは落ちたのにリバウンドを取られて、また守ってという流れ。ディフェンスする時間がすごく長くなっていたよね?リバウンド取られて、ブレイクも出せない。その繰り返しで重たくなってしまいました」

―ディフェンスはゾーンでした。
「ゾーンをやっていたのは鈴木(専修大#22)のペネトレイトを抑えなきゃということで。でも、いきなりそこでやられて。相手って、やりたいことができちゃうと、色んなことが段々良くなってきてゲームって進むもので。一番抑えなきゃいけないところを抑えられていませんでしたね」

―このような試合展開になった理由は?
「明らかにディフェンス。バスケットはディフェンスもオフェンスもリンクしているもの。うちのバスケットはある程度のディフェンスができて、リバウンドからのブレイクがところどころで出ていかないと、リズムに乗れない。今日は明らかに走れていなかった。前半はブレイク1本だけだよ?全く走れてない証拠。でも、結局後半追いついたのもブレイクが出たから。最後は3Pだったり、ブレイク崩れのファウルを取ったりしていったけれども。それがうちのバスケット。でも、それができないっていうのはちょっと…。今日は色んなことを守ろうとし過ぎていたね。“今、俺はこれを頑張っている!”“こいつにこれをさせちゃいけない!”って思えればいいんだけど。他のことなんか考える必要なんてないんですよ。バスケットは、何を頑張るのかというのを0.1秒とかの間にぱっぱと考えなければならない。それをもっと考えてやらないと。それで取られるかもしれないけど、一番大事なことは何かを考えて選択していかないとだめ。今日はそれがゼロだった。相手に点数を取られて、“次は何をしたらいいんだろう?”という風になっていましたね」

―3Qでは一度逆転したものの、再び離されてしまいました。
「専修も粘ったからね。うちも粘って逆転したけど、あの場面で橋本(#0)がフリースローを落としてからまた専修のリズムになった。だから僕は“ドンマイ!”は嫌いなんです。ミスもあるかもしれないけど、死ぬわけじゃないんだし、そういうところを突き詰めていかないと。全部“しょうがない”で済んでしまう。それでは練習をやっている意味がない。そこまで言うから練習なわけだし。うちはそれを徹底しています」

―渡邉選手(#7)の調子はいかがでしょうか?前半はシュートが落ちていたようですが。
「悪くはないんだけど、昨日もシュートがちょっとシュートが入っていなかった。一度ベンチに下げてから入ったから、よし。ベンチで少し冷静になれたんだと思いますよ」

―湊谷選手(#23)のスタート起用について。
「昨日、ちょっと多く使ったからテスト!うちはあのポジションは誰がどうなるかまだわからないから。だからあのポジションは色々な選手をスタートで使ってみようかなと。今後の練習次第で、アレク(湊谷)にも宇田川(#27)にも中川(#17)にもなっていきますよ」

―次週は東海大との一戦です。今週同様、簡単には勝てない相手だと思いますが。
「そうですね。でも、そうならないようにするためにどうしたらいいのかを考えて練習していくことが大切。そして、試合の中で対応していくことが大事。うちのバスケットを貫いて、今日みたいな試合展開にならないように考えながらやっていきたいですね」


081005masukawa.jpg◆#15増川翔太郎(専修大・4年・F)
春よりも存在感が増した。
専修大にとって、増川は無くてはならない存在になった。
この試合では、ディフェンスでも奮闘。さらに、パスでも魅せてくれた。

―今日の試合を終えての感想は?
「負けたけど楽しかったですね(笑)。負けた感じはしなかった」

―昨日の試合では完敗でしたが、どう受け止めましたか?
「いや、僕的には昨日勝って、負けなしの状態でやって勢いで勝ちたかったんですけど。そういう流れになれなくて、昨日は17点差付けられたんで。昨日の試合はあれはあれで受け止めました」

―昨日から何を修正しましたか?
「ハーフコートに入ってからの対決っていうのは失点も獲られてないんですけど、トランジションの部分で簡単にシュート打たせてしまったことが多かったんで、その部分を無くすように切り替えを早くしようって話はしました」

―今日の試合は惜しくも敗れましたが、良かったところはなんでしょうか?
「やっぱりリバウンドとディフェンス。(審判の)笛にも悩まされましたけど、最後までバスケットに集中できたのが、成長できた証かなと思います」

―鈴木選手(#22)が4Qの早い段階でファウルアウトしてしまいましたが。
「いや、ビックリしましたね!(笑)でもしょうがないと思いますけどね」

―あの時飯田選手(#10)と笑っていましたが、どんな気持ちでしたか?
「いや、タイムアウト明けであれは早いなと思ったんですけど。でも誰かがファウルしなきゃいけない場面とかあったと思うし、その積み重ねでたまたま鈴木がファウルしただけだと思うんで。それを責めるとかはないですね」

―試合中すごく楽しみながらプレイしている印象を受けますが。
「そうですね。審判の笛もありましたけど、負けてる感はなかったんで。成長している新しいプレイが出せたんで。やっぱりこういうプレイもできるんだっていうのが段々出てきたんで、成長を実感できて楽しかったし」

―今日の試合の終盤にノールックですごいアシストを決めましたね。
「能登(#28)がいたのがわかったんで。そうですね、時どきああいうの出るんですよ(笑)。しかもいつも能登なんですよ!(笑)あのパスはたまたまです」

―去年のベンチスタートから今年スタメンに昇格しましたが、どんな気持ちですか?
「いやー、絶対こっちの方がやりやすいですよ!途中から出されるとそれなりに結果求められるんで。ダメな人は出せないんでね。いいことをしないとすぐ代えられちゃうプレッシャーがあったんで、今はこっちの方がやりやすいです。つらいですけど(笑)」

―SFとPFを兼ねたようなプレイスタイルですが、プレイの幅については?
「去年からも練習中からそういうプレイはやってきたんですけど、僕が練習どおりプレイできなかったっていうのが大きかったんで。今年は試合で経験を積ませてもらって、段々と練習どおりにできるようになったのがあるんで。そこの部分が一番成長したのかなと思います」

―増川選手は高校時代はCでしたが、アウトサイドのオフェンスについては?
「あんまり意識してないですね。僕3番のポジションなんで打たないと迷惑かける場面があるんで、そういう時は打ちたいと思ってます。それ以外はあんまり打つ気はないですね(笑)」

―インカレを見据えると青山学院大と当たることも充分想定できますが、次の対戦で勝つためには何が必要ですか?
「勢いですね!(笑)あとシュートですね。3Pシュートが入れば」

―リーグ戦も佳境に差し掛かっていますね。
「あと上位チームが日大と東海の2つ残っているんで。今日やったあのプレイは専修のスタイルでもあるし、やっていてこっちも楽しいんで残りの試合もあれが出続ければ自然と結果もいい方向についてくるかなと思うので。いつもどおりやるだけです」
関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:50  |  2008リーグ戦1部  |  Top↑
 | BLOGTOP |