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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.10.05 (Sun)

10/5 関東大学2部リーグ 第5週 第2戦

慶應大は明治大に2敗となり上位陣の行方はまだ見えず
国士舘大は拓殖大に破れ上位争いから一歩後退


慶應大、国士舘大が勝利すれば上位争いの勢力図が変わるはずだった第5週。しかしともに接戦で敗れ、2部の行方はまだ混沌としている。1敗を守った筑波大だが、このまま終盤に向けて残すのは慶應大・明治大と最も手強い相手。慶應大は筑波大と早稲田大の対戦を残し、明治大は早稲田大、筑波大の対戦を残す。筑波大に破れた早稲田大は一歩後退し、苦しくなった。インカレ出場を懸けてもう一敗も許されない。また、3部入れ替え戦に向けても直接対決を残す下位陣も油断ならない状況が続いている。


アウトサイドの入らない国士舘大に対し
粘った拓殖大が念願の2勝目!

拓殖大60(13-4,15-19,19-12,13-22)57国士舘大
081005TAKUSHOKU.jpg国士舘大の1Qの点数はたった4点。序盤から“らしい”動きはなりを潜め、イージーシュートが決められない。一方の拓殖大はここまで得点をひっぱってきた#22松崎(2年・G)ではなく#3宇佐美(3年・G)を先発させ、交代させながらだった#1宮城(4年・G)もほぼフル出場で国士舘大からリードを奪う。得点面では#99長谷川(1年・F)が貢献、守りでは#42永井(2年・F)、#53小野(2年・C)がペイント内で粘る。国士舘大は1Qで#4寺嶋(4年・F)が2ファウルと波に乗れない。追い上げたい気持ちが空回りしているのかどうか、ミスが続いて得点が入らない。特にここまでアウトサイドでチームを盛り上げてきた#23三村(1年・F・東海大菅生)の調子が上がらず、リズムを変えようと#14渡邉(3年・G)、#22冨塚(2年・F)らを投入するが、流れを変えるには至らない。頼りの6マン、#10吉満(3年・G)もこの日ばかりはチームに貢献できずなんと無得点。足を痛めている#13馬(2年・C)が後半奮起するが、拓殖大もそう簡単には主導権を渡さない流れとなる。それでもこれまで幾度となく接戦を制してきた国士舘大が拓殖大を追いつめるが、最後のシュートは決まらずタイムアップ。拓殖大が嬉しい2勝目をあげた。

写真:勝利の瞬間、ベンチから飛び出してきた寒竹が宇佐美、宮城を次々に抱きしめた。

※拓殖大・宇佐美選手のインタビューは「続きを読む」へ。


待ちに待った1勝をあげた順天堂大
白鴎大は1戦目のようないい部分を出せず敗退

白鴎大78(15-28,21-16,21-24,21-25)93順天堂大
081005yamamoto.jpg第1戦とは全く逆の試合を見ているようだった。1戦目では白鴎大が1Qにダッシュし、奪ったリードをそのまま保った。2戦目では逆に順天堂大がリードを奪い、白鴎大を置き去りにする。そこで勝負は決したも同然だった。焦る展開になるとなかなか自分たちのバスケットができない白鴎大。逆に精神的に優位な立場を得た順天堂大は、自分たちの持ち味であるアウトサイドシュートが面白いように決まっていく。インサイドでも#33フィルユン(4年・C)に対して#10山本(3年・C)、#18趙(1年・C)が奮闘。白鴎大に追い上げを許さない。白鴎大は#00藤江(3年・F)が奮闘するが、周囲との動きはかみ合っていない。白鴎大のようなチームは、こうした個性が際だつ選手とプレイを合わせられるかどうかがカギだが、その点にはまだ不安が多く修正が必要だろう。試合はそのまま順天堂大がうれしい1勝を手にした。これで順天堂が1勝、白鴎大と拓殖大は2勝となった下位争い。こちらも入れ替え戦に向けて全く予断を許さない戦いが続く。

写真:インサイドで活躍した順天堂大・山本。

※順天堂大・北村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


ファウルトラブルの早稲田大は思うようなバスケができず
筑波大が追い上げられながらも逃げ切りで1敗を守る

早稲田大79(15-25,22-17,20-23,22-34)99筑波大
081005kanai.jpg第1戦に引き続き、笛に苦しめられる内容だった。特に厳しい戦いを強いられたのは早稲田大。前半で主力のほとんどが3ファウルと苦しくなり、後半もそれは続いた。軽すぎる判定に対し対応しきれない早稲田大は、#00金井(2年・F)や#21山田(3年・F)らが筑波大に対して追いすがり、1Qには10点あった差を2Q終了時に5点に押し戻した。しかし、早稲田大のファウルトラブルは収まらない。3Qに入ると#10根本(4年・C)、#51相井(2年・SG)、#1東(4年・G)、#00金井の4人が4ファウル。ここまで吹かれてしまえば早稲田大が思うようなバスケットをできる訳もない。筑波大はこの隙に#31梁川(4年・G)、#32木村(4年・C)らが得点を量産。こちらも#47富田(4年・F)や#5中務(4年・F)が4つ目のファウルを吹かれていくが、選手層は厚くベンチメンバーがカバーする。苦しい早稲田大はそれでも#9平井(2年・SG)の3Pバスカンで粘るが、4Q終盤に#1東、#20久保田(1年・C)、#00金井の3人が相次いで退場。攻撃の先鋒をなくした早稲田大の追撃はここまで。最後は筑波大が控えメンバーを出場させ、余裕の逃げ切りを決めた。

筑波大はこれで首位に立った。早稲田大は一歩後退。下位チームには2勝のアドバンテージがあるが、残す対戦が上位校ばかりと苦しく、一歩間違えばインカレを逃すこともあり得る。また、上位校同士の戦いに入ってから、笛に左右されるような場面が目立つのは気になるところだ。選手は「対応」を強調しているが、時にその努力も限界を感じさせられる笛もある。今年の2部は非常にレベルが高く、試合内容のタイトさは1部をしのぐ部分もある。そうした状況でどのようにさばかれるか、残り2週の戦いに注目したい。

写真:早稲田大を引っ張るのは2年生の金井。

※筑波大・木村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※慶應大VS明治大は別途掲載します。

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【INTERVIEW】
081005usami.jpg◆#3宇佐美勝也(拓殖大・3年・G)
松崎が悪いという訳ではなく、宇佐美が良かったための起用。得点では5点だが、それでもゲームの中で効果的に動き、勝利に貢献した。


―嬉しい2勝目ですね。勝因はなんだと思いますか?
「まずはインサイドのオーティス(#42永井)と小野(#53)がしっかり頑張ってくれたことと…、あと周りもしっかり走っていたし、それぞれが自分の役割をちゃんとやった結果がこうして勝ちにつながったと思います」

―自身はリーグ初のスタメンでしたが、自分の役割は果たせましたか?
「リーグではずっと控えで、全く何もチームに貢献できていなかったんですが、今日はスタートで出してもらえて。いつもスタートで出ている松崎(#22)は点を取れるプレーヤーで、同じことをしても勝てないと思ったので、自分はとにかく走ってリバウンド取って、ディフェンスして…ってそういう地味なところで頑張ろうと思って臨みました。それがいい結果につながってよかったです」

―そのディフェンスで、1Qに国士舘大を4点に抑えたのが効きましたね。
「そうですね。いつもは1Qすごくゆったりとした入り方をしてリードされてしまうので、今日はあれでだいぶ楽になったと思います」

―その後、何度も国士舘大に詰められる場面がありましたが、そこはどう乗り越えましたか?
「国士舘は先週の明治の試合みたいに、最後追いかけて勝つ執念があるチームだと思っていたんですが、今日は僕たちもいつもより気合が入っていたし、あまり負けるような感じはしませんでした」

―2点差まで迫った2週目の筑波大戦の頃からだんだんと、チームに終盤の粘りが出てきたように思います。
「はい、負けが多いからもう負けたくないっていうのもあるし、ここでそういう粘りがないチームだったらもう戦う資格もないと思います。やっぱりせっかく頑張って練習してきたからには、最後まで粘っていく方がいい試合ができると思ってやっています」

―この1勝で、インカレ(5位以内)も見えてきたのではないでしょうか?
「(笑顔)。これからの相手は、今まで対戦した相手に比べたら力的にも戦いやすい相手だと思いますが、ここで妥協せずにしっかり自分たちのやるべきことをやりたいと思います」

―ただ、一方で入替戦回避に向けても負けられない戦いが続きます。上級生としてどうチームを引っ張りますか?
「今日の試合中も、宮城さん(#1)にしろ自分にしろしっかりいろいろ話していましたし、それに後輩も応えてよく頑張ってくれていました。1人1人の意識がだいぶ高くなってきたので、それを続けたいと思います」



081005kitamura.jpg◆#5北村欣也(順天堂大・4年・G)
エース・綿貫が欠場を続ける間もチームをリードし続けた。綿貫復帰で負担も減り、この試合では安定した活躍。残り4試合に向けて4年としての働きは問われる。


―10戦目にして、初勝利です。
「いやー、もう、嬉しかったですね。やっと勝てたので。今まで苦しかったんですけど、その苦しかった中にも意味があったかなって感じですね。ちょっとずつ成長してこれたんじゃないかと思います」

―主将で得点源の綿貫選手がいない中での戦いは、やはり苦しかったのでしょうか?
「はい、綿貫が怪我をして、それで4年生として自分1人がやろうとしてつぶれちゃったかなっていうのが正直あって。でも綿貫が帰ってきてくれて、その重みっていうのが少し取れました。やっぱり1年生からずっと2人でやってきたので。そこに4年生全体の力も加わって、今日の1勝があると思います」

ー北村選手にとっても、綿貫選手がいるのといないのとでは違うんですね。
「違いますね。やっぱり4年間一緒にやってきて、気持ちがすごい伝わってくるし、自分の気持ちもたぶんわかってくれていると思います。戻ってきてくれて本当によかったです」

―チームとしては、"春のトーナメントの時の姿を取り戻そう"とやってきたそうですが、それがこの試合ではできましたか?
「そうですね。関カレで皆すごく自信をつけて(※6位入賞)リーグに臨んだんですが、僕ら4年以外の後輩たちは2部は初めてということもあって調整できないままきてしまったんです。怪我人も多くて、初週の早稲田大戦からずっとここまで苦しみながらきました。でもやっと綿貫も趙明(#18)も八木(#16)も怪我から復帰してこの白鴎大戦に臨めて、昨日は落としちゃったんですけど切り替えて今日1勝できたので、いいかなと思います」

―昨日の1戦目からはどういったところを修正したのですか?
「やっぱり、1年の趙明が入ったとはいえまだまだ他のチームに比べて小さいので、リバウンド勝負だと改めて確認しました。それから、関カレもそうだったんですけど、前から当たって早いバスケットをしないといけないって心掛けました」

―確かに今日は要所でのリバウンドが順天堂大に出ていましたね。
「そこはリーグ戦で成長したところじゃないかなと思います。ずっとリバウンドで苦しんできたので、今日は絶対取ろうって皆言っていたんです」

―終盤は、昨日つけられた12点差付近で点数が行き来していましたが…
「それはわかってました。先生が『追いつかれちゃだめだ、点差はこのままで行かなきゃだめだ』(※1)って言ってくれたので、それを皆に伝えて、攻めて、フリースローも入れれたのでよかったです」

―あのフリースローはさすがでしたね。
「めっちゃ緊張しましたよ(笑)」

ー残り4試合、この調子で行けそうですか?
「ぎりぎりのところなので、まだまだ緊張していかないといけないですね。1週間ゆっくり休んで来週またしっかりやりたいと思います」
※1 対戦成績が1勝1敗の場合は、得失点差で上位が決まる


◆#32木村 理(筑波大・4年・C)
インサイドのパワーは早稲田大・久保田にほとんど仕事をさせなかった。4年生としての自覚が存在感を大きくしている。木村のプレイでベンチが沸く時は筑波大が勝利に近づいている時である。

-1敗を守りましたね。
「でかいですね」

-今日も両チームファウルに苦しめられた部分があったと思うんですが。
「昨日よりはましだったかな。でも第1戦でも思いましたが、ファウルはどれだけアジャストするかの勝負。第1戦は自分的にやりきれなかったけれど、今日はしっかり考えながらできたので良かったと思います」

-1戦2戦ともインサイドでは相手のセンターをよく守ったと思いますが。
「そうですね。でも今日は久保田がショートコーナーあたりのシュートがよく入ったので、そこはもっと守れたら良かったと思いますが、それ以外はちゃんとできていたかなと思います」

-今年、特にリーグに入ってから木村選手のペイント内での存在感は大きくなってきているように思います。
「今までずっと1年から試合に出させてもらってきたんですけど、今までは先輩に甘えている部分があって。4年はこれで最後。自分でできることをしなければと。自分より先輩はいない訳だし。そういう意識でいます。春は就職活動もあって試合に出る時間も短かったんですけど、今はそうですね、頑張っています」

-来週は慶應大との対戦になりますが、センター対決が重要ですね。
「慶應はやはり岩下(#7)という柱がしっかりあるので、僕としてはそこをしっかり止めること。オフェンスではいかにファウルをもらえるかということだと思います。あとはチームディフェンス。あと1週間あるので、対策をしっかりしていきたいと思います」

-春のトーナメントでは慶應に負けていますが。
「そうですね。もちろん慶應もそうだと思うんですけど、今年の筑波は夏はかなり走ってきています。その中でみんな成長したと思うし、その伸び幅が慶應はどれくらいでうちはどれぐらいというのはまだ見えていない。直接対決の時はそれがしっかり見えるはずです。トータルで負けないようにと考えています」

-勝ちたいですね。
「筑波が1部に上がらないといけないと感じています。自分たちはもう1部ではできないけれど、今の3年生にそんな気持ちは味合わせたくない。だからしっかり頑張りたい」

-吉田選手(吉田周平・昨期主将)もそう言って上がれませんでした。
「周平さんの代に経験したことは自分たちにとっても大きいので、そういう意味では周平さんの分も3年生に還元してあげられたらなと思います」

-とにかく、首位に立ちました。
「でもまだそこは考えていません。最終的に首位に立ってこそ首位なので、来週は一つの山場なので、しっかり自分たちのバスケで勝とうと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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