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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.10.04 (Sat)

10/4 関東大学リーグ3部A 第5週 第1戦 神奈川大VS駒澤大

「2部へ」敗れれば夢が絶たれかねないカードで
勝利の女神を振り向かせたのは神奈川大


神奈川大 79(17-22,23-18,21-10,18-23)73 駒澤大
081004k-k勝ちたい。
そんな気持ちが伝わってくるような試合だった。
昨年の入替戦で、自分達の良さを全くと言っていいほど出せずに負ける悔しさを味わった神奈川大と、2年連続で3部A3位と昇格の歓喜に沸くチームを目の前で見送ってきた駒澤大。
両チームとも既に3敗、國學院大と立教大が先行する中では次の1敗が命取りになってもおかしくなかった。
明暗を分けたのは3Qの攻防。「失敗してもいいからやろう、という攻め気があった」と#2綿貫(3年・G)が言うように、神奈川大がバスケットカウントと3Pでこの試合初めて5点以上のリードを得る。一方、ビハインドとなった駒澤大も果敢にくらいつくが、フィニッシュを決めきれず最後までその“5点”が詰められなかった。

勝ちたい気持ちが大きいほど、それをプレーに乗せるのは難しい。気持ちの大きさでは神奈川大にも負けていなかった駒澤大。4敗と入替戦への道が厳しくなり、試合後は涙する選手の姿もあった。

写真:神奈川大のエース綿貫(左)をマークする駒澤大の司令塔・#3吉田(3年・PG)。終始強気なリードで引っ張るも、最後は膝に手を置き息を吐いた。

※詳しいゲームレポートと駒澤大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【GAME REPORT】
081004nishiyama前半は5点以上点差が離れることはなかった。1Q、2Qとも動きがあったのはラストの2分間。いずれも駒澤大のチャージだった。

まず1Q残り2分、#3吉田がセカンドチャンスから3Pシュートを決めると、ディフェンスでもリバウンドから#9西山(2年・G)、#8西(4年・SF)が文字通りの速攻につなげ、7連続得点で17-22と先手を取る。しかし2Qに入ると、神奈川大の粘り強いディフェンスを前に#3吉田からなかなかボールをさばけず、足踏み。その間に神奈川大#24小島(2年・C)、#11内藤(2年・C)のインサイドの得点で逆転されてしまう。タイムアウトを取って立て直そうとするも、直後に運びでミスが出てイージーシュートを決められ、残り2分を迎えたのはこのままズルズルいってしまえばもう取り戻せない、という紙一重の状況だった。

ここで、駒澤大はガード2人がきっちり先の借りを返した。まず#9西山がチームファールフリースローをもらって2本決めると、#3吉田が外から射抜きたちまち40-38。神奈川大が請求したタイムアウトのコールが響く中で、吉田はパン!と大きな音を立てて1つ手を叩き、ベンチへ戻っていった。その音の大きさは、吉田が今両手に懸けているものの大きさと同じ、と言ってもいいだろう。残り30秒、それに呼応して#10鈴木(4年・C)の1on1も決まり、40-40と振り出しに戻してハーフタイムとなった。

081004kojima3Qに入っても、駒澤大#10鈴木が決めれば、神奈川大#24小島が返すなど、やはり駒澤大ビハインドの“5点差”でゲームが進んでいく。55-50となったところでしばらく互いの得点が止まった。「切らすな!」「ディフェンス、ディフェンス!」と響いたのは駒澤大#3吉田や#10鈴木の声。だが、得点を動かしたのは神奈川大だった。

主将の#45川上のリバウンドを受け、#2綿貫が着地によろけながらも渾身のバスケットカウント。むしろ他のメンバーが大声を上げて喜んだように、もういつ緊張の糸が切れてもおかしくないところまできていた他の4人のプレッシャーをも取り除くビッグプレーだった。一方、駒澤大は3Q休んでいた#9西山をここでコートに戻すが、3Pシュートは決まらず。逆に神奈川大#1蓮見勇(3年・G)が一瞬の隙を突いて3Pを決め、61-50とついに最大点差をつけた。

だが4Q、駒澤大が意地を見せる。#9西山のフリースローで65-60とまず5点差。さらにディフェンスから走って1ゴール差まで肉薄する。一方の神奈川大はここでタイムアウトを取ると、#2綿貫がジャンプシュートを、さらにルーキーの#9大山(1年・G)がスティールから千金のレイアップを決めてすぐさま逆に駒澤大をタイムアウトに追い込む。この後、駒澤大は4度、5度とオフェンスリバウンドをつかむも、ゴールにつなげられない。残り時間が2分を切る中、速攻でバスケットカウントをもらって75-70。次のオフェンスでは#9西山に託したが、3Pシュートはリングに跳ね返される。神奈川大がリバウンドをつかんだときには残り28秒になっていた。駒澤大はなおもチームファールをためて追いすがり、神奈川大がフリースローを2投とも落とす絶好のチャンスも、リバウンドを#2綿貫に取られてしまい万事休す。残り15秒、駒澤大のメンバーが祈るように見つめる中で、綿貫はこのフリースローをきっちり決める。結局、神奈川大は4点を積み上げ、駒澤大のブザービーター分を含めても79-73と、最後まで“5点”のリードを守り抜いた。  

後半は一転、神奈川大がQの最後に突き放す展開だった。「詰めが甘かった」と駒澤大#10鈴木。特にミスからのレイアップが何本かあったのが重くのしかかった。さらに、神奈川大の3Q、4Q最後の得点はリバウンドからのプレー。この1つのプレーが、大きな勝敗を分けた。


081004suuzkinobu◆#10鈴木伸章(駒澤大・4年・C)
身体の幅を使ったローポストからのターンシュートは誰にも止められない。全得点の実に半分弱をたたき出してみせた。
守ってもリバウンドに、ブロックショットにとまさに駒澤大の”ゴール下の番人”。この日は「ディフェンス!」と一際大きな声も出してチームを奮い立たせたが、最も欲しかった勝利を手に入れることは出来なかった。
「ふがいない」。だが、堂々と胸を張っていいパフォーマンスだったことは誰もが認めるだろう。


―前半は同点でしたが、最後は何が及ばなかったと思いますか?
「出ていたメンバーだけでなく、コーチもベンチの皆も同じように言っていたのですが、ルーズボールとリバウンド。勝負所で、1番大事なリバウンドだったりルーズボールを相手に取られてしまったのが今日の敗因だと思います。離れることなくずっと5点差くらいの試合が続いていたので、どこかで流れを引き寄せて頑張ろうと思ったんですけど、最後の詰めが甘かったのでこういう結果になってしまいました」

―終盤、スタートの5人と一部メンバーを代えて3ガードで臨みましたが、それはどんな意図があったのでしょうか。
「神大の外回りの選手はすばしこくてカットインもしてくるので、それに対するディフェンス力のある選手でタイトについて守ろうということと、あとはうちの狙っているブレイクを出すために、スピードのある選手を出しました。それでなんとか点を取りに行こうとしたんですが、最後は相手にコントロールされてしまって。逃げ切られちゃいましたね」

―先ほど話が出たリバウンドに関しては、40分を通して鈴木選手を中心によく取れていたと思いますが…
「先週関学に2敗して、立教にも1つ負けていて、うちはもう3敗しているじゃないですか。だから今週からの残り6試合は、入替戦に行くためには絶対に負けられないってことで、気持ちを強くして臨んで。もうホントに今日は何が何でも勝ってやろうと思っていて、とりあえず自分のできる仕事はリバウンドだったりゴール下で身体を張ったりすることなので、それをずっと続けてやっていこうと思っていました」

―要所の1on1で、何度もチームを救いましたね。
「ありがとうございます。個人的には、去年から関学大のあのパプ選手とやっているので、今日は同じ日本人相手でやりやすい部分もありました」

―今日は一際大きな声も出していましたが、それも特別な思いの表れだったのでしょうか?
「一応全部の試合で声は出しているつもりだったんですけど、やっぱり今日の試合は負けたくないって気持ちが強かったので、いつも以上に出していましたね、後で振り返ってみると」

―ただ、それが通じず。試合が終わったときはどんな気持ちだったのでしょうか。
「実は、残り15秒のときに、ふがいないことに自分コートでちょっと涙出そうになっちゃったんですよ。まぁ、それはこらえていたんですけど、やっぱり悔しかったですね」

―明日の第2戦以降は、どう戦っていきますか。
「まだ5試合残っていますし、今年は去年の順天堂とか国士舘みたいにずば抜けているチームがいないので、どこに入替戦が転がってくるかは本当にまだわからない。正直、うちも可能性が0ではないと思うので、今日は落ち込みましたけど、気持ちを切り替えて。新しい気持ちで明日からまた5試合頑張って、本当に5試合勝って…あとは結果を待ちたいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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